2025年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
No.
179
冬期限定ボンボンショコラ事件
小山内さんが私好みの女子過ぎて困るんだが~!?
初手からこれを叫ばずにはいられない程によかった……よかったです………。大大大満足です。ちゃんと時系列に則って話すね……すぐさま言いたいんだけど……。
アニメ化してる作品だから感想を隠します。念のため。
読み始めは中学生の頃の事件と現在の事件が全くつながらなかったんだけど、『事件に巻き込まれいるはずの正体不明中1女子(実は中3)』が出てきた時点で「小佐内さんだーーー!!」ってなって気持ちよかった。第一気持ちいいポイント。
ふたつの時系列を行き来するのって読むのに集中が途切れることが多いです。頭を使うので。でも今回は事件があまりにも共通している事と含め、今までごまかされ続けていた互恵関係の始まりが知れる機会だったのでトコロテンのようにツルっと読めて常時面白かったです。まあ現在軸の話はそんなに量もなかったしね。毎日定時の繰り返しにイレギュラーをひと匙、というのが読みやすさに寄与していたと思う。
私はこのシリーズが『死者が出ないミステリー』である事が好きでした。でも今回はそれが叶わない予感がして、水面から鼻だけ出して呼吸をしているかのような息苦しさがありました。いつものねっとりとした謎じゃない、命の危機を伴った謎。
でもまあ、だからこそ1日で読破するほど夢中になったわけですが。気になるよ先がー!過去軸の事件の解明と現在軸の事件の謎及び小佐内さんのメッセージ。全部が小刻みに心地よく情報が増えていくのが楽しかったです。特に小佐内さんのメッセージね、意味深で良い。
トリック関係はハナから解こうとしていないので言及は割愛。私は合いの手を打つ係に徹するわよ!
でも過去軸コンビニカメラの件は神社でちゃんと気付いたので、中学生の二人はまだ甘かったんだなぁとちょっとニコリと。だけど日坂くんの人間関係はさすがに分かんなかったなあ。普通に彼女だと思っていた……痴情のもつれを危惧しての口止めかと……。だから大人が出て来た時ほんとうにビックリした。「そんなにデカイヤマなの!?」って。
小鳩くんの感情の鈍感さ、というか人の感情の機微を全く考慮しないさまって、大昔に大失敗を起こしたがゆえに蓋をされていた感じだったのかな、と。中学でアレだけのことがあったのに、高校生活の3年間で全然進捗が伸びていないというか。そもそもとして小山内と一緒に帰っていた小鳩くんは「笑ってた」のに、自分自身はそれに気付いてなかったってのが鈍すぎる。喜怒哀楽の『喜』の感情が謎解きでしか発揮しないと自分で思ってるタイプか貴様。
で、今までのその鈍さがあったからこその日坂くんとの邂逅が沁みたなあって。好意を受け取ってもらえなかったことが悲しかった。
この素直な気持ちを小鳩くん自身が気付いたことに感極まってぽろぽろ泣いてしまった。顧みれて良かった、伝えることが出来て良かった、って。若者の成長に私は弱い。
メインディッシュです。この二人の間に恋愛感情があるかは重要ではない。
それはいま置いておこう。
でもね、私はね、
明確な言葉にしないままに「I need you」を伝えるシチュエーションが大好物なんだよ……!「おいしいお店も探しておく。だからきっと、私を探してね。そうしたら……最後の一粒をあげるから」
「おやすみ小鳩くん。わたしの次善。」
小佐内ゆき!!やりおる!!!大好き!!!うわーーーもうーーーー甘酸っぱい……!さながらいちごタルト……!!ご馳走様です……!!あーーーー「わたしの次善」……おぎゃ……。すいませんちょっと良すぎて言葉が出てこないんですわ……。ああー………。すごい、しみじみ噛みしめちゃう。
大学生になった彼らを見たいなんて贅沢は言わない。ここでピリオドを打つからこそ美しい。小市民シリーズ、まるごと全部美味しくて楽しかったです!
畳む
冬期限定ボンボンショコラ事件
(米澤穂信)
#小市民シリーズ #米澤穂信
No.
178
VTuber草村しげみ~遠くに行ってしまった気がした推しが全然遠くに行ってくれない話~ 1巻
いや改めてタイトル長いな!?てがろぐ表示的には端折りたいところなんだけど、後述がないと魅力が99割減だから……。ずっと待ってたので、ようやく書籍化されてめっちゃ嬉しい~~~!私は1話からのファンです。誰も不幸せにならないほっこりストーリーで読みやすいのが好き。良い人しかいない作品っていうのは癒しだ。
草村の過激ムーブは全部好きなんだけど、中でもナナシノが女性と関わった時の「女!!」呼びが頭一個分秀でている。山賊かな?
あと嫉妬で「無」になってる黒目表情が好きです。目が死んだ男だけじゃなくて目が死んだ女もいいぞ。
マイクラ回で発揮される草リスの団結力が本当に良い!いっそ涙がじわるレベルでほっこりする……。てぇてぇ……配信者とリスナーの絆てぇてぇ……。
リスナーからの好意に対してナナシノが「あんな良い奴ら大事にしないと!」ってなってるのがまたキュンと来ちゃうんですよね。私はこの漫画の感想を草リス目線で言っています。
コミックスで改めて読んでいて気付いたんだけど、ぬきたちゃんって草村のバランヘアピン意識してあの葉っぱヘアピンつけてる?可愛いじゃんよ………。オマケ漫画のぬきたちゃんも超良いですね………推しの話がしたいから会社行きたい………光………。
泥猫、努力型天才NTR癖アリって最悪過ぎて笑った。でも嫌いになれないやつ~!あっ、汚い笑顔はそこそこにしてもろて。
草村の人間関係が今後泥ちゃん以外に広がることってあるのかな?企業所属したての人見知り草村とか見たいぞ。
草村の配信切り忘れ事件での素の状態があまりにも、あまりにも、あまりにも恋する少女のソレで……!チャット読み返してニコニコしてんの本当にさ~~!!可愛いがすぎる!
草村へ度々シンパシーを感じていたんですが、なるほど………こやつ………夢女か……!ナナシノへの妄想力が高すぎるんよな。それにしたってリスナーガチ恋目線のV夢はないと思うの。逆はありそうだけど(探した事がないので見たことはない)。
でもあの世界では草リスがナナしげ創作してるんでしょ~?めっちゃいいジャーン!それ見とこ!にしたってフリー素材ナナシノに笑う。懐が広いし鈍感。
草村とナナシノの二人っきり時代の漫画って描き下ろしだよね!?いやまてあんなんデートやんけ!!!!!ガチの草リスはあのアーカイブ見て「ナナシノならしょうがないな……」ってなってるんでしょ!?なるわ、アレ。二人とも可愛かった…………良かった……。
ほとんどをネットで読んだはずなんだけど、いちいち新鮮でボリュームたっぷりなコミックスになっていて大満足です。尊み秀吉で三点リーダ乱用しちゃったな……マァいいか!2巻も楽しみだなー!
VTuber草村しげみ~遠くに行ってしまった気がした推しが全然遠くに行ってくれない話~ 1巻
(さかめがね)
#草村しげみ #ガンガンコミックスPixiv
2025年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
No.
177
猫を処方いたします 1巻
ニケ先生(表紙の人)の顔面と表情がとんでもなく好きでェ………。ありがとう広告、サンキューX、出会わせてくれて。
あいづちでたびたび「なーん…」って言ってるの本当に可愛いんだが!猫丸出しすぎる。言動が可愛いのもツボのひとつなんだけど、「>あなたは猫なんですか?」のところの表情がまた……!こう……!胸を打つ……!ニコニコお兄さんの目が座る瞬間、大好物。
猫を処方すること、現実で考えると「命を軽く扱うな」なんだけど、化け猫と猫の会話により本猫の同意が得られたレンタルだからな。読者が引っかかりを覚えるであろう部分を早々に潰す良い構造だ。
ブラック企業の彼、辞めるまでの流れと新たな出会いのキッカケがまあ無茶苦茶もいいとこなんだけど、そういった無茶が起こらないと酷い状態のメンタルからは簡単に脱せないってところもあるか、と思いました。
でも猫に対するアレコレはご都合主義じゃなくて、ビーちゃんを飼うまでの流れを丁寧にやってくれたのがよかったです。殺処分の話が出た時に、いやいや香川くんが自分で飼ったら問題解決やん!?って思ったのだけど、「心が動かないと意味がない」か。ここはメンタルクリニックだから、心の声に対してちょっと鈍感になっている方が訪れているものね……。そう簡単には事が運ばない、運ばせない。猫=命を小道具として『消化』しないお話しの流れになっているので、今後も安心して読み進められそうです。
ねえ~~~~~~ニケ先生の造形さあ、人間のお耳ないのこだわってますねえ!あのポーズは耳見えるやろ!って思うんだけど、バッチリ隠してるのが一種のヘキを感じて良い………。
嫌なおじさんのお話、コミュニケーションって難しいよなあって。思ってるだけじゃなくて話そうぜって事なんだけど、キッカケがないと会話って難しいからな……。それと勇気。その両方を、図太くて身勝手な猫が運んできてくれたと。実際どうぶつは会話カードとして強い。
最後に出てきたニケ先生の元(?)、人間のお耳がちゃんとある~~~!!うまい!描き分けと展開が!誰やねんって気になるぞ………。これはまんまと次巻を買ってしまう。楽しみだな~。
猫を処方いたします 1巻
(石田祥)(ふじもとまめ)
#猫を処方いたします #KCデラックス
2025年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
No.
176
多聞くん今どっち!? 10巻
「お友達から始めましょう」みたいで可愛いな〜☺️
↓
こっっっわ……………。
ジメ原くんさあ!プチストーカーといいちょいちょいギリギリのことやるよね!?いやうたげちゃんすげーわ!器がでかい!これを受け入れられるの凄い!ごめんジメ原くんのことナチュラルに「これ」って言っちゃった。
「この漫画、善人しか出てこんな?」と言った旨をたびたび書いていますが、ほんとうにそうですね?
というかみんな現実と推し活の境界線をキッチリ引いてる。だって友達が自分の推しと友達に〝なる〟現場見ちゃったら若干マイナス方向に心揺れない?いや私は推しに認知されたくない人なんだけど。それでも身近な相手がこうなったら、ポジティブ100%ではいられないと思う。10%くらいの「なんでこの子だけ」が出てしまいそう。
だからこそ、あすか先生たちの「多聞くんと友達になってもいいじゃん?」っていうサラっとした感想がすごーーーーーく眩しいのだ……。いやーこうありたいな………。自他境界線の引き方……。
一方で「(推しと友達になっても)いいのか!?」って困惑しているうたげちゃんは共感値が高いのでコレはコレでヨシ!有料メルマガの無料配信扱い笑った。
病んでない状態のジメ原くんがするうたげちゃん好き好きアピールはほんとうに可愛らしいな……。ラインのやり取りにほのぼのしちゃう。恋愛駆け引き未満の純粋なやり取りにニコニコです。
うたげちゃんから踏み込む事が今までなかった分、観覧車で詰めるのがめちゃ良かったな~!ここぞという時に勇気と欲を出したのが最高。毎度言ってるんだけど、うたげちゃんが欲望やキュンを出す時ってジメ原くん相手だから気持ちよく応援出来る。イケ原には顔面パァンッてなってるだけっていうのが上手く出来てるわ。感情極まってるのは分かるんだけど、その先がないというか。
なんだろうなあ~~~画面の向こうにいる人へのガチ恋じゃなくて、目の前の多聞くんに恋をしているのがハッキリとしているから安心出来る。とはいえ高校生だから幻に恋をしてもいいが。
「>…友達だから?」の問いにジメ原くんがどう返答するのか。そして次回は桜利くんの猛攻が始まるらしく……!?コミックスの引きが毎回強いのがすごい。構成バッチリ。次回は今回よりもっと楽しみにしてます!!
多聞くん今どっち!? 10巻
(師走 ゆき)
#多聞くん今どっち!? #花とゆめ
2025年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
No.
175
邪神の弁当屋さん 1巻
読切の時に「好き!!!!!!」ってなってたので、連載が始まった時にすごい嬉しかった〜!ゆったりとした気分で楽しみたかったから、毎月の無料Web掲載を追いかけずにコミックス化を待っていたのだ。ようやく読めて幸せです。
レイニーの表情が終始淡白でデフォルメ絵がホントにデフォルメなのが可愛くて好きです。そしてメルヘンなお顔をしつつも言葉がなかなかに鋭利。(・∪・) < しょっぺ!! とか。
絵自体も好きなんだけど、コマの間の取り方に独特の味があってそこにも惹かれています。感情をモノローグじゃなくて絵でちゃんと表現している。例えば「>私を値踏みしに来たところで、ただのしがない弁当屋ですよ」のところ。時間の感じさせ方も視線誘導も全部整ってるから痺れるぜ……。眼鏡を外すコマの絵の置き方がパーフェクト。斜めコマってのはこういう用途で使うんだよな……。
パッと見では第二の人生において迷いがないようにうつるレイニーだけど、今もずっと迷ったままお弁当に具を詰めているんだろうなあ。高さを出す、隙間を埋める。自己暗示のようだ。
ニワトリのチュンちゃん、吹き出しの文字がキレイな明朝体なのすっごい好き。座りたい。表紙で仁王立ちの二人めちゃ良い絵だよ〜!今後この絵を超える表紙が来る気がしない正直。仁王立ちがほんと良すぎる。
お弁当を作る事により発展するアレコレよりも、神と人のうんぬんかんぬんが本題なのかな。読み切りの時点では「お弁当売り邪神のハートフル善行物語」だと思っていたので、「思ってたんと違う」味はちょっとします。ソランジュの過去や未来も当然気になりつつも、タイトルの『弁当屋』が意味をなさなくなったら悲しいな~って。現状ではお弁当が重要なファクターになってる雰囲気がしないんだよなぁ。かと言って『食』の方にフォーカスを充てているわけではなく。食べる=命を繋ぐ=愛と生の話なのは分かる。
……って不安がってたら2巻の予告でダリアがおにぎり握ってるわね!?お弁当要素確認ヨシ、やった!
邪神の弁当屋さん 1巻
(イシコ)
#邪神の弁当屋さん #ヤンマガKCスペシャル
No.
174
僕のヒーローアカデミア 42巻
ジャンプの漫画でここまでの巻数走り切ったの初めて~!途中で脱落してしまう事がどうにも多く。第二章辺りまで追いかけていたものの徐々にフェードアウトし、結末を知らない作品がいっぱいあるんだジャンプは。故に完結まで付き合えたという事にまず感動しています。
最終決戦で離脱の危機に瀕したけど、耐えきって最後まで読んで良かった。面白かったです。
最終決戦が終わったのに、エピローグで丸々一巻分なにやるんだろうな、って疑問に思っていました。でもそれって本当に漫画的な考えで、戦いが終わっても彼らの生活は続いていくんだもんな……。戦いが終わった!終!も綺麗な区切りである事は確かなんだけど、そこを着地点とせずキャラクターの生にフォーカスを充てている感があって素敵だなって。ヒロアカ感想ではいっつも手のひらクルクルマンをしてしまうぜ。
『地獄の轟くんち・FINAL』で夏くんが「俺はもう付き合わない」って態度を示した事に、ある種の寛容さを感じました。「ごめん」って言われたら「いいよ」って言わないと、反転こっちが加害者になる的なアレな気持ち。そして様々な出来事を経て、父親を許す準備が出来たであろう夏くんがこの場面に駆けつけてくれたのが何だか感慨深かったです。
僕のヒーローアカデミア 39巻 感想より
夏くんは荼毘がしてきた事までは許容できなかった。また「漫画のお約束」みたいな話をしてしまうんだけど、ここは家族一丸となってやっていくところじゃないですか。でも轟家の未来に対する展望がひとつになる事はなくて、夏くんはハッキリと拒絶した。その選択に際し、「許せないものは許せなくてもいいよ」って言われたようで、心が解ける心地になりました。世の中キレイなもんばっかりじゃないんだ。
でも焦凍はキレイなままで素敵だと思う。はじめの一歩で好きな食べもの聞くのすごく良かった。
味方側の描写はガッツリやってくれるだろうという信頼はあったんだけど、まさか敵側までもちゃんと描いてくれるとはなあ!オーバーホールこと治崎くん、もう出番がないと思ってたよ……。やってる事は最悪も最悪だけどビジュが好きでね……。いやあ良い感じにくたびれてクタクタの情けないツラになってますね!組長さんの「>壊理はお前を忘れるが お前は壊理にしたことを忘れるな」って言葉、足りない部分が全くない言葉で非常に好きです。謝れって言ってんじゃないのが最高。そんなの今さら貰っても壊理ちゃんの傷は癒えないもんな。
お茶子のパート読むだけで瞳に潤いが出来るのでなんかこう、なんか。言葉にするのも野暮ってなってるところがある。悲しみに解を出すんじゃなくて、寄り添うことを主とする姿勢がデクくんらしいなあと思いました。分かんないことを分かんないままにしておける強さを感じる。「もう大丈夫だからね 〝おばあちゃんが来た〟からね」
や~~~~~~~~も~~~~~~な~~~~んも言う事はねえよ~~~~。畳みかけでボロボロ泣いてしまった。
ニュース映像の『主婦(70)』として出て来た時は「貴方も弔くんを止められなかった一因なんですよ!!!」ってめっちゃ鼻息荒くしていたんですけども。それがこの形で収まるとは。
『皆がヒーローになるまでの物語』はヒーローとヴィランの皆に掛かっている言葉だと思っていたんだけど、皆って本当に皆なんですね。これほどまでに力強いメッセージは中々ないよ。「君もヒーローになれる」そういう事だもの。何を成すかではない。手を伸ばせば、それだけで。
コミックス描き下ろしでの「公式が最大手」を示して下さりありがとうございました……。この方は本当に漫画が上手い……。最終話じゃなくてオマケでコレをやるからいいんだよ……。しみじみ良かった……。
作品外においても、堀越先生からキャラクターへの愛情をひしひしと感じる事が好きでした。先生自身の根っこは闇深そうなのに、描かれている内容が光オブ光っていうのも大好き。次回作も楽しみにしています。
あっ!言うの忘れてた!八木くん生存おめでとう~~~~~!!!のんびりとした人生歩んでってね!!!!
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僕のヒーローアカデミア 42巻
(堀越耕平)
#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ
2024年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
No.
173
鹿楓堂よついろ日和 20巻
小鶴ちゃんと銀ちゃんが出てくるお話は全部かわいくて好きだなあ!小鶴ちゃんのほわほわ、銀ちゃんのハキハキが上手くかみ合っていて読んでいて楽しい。あと女子中学生が画面にいると鹿楓堂のみんなの大きさというか、「お兄さん感」がひときわ際立って乙である。
椿くん作スペシャル☆マシマシバージョン、フルーツにあんこに白玉にわらびに抹茶アイスに生クリームに味変の黒蜜まで……!こんなの絶対美味しいやつだよ!飼想を書くために漫画を読み返しただけなのにパンケーキが食べたい気分になってしまったぜ……。今日のおやつに作ろうかな『極もち』で……みりん大匙1入れて……。やー、良い話っていうのは同時に飯テロにもなるんだなぁ。おなかがすきました。
【看板猫の一日】は、作者さんの猫に対する愛と猫飼あるあるが詰まっていて面白かったです。きなこのもちもちでやわやわの作画好きなんだよなあ!まるっふくってしてるよねきなこ。大事な話の前に挟まってる休憩回の割に謎の読み応えを感じたのは、私が猫派だからでしょう。あとスイのお布団に入ってくとこね、あれちょっと読者サービスなコマがあって良かったです。「>入る?」のとこ、良いアングルだ……。
鹿楓堂を離れてのホテル宿泊回!まさかまさかの!今までも旅行回とかあったけど、「日常の延長線上」の話作りになってた気がするので(海の家で活躍しちゃうとか)、完全にオフモードというかおのぼりさん状態の彼らを見るのは新鮮だなあ。ハイエンドホテル初心者パーティ。
スイーツの事になるとバグりまくる椿くん可愛い。角崎さん個人の事は警戒するけど、パティシエとしての角崎さんに対してはただのファンボーイだしね……。推しのおもてなしに滅多に変えないクッキー缶、そりゃあテンションも変になるというもの。しっかしパンケーキに続いて美味しいものが食べたくなるなあホント!
ホテルステイの仕方、四者四様でここは「いつも通り」ですな!ぐれがプールで泳ぐの納得も納得だし、椿くんがラウンジ行かないでお部屋でまったりしてるのも解釈一致です。スイとときくんがバーラウンジでぼんやりしてるのもそんな感じする~!和コンビの二人、外見からすると「古い物好き」に見えるし実際にときくんはそうなんだけど、コミュ力というか「他人がいいと思ってるものに触れよう」とする姿勢が前に出てて、バーラウンジに行くのもその心持ゆえなのかなあと。というか社長と同じ顔の人がくつろいでたらビビるよね、スタッフさんの反応が可愛かったです。
あと本題に全然関係ないところなんだけど、プールに居た家族の作画上手すぎひんか??お母さんが良い感じに体型が崩れてるぽよぽよ感があって、子供たちの平でいてやわらかい感じもTHE幼稚園児!で身体の描き分けが上手い。そしてなにより顔立ちよ!!お母さんとお父さんが両方とも白目広めの四白眼気味で、子どももそれを継いでるんですのね……。絵が、絵が上手い……!
クレープ・シュゼットと言えば別作品の人なので(信長のシェフ)、ここでも出て来た!という謎の感動がありました。炎の演出、何度見ても凄いスイーツだ……。眉ひとつ動かさずに淡々と進める佐々木さんのカッコいいことよ。いっつも目かっぴらいてる無言の彼が、言葉を発したあとにふとはにかんだと思ったら、その後に倒れるっていうのも良かった。きみは椿くんのファンボーイだもんな……。お写真一緒に撮れてよかったね、帽子かわいいね。
というか身内で新商品の試演してんの上手いな白金。お客でもあり、身内でもある立場からの適切な反応と感想を貰える機会を上手く利用している。角崎さんはありとあらゆる意味で上手い。
八京が来るのは既定路線だから驚きはなく。不穏の種はまだあるから気が抜けない八京関連。スイとは対話を重ねて関係値が少し改善してきてはいるんだけど、まだまだ表情が硬くて心配なんだよなあ。晃くん関係でまだ何かあるでしょ。
会社を継ぐしかなくて、イヤイヤ継いだものだと思っていたのだけれども。そうじゃなくてちゃんと八京自身のやりたい事の一部になってるのかな……。でも自主的に始めた夢や目標じゃないから、自分自身の事が分からなくて戸惑ってる?そんな風に見えました。どうなんだろう。いつか明るく笑って欲しいなあ。読者はまだ八京の笑った顔を知らんのじゃ。
今回もよだれが出たりほっこりしたりと楽しい巻でした。次巻はお店でのお話いっぱい読めると嬉しいな!主要キャラのわちゃわちゃは大好物だけど、お客様との出会いも好きなのだ。
鹿楓堂よついろ日和 20巻
(清水ユウ)
#鹿楓堂よついろ日和 #バンチ
No.
172
異世界の沙汰は社畜次第 6巻
距離が一気に縮みましたなあ!今までグイグイグイグイ来てたアレシュさまが物理的・強制的に離れる事によって、お互いの存在の大きさに気付くという王道展開。大変よろしい。表紙だけ見ると切迫した状況に見えるから、ちゃんと「おかえりなさい」って出来て安心したところもある。や~……実際に命と貞操の危機でしたね………あのタイミングでアレシュさま来なかったら修羅場もいいとこじゃん。
聖女ちゃんこと白石さん………、って前回の感想も二段落目で彼女の事を言及しているな?私は白石さんが出て来ると『世界』を感じて安心する人だよ。コンドゥさんとアレシュさましか出てこなかったらこの漫画を読み続けてはいなかったと思う。
そんな彼女、イケメンに弱いところも好きポイントなんですが、コンドゥさんが語る「ユーリウス殿下には惹かれてない理由」に目から鱗でした。髪の毛と瞳の色での親しみやすさ!なるほどね~!!いやそうだよ、茶髪とか黒髪だと日本人っぽくて見慣れてるんだ。「>金と銀は王家の証の色なのに!?」のユーリウス殿下かわいいね。それはね、お人形さんの色なんだよ我ら日本人からすると……。殿下の恋路に幸あれ……。
色といえば、アレシュさまとシーグヴォルド司祭の瞳の色が紫っていうのが今後何か関係してきそうな感じ?そうじゃないとあのコマの大きさの尺はとらないと思うので……。シーグヴォルド司祭、異様なほどにコンドゥさんにがっつくので、人柄の好悪以外にも惹かれる理由があると納得ポイントが上がるかもしれない。アレシュさまの方は早めにガンガン来ないと物語が進まないから半ば「ご都合」として好感度上がるスピードが速いのは納得できるけど、ジーグヴォルド司祭はちょっと違和感があって。当て馬ポジが欲しかったのはそうだろうけども。
アレシュさまを見るコンドゥさんの表情が乙女化している~!下がり眉の上目遣い、女の子の表情なんだよな……。ほどほどに、ほどほどにして男でおってくれ……!ここはちょっと私の好みから外れてきているところかもしれない。キリッとした硬い表情しているコンドゥさんが好き。いや、その難攻不落のカタブツが、好意を持っている相手に対してゆるゆるの表情しているっていうのがミソなんだけど……!それはそう!!!……クッ……自分で言ってて何がアカンのか混乱してきた……棚上げしとこ!
宰相様が出て来ると仕事と政治の話が進んで面白いですね。何度も言いますが私はこの漫画に社畜要素も求めているので。『宗教法人』って言葉が異世界転移漫画で出て来るのちょっと笑っちゃった。信仰は難しい問題だよ本当に。
私の清涼剤、イストくんがいっぱい出てきたのが目の保養になりました。「ω」口好き。
異世界の沙汰は社畜次第 6巻
(コミック:采 和輝 / 原作:八月 八)
#異世界の沙汰は社畜次第 #Bs_LOG
2024年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
No.
171
多聞くん今どっち!? 9巻
うたげちゃんはF/ACEが絡むと頭がラブアンドピースになるから可愛いですね「>いるだけで地球救ってる こんなに色々やってくれたらドーパミンで地球爆発しない?大丈夫かな~~~」。いやしかしチェキ会もミニライブもあるファンミって実際すごい豪華だな!?長い間ファンミという文化を知らないで育ったけどここ2年ハマっている界隈にはファンミがあるので、このゴージャスさが今なら分かる。事前質問された内容を解答をしていくトークショーっていうのがテンプレのイメージ(チェキもあったけども)。
ファンミねぇ、悔しいけどねぇ、桜利くんのQAに一番ときめいちゃったかな……。なんだよあのあざとゴリラは。大好きです、って言われて「>僕も大好きです」ってあのツラで言うのは卑怯だと思うんだよな……ゴリラの癖に……。三点リーダの数で私の悔しさを感じ取ってくれ。
倫太郎くんいっぱい喋ってプロテインのみんな良かったね。綺麗な〆でした。
いやいやいやいやいやいやいやいや、今回表紙からして「何!?」って思ってはいたんだけど!漫画読んでから表紙に戻ってホクロの位置確認してもうたんだけど!何!?!?凛香ちゃんの「>なんでここにいるの?」にも納得も納得だよ!!!! ダブル多聞に混乱してたからネタバラシ早いの助かる……お兄ちゃん……野生のイケ原……。
プライベート情報に滅私しようとしたり、多聞教やってるうたげちゃん見ると安心する。「多聞くんは?」「ペガサスです…!」
久々のやり取りにほっこり。
多聞くんの制服姿、すごいきゅんと来るのでうたげちゃんが終始爆発してるの気持ちすごい分かる。最推しがこの姿なんでしょ?死ぬわ。自分が離れたところでイケ原スイッチをオンにしている多聞くんに躊躇なく「かっこいい」って出来てるのなんか微笑ましかったな。うたげちゃんなあ、崇拝対象が向こうから触れに来るから大変だよ……。このツイートでめっちゃ思い出しちゃったもん。推しっていうのは空に輝く星であって星側から来られたらただの隕石なんだよ
そして明かされる多聞くんの過去。ジメ原くん見てると「なぜアイドルを目指したんだ…?」と疑問符が浮かぶ事が多々あったので、その動機としての「笑顔にしたい人」の存在を知れたのが良かったです。
ただ、エピソード的には多聞くんの過去を開示しているというよりはお兄さんのエピソードを語っている印象が強く、「多聞くんのエピソード」としては強く心に残りませんでした。語り手が多聞くんなのに、過去話の中で心境を多く語っているのはお兄さんの方なのよね。幼多聞くんの気持ちをモノローグではなく行動と表情で見せる事に意味があるのは分かるんだけども。仕込みの話だったな、という感じ。
たもうた要素は次にババンッと来るようでそっちが楽しみです!闇のジメ原さん、どうなる…!?また私はドン引くのか……!(ドン引き1回目 )乞うご期待!(?)
多聞くん今どっち!? 9巻
(師走 ゆき)
#多聞くん今どっち!? #花とゆめ
No.
170
ライティングの哲学
実用書や自己啓発本の感想はあまり書かないようにしています。2023年8月の『Kindle Unlimitedで本を読もうキャンペーン』 は特別枠として、一冊一冊に言及していたらキリがないし正直面倒なので……。でもこの本はべらぼうに面白かったので、メモも兼ねて感想を書きます。
「楽にブログの文章を書けるようになりたい」。そのヒントを探して手に取りました。もうね~、がんばりたくないの私は!楽になりたくて、軽くなりたくて、技法書や自己啓発を読み漁ってるの!だからこの本にも、そういった救いを求めて手に取りました。
が、やはりそんな銀の弾などなく。というかこの本はそれを求め、足掻き、藻掻く人たちがただ対談しただけの本。銀の弾はなかったけれど、だからこそ逆に私の求めていた情報が沢山散りばめられていました。暇つぶしで読むんじゃなくてフツーに時間作って読んじゃったもんなー!文章術のハウツーとしての面よりも、エッセイや読み物として面白かったです。
「諦めること」への言及が多く、中年期に差し掛かっている自分には深く刺さりました。ヒトとしての成熟が「自分はきっと何者かになれるはず」と無根拠に信じていなければやってられない思春期を抜け出し「自分は確かに何者にもなれないのだ」という事実を受け入れる事から始まるように(地に足のついた努力はここから始まる)、書き手として立つことは「自分はいつかすばらしい何かを書く(書ける)はず」という妄執から覚め、「これはまったく満足いくものではないが、私は今ここでこの文章を最後まで書くのだ」と引きうけることから始まる。
― 断念の文章術 P137
刺してくる刃物が鋭利すぎるんだよ~!執筆だけではなく、全ての活動に当てはめられる名文だと思います。「もっと、もっと」という幼児性を諦めて、今のあるがままを曝け出す事しか『完成』はないよ。文章を、さては絵を楽にかけなくしているのは自分自身の心であり、テクニックとかそういうところではないんだろうなぁということを深く感じました。
また「原稿は書けないのに何故Twitterへは連投出来るのか」という話題でも、「諦めること」へ繋がっていてなるほど、と。連投しやすい理由のまずひとつは140字という制限(まあこれは今ではそうじゃないんですが)。そしてふたつめが、オーディエンスがいる事への取返しのつかなさ。人に読まれてしまった、少なくとも何人かの人に読まれてしまったという事実は、消えるといえば消えるので本当に取り返しがつかないと思わなくていいんだけど、まあまあ取り返しがつかない。
― 座談会その1 挫折と苦しみの執筆論 P109
いやほんと、自分だけが抱えてると永遠に手直し出来るから「もっと、もっと」ってなっちゃって無駄にこねこねしちゃうんですよね……これは自分の漫画に対して言っているんですが。もう何年も言ってるもの「仕上げをすると“もっといいものが出来るかも”という期待が霧散してモチベーションが落ちる」って。それを『幼児性』とバッサリ切られるのは中々に心地が良いものですな。
上のように、自分が普段言っていた事と同じような話が出て来ると少し安心します。できれば生活リズムを一定にし、疎かになりがちな食事、運動、休憩を意識的にとって気分転換し、コーヒーや煙草といった個人的ルーティンのなかでログを確認し、また、今日もまた、どんなに晴れていても、指先が凍りつくように寒くても、ニュースがなにを言おうとも、外でなにが起こっていても、この画面に向かう ――スポーツあるいは修行、としての執筆。身体と習慣としての執筆。
― 書くことはその中間にある P175
「漫画を毎日描きたかったら毎日描くしかない」、これよ。作る、という作業は苦しみをともなうこと。なんていうか、祈りや怒りだと思うんだ、表現する事って。だから自己の状態によってのったりのれなかったりするんだけど、そういうのを脇にそっと置いて、とにかくやるっていうのが大事なんだな、と。
豊富な知識を持つ人生の先輩たちですら、創作エンジョイ勢の私と同じような悩みを抱えている事にとにかく親近感を覚えます。やれない、やりたくない、でもやるしかない。だってそうしないと心がおさまらないんだから。
そう、私は『心』でさまざまなものを落としているんですが。著者の中でも同じようなスタンスの方がいて、その方の悩みが凄く腑に落ちました。
構成を作ると、感情が消える。
いやこれほんとに!本当にそう!でも感情と勢いに任せて偶然が発生する事を願うと、それはそれで破綻するし!むずかしーなー!【BLEACH】の久保帯人先生が言うところの『ライブ感』って本当に大切な事だと思う。風呂敷を(綺麗じゃなくても)畳めるなら、構成は二の次にした方が感情がでる、のる。この本で言うところの「禍々しさ」「混沌さん」。こと表現の世界では、秩序こそが正しさではないんだろう。――でもまぁ、多少の秩序はないと読みづらくて他人に届かないんだけど。むずかしーなー。
いやーほんと良い本だったな……。論文や小説を書く人には私よりも得るものがあるのではないだろうか。おすすめです!
ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論
(千葉 雅也、山内 朋樹、読書猿、瀬下 翔太)
#自己啓発

