2023年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
119
限界煩悩活劇オサム 3巻

みしんちゃん可愛いよみしんちゃん巻。ツンデレでお嬢様でチョロい幼馴染、属性盛りすぎか?あと羊モチーフでふわふわしてる外見が凄く好み~!顔芸も好きです。喜怒哀楽がゆたか~!
ぶつ森回での「>何でいまさらこんな楽しいこと教えますの?こんなのわたくし1人じゃ取り戻しきれない」の言葉が、表情も相まって苦しくてなぁ……!娯楽に目もくれず頑張ってた幼少期を否定したくない、っていうのもみしんちゃんらしくて良い。ゲームや漫画やアニメが楽しくて、もっと早くに知りたかった、って悔やむんじゃなくて「"おともだち"と好きなもので遊ぶ事が楽しい」って気付いた時に感情が溢れてるのがエモなのよ……!
あと前作から思ってたけど、作者さんはぷにぷにの幼女を描くのが本当に得意ですね。ぶつ森(ぶつ森ではない)で遊んでるオサム、みしんちゃん、カイカちゃんのページめーーーーっちゃ好き。しあわせになっちゃう。

今巻に収録されている第14話『筆折回』で「買うか……コミックス!」と決意したので、そういった意味でも楽しみにしていた巻でした。いや、巻末オマケのバンメン資料が見たかったのが一番なんだけど。お話が好きだなーってしみじみなったのがこの回です。前も言っていた『かき手』表記が出た事に心がときめいちゃって……。『描き手』でも『書き手』でもなく『かき手』。二次創作って漫画やイラストを作る方にフォーカスがあたりがちだけど、小説を書く人もちゃんと見えているこの表記の仕方が凄い好きだ。
表記と言えば『十万憶土真珠甘砲』で『クソデカましゅまろほう』もセンスに溢れていて好き!オタク構文、トレンドを理解している言語表現が多いから凄いのよこの作品。作者さんは何者なんだ……"""ホンモノ"""か?



>公式から全く別の解がお出しされたらどうしよう!!

わかる。

ここの文字を大きくする為だけにスタイルシート整備したわ。分かる。都合のいい幻を一生見ていたい。けども公式あっての二次創作……!それは!そう!だから公式からの供給はありがたい事なんだけど、稀に起きてしまうのよ。『公式との解釈違い』!!この言葉、マジで我がままで自己中で何様???って感じだから言わない方がいいと分かっているんだけど、続編(かかわってるメンバーが違う)とかで発生する事があるので私は使っちゃいます(怨)。まぁオサムはカップリング論ありきで話してるから、私が話している事とはベクトルが大分違うんだけど。それでも答え合わせは怖いよね。
公式にリスペクトは持ちたい……!それが”正解”なのは分かってる…!でも……!というオタクの葛藤が表現されている『幻覚回』、共感しかなかったっスわ……。あと『再戦回』で楽しみすぎて体調崩すのもメチャ分かる。分かる~~~~~~~!

『非オタにカップリング論争を仕掛けた罪』で思い出したけど、「〇〇(作品)が好きです」って話をした時に「誰が好き?」って言われるの困る、という意見をチラホラ見て、己を省みるなどしました。私もソレやりがちなので……。作品の物語、世界観が好きなのであって、キャラ個人に注目しているわけではないってケースは確かにある。私の場合『葬送のフリーレン』とかがそうかな。気を付けていこう。

今は何でも美味しいみしんちゃんがこだわりを見つける日が来るのか、それが楽しみですね……(ゲスい顔
)それにしてもカイカちゃんの立ち位置って本当に凄いなあ!非オタならではの発想力というか、外へつなげる力というか「>この気持ち かき手の人が聞いたら喜ぶんじゃね?」は解決方法として思い付いてなかったので。オタク、問題を自分たちの中で解決しようとしがち。そしてこの発言はクソデカ主語で怒られるやつ。

20230708152624-motiri.jpg限界煩悩活劇オサム 3巻
(ゲタバ子)

#限界煩悩活劇オサム #ジャンプ

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2023年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
118
猫と紳士のティールーム 1巻

おじさん×猫×紅茶。こんなん私が好きになるに決まってるんだよなぁ!一話をWebで読んで、その日のうちにコミックスをぽちりました。これは紙で欲しい漫画……!

紅茶とフードのペアリングを紹介するのがお話の中心で、どれもこれも試したくなります。そして店主のイケオジ・瀧さんと、毎話現れるお客様の描写バランスがなんとも絶妙で、人同士のマリアージュも完璧。W主人公の漫画というか。お客様にフォーカスをあてて瀧さんが黒子に徹するでもなく、瀧さんにフォーカスを当ててお客様がカカシになるわけでもなく、どちらの感情も描いているのが読みやすいです。お客様の個性もまぁまぁ強めなのがまた面白い。女子高生の集団、自由過ぎてすっごい好き。

こういった『来店したお客様を癒す』系の漫画って、過度な踏み込みに引っかかりを覚える事があります。初対面なのになんでそんな分かってる風の態度取れるの…!?とか、天邪鬼な私は思っちゃう。けれども今作は店主の瀧さんが "超絶人見知り" という事もあり、個人の事情には踏み込んでこないんですよね。お客様の様子を見て、それに合わせた紅茶を出すけれども、それ以上の事はしない。店長という役割に徹しているように見える。けど、大好きな紅茶について問われたら暴走してしまう一面もあり……。そこのハイ&ローのバランスが見ていて楽しいです。猫のキームンくんがええ感じにツッコミしてくれるのも良い~!!!暴走特急のブレーキ係としての猫。めっちゃかわゆ。

紅茶を淹れる描写に凄く熱が入っていて、温度と香りがこちらにも伝わってきそうな画が好きです。瀧さんの表情とキームンくんがフガフガしてるのがまたいいんだ……。画面と説明がいいから、ペアリングを試したくなるのよねホント。アールグレイとザッハトルテの組み合わせは絶対に試すぞ。あとロイヤルミルクティーの淹れ方の説明が丁寧でふに落ちて勉強になったー!低温殺菌牛乳かぁ……ちょっとハードルが高いわね……。でも絶対美味しいやつだ。

20230615142401-motiri.jpg猫と紳士のティールーム 1巻
(モリコロス)

#ゼノン #猫と紳士のティールーム

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No.
117
ラーメン赤猫 4巻

休みなく毎週更新をして下さっているので刊行ペースがはやぁい……!月曜日の癒しになっているのはそうなんだけど、そろそろゆっくりなさってもいいのよ……という気持ちにもなる。「いつもの」ポジションというかなー。ゆっくり、のんびりと眺めていきたい熱にシフトしています。前は「>”ラーメン赤猫の平凡な日常”を見続けたい訳ではない」と言ったけれど、一周回って今はそのスタンスというか。

この漫画のお約束事として『クセつよ客、来店!』 ⇒『なんやかんや解決!』 というお決まりの流れがあって、私はそれが好きです。クセが強いだけで性根から悪い人間は現れない事が高ポイント👍しかし、それを4巻も続けているとマンネリが来るもの。4巻のタイミングでのニューフェイス追加はお見事だなぁと……!リアタイで読んだ時にすごくワクワクしたもん、どんなニャンが来るんだろうって!いやまぁ同時に不安もあったけれども。安定していた場に新しいものを放り込むのは起爆剤になるけれど、それがいい方向に進むとは限らないからね。

10Lくんことジュエルくん、赤猫メンツの誰とも被ってないポジションで見ていて楽しい。チャラ全開に見えてそうでもない。新入りが入る事で先輩方のすごさも際立って大変に良いなぁ。最初からハナちゃんの事は凄いなープロだなーと思って見ていたけれど、本当に素晴らしい接客猫だな……って改めて関心しちゃった。猫の後輩が出来たサブちゃんの態度も新鮮でいいなー!社さんは後輩だけど人間だからちょっと違うというか。

コミックス収録されるのを心待ちにしていたサブちゃんクリスマス事件!このお話、サブちゃんの色んな表情がいっぱい見られて本当にハピネス……。ツリーに取り残された子サブのまんまるお目目!!可愛い!!!Webでメッチャ読み返したよこの回。
この漫画に求めているもの、ああだこうだと屁理屈をこねてみたりするのだけれど、結局のところ「好きな猫の可愛い姿が見たい」って欲が一番前のめりになってしまっているの、チョット恥ずかしい。あと私は社さんも好きなので、社さん回もそれなりに挟んで欲しいです。ラーメン赤猫の主役は猫と分かっているけれども!お願いします!そも社さん目線で始まらなかったら、ここまで好きになってなかったと思うし。

20230615141841-motiri.jpgラーメン赤猫 4巻
(アンギャマン)

#ラーメン赤猫 #ジャンプ

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No.
116
僕のヒーローアカデミア 38巻

今回もさらっと!画面の密度が濃くて凄いな……ほんとに週刊連載か…?

ラブラバー!!!!!!ジェントルー!!!!!

うわーーー!びっくりしたー!!「皆がヒーローになる物語」をこの二人にも持ってくるん……!?私はこの言葉が最終的には転弧くんにもかかってくると思っているんだけど、ラブラバとジェントルが再登場するとは1mmたりとも思っていなかったので再登場にメチャ驚きました。1Pでドーン!とラブラバがいるの、可愛い。
話が少しそれるんですが、私がヒロアカで一番最初に出会ったのってジェントルとラブラバなんですよ。休日の夕方、なんとなしにテレビを点けた時にアニメがやっていて。それがジェントルとラブラバ回でした。事情も背景もなーーんも知らんで眺めていたので、デクくんに対して邪魔だなぁとか思っていた。ゴメンネ……。

話を戻して。ジェントル、ラブラバ、レディ・ナガンと、明確にヴィランだった人たちに再び光があたる展開は王道で熱くてズルいなぁと。綺麗ごとを綺麗ごとのままにしない残酷さと、それはそれとして綺麗ごともしっかり見せてくるというかな。3者とも、心の中にある原点を取り戻す描写がされていてとても良かったです。

それにしてもホントのホントに総力戦だなぁ……!一瞬だけ出て来たモブの人とかも出て来るのすごない…?あと反復というか繰り返しというか、リバイバル的な描写が一撃必殺で入るから感情が揺さぶられまくりなのよ。今巻でいっぱいあったその手法の中で、一番のお気に入りは飯田くんの「>迷子を導く為にあるんだから」です。
……あー嘘かも。一番の場面ここだわ。

「私が来た」

見開きでこれはダメなのよ。ヒロアカは電子書籍で買っているけど、正直なところ少し後悔している。見開きのパワーが強すぎるんだ……。No.386  I AM HERO。超絶ウルトラスーパーかっこいい。私は指導者としての八木俊典の事はめちゃディスりますが、オールマイトが究極で完璧なヒーローである事は分かっています。そのね、八木のままオールマイトで在ろうとするのがすっごく……すごい……胸に来る……。はーーーー……、次巻、おすわりして待ってます。
畳む


20230615140725-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 38巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

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No.
115
「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

正式なタイトルは"Chatter(チャッター)「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法"です。長い!そしてよくよく見ると何か胡散臭いタイトルだな!「頭の中のひとりごと」=「反すう思考」の本です。考えても意味のない事を鬱々ぐるぐると脳内で回しがちなので、それを少しでも減らしたくて読みました。……だったんですが、特に目新しい情報はなく。
知らなかったのは『自分事ではなく他人事として考えよう』のところかな。(私はどうしたいんだろう……)と頭の中でしゃべっていたら、(あなたはどうしたいの?)と置き換えて、問題から距離を置く。この手法は予期不安が強くなっちゃった時とかにも使えそうなので覚えておきたいな。

「目新しい情報はなかった」と言ったものの、私はすーぐに記憶喪失になるので、繰り返し情報を脳に叩き込むって大事だなぁと思いました。この本を読む事によって「あ、前に読んだあの本にも同じ事が書いてあったな」って思い出せたので。実践していない情報は知らない事と同じ……!自分で言っていて耳が痛い。
何度も目にして、やっぱり良いんだなって改めて感じたメゾットは下記です。

・自分の問題でも、親しい友人にアドバイスするかのように接する
・脳内に嫌な映像がこびりついている時は、そこからフレームアウトするように頭の中でカメラを回す
・自然への畏怖はストレスを減らす。散歩するなり動画を見るなりで自然に触れよう
・今思い悩んでいる事が、10年後の自分にどういう影響があるのか考えてみる

英訳本の読みづらさと、海外のビジネス本でよくある『物語仕立て』というあまり好ましくない面が強い本だったので、人にオススメするかと言われたら「NO!!」なんですが、実験の結果を細かく丁寧に記している点は良かったと思います。大体読み飛ばしたけど!ソースは大事よね。
日本で売れているビジネス本って、そういう一次ソースを『参考文献』として巻末で紹介するにとどめ、道筋を主題にせず真っ先に結論を出しているから読みやすいんだなぁという気付きもありました。他人が上澄みを掬った情報を摂取している、というかなぁ。けれども、情報の大本・始まりを掘ろうと思うと英語の論文を読まなくてはならない。それをすべきだとは現状では感じてはいませんが、新鮮な生モノではなく加工食品を食べている自覚ぐらいは持ちたいところです。

20230615135012-motiri.jpgChatter(チャッター)「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法
(著:イーサン・クロス 訳:鬼澤 忍)

#自己啓発

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No.
114
文芸オタクの私が教える バズる文章教室

こういう本って、読んだ事を隠した方がスマートなんだと思う。努力は隠すべき、という訳ではなく “仕込み” がバレたかのような気持ちになるので。イラストや漫画に関しては「見た人が感じた事が正解!」といつも言っています。けれど文章に関しては “自分が伝えたい事” があって書いている。出来るだけ正しく、自分の感情を表現したい!だから、こういった文章系の技法書を読むのも好きでたまに読んでいましたが、感想等を話す事は一度もありませんでした。……だったんですが!めーーーっちゃ言いたい事があってねーーー!

こざかしいな………

っていう感情が読んでいる内に沸々と沸き上がり……。負の感情をつらつらと書き連ねる事をまず先にお詫びしておきます。でも自分の感情を偽れなくて!あざといなって思っちゃって!!
というのも、作者さんの文体って口語的で親しみ感じて読みやすいんです。ファミレスで友達と喋っているような気分にさせられる。けれど内容は軽くなく、題材にしている本の種類・量を見るに読書を沢山していている方だという事が分かります。だからこそ『相手がステージを下げて自分に合わせてくれている』感を覚えてしまい……!……卑屈!私が卑屈なだけなのよコレ!だって本の内容は勉強になるし、作者さんの姿勢や感情に共感出来ちゃうもん。そうやって “狙い通り” に自分を動かされてるのが悔しい!手の内を明かされなければこんな事思わなかった!……そこで冒頭の言葉に戻るわけです。仕込みが、バレたくない。

というか実用書の感想に「!」使いすぎなんよ。落ち着いて。作者さんの知性と魅力を感じる雰囲気に私が振り回されている事がありありと現れていますね。いっそのこと、作者さんの事をいけ好かないと嫌いになれたら良かったのに、そうじゃないのがまた……こう……!もう……!完敗!!解散!!………集合!

(前略)個性の失われた文章を発見するたびに、私はひとりで勝手に悲しんでいます。
みんなが同じような書き方をする世の中なんていやだ。
誰もがみんな、その人らしい言葉を自由に使えばいいじゃないか。


『バズ』を説きながら、『自分の言葉で話せ』なんて、とてつもなく難しい事を仰る。でも、作者さんが自分の言葉で話しているからこそ私はこの本が印象に残ったし、この感情を誰かに話したくなった。ロジックを語りつつ、エモーションで攻める。大変に私向けの本でありました。

……終始、自分の感情について喋っていて本の中身について何も言ってないですね……?
……と、こうやって「あなた」に話しかけるのも技のひとつだそうですよ!昔から無意識にやっていたので(私もこざかしい事をやっていたのか……)と少し落ち込むなどしました。無意識を意識に変えてあざとくなりすぎないように気を付けます!!

20230615134613-motiri.jpg文芸オタクの私が教える バズる文章教室
(三宅香帆)

#実用書

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2023年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
113
限界煩悩活劇オサム 1、2巻

ジャンプ+で読んでいる作品。読み直したいタイプのお話かと問われたら「う〜ん」と首を捻るところだったので、コミックスを購入するかどうかは保留していました。……でもオマケが気になってしまって……ヒスバンかバンヒスか、自分がどっちに転ぶか知りたくて!!!いや、BLに転がる事は滅多にない人間なんですが、作中の人たちが凄い熱意で話してるので気になっちゃってね……。巻末に作中作品の資料があるなら確認せねばならない。ライバル×主人公か、主人公×ライバルか。

……ヒスマリ、だな……。(ライバル×主人公の幼なじみ女子)

マリンちゃんから感じる高飛車で世話焼きな空気感、1人で生きていけるであろう光属性主人公のバンくんよりも、支えがないと生きていけなさそうで影があるヒスイくんの方が合ってると思う。いや全部妄想で話してるんだけど。10Pに満たない行間で喋ってるんだけど。マリンちゃんなんて全部合わせて7カットくらいしかないけど。つい真面目に考えてしまう熱が『激メン』には、ある。

作中作の話はまあ置いといて!(『あじショー』はちくわくんが好きです)(でもズブりそうなのはさつまあげです)
二次創作を題材にしている漫画はそれなりにあれど、そのテイストって "制作活動のジレンマを描いてからの感動" で味付けされている事が多い印象があります。今作はそういった「苦しい」部分を怨霊という形で表現し、ギャグの方向に振り切った舵取りをしているのが新しくて!茶化しじゃなくて、ちゃんとギャグに昇華しているのが凄いなぁ。漫才もそうだけど、笑いって紙一重だと思うので。それに”かき手”さんへの配慮と愛情が感じられるのがすっっっっごく好き!『描き手』でも『書き手』でもなく、『かき手』で両方を指してるのメッチャ良くない?良い。

ゲタバ子先生のオタク文化への理解が深すぎる……。いや、イメージカラーを左右に並べる文化とか知らなかったので、私よりもBL界への知識が多いまである。色んな怨霊が居て楽しいなぁ。……人の畑だから呑気に見ていられるのであって、一次創作の怨霊が出てきたら”分かり”すぎて心にダメージ追う可能性はあるけども!怨霊ちゃんワカルよ~~ワカル~~ってなりそう。

1,2巻の分で1番好きな怨霊ちゃんは6話の考察ガチ勢バンヒスの人です。

他者の考察に踏み込み
不毛な争いを生む事を恐れるあまり
この拳 振るう機会 一生涯無く!!!


その粋や良し……!考察しようがしまいが、原作にない表現を煎じている時点で同じ穴のムジナなんだけども、なんかこう、こう……自分の中での説得力っていうかさぁ!!地面をさ、固めたい気持ちよく分かるよ!でもその”考察”を言葉にして乗せると、意図していない形で届いちゃう事ってあると思うのね。絵や小説、動画みたいに作品で「自分の解釈はこう!!!!!!!」って殴るのとはちょっと違うというか。だから、そういうすれ違いを恐れ己のパトスを我慢して怨霊になっちゃった考察ガチ勢の人はむっちゃ優しいと思うのよ。自己中気味の怨霊ばかりを見て来たので、こういうタイプもいるのかっていう発見が面白かったです。あと素直にビジュアルがいい。怖い。

オサムの横でオブジェクトになりそうなカイカちゃんが毎度オタクに優しい事言うのも好き……。非実在ギャルの『傾聴力』!!!!沼回のカイカちゃん惚れてまうで。

20230519124056-motiri.jpg限界煩悩活劇オサム 1、2巻
(ゲタバ子)

#限界煩悩活劇オサム #ジャンプ

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No.
112
かがみの孤城

辻村深月先生の作品に触れるのは実に10年以上振りです。『冷たい校舎の時は止まる』が最後。今作『かがみの孤城』も『冷たい校舎-』に似た構造のお話で、なんだか懐かしい気持ちになったりしました。閉鎖的な環境に少年少女を閉じ込める話だいすき。似たようなストーリーラインだと『扉の外』が一押しです。特に2巻。嫉妬!恋愛感情の利用!青い感情の宝庫じゃぁ……。

辻村先生、いじめ未満の描写上手すぎない????いや、"未満"と表現したものの明確ないじめなのよ。それはそう。そうなんだけど "子供の浅知恵" "子供同士のトラブル" で片づけられそうな、"ありそう" な感じがたまらなく不愉快。薄い膜を貼ったような気持ち悪さっていうのかな……。だからこそ、こころが苦しんでいる様子が切に伝わって来るので、現実の話は読んでいて辛いところが多かったです。こんなん不登校になって当たり前なんだけど、親には説明出来ないよね……。

いじめの話ではないけど  "共通の敵がいると早く仲良くなれる" っていうのがまたね!群れでよくあるアレよね!ってなりました。集団になった時の人間の動きがリアルなんよ。人間のあんまりよくない部分を表現するのもお上手すぎる。ともあれ、そういう汚い部分が登場人物みんなにそれぞれあって、だからこそ感情移入もしやすかったです。なんだろ「こういう子、いたよね」って感じ。でもみんな良い子で、素直に行く末を見守りたい気持ちになれました。

最初の方であまり好感を持っていなかった唯一のキャラがウレシノです。恋愛脳のキャラは基本嫌いじゃないんですが、ここまで……ここまでされるとちょっと……!そんな彼が、城でのやり取りを経て成長していくのが青春劇の王道で良かった。皆それぞれに現実を見ていくんだけど、精神的な成長が一番あったのってウレシノじゃないかな。

マサムネたちが来ても、来なくても。
おにぎりがおいしくて、冬の空がきれいで鳥が見られて。
とても幸せないい日だと、ウレシノは思っていた。待ちぼうけになっても、明日、城でこのことをみんなに話そう、とウレシノが思う。


スッと視界が開けた爽やかさが溢れていて好きなシーンです。今作で一番好きなところ。映画のPVでもこの場面が採用されていて、分かってるじゃんと膝を打ちました。いいよね……分かってるじゃん……。
あっ、PVにまつわる愚痴を1個言っても宜しい!?!?言うわね!TwitterのショートPVで、こころとリオンのラブコメが主題かのように仕立てているの、めちゃくちゃ気に食わないです!!意図は分かる、意図は分かるのよ。『君の名は』みたいな空気感で客を寄せようと思ってるんでしょ?分かるんだけど!ありもしない餌で釣ろうとするの、ガッカリして作品の事嫌いになるから良くないと思う!……以上、初見で「ハァ!?」ってなってずっと心に溜めていた文句でした。

話のギミックというか仕掛けに関して。難しい事は全く無く、本を読んでいるオタクはすぐに気が付くやつです。だから 、"衝撃の事実!" とか "最後の大どんでん返し" に期待して読む作品ではない。「こうなんだろうな」と思っている事に関して、答え合わせをしていく感じ。その辺りに関してはいささか退屈に感じる部分もあったんですが、彼・彼女らの生末が気になって物語を読み進めていたのでページをめくる手は止まりませんでした。キャラの事が好きになっちゃったら気になるじゃんね、選んだ未来。

夜を越え、目を覚ました時に世界が変わっていたら、と願ってもそんなものは叶わない。…ハズだったのが、その鍵を手に入れた子供たち。誰が何を叶えるのか、その先に何が待っているのか。ハラハラ、ドキドキしながら見守るのが楽しい作品でした。

20230514145545-motiri.jpgかがみの孤城
(辻村深月)

#辻村深月

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No.
110
多聞くん今どっち!? 4巻

うたげちゃんの多聞教ムーブが徹底されていて良い…………🙏✨神からほっぺちゅーされたら普通浮かれポンチにならん??……いやなんないか……。私でも「解釈違いでごわす!!!!」ってなるな、信仰先からの軽率な行動は……。前巻での、ジメ原さんがイケ原くんを多用したアプローチに「安売りをするな」って説教が出来るうたげちゃんが滅茶苦茶に好きだ。それはそれとして一瞬だけ頭お花畑になってもいい!うたげちゃんは自分にとって都合のいい妄想をしなさすぎる!

ジメ原くんが目を覚ました切欠が、多聞くんを応援しているうたげちゃんの笑顔っていうのも良かったなぁ!いや、”恋は盲目”をこれでもかと体現しているジメ原くんの奇行も理解出来るのだけど、すぐにイケ原スイッチを入れるジメ原くんは何か……嫌なのよね……。ジメ原としてうたげちゃんと向き合え。イケ原が愛しているのはファンだろう。

そして桜利くんの猛攻がヤバイ。

私がヤバイのであって、うたげちゃんは全然ヤバくない。うたげちゃんのブレなさに桜利くんは惹かれているわけで、その想いがあまりにも沼すぎておばちゃんは震えています。

    桜利くんが見ているのはまだ多聞くんでうたげちゃんじゃないんだ……いい……青春……。

これは前々回言った感想。いや~~~~~このままね、多聞くんを見たままにうたげちゃんにアプローチしていっても良かったんだけど、本人がジワジワと気付いちゃってるのがたまんないですね!うたげちゃんに想われたいのか、うたげちゃんのように一途に推してくれている子に想われたいのか、そこは曖昧っぽいけども。まだ後者よりな感じはする。多聞くんありきのうたげちゃんを見ているから。でもさー、いわゆる”好きなもの”って自分の一部じゃん。だから「多聞くんありき」って言葉は間違っているんだろうなって自分で言っていて思うワケです。そこの所のジレンマを桜利くんがどう扱うのか注目しています。
一方でうたげちゃんの方もじわじわとジメ原くんへの想いを育てているので、こちらもニコニコにやにやしてしまうな……。前巻で脱落しそうだったのがウソのように見所がいっぱいある。敬人くんの距離感も安心して見られるやつだし(逆ハーレムは望んでいないので)、他のF/ACEメンバーも俄然楽しみになって来たぞ!

20230508150755-motiri.webp多聞くん今どっち!? 4巻
(師走 ゆき)

#多聞くん今どっち!? #花とゆめ

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No.
109
異世界の沙汰は社畜次第 4巻

「好き」の2文字をハッキリ言わずに相手への好意をダダ洩れにした上でグイグイ来るアレシュ様が強すぎる……。(オタク特有の早口)しかもクール系キャラなんですよこの人……。恋愛は人を狂わせるな……。わたくし、若かりし頃の恋愛感情は”独占欲と性欲が著しく突出した感情”みたいに思っているので、「恋心」を純粋でピュアなモノだとは思っておらず。それを踏まえ、アレシュ様は独占欲を丸出しにして来るのが恋に狂ってる人間として解釈一致で大変に好きです。

「俺はそこにつけ込むぞ」「それが一番「効率的」だからな」

いかにして獲物を手に入れるかを想像し、ワクワクしている少年のような表情がすっっっっっごく良い…!!なぁにこの顔!!あなたそんな顔出来るの!?楽しそうに恋愛をしている人も好きなので、アレシュ様の恋愛スタンスがマジで私好みで困ってしまう。クール系スパダリなのにワンコ系になるし、属性山盛りすぎるぞ。

聖女ちゃんが平均的な高校生で、見ていて好感度MAXです。いや、”平均的”という言葉で括るのはあまり好まれたものではないと思いますが、家族や友達と上手くいっていたならば「元の世界に帰りたい」と願うのは当たり前の感情だと思うので。その気持ちがドカッっと爆発しちゃうのが良かった。最初の方はちゃんと頭ふわふわパンケーキなのも逆にいいのよ……。聖女様!って崇め奉られたらそうなっちゃうもの普通。その状態から「>そろそろちゃんと考えましょう」っていうコンドゥさんの一言でちゃんと目が醒めているのが好きだ。
このままフェードアウトすると悲しいな~、と思っていたんですが、チラホラ挟まれる感じで登場しそう……?それだととても嬉しい!聖女ちゃんこと白石さんの今後も、わたし、気になります!

宰相様のたしなめがあるおかげで、「やりすぎだお前!」というヘイトがアレシュ様に溜まらないので読んでいて安心出来ます。贔屓ってやりすぎると何かモニョモニョしませんか?私だけか?”溺愛”ジャンルがあまりドツボにハマらない原因はそこかもしれない。バランサーがいるだけで読みやすさが変わるんだな、という驚きがありました。

20230508204823-motiri.webp異世界の沙汰は社畜次第 4巻
(コミック:采 和輝 / 原作:八月 八)

#異世界の沙汰は社畜次第 #Bs_LOG

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キャラの生死、思わぬキャラの登場等はぼかしたり隠したりしていますが、基本的には配慮していません。

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