2022年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
68
タコピーの原罪

買いましたことよ!!心が弱いのでまだ読み直しは出来ていないんだけど……。一読した上での感想なので、中身軽めになっちゃうけど好きだった所とかビャーっと言っています。タコピー、ダメな人は本当にダメなジャンルなので目に入らないように隠しておくね。前回の感想文はこっち

一流の悲劇より三流の喜劇……ッ!!!

ブラボー!!わたくし、この結末に大肯定派です。日ごろから常々「他人を変える事は出来ないけど、自分を変える事は出来る」と思っている自分にこのエンディングはグサッと刺さりました。しずかちゃんとまりなちゃんの家庭環境は何も変わらないし、子供の身ではどうする事も出来なかったけど、彼女たち自身が変わった事によって世界が大きく変わった。未来を知らない本人たちからしたらとてもささやかな事で、少しの救いにしかなっていないんだけども。タコピーという魔法と奇跡がいない世界なら、それくらいが丁度いいんじゃないでしょうか。

最終3話、も~~~~~演出が~~~~~うめぇのな~~~~~!!ずっと言ってるけどタイザン5先生、漫画がうめぇ~~!!!!「>ばいば~い!」でキラキラ離脱して「>久世しずかを殺さなきゃ」で落とすの緩急の付け方が凄い……そもそもばいばいじゃねえよ本当に……。このタコ、人の話ぜんぜん聞かねえ……最後まで人の話を聞け!!と思いながら見ていたら最後の最後まで人の話を聞きやしねえ!!まりなちゃんの話を聞け!!しずかちゃんの話も聞け!!…でもな、東くんが言う通りタコピーはバカだけど優しいんだよな……。「どうすれば良かったんだよ!」って吼えるしずかちゃんに「わかんないっピ」って正直に言えるの、凄く大事で優しいと思う。わたしもタコピーの立場になったら全然上手い事言えん。分かんないけど一緒に考えよ、としか言えない。そしてそこからのしずかちゃんタコピーの彷徨い期間描写、めちゃくちゃに可愛いんだな……。しずかちゃんに顔近づけないでって嫌々してるタコピーかわゆ。ここのささやかな描写から「長い間うろうろして、お風呂も入ってないからくさいんだろうな…」っていうのも分かるし……。髪の毛切ってるのもね、分かりやすいよね。

前の感想で”タコピーはデウスエクスマキナを使える(ご都合主義の解決)”って言ってたけど、それをタコピー自身の命で使用してくるとは思わなかった。どうオチをつけて来るのか最後の最後まで本当に分からなくてジェットコースターみたいな作品だったから、急に「説明されてなかった設定」をお出しされたのは若干の困惑はあったけれども。他の仕込みが丁寧だから、一部が雑になられると目について気になるといった程度。気になる、と言えば「対話をする事」に重きを置いたのに、最後の最後・しずかちゃんとまりなちゃんの対話が深く無かった事も賛否別れるよなー分かるっちゃ分かるーと思いました。ただ、漫画の演出としては『結局何を話してJKでの仲良しまでつながったんだよ……!?』と余白を想像で埋める事に頭が持っていかれて、ただただ綺麗に完結するよりも印象が残るので良かったんじゃないかな…と。鬼滅の時も思ったんだけど、余白って大事だなって思います。メインストーリー/テーマが終わった上での想像の余地。

「奇跡も、魔法も、あるんだよ」って状態じゃなかったらこの題材の漫画は読めなかったと思うので、描きたい事のエッセンスとしてタコピーを入れてくれた事に本当に感謝している。好きな作者さんの漫画でも辛くて読めない……無理っピ……。いやまあダークなドラえもんやろうとしてた時点でエッセンスではなくメインなんだけども。私はタコピーの存在はテーマ(親から引き継がれる呪いとままならない子供の世界と対話)を補強する要素として見ているので。……そういえばのび太もジャイアン達に仲間外れにされたりいじめられたりしてますね……。劇場版で綺麗な剛田武やられるから失念しがちだ。

意味深な設定を散りばめておけば読者は勝手に考察してくれる、も久々にリアルタイムで見る事が出来てそれも要素として楽しめました。ハッピー星人が持ってるナスの正体は番の異星人なんだろォ~~~~!?結局なんなんだよ~~~教えてくれよ~~~!!めーっちゃ気になるけど、しずかちゃんとまりなちゃんの物語には不要なコトですからね……そういうとこね……ずるい……。あと読者の深読みは大概にしなくちゃいけないと思っているんですが、チャッピーの話でこれ見た時に「ヒョワー!!」って興奮物質いっぱい出たので共有したい。

既出だったらすみません。今ふと思ったんですけど、タコピーのラストシーン

チャッピーが死なないエンド

チャッピーから死を取る

CHAPPYからCを取る

HAPPY

ってすごくない!?


仕込みだったら「すげえな!」ってなるし偶然だったら「コワー!」ってなるやつ!畳む


20230510133733-motiri.jpgタコピーの原罪
(タイザン5)

#タコピーの原罪 #ジャンプ

編集

No.
67
鹿楓堂よついろ日和 16巻

今回も安定の楽しさとほっこり感。ほっこりしみじみ。人によっては「丁寧な暮らしってヤツかぁ!?」って反発をくらう言葉なのが面白いですね。でも鹿楓堂はまさしく ほっこり しみじみ という言葉が似合う漫画なんだ。特に今回はときたかの出番多かったし!出るキャラによって時間の流れ変わるのすごいなって思う。ぐれ、角崎さんは居るだけでやかましい。

前も言ったけど女子キャラのお顔バランスが洗練されて来てるように感じるのよね!1巻から女性の顔は可愛かったけど、最近は今風に寄ってて自分の絵柄に落とし込んでるっていうか。鹿楓堂、背景・料理・キャラが全部溶け込んでるのが本当に丁寧な漫画でいいな~!今回はパフェがめっちゃ美味しそうで良かった…… あとスイートポテト食べたい……作りたくなる……。鹿楓堂の巻末オマケに載ってるレシピ外れ無しだもん、すごいよなあ!我が家は豚の角煮と冷やし中華は鹿楓堂レシピです。

「“わたし”ってなんだろう?」みたいな悩みにこの漫画で触れると思わなかったので、冒頭2話興味深く読めました。男子のわちゃわちゃ好きだけど、お客さまとのハートフルストーリーも好きなんよ。色々盛りのパフェが「わたし!」ってなるの結論としてすごく好きだな。抹茶のようにほろ苦いのもわたし。生クリームみたいに甘いのもわたし。

とき君の過去話と器のお話で、自分が作ったモノが自分自身のこころを癒してくれて、それが巡り巡って人との縁に繋がってくって表現してたの素敵だなと思いました。モノを作る行為全て、つまり絵を描くのもそういうとこある。
あと、やっぱり私は「人」に繋がってく漫画が好きなんだな〜って。世界の命運がかかってる系の作品に興味が薄くて、自分自身の小さな宇宙を大事にしている作品が大層刺さる。「鹿楓堂」っていう世界の中心で、日常でのささやかな幸せのバトンを料理や行動を通じて人から人に渡している。ただそれだけの漫画なんだけど、それがあったかくて優しくて大好き。

とまあ好きな所を一生懸命言語化してみたのですけれども、この巻で一番ブッ刺さったの小学生のとき君ですね!!!!黒髪真ん中分け表情ぼんやり系男子……。もーーー年齢の書き分けお上手〜〜〜〜!切長目の現在の姿からは想像出来ない……かわいさに……ほんま……。漫画の内容だけじゃなくて純粋にキャラでもチクチク刺してくるの本当につらい助かるありがとう。

20230510133558-motiri.jpg鹿楓堂よついろ日和 16巻
(清水ユウ)

#鹿楓堂よついろ日和 #バンチ

編集

2022年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
66
アルテ 16巻

「私は絵を描いているアルテが好きです」と言ったら、ほぼほぼその様子が描かれていない巻が来てわろっとる。そうか……そうなんだよな……この漫画のタイトルは ”アルテ” であって “宮廷画家 アルテ” ではないんだ……そうだわ。とはいえカスティリャ時代をすっ飛ばされるとは思ってもみなかった。

ヴェネチアに帰るための最後の旅。波乱万丈していますが、その道のりには正直な所あまり興味がない。…いやちゃうな。アルテに焦点があたっていない、ゲストキャラの仕込み巻だから気持ちの盛り上がりがないだけだ。ただそれが後々に効いて来る、という事をこの漫画で再三経験したので、17巻の感想で手のひらを反す自分を見るのが楽しみです。

20230510133023-motiri.jpgアルテ 16巻
(大久保圭)

#アルテ #ゼノン

編集

No.
65
1日外出録ハンチョウ 13巻

時事ネタが増えていささか火力が落ちている感!一番好きな話は、1日かけてやるつもりだった用事が午前中に済んで、フィーバータイムに入っている日の話です。オチまで完璧。そうね、色んな演出見れると楽しいよね。

20230510132933-motiri.jpg1日外出録ハンチョウ 13巻
(コミック:上原 求・新井 和也 / 原作:萩原 天晴)

#1日外出録ハンチョウ #ヤンマガKCスペシャル

編集

No.
64
田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 8巻

ビクティニアスさま、喜怒哀楽の出し方がストレートでめちゃんこ可愛い神様だな……。外見年齢相応の女の子っぷりが満載の巻で可愛かった。むふーってなってる表情凄い好き。あとアイラちゃんの性格良さそうな顔の造りも可愛いくて好き。姉妹の性格差による表情の描き分け出来てるの凄いなぁ。

建国!ついに!主人公が王様に成るなろう系が多い中、途中参戦の女子キャラが王様になるのが意外性と「アデリナならいけるな……」って納得感があって物語に引き込まれた。これがズラしってやつか。あとアデリナはマサルに ポッ…… しないから安心して眺めていられる。ハーレムバトルはこの漫画に求めていないんだ……マサルとビクティニアスさまの仲が街の発展と同様にゆるっと進展していく事を求めているんだ私は……ッ!

こういうチート系建国って「主人公居なくなった時どうなんの」問題にも徐々に切り込んでいくけど、今作もそこにちゃんと触れられていて良かった。兎人族のモブの皆さん、頑張っておられる。あと道の作り方とか全然知らなかったので素直に勉強になりました。DIYの言葉を持ってくるタイミングも最高だった。Do It Yourself。自分に出来る事は自分でやってみよう。ホームセンターってそれを手助けする場だし、タイトル忘れてない感が好き。

マサル、アクシオン王の前では急にイキリ野郎になるのでその側面はあまり好ましくおもっていないのだけど(嫌いっていうより見てて恥ずかしい)「舐められてはいけない」という格付けチェックの事を思えば、まあ、仕方ないのかーと。営業マンよろしくでギルドカード出す所面白かったな。いつもイキってた相手に劣勢を強いられたのが展開として良かった。チートで現地人の頭ぎゅっぎゅ抑える交渉ばっかりじゃつまらないもん。9巻も楽しみだなー!

20230510132841-motiri.jpg田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 8巻
(コミック:うさぴょん / 原作:古来 歩)

#田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 #角川・コミックエース

編集

No.
63
多聞くん今どっち!? 1巻

花とゆめコミックス、めちゃ久しぶりに買ったわ……。家政婦の仕事で向かった派遣先が推し(アイドル)の家っていう、夢小説テンプレど真ん中を行く都合のいい設定の漫画。いや~~~長年少女漫画の現場で連載していたプロが料理するとあり触れたテーマでもこんなにも魅せるんですね……。DMMブックスの試し読みの部分が楽しくて、先が気になっちゃって、そのままポチっと買いました。1話で主人公とヒーロー、両方の魅力をちゃんと出してて凄い!

少しでも匙加減を間違えれば大ヒンシュクもんのポジションにいる主人公のうたげちゃん。かといって目の前の推しに対して欲を見せなければ、解脱してんのかお前???みたいな感じで共感も出来ない。そんな綱渡りのような状況で、ちゃんと真ん中を通って不快ではないバランスの主人公になっている……!これがまず奇跡。一番最初に欲を出したのが「多門くん」ではなく「ジメ原くん」だったのが高評価はなまるポイントです。多門くんを推すのは大前提条件として、目の前のジメ原くんにちゃんと向き合ってるの良い……。

あとジメ原くんのじめじめ具合がファッションメンヘラじゃなくて心の底からジメってて、徐々にうたげちゃんに洗脳されてきてるのがかーわいい!!イケ原くんモード、私も本当にドキッとするのでギャップっていう武器はホントズルい……と思いました。うたげちゃんがジメ原くん相手にはちゃんと正気を保とうと努力してて、イケ原くん相手には遠慮なく正気を失うの存分に分かるし好きだよ。あと多門くんも多門くんでうたげちゃんの気を引くためにイケ原くんモードを利用するのがねぇ……ずるいね……うたげちゃんの事大好きなんだね……って感じで……キュンが止まらん……。

10巻以上続く少女漫画、読めない。という業を背負っているので今作もいつまで読んでられるか不安ではあるのですが、楽しめるうちは存分に楽しもうと思います!1巻終わりの時点で実質両想いだもんな~~この先どうなるんだろ!

20230510132747-motiri.jpg多聞くん今どっち!? 5巻
(師走 ゆき)

#多聞くん今どっち!? #花とゆめ

編集

No.
62
【推しの子】 7巻

泣き演技の王道手法「もしお母さんが死んだらどうする?」を「もしお母さんが生きてたらどうする?」に変換して演技に乗せるの、アクアの心の椅子にはアイが座っているっていうのありありと見せつけられて良かった……。かなちゃん、あかねちゃん、ルビーはまだそこに辿り着けていない。メインクエストではなくサブクエストが進行していると、うっかりアイの事を忘れる……とまではいかないんだけど、アクアの様子に共感が乗らない事があるので、7巻で感情を爆発させたアクアを見る事でちゃんと”原点”を見せつけられた感じがして良かったです。推しの子は「芸能界のお仕事事情」が楽しくて見てる面が強いのだけど、主人公であるアクアの本題は復讐なんだよね。それを思い出したって感じ。

序盤のかなちゃんVSあかねちゃんがちょっと消化不良な感じです。有馬かなの天性の煌めきは凄いぞ、って感じなのは分かるんだけど、あかねちゃんの演技力凄いぞのターンよりなんか……実感が湧かなかった。なんじゃろなあ~~「つるぎ」として凄い有馬かなを見たかったんだけど、「有馬かな」は凄いぞって感じだったからかな。なので今のところ役者として凄いって感じてるのはあかねちゃんの方です自分は。かなちゃんの方はタレント性というかそっちの方向。でも星が瞳に宿った事ないんだよな彼女……。そこ、あかねちゃん&ルビーとの明確な差なので凄い気になる。太陽だからか?

姫川くん関係、父親が一緒っていう事に割とビックリしたと共に、アクアがその先の真実に気付けなかった事に「もうゴールしたい」という気持ちの滲みを見た気がした。ファン使ってアイを殺しに来るようなやつが自殺して死ぬわけないやろ!!!!!アクア、ずっとゴロー(前世)と同じレールの上を歩いている人生というか ”星野愛久愛海” という個がどこにもいない錯覚を受ける。本人がその事に気付いていて、もう(復讐の事は考えなくて)いいかってなってるの正直 もういいよ って言ってあげたい。…んだけど、アイがな~~~~アイがなくなった自分をアクアは望んでないよなあ。………アイってネーミングめちゃいいな。i で 愛。そういうこと?

巻の終わりの方のお話のルビーがとても可愛かった。嘘偽りのない好き、効くよね。ルビーは真っすぐに育っている……頼むこれから先も曇らないでくれ……!でもアクアを支えてやって欲しくも……いやその役割はあかねちゃんのものかぁ……。どうなるんだろうなあこの先。

20230510132641-motiri.jpg【推しの子】 7巻
(コミック:横槍メンゴ  / 原作:赤坂アカ)

#推しの子 #ヤングジャンプ

編集

No.
61
信長のシェフ 31巻

ほ…本能寺の年……!光秀の目が死んでいるのはもうエブリデイなので……と思いつつ言及してしまう……。あと皺もなんか……濃くなった……?本能寺やめよう!!!!!!!!!

信シェフの感想を言うたびに「今回は何作ったっけ」みたいな事を申し上げておりましたが、今回は外交としての食事、ではなく『食べる事は生きる事』という食の本質に寄り添った料理を出していたので大満足です。今さらに気付いたのだけど、料理が印象に残らない巻って『手段としての料理』なんだわ。誰に何を出すか、という点で相手をしっかりと見てはいるし、心を癒す料理を出しているのは分かっているんだけど、外交の場になるとどうしても食べた相手の心の機微よりも結果の方に注目してしまう。竜宝に出した料理、めちゃ良かった。信玄様の幻を見た事も含め、じわっと来たなぁ。また1巻から読み直そう。

武田滅亡の周り、史実を全然知らなかったので恐ろしいタイミングで浅間山が爆発した事初めて知りました……。勝頼かわいそすぎない。噴火した山見てる彼の表情めちゃくちゃ心の刺さるからつらい。それがなくたって武田は滅びてたと思うんだけど、あまりにも、あまりにも天が見放し過ぎている。逆に信長は天に愛されているのに第六天魔王を名乗っているんだよなあ。なんというか……なんかなあ。戦国がのちの世で色々煎じられてる理由、分かっちゃうもん。どの武将に焦点をあててもドラマがありすぎる。

好きな巻だけどケンが東奔西走なんのそのーーー!!ってしてただけの巻ではあるので、次巻で事が大きく動く事を願います。まあ……心配せんでも動くだろうけど……。やだなー。浅井の時もヤだったけど、こっちは救いちゃんとあったもんな……。武田、どうなる。

20230510132550-motiri.jpg信長のシェフ 31巻
(梶川卓郎)

#信長のシェフ #芳文社

編集

No.
60
僕のヒーローアカデミア 33巻

アニメ派もいるだろうから感想は全部隠すね!!!

全てが最高過ぎて読むたびに涙腺が刺激されるのでヤバイ。堀越先生は絵も上手いし漫画も上手いしお話も旨いし言葉の韻を踏むのも上手い。パーーーーフェクト!!デクくんを連れ戻す回、友達からしか渡せないバトンをみんなが一生懸命に渡していたのが本当に良かった。1Aはモブなんていないんよ、全員最高なんよ。人気キャラだけでワーッ!っとしてないの本当に好き。一番好きな言葉、決められないもん。

「もうエリちゃんにリンゴアメ作る時食紅貸してやんねー!」
「とりあえず風呂入ろな!?」


の二つが日常ベースで緑谷出久くんに寄り添っている言葉で金・銀。

「あなたがコミックのヒーローのようになるなら」「A組」「一人で架空へは行かせない」
「だから俺はいつだって──君に挑戦するんだ!」


の二つがヒーローベースでデクくんと歩こうとする言葉で金・銀。

ほんと一言一言が本当に良くてな……あんまりにも良いと「良い…」「好き…」しか言えないのどうにかしたいんだけど、上手い言葉出そうするのは無粋ってもんかな…とも思う。今巻ページの使い方が上手いな~~と思った所は多々あるんですが、特に好きなのが ←左 向いてみんなから逃げようとするデクくん、それに対峙する形で 右→ 向いてデクくんを止めようとするA組の構図です。→ 向きの構図って向いてる方が過去なので、気持ちや状況が後ろ向きだったりする時に使う事が多いと思うんですが(最近で分かりやすいのは鬼滅のOP。夜明け ← に向かう炭次郎と、夜明けを迎えなかった → 煉獄さん)、今回逆なんすよね。デクくんの気持ちの表現というかなぁ。本人は前へ向かってるつもりなんだろうな、と。実際のとこ前のめりで倒れかけてるんだけど。その無茶を止めるぜ、って構図になってるのがやっぱ基礎テクニックという型を使ってるだけじゃダメだなと感じた部分でした。堀越先生、天才。

そしてお茶子。そう、お茶子。私の大好きなお茶子!(落ち着いて)
私は過去にこう言いました。(【アニメ】ヒロアカが面白かったよって話 | 箱庭ディペンド

「転んだら縁起悪いもんね!」と「頑張れ~!って感じ!」の発言でデクくんにとってお茶子ちゃんはヒーローっていう描写出来てるから

私の見立てが正しかった事にガッツポーズですよ……!!!!!そう、そうなの!!初めから!お茶子ちゃんはデクくんのヒーローなのよ!!それをな~~~お茶子ちゃん側のエピソード交えて丁寧に説いてくれるの……ほんとな……あの流れ全部好きだな……。タイトル回収もいいよね。


ヒロアカでの私の最推しはオールマイトです。もうね、ほんとなんで好きなのか全然理解出来なくてね!外見も性格もストライクゾーンから外れてるもいい所なのよ!私は皮肉屋で黒髪でスーツが似合う腰の細い男性が好きなの!密やかにドはまりするのはそういうラインなの!オールマイト、全然好みじゃないの!
でも今回でなんでこんなにもオールマイトが気になるのか分かってしまった………。

八木俊典、アラフォーの皮被った高校生だわ。

そのアンバランス差が好き!!!ってなってるんだと思う。納得した。オールマイトは八木俊典ではない、まずそこ。私の推しは八木俊典であってオールマイトではない。デクくんの滅私宇宙人っぷりと同じく、オールマイトの振る舞いが狂気に近い、っていうのは作中の人物に既に指摘されている事ではあるし、オールマイト本人も「自分が常に笑顔を絶やさないのは、ヒーローとしての重圧から己を騙すため」って言ってたりするので、多くの人がとうの昔に私と同じ感想に辿り着いてると思うのですが、私もそこに至れたので言わせて下さい。

オールマイトは「オールマイト」っていう生き物であって八木俊典はそこに居ない。

ワン・フォー・オールを継承し柱になる事を選んだ時点で、一個人としてではなくヒーローとしての人生が始まったんだと思っている。だもんでメンタルが高校生のまま止まってんスわ!!!!!高校生だからデクくんに無茶言うし、自分の贔屓全然隠そうともしないし、エンデヴァー(大人)に対して距離感掴めてない!!!「次は君だ」って言葉も私はずっと これ祝福や祈りじゃなくて呪いだよな?? と思っていたらデクくんやっぱり雁字搦めになっちゃってたし!
も~~ね~~~、八木くんの振る舞いで今まで「茶目っけあるなこの人」「自分が出来るからって他人に無茶を言うやつだな…」と思ってた部分が全部 そっか高校生だもんな… の一言で片づけられてしまうのが……なんか……こう…!!あと本人がオールマイトとしての生き方をまだ諦めてないので、そこにもだもだ凄い苦しんでるのがまた……可哀そう可愛くて……。ただ今回のステ様との対話で、現在の自分=オールマイト(希望)である事を手放せたというか、ちゃんと自分の中でピリオドが打てて消化出来たと思っているので、きっとデクくんとの対話姿勢も変わってくるだろうな、と。ステ様めっちゃ良い事言う。道はちゃんとつながってるんよ。今の自分にそんなに絶望しなくて良かったのよ、がんばれ八木俊典。
畳む


20230510132207-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 33巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

編集

2022年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
59
ハクメイとミコチ 10巻

ハクメイとミコチはほんと安定してて「良かったよ、以外言う事そんなねえな……」と思っているんですが、今回は頭からしっぽまで全部のエピソードが本のサビに出来る面白さでめっっっっっちゃ良かった!!です!!

出だしの温泉旅行回、私やっぱり日常の延長線上にあるトクベツの話が好きだなーと思うなどしました。ハクメイとミコチみたいな妖精さんライフは私ら人間には決して出来ないけれど、友達と温泉旅行に行ってほっこり一息癒しの日……みたいな日は体験出来るわけじゃない。世界も種族も違うけど、共感出来る事が一緒っていうのが嬉しい、というか……そんな感じ。次元の壁を超えてこういう事思っちゃう自分の感性嫌いじゃないよ。

種帽子とハクメイの出自の話。みんなおそろいのお帽子着てて可愛いね~~~と思ってたら重要アイテムだった。ただのファッションだと思っていました。そうか旅人の証なのか……。
ハクメイ、タフでガッツあるなと常々思っていたけれど、あの年頃から一人で旅をしていたらそうなる。小人さん、食には困ら無さそうな感じがするので(植物は現実スケール)旅のハードル自体は低いのかな……。他に捕食される感じでもないし。手先が器用だから他種族に重宝されてるとかそんな流れだと思う。そしてハクメイの過去はあれこれ出てきたけど、ミコチの方はアッサリ目なのでそろそろ料理関係のお話とかどうですか。初期の小人×食べ物系の流れ好きなんですよ。屋台料理考えたりとか、組合の炊き出しとか。

20230510130954-motiri.jpgハクメイとミコチ 10巻
(樫木 祐人)

#ハクメイとミコチ #ハルタ

編集

この場所について

読んだ本の感想を話すところ。
感情でものを言う傾向があります。

ネタバレ注意!


キャラの生死、思わぬキャラの登場等はぼかしたり隠したりしていますが、基本的には配慮していません。

デザインの着せ替えが出来ます。お好みの背景色でご利用下さい。

ダークモード
デフォルトモード

複合検索

  • 投稿者名:
  • 投稿年月:
  • #タグ:
  • カテゴリ:
  • 出力順序:

カテゴリ

ハッシュタグ

最近の投稿