2024年の投稿18件]

2024年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
158
薬屋のひとりごと 13巻

猫猫と仲良し女子がわちゃわちゃしてる巻って感じだ!かわいい~!
11巻の感想で描いた事と同じ事をまた言うのだけど、この漫画って線とベタで画面のメリハリをつけてるから画面がスッキリしてて読みやすいなぁと改めて思いました。白黒でメリハリ効いてるとノイズトーンとか逆光グラデトーンがここぞと映えるのよね……素晴らしい。

壬氏さまとのアレコレは一旦保留との事でヤキモキさせて来ますな~!かといって難聴系主人公……という訳ではなく、「マジで知りたくないから遠ざけてる」のが肝な気がする。そりゃ情報取得が後ろに倒れますわ感。猫猫から『やれやれ系主人公』+『俺、また何かしちゃいましたか主人公』のハイブリッド味をそこはかとなく感じつつも、嫌味をあまり感じさせないのが凄いなぁと思います。

そんな猫猫だからこそ、アイスクリーム回での行動に驚きました。小蘭を庇うのは想定の範囲内だったんだけど、そこで『自分の伝手』を頼ろうとするとは予想外だったな~!自分の価値をそれなりに分かっていて、それをちゃんと利用するんだと感心しました。「おやじならもっと上手く出来る」「姐ちゃん達ならこうする」みたいなマインドで、「これくらい出来て当然」と己の事を小さく見積もっている気がしていたので。ちゃんと自分という存在に価値がある事が分かってるんだ、とそこに大きく驚いたエピソードでした。それにしたってアイスクリーム作れちゃうのはちょっとやり過ぎ感あるけど!

前回が男まみれだった分、今回はおなご成分が多くて大変癒されます。里樹妃の外見可愛くてスキ。子翠の自由奔放さと表情の作り方スキ。
次巻がいつでるか不透明ではありますが、しかるべきペナルティを受けたのちに筆をとって欲しいなと願っています。この漫画が本当に好きなので……。なにとぞなにとぞ。

20240418190745-motiri.jpg薬屋のひとりごと 13巻
(コミック:猫くらげ / 原作:日向夏)

#薬屋のひとりごと #ビッグガンガン

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No.
157
望月の烏

『名前を言ってはいけないあの人』が存在するので、アニメ勢に配慮して本文を隠します。



あせびこわ。

「皆さん、わたくしの息子のためにこうしてお集まり下さり、本当にどうもありがとう。どういう結果になろうとも、わたくしは皆さんのことを我が娘のように想っております」

背中がゾワゾワする~~!砕けた敬語を使って親しみを覚えさせるやつだよコレ~~~~!!ただひたすらに、あせびの事が怖い。『信用出来ない語り手』って、こちら側(読み手)に深い傷を残しますね……。あせびの何もかもが信用出来ないので、彼女が口を開くたびに「こ、この女……!」という感情が湧き上がっていました。今作中に馬脚を現す事が無かったのは残念なような、今後が楽しみなような!『大紫の前』が彼女のゴールなんだろうか……。今後も登場するたびに「あせび~~~!!」って叫びそうです。いやぁ良いキャラクターだな彼女。好きだわ。

【望月の烏】は、【烏に単は似合わない】と【烏は主を選ばない】を良い感じに合体させた作品になっていて、どこか懐かしさを覚えながら読み進めました。2日で読んじゃったよね楽しすぎて……。連日夜更かしをしてしまった。
とはいえ妃選びは形だけのもので結果が決まった出来レース。誰を選ぶのか、というワクワク感や女同士の熾烈なバトルはない。前回とはまるで違う様子が、逆に興味を惹かれました。貴族の結婚なんて今も昔も『政治』である事には変わりなく、それでも自由度が多少あったのが前回。対して今回はあまりにも酷い。姫たちもそれを知っているがゆえ、生気が感じられないのが可哀想でした。……ただ一人を除いては。

鶴が音の頭でっかち委員長っぽさがすごーい!!!

その、異性に相手にされてはしゃいでるのが『年相応』でことさらに浮きますね……。ほんとなんかゴメンなんだけど、他人との血でこういう事言うのアレなんだけど、雪哉が大事にしてる北家からこういう子が来るのがなんか、なんかーーー!「自我が強い」という言葉が似合う子だ。
七夕の節句で、山吹が鶴が音を非難したシーンはスカっとしました。暴走特急を諌めるには羞恥心を与えるしかないからな……。いわゆる『スカッとジャパン』みたいなシナリオにカタルシスを覚えると癖になるので嫌なんですが、やっぱり「思うところがある」相手がこうやって成敗(?)されるのは気持ちが良くなっちゃいますね。今回の登殿の儀、共通の敵をひとり作って残りが団結する図式になってるのがねちっこくて眉間にシワが寄ってしまうんですが、そうすると表立ってのトラブルは抑えられるから悲しいものです。女の集団を上手く運用するのに理に適っている。


そして私、明留が死んだ事を記憶の彼方にぶっ飛ばしてました。ああーーーそうだったーーー……そうだよ……。明留がいたら雪哉は今のあの感じじゃないよ……。シゲさん………明留……。
雪斎は雪斎であって、もう雪哉ではないんだろうなぁ。終章に居ただけだもんね、雪哉。けれども、

「私があの子を見間違うはずがない」

の言葉に、もう、ほんとに、……ああ!あーーー!スッと言葉が出てこないよ。しんどいなぁ。はじめて澄生を見た時にどう思ったんだろうか。ここからまた【追憶の烏】を読むとまた違う味わいが楽しめそうです。
他作品の話を引き合いに出すのですが、雪斎の必要悪ムーブがどことなく『ゼロ レイクイエム』を思い出させるので、それに似た形で物語が幕引きされる事がないように祈っています。「死んで欲しくない」というよりは「私の予想を上回る物語を出して欲しい」という欲です。


カバー裏の概要を読んだ際、金烏代が美女にうつつを抜かして儀式が荒れる……といった話になるのかと思っていました。だから凪彦の第一印象は良くなかったんですが、それはもういい子で!!超ビックリよ!!両親がアレでソレなのによくもまぁ……ここまで純朴な子に……。やはり血よりも環境なのか。

「ああ、すまない。そなたの忠心は宗家ではなく、兄上へのものであったか」

これをサラッと言えるの本当に凄いと思う。おもわず一瞬呆けてしまった。凪彦の事が一気に好きになったし、この子が語る言葉を信じようって思えました。なんというか、分かりやすく『主人公』ですよね、彼。澄生こと紫苑の宮を主人公にすると「強い」がゆえに読んでいて疲れる事になりそうです。凪彦は「弱い」がゆえに応援したくなるし、今後伸びしろしかない。次も彼目線の話が読みたいなぁと思いました。
もろもろの事件が形的に終息"させられた"時に雪斎の部屋に殴り込みに行くのが格好良かった!漢を見せたね……!そして操り人形の木偶に話しかける雪斎の、なんて冷たいことか。いやこれが雪哉だって分かってるんですけど……。雪哉こういうヤツですけど……。

そして「ここからもう打つ手はないのか」と打ちひしがれていた時に蛍からのアプローチですよ!!!
いやーホント気持ち良かった!びっくりした!!まさかそこに伏兵が潜んでいようとは!だって今回で登殿した姫たちに強い自我を感じていなかったもの。あ、鶴が音さんはちょっと強すぎるんで抑えてもろて良い?……いやこれ、鶴が音の強さがいい隠れ蓑になってるんだな……やるじゃん……君は雪斎派閥だけども。
話を戻して。まさか姫を起点に新たな希望のバトンが繋がるとは思っていませんでした。この作品の女子たちって御家の事で手一杯で、マクロな視点がとれていない子が多いように思います。仕方ないよね、戦国時代の姫みたいなもんだもん。女は添え物、政治の道具。だから四姫の中から謀反に似た事をする女子が出るのにビックリ仰天で!やるじゃん!!「やれる事をやろう」という小さくとも大きな決意。その芽が育つ事を祈っています。


さて。台風の目、こと澄生ですが。

紫苑の宮って気付いてませんでした!!!!!!

私は素直なので!!ますほさんちの長女ならまあこれくらい……なるかな……?と思っていました!!外界の知識が濃すぎるのはちょっと引っかかったけども。そもそもとして最初から答えが出てたのよね。「奈月彦にそっくり」って。いやますほさんの長女なら……ね…………イトコだし…ね!
短編・烏百花の【きんかんをにる】で奈月彦が感じていた「政治は自分よりも得意」であるという予想。あれはこの展開のための匂わせだったのか、と……。立ち回りという広義の『政治』ね。人心掌握を心得ている。
話は少しそれますが、短編の回収として腑に落ちた事があります。今作を読んで【あきのあやぎぬ】に対してモニャモニャ~っとしていた気持ちに納得がいきました。『山内』に対して博陸候 雪斎がやっている事を『家』という単位に縮小して書いたのがあの小話だったんだなあ。
寵愛対象であるうちは幸せである──。まさに、と。いやぁ、短編を読んで感想を残し、そのままの熱量で【望月の烏】に挑んで良かった。超良かった。とても楽しい。

話を紫苑の宮に戻して。彼女が言っている事ってまさに『理想論』なのだけども、耳を傾けたくなるカリスマ性があるなぁと感じます。前しか見ていないからかな。それにいいじゃない、青くて。若者が謳ってこそよ。それと行動の節々で雪哉に対する甘えを感じさせるのが好きです。

雪さんなら分かっているはずだし、やれるはずなのに何故そうしないのか。

そういった感情を二人の討論から感じました。可愛いじゃないの。
見ている方向は一緒なれど、道が交わる事は決してない。ここでもう、明確に別れてしまった。けれど、『雪哉』と『紫苑の宮』として二人が言葉を交わす日を夢見てしまいます。

次回は凪彦メインで長束さま登場でしょうか。
【烏の緑羽】の印象はまだ残っているんですが【楽園の烏】【追憶の烏】の記憶が薄れてきたので、ここで一度復習をしておきたいところですな。……買うか、文庫サイズも!!
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20240416191404-motiri.jpg望月の烏 /八咫烏シリーズ
(阿部智里)

#阿部智里 #八咫烏シリーズ

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No.
156
聖☆おにいさん 21巻

ツイッ……Xネタを出せるなんて無敵か??? 黙示録の予言よりも怖いXのアップデート告知な……。分かる、分かるよ。アップデート入るとおすすめがしっちゃかめっちゃかになって腹が立つんだよ……。ほんとうにアンデレがXを守護してくれたらいいのに……。

愛子ちゃんの見守り話、イエス側宗教のアレな部分が出ていて面白かったです。好きか嫌いかで問われたら全く好きじゃないよ、あの宗教の贔屓が強いところ!まあそもそもとして「信じる者は救われる」ですからね。一方のブッタ宗教サイドは「己が肉体でなんとかせい」という結論になるのが宗教観を出していて面白いなと。ふわっふわの愛子ちゃん可愛い。

氷川きよし氏が休止の発表をした際、いの一番に心配したのがこの漫画の聖母マリアの事だったんですが、お元気そうで安心しました。それにしたってタワマンの35階まで階段を使うのはやりすぎである。

20240415204021-motiri.jpg聖☆おにいさん 21巻
(中村光)

#聖☆お兄さん #モーニング

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No.
155
異世界おじさん 11巻

ローマ数字での巻数カウント、いつまでたっても覚えられない。だからこそ考慮してデザインしてくれるのって本当に助かる~!担当編集さん、デザイナーさんありがとう!

異世界おじさん【特別編】

アリシアの新衣装が可愛い。脚がさあ、生脚が出てるのがいいよね。柔らかく描こうっていうこだわりも線から感じる。前の衣装のぶかぶかふわふわ感も勿論カワイイんだけど、新衣装は上半身と後ろ姿のだぶだぶ感に下半身の露出がお互いを際立てているというか……。しみじみ可愛い。
あと私は男と女がいるとカップリング出来るか出来ないかを妄想しがちなんですが、そういうのが一切ない男女混合グループもはちゃめちゃに好きです。ゆえにアリシア・ライガ・エドガーの幼馴染3人組がツボでねぇ……。でもスカートをめくるのはよくないと思うの。でもでも、そこのラインを越えてるからこその「マジでコイツら そういうの じゃないんだな…」って空気感がいいよね!かわいい。

いつもはこの漫画の感想を書かないんだけど、今回わざわざ言及したのは

アリシアが可愛かったから

です!外見だけじゃなくて内面もキュート。エルフさん節をたっぷり味わったあとだと余計にそう思うというか……。ほら、エルフさんって我ら読者からしたらツンデレで愛らしいけど、おじさん本人にしたらマジで性格が悪い女だと思うのよ。一方のアリシアは素直だし自分の境遇に寄り添ってくれるし、好感を抱くのは確実にこっちだよなぁと。おじさん×アリシア派ってわけではないんだけど、エルフさんの想いが実らないのもナルホドって納得出来ちゃう。もうちょっと…もうちょっと上手くやってくれよエルフさん……!私はきみが好きだぞ!!!


「俺を本気で心配するやつなんているわけないだろ」

つらぽよ。ここの流れ大好きです。ああそうね、って納得も出来ちゃったのが余計悲しくて好き。


あ!この巻の話ではないんだけど、若かりし頃のオートムがそれはもうヤバイくらいド好みだったので、それは記録として記しておきます。初見で「ハァ!?好き!」ってなってページをめっちゃ凝視しました。9巻69Pの「>死ぬならくれよ」の所です。それに10巻でシャリオンといちゃいちゃしてる数ページまじでほんと好きでほんとこういうのが欲しくてサイコーで世界に感謝(早口)。結婚おめでとう、おめでとう。異世界ファンタジーラブコメをありがとう、ありがとう。

現代パートのたかふみとふじみーでもいちゃいちゃしてくれていいのよ。

20240412121940-motiri.jpg異世界おじさん 11巻
(殆ど死んでいる)

#異世界おじさん #MFC

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No.
154
烏百花 白百合の章

アニメが始まったので、しばらくの間は配慮して隠します!

大切な人の大切なモノを背負い込んで変わってゆく雪哉を他人の視点から見ると、また……!こう……!奈月彦の分だけ抱えていたと思ったら、茂さんの分も抱えていたのか。
それにしても雪哉少年は二面性男子のお手本みたいな子ですね。他者に自分がどう映るかをコントロールするのが上手い。理知的に「見せたい自分の使い分け」をしているので、より一層腹黒さが際立つというか。表でニコニコしてて腹に一物抱えてる、とは方向性が違う腹黒だと思う。狡猾さを隠してポンコツに見せてる根本の理由が「大切な人のため」だから好きだ。
【ふゆのこそら】で市柳にガン詰めしてる雪哉少年は色んな意味で「丸出し」な感じがすごく美味しいですね……。【追憶の烏】の後に読んだから、なおさらに。

昔っから明留を「いい子だな」と思っていましたが、ここまで来るとチョロすぎて心配だな!?まあ殴り合いをして絆を深めるのは男の子らしくていいけどさ……。シンの印象を180度変える速度が早すぎるよキミィ!
そして久々に摂取するますほさんにしんみりするなどしました。正室選びから一皮も二皮も剥けた彼女はやっぱりいい女だなって。こんなお姉ちゃんがいたら弟もそりゃいい子よ。西家の若人、新しきカップルの二人に幸あれ。正統派の恋バナ浴びれてほこほこしました。

【あきのあやぎぬ】の読み心地、好きかも。よく分からないものがじっとり口元にさわさわする感覚があって面白いなあ。何も分からない場所に放り込まれたのが【烏に単は似合わない】を彷彿とさせるのもお気に入りポイント。
「よく分からない何か」は結局のところ色んな人からの・色んなかたちの愛だったわけだけれど、始まりと終わりだけ見るといささかホラーテイストに感じました。その口当たりがすごい好きです。
いや、良い場所なんだよ。良い場所だともさ。そして顕彦はとても優しくて良い人だ。それは疑いようもない!でもなんか、こう、「ハッピーエンドやん!」と一口に言えない風味があるというか。
『囲われている事』自体は言葉通りで、おそらくそこにうっすらと不安を覚えているんだと思う。顕彦も楓さまも側室の面々も裏がなく優しい人たちなんだよ。それは良かったけど、良くはないんだ、きっと。側室のみんなみたいな人が出ないための仕組みが山内には必要だと思う。そういうところにモヤモヤするのかな~!このもんにょり感が好きな話だなあ。

一方で鬼火灯篭のお話はまごうことなき「光属性」の話でこちらも好きです。選定時の灯籠の表現が実に美しい!文章から鮮やかな色彩と光が伝わってきて、胸が高鳴りました。現実×ファンタジーの小道具って妙にワクワクする。
出てくる人たちも全員トゲや泥がない感じで良かったな。お互いに尊敬しあって「負けませんよ」と言える間柄って素敵だ。

親世代の昔話、パンチが強い。こちらからは以上です。
…………ストロングなのよ後味が!!!飲み込むのにちょっと時間が掛かるというか……。全部の小話に感想を挟む必要はないから黙っとこうかな感もありつつ……。すごい……なんかこう…… 山内、一回破壊した方が良くないですか??ってなりますね。いや現在軸では壊れかけているんだけども。さもありなんというかな。はかりごとで人が死にすぎている。
浮雲のお話は「美しい悲恋」という風に捉えて読んでいたんですが、最後でああ来るとは思ってもいませんでした。……これは天女さまですわ。そしてまさしく『あせびの母』。

【きんかんをにる】を読んで、「なんで!どうして!現在軸であんなのになっちゃったの!」という気持ちで頭がぐしゃぐしゃになりました。紫苑の宮と雪哉の仲睦まじさよ………。アレですよね、雪哉って姫宮の『初恋のお兄ちゃん』ポジションですよね……?すーぐ恋愛感情に結びつけるのは私の悪い癖ですが、淡い初恋はピュアなものだと思ってるので!………いや、ピュアなように見せかけたピュアじゃない初恋のデュエットがあったな……。淡い初恋がピュアなんじゃなくて、幼子の好意がピュアって事でここはひとつ。

話を戻して。奈月彦たちが願っていた穏やかな祈りと願いが分断されてしまった事が本当に辛い。ただただ悲しい。外野が全部悪かったのか、と言われればそれも疑問なのだけども。『金烏』から、ただの『奈月彦』になった事で雪哉とのすれ違いが発生してしまったのかな、と私は思っているんですが、ただそれだけじゃ現在の形では拗れてない気もして。紫苑の宮と完全対立してるじゃんね……。空白の間に何があったんだろうか。

今から【望月の烏】を読むんですが、不安と期待がないまぜ状態です。【烏の緑羽】の時は無邪気に「新刊やっぴー!」って思ってたのにな……。短編で過去編を読む事になり、各人の解像度がまた上がった事で「なんとか……なんとか幸せになってくれ…!」の気持ちと「山内、滅びた方がよくない???」の気持ちが平行になっている。そもそも誰目線でどの時間軸なんだ……!買うだけ買って何も把握していないぞ。いやぁ楽しみだ。
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20240411130734-motiri.jpg烏百花 白百合の章 /八咫烏シリーズ
(阿部智里)

#阿部智里 #八咫烏シリーズ

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No.
153
にぼしと かつおの 子どもあんぜん絵本

大好きなくまみね先生がイラストを描いている絵本です。さまざまな猫がいっぱい見られて嬉しい~!

この絵本で一番凄いなぁと思っているところは、怪しい猫がちゃんと怪しい事です。こんなにもシンプルな絵なのに、どこをどうやって違いを付けているんだ……。目がイッちゃってる猫は普通にヤベーやつなので判断がつきやすくはあるんだけども。動作かな……?あー、じーっと見て来る怪しい猫、手がずっと後ろにあるね。そういうささやかなところでもキャラって出るんだなぁ!勉強になります。

「トイレにひとりで行かない」「知らない人と二人でエレベーターに乗らない」大事なことだ!これを思うと、兄妹がいる事・友達がいる事って危険に合わないためにとても大切な事なんだなぁと思いました。「一人になるのがまずアカン」っていう考え方は分かりやすくていいですね。

この本の中で一番好きなのは眠たげまなこのお父さんです。喜怒哀楽の表情がなんか好き~!一方でお母さんがメチャ美人でビックリする。『仕事猫』だけ描いていたらこの美人さんは出なかっただろう。ページの隅から隅まで猫がつまっていて、くまみね先生スキーとしては満足充実の絵本でした。癒しが欲しい時にまた開こう。


20240410144509-motiri.jpgにぼしと かつおの 子どもあんぜん絵本
(画:くまみね / 監修:舟生 岳夫)

#ポプラ社

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No.
152
鹿楓堂よついろ日和 19巻

表紙の角崎さんが…………すごい……色気……。死………。っていうかアナタ瞳が紫色だったので!?!?私が好きなヤツじゃないの!!黒髪真ん中分け紫瞳でイタズラっ子気質で、たまにアンニュイな空気を漂わせる男!!!やめてよね!!好き!!!!!!
……待って!ウワー!ここに感想上げる時に気付いてしまった!この角崎さん、十八巻表紙の八京見てるのね!?!?ウワー!!ワー!

中身に角崎さん一切出てないのに表紙で興奮してしまった。ステイステイ。ぐれの加入話をいまかいまかと待ちわびていたので、1冊まるまるで綴ってくれて感謝しかないです。ありがとう…ありがとう……。過去エピソードを語る事で神秘性と妄想のベールがはがれるというか、「不思議な魅力」の ≪不思議≫部分がなくなってしまったところも正直ありますが。その薄膜はもういらないという作者さんの判断なのでしょう。十九巻まで出し渋ったのも何となく納得します。

ぐれ=グレゴーリオ。
初めて知った~~~~~!!!!初出情報よね!?!?本名に関してなにも考えてなかった……。そうか、ラテンの男だもんな。名前を略すにも『グレ』じゃなくて『ぐれ』なの、人柄に合っててメッチャいいね。

鹿楓堂で働く事に関して、ぐれの方からアピった話は聞いてた気がするけど割と早い段階から気に入っちゃってたんだ!そこをつばきくんが「NO!」するとは……。いや、でもそう言いたくなる気持ちも分かるなぁ。あの段階でああ言われると、自分の家に土足で入られた気分がちょっとするもん。ぐれの背景が全く見えないから、軽い気持ちで言ってるんだなって思っちゃう。

ぐれを(人見知りしてる)つばきくん視点で見るの凄く面白いなぁ。心のソーシャルディスタンスが出来ていない陽キャと思ったら、ちゃんと適切な距離を保ってくるんだよね。そこに驚くの大層分かる~~~~~。
ぐれの事、はじめは単純に性格がいいのかと思っていたんだけど、彼の背景を見るに「世界を旅するのに必要なスキルだったから」そうなったんだろうなって思いました。そも子供の頃はめっちゃやさぐれてたしな……。そんな彼が外で寝入ってしまうなんて、そりゃあ本人も驚きの一大事だ。日本生まれ日本育ちじゃその凄さがあまり通じないだろうけども。

ぐれが「鹿楓堂のご飯が好きだな」って感情から、「鹿楓堂の空気が好きだな」って感情へ変移したのも、世界を旅した彼ならではの視点だなと思いました。人を見る目を養わないと危ないからね……。それに「世界を巡る」って目標を達成するために自身の精神性や性格を変化させた事が本当に凄いと思う。単純に性格がいいとか、生まれてからの気質としてあのキャラだったわけじゃない。彼の夢である『世界平和』も上辺だけの言葉じゃなくて。鹿楓堂に根を張る前、バックパッカー時代のぐれを少しみただけで、今まで垣間見た小エピソードのピースが全部バチバチはまっていくのが気持ち良かったです。いやー、頭でも言ったけど十九巻まで出し渋っただけの事はありますわい……。ぐれの事好きだな……。乙女ゲーがあったら角崎さん ⇒ つばきくん ⇒ ぐれの順番で攻略する気持ちは変わらないままだけど……。あ、この情報いりませんねウフフ。たまに夢女の顔を覗かせているのは許しておくれ。

ほーん!!?なるほどな!!!つばきくんが迷子の猫ちゃんでグレが迷子のワンちゃん。
なるほどな。なるほどですよ。ああ、なんかすごい納得感がある。ぐれとつばきくんの凸凹コンビ、相性悪げなのに良い感じにハマってるからなんでだろうな感がずっとありました。でもこの二人、自分の深い部分での共通点があるんですね。自分をかたちどった輪郭、かつ、普段しまいこんでいるものが一緒。ああーーーなるほどなーーー。いやこれはコンビ人気投票1位も納得ですわ。外見も内面も凸凹に見せかけて、奥底に同じものを抱えている。はいはいはいはい。うん。好きですね……。

内面の話をしたのでご褒美に(?)外見の話をします。私は短髪のぐれが好きなんですが、今回の髪アップにしている長髪ぐれも凄まじくイケメンで大変非常に美味しくて最高ですね!!!イケメンの着流しがまず攻撃力高いもん。そこに髪アップですよ!!それとスイの作務衣を着てるから、つんつるてんで逞しい腕がチラ見えするんですよね………。ね……。イイネ……。
それと私はつばき君が何故だか好きです。何故だか、と言っているのは普段のストライクゾーンじゃないからなんですが、彼の事をつい見ちゃう理由が今巻でなんとなく分かりました。

私服がストライクゾーンなんすわ……。

寒がりだから秋冬はもこもこの服を着てて、ラフ目の恰好が好きだからよくパーカーを着ている。これだよ!!!!!!! もこもこだぶだぶ系とパーカーが好きでぇ……。だってさぁ!他のみんなさぁ!ときくんはシャツスタイルだし、スイは常に和服だし(それはそれで好き)、ぐれはシャツパンスタイルなんだもん!つばきくんだけなの、私が好きなタイプの服着てるの!そこに今回で気が付き、一人で興奮するなどしていました。好きな理由が分かるとスッキリする性質を持っているんだ私は。

外見の話をしだすと途端にアホになりますが、キャラ萌えに忠実なのは良い事だと思っておきます。今巻は丸ごとぐれで読み応えがあったなぁ……。巻末の〆もじんわり来ちゃった。アイムホーム。次巻は恐らく箸休め巻でしょう。いや、それは違うか。ずっと箸休め巻だわ。いつもあったかくて優しいもん。次のお話も楽しみです。

20240409210735-motiri.jpg鹿楓堂よついろ日和 19巻
(清水ユウ)

#鹿楓堂よついろ日和 #バンチ

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No.
151
たまに取り出せる褒め

2020年に『オモコロ』で読んだ1話が大好きだったので、本になってくれてとても嬉しい~!

【漫画】たまに取り出せる褒め | オモコロ

声も顔もハッキリとは思い出せない「誰か」が言った言葉が、心の底でキラキラと輝いている。そういった経験が私にもあります。この一連の短編は、人様の宝物をチラリと覗かせてもらった体験が出来るのが凄く凄く好きです。見せてくれてありがとうねの気持ちよ。

けど書き下ろしの2編はあまり好みではなかったかなー!というのも、エピソードを語る方々が『絵本作家』や『TVプロデューサー』といった「何者かになれた人」なんです。自分とは違い過ぎる場所に居る人の話にはあまり心が動かされなかったです。肩書で人の人生を判断すな、と我ながら思うところではあるんだけども。……ああ、つまるところ「自己投影出来ない」から響かないのか。なるほどね。

その一方、公募した体験談は全て身近な話に収まっているので「うんうん」と頷きつつ、涙腺をささやかに刺激されながら読みました。【担任のO先生】の話なんて引きこもりニートが語り手だもんな。作家さんと比べたらこっちのが全然近いよ境遇が。

「当時はわりと本気で エヴァのパイロットになりたいと思っていました」

この理由が、すさまじく心に刺さりました。「いつか王子様が迎えに来る」。そんな一発逆転なんてものは物語の中でしかないのに、それを願ってしまう程に自己肯定感と自己効力感が低い状態。いつか、誰かが、何かしてくれる。そんな状態の中投げられた「>いや できるでしょ」の言葉はまさに光だっただろうな、と。
で、この言葉を切欠に人生の歯車が大きく動き出すのが『物語』ですが。これは『現実』なので。そのビターな部分も含めて、とてもとても好きな体験談でした。

【マーベラス】は一番涙腺を刺激された話です。P89の絵見るだけでちょっとウルッと来る。ささら餅、涙腺がべらぼうに弱い。良い事をして良い事で返って来る話っていうのはさぁ、良いよね……。良いんだ……。
自分のした事で幼稚園の先生たちが喜んでくれて、さらには子供たちもぴょんぴょこ跳ねるくらいに喜んでくれた。筆者・室木さんのひとりごとでも書かれていたけど、「態度で示されたまじりっけのない褒め」って、特別感が強くて素敵だなぁと思います。ぴょんぴょこと子供たちが跳ねてる中心に自分がいるって中々ないよ。「>物語の主人公になったみたいな」と評する体験者さんの感性も含めて、心がぽかぽかするお話で大好きです。それと『ぴょんぴょこ』って表現ね、好き。

【鬱陶しい職場】は話の内容もさることながら、それ以上に漫画としての構成がべらぼうに好きです。話が終わったと思ったら追加エピソードがあるなんて!!体験者・グリルチキンさんがいなくなってからの職場の空気がな~~~~~!!なんかちょっと切ないのよ!!しんみりしちゃう。いや、チキンさんは産休だからその内に帰って来るわけで、あの場から完全に消えたわけではないんだけども。ムードメーカーの彼女がいなくなって、しんと静まり返った『鬱陶しい職場』の姿よ。漫画としての演出が上手いなぁとしみじみ感じました。

帯に書いてある『「褒め」は心の栄養だ!』って言葉も良いですね。私も私の「たまに取り出せる褒め」を眺めては、これから先の人生を歩いていきたいです。いい本だった。実にいい本だった。


20240408190953-motiri.jpgたまに取り出せる褒め
(室木 おすし)

#オモコロ編集部

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No.
150
僕のヒーローアカデミア 40巻

感想の皮を被ったラブレターです。


なあ~~~~~~、表情から全てのトゲが抜けた爆豪のかっちゃんが最高すぎるんだが~~~~~!?

36巻といい、爆豪勝己が活躍すると初手に感想を飛ばしてしまうな……。いやほんと輝きが強い。ヒロアカってデクくんが主人公だけど、それと同時に皆がちゃんと「主役」をしている作品だと思っています。けどやっぱり「主人公」となるデクくんは別格で。その彼の真隣に居たかっちゃんが「主役のひとり」から「もう一人の主人公」に在り方を変えたように感じるお話でした。
余談ですが、この気持ちはマイフレンドと交わした語りから発露したものです。価値観を共有する友と好きな漫画の感想を言い合うのはなんとも贅沢だな。

話を巻頭に巻き戻して。
自身がヒロアカのコミックスを買う切欠になった青山くんと葉隠ちゃんがタッグで活躍してくれてめっぽう嬉しい~~~~!!彼らの見せ場ってもう十分にあったので、あそこで終わりだと思っていました。葉隠ちゃんは「>何考えてたの」と青山くんに言った手前、そこでやり取りが終わらずにキチンとした形で二人の和解が見られて良かったなぁと。葉隠ちゃんの美少女っぷりマジでたまらぬ。睫毛ばしばしお目目まんまるでメチャカワイイ。私はヒロアカのA組集合絵ではまず尾白くんを探し、その横に葉隠ちゃんがいる事に笑みを浮かべている勢です。イイヨネ……初期からずっと仲良しの二人……。チームアップミッションの小話サイコー!

AFO戦の八木俊典がずっと格好いいので最早なにも言う事がないと言うか、ヤツを見てると理解が及ばない生物である事に心が痒くなっていたんですが、その「なんともいえない感じ」が公式見解という事であってますかね。

「おまえより俊典の方がイカレてる」

先代OFA・お師匠の言葉で視界が妙に開けた気がしました。これ、私も似たような事をヒロアカ2.5次元でデクくんに対して言っていたなぁと。

デクくんっていっつも限界ギリギリで前のめりで倒れるしかない”背水の陣”状態で。その精神状態で「悔しい」「辛い」という感情は乗せられない。彼の心にあるのは「さらに向こうへ」だけ。なので、デクくんの演技はこれで正解なんだと思います。

箱庭ディペンド / 【2.5次元】ヒロステは想像の3倍歌ってた


八木俊典の原点となる「何のために生まれて何をして生きるのか」の解が ≪平和の象徴≫ であり、そのためならなんだって出来る。なんだって成れる。無個性だからこその無限大。そんな生き物を十全理解するなんて事は出来ない。何かの型にはめようとしたり、関係性に名前をつけたがる自分とは相性最悪のキャラクターだからモヤモヤするんだろうなぁって。好きだからこそ理解したいけど理解出来ないから嫌!これよ!でもそれが正解!
そしてあの場面でやなせたかし先生のアンパンマンマーチを持ってくるのはピュアピュアのピュアで涙腺がヤバイのよ!ふつうに泣く。無垢であったころからの柔らかくてあったかい感情。何物にも勝る、とは言い切れないけれど、これよりも眩しい道しるべもそうそうないでしょう。

私はずっと『オールマイト』と『八木俊典』を別枠で考えていましたが、それも大間違いではなかったのかなぁと思えて少し嬉しかったです。『オールマイト』を求める人、「俊典」と活を入れる人、ただ漠然と『ヒーロー』への想いを馳せる少年。誰から見るかによって見えている面が全然違って、でも全部求められていて、その使い分けの仕方が凄く好きでした。
ただの『オールマイト』だけだったらサー・ナイトアイの見た運命通りだっただろう。

「"先達は死して託す"と相場が決まってるのにな」
「それは架空の話さ 八木俊典」


この場面ほんとうに好き。サーから『八木俊典』って名称が出るのがまず好き。それと私以外の多くの人が言っていたであろう「オールマイトが死ぬ事でOFAが完成するのでは?」を一蹴しているのが最高。それはコミックの王道で、これはコミックだけど、でもそうじゃないんだよ。

いやー……よかったな……よかった……。「オールマイトを終わらせたこと」を悔やんでいたかっちゃんが「オールマイトを生かしたこと」もたいそう良かった……。この巻ちょっと良いとこ尽くしで困っちゃうんですけど……ジャンプ本誌で読んでた人は毎週楽しかったでしょうね……。この画面は紙で見たいわ……。
あのねー、もうねー、オールマイトからのもらい物を全力の笑顔で受け入れるかっちゃんが本当可愛くてさーーー!!!「爆豪少年」じゃなくて「大・爆・殺・神 ダイナマイト」って呼ばれて嬉しかったんだろうなーってのもねーー!!よかったねぇ……。かっちゃんガチ勢息してる?私かっちゃんガチ勢ではないんだけど呼吸が浅いよ。

OFAセカンドとかっちゃんが似ていること、前から作者さん自身が揶揄していましたがここで発揮されるとはな……なるほどな……。AFOはオールマイトとの対戦を経て幼くなってるから、思考回路がまともに動かなくなっている事も充分頷けるし。
で、で、で!かっちゃんの周りを「モブ」扱いする事がここになってまた効いてくるとは思わなかった!!よく考えてみると確かにAFOと同じ言動ですよね。だからこそ死柄木がスカウトに行ったんだし。根っこの部分は全然違うんだけど、言葉でと態度はまさに同質。自分が主役であり周りは全部ジャガイモだと。そこから更にそのまま生き続けたのがAFOで、そうじゃなくなったのが爆豪勝己。……っはーーーー……、トガちゃんとお茶子の時といい、対比がお上手すぎる……。物語の設計、キャラの魅力、画面の凄さが全部合わさるとこういうバケモンみたいな漫画が生まれるんだな……。好きだぁ……。

AFOの過去話も好きでした。何もないから、誰も何もくれなかったから、自分から取りに行った。ただそれだけのはなし。

良かった。今巻本当に良かった。初見はスマホで読んだんだけど、2回目はPCから見開き状態で見ました。この作品はそうするべきです。全然違う。次回は最初から見開きで見るぞ!
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20240407170317-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 40巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

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2024年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
149
ラーメン赤猫 7巻

次からは毎週感想メモして書き方を少し変えてこ。

無理だったよ……。月曜の朝に楽しんで・癒されて、それで終わっていたよ。それでいいのだ。そして前回から引き続き今回も「可愛かった」に帰結してしまう感想が多いのが悩みどころ。……それでいいのか。いいな。

お客さんスポット回少な目で内部トラブルが多い巻でした。私はクソ客回(強い言葉で🙏)が好きなので少し物足りな……いや全然物足りなくなかったのが逆に不思議で!!私は社さんの視点から赤猫の皆を見ていた初期の空気感が一番好きなんだ。どう好きかは以前の感想で書いたので割愛するとして、心境の変化があり『ラーメン赤猫の平凡な日常』を楽しめるようになって良かったなぁと。1,2巻時点の私のままだったらそうではなかったろうな~……。サンキュー10Lくん。きみが切欠だ多分。

まずはクソ客の話からしましょう!【七十九杯目 変わりたいから】での迷惑Youtuverの登場に滅茶苦茶ビックリしました。この人ってこの漫画で唯一「嫌な人のまま終わっていった人」なんですよね。あ、申ラーメンの人もいるか……。あの人はお客さんじゃないのでノーカンとして。厄介客の皆さんってちゃんとゴメンして帰っていくのでお話の後味が良いんですが、てんぴる回はそうではなく。そこの救済が入った事に凄く驚きました。いや、救済っていうのも変かなー……。でも今さら触る必要はないじゃない。再び話題に出した事で、この漫画が『やさしい世界』であろうとしている事が改めて提示されたような気がして、何だか嬉しかったです。ここら辺はまあ私のただの深読みというか裏読みというか願望なので「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」案件だけども!
それともうひとつ「そうくるか~」と思った点がこの話にはあって。コミックスのオマケって『厄介客のフォロー』が差し込まれる事がまあまああります。前回の婚活話とかそう。でもこのお話は『逆フォロー』でした。文蔵さんも佐々木さんも許してはいないし、ハナちゃんもオコのままだし、てんぴるは同業者さんからの信用を失うし。やった事に対して全てがまるっと綺麗に出来るわけではないよ、と語られた事がとても好きだなと思いました。

私ってこの漫画に『猫の可愛さ』と『人間の性善説』の両輪を求めている気がするな?だって【七十六杯目 またお昼に】の話も大好きだもの……。相席のお話いいよねー!!佐々木さん、ハナちゃんが「(この常連さん達なら相席になっても大丈夫だな…)」って判断した上でそれを提案するのが良い。クリシュナ推しのお姉さんのお友達さん滅茶苦茶好きなんだ私。こうなりたいよ。そしてつぶらな瞳のお姉さんがちょっとずつ勇気を出すのが良い……。良いの嵐……。また来てね……。

今回の「可愛い!」大賞はクリシュナちゃんにするかテトラちゃんにするか迷いますね。猫の気質としての可愛さはテトラちゃんが一等なんだけど、太一郎さんに大甘えするクリシュナちゃんがホント可愛くて可愛くて……。仲間に接する時とも、友達に接する時とも全部違って、『女の子』が全面に出ている仕草と言葉がほーんとめんこい!……読み返してたらなんか泣けてきちゃった……歳だな……。絆の話に弱いよあたしゃ。
それとクリシュナちゃんの法人格取得めでたーい!!良かったねえ!!ここの場面も見てると涙腺が緩んじゃうな……大喜びしてる社さんがとても良い。それと私は田所審議員さんのビジュアルが大変に好みです。イケオジ。アンギャマンさんの描く男性キャラ、時たまツボを突くから困るぜ……。

あれ、なんか今回は「可愛かった」に帰結していない感想の方が多いぞ!サンショウオ回とか🎃回も勿論好きです。ラーメンオタ回も好き。


20240314205435-motiri.jpgラーメン赤猫 7巻
(アンギャマン)

#ラーメン赤猫 #ジャンプ

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