先頭固定

No.
111
はじめに

ネタバレへの配慮をしていません。
詳しくは「この場所について」をご参照下さい。

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2024年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
149
ラーメン赤猫 7巻

次からは毎週感想メモして書き方を少し変えてこ。

無理だったよ……。月曜の朝に楽しんで・癒されて、それで終わっていたよ。それでいいのだ。そして前回から引き続き今回も「可愛かった」に帰結してしまう感想が多いのが悩みどころ。……それでいいのか。いいな。

お客さんスポット回少な目で内部トラブルが多い巻でした。私はクソ客回(強い言葉で🙏)が好きなので少し物足りな……いや全然物足りなくなかったのが逆に不思議で!!私は社さんの視点から赤猫の皆を見ていた初期の空気感が一番好きなんだ。どう好きかは以前の感想で書いたので割愛するとして、心境の変化があり『ラーメン赤猫の平凡な日常』を楽しめるようになって良かったなぁと。1,2巻時点の私のままだったらそうではなかったろうな~……。サンキュー10Lくん。きみが切欠だ多分。

まずはクソ客の話からしましょう!【七十九杯目 変わりたいから】での迷惑Youtuverの登場に滅茶苦茶ビックリしました。この人ってこの漫画で唯一「嫌な人のまま終わっていった人」なんですよね。あ、申ラーメンの人もいるか……。あの人はお客さんじゃないのでノーカンとして。厄介客の皆さんってちゃんとゴメンして帰っていくのでお話の後味が良いんですが、てんぴる回はそうではなく。そこの救済が入った事に凄く驚きました。いや、救済っていうのも変かなー……。でも今さら触る必要はないじゃない。再び話題に出した事で、この漫画が『やさしい世界』であろうとしている事が改めて提示されたような気がして、何だか嬉しかったです。ここら辺はまあ私のただの深読みというか裏読みというか願望なので「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」案件だけども!
それともうひとつ「そうくるか~」と思った点がこの話にはあって。コミックスのオマケって『厄介客のフォロー』が差し込まれる事がまあまああります。前回の婚活話とかそう。でもこのお話は『逆フォロー』でした。文蔵さんも佐々木さんも許してはいないし、ハナちゃんもオコのままだし、てんぴるは同業者さんからの信用を失うし。やった事に対して全てがまるっと綺麗に出来るわけではないよ、と語られた事がとても好きだなと思いました。

私ってこの漫画に『猫の可愛さ』と『人間の性善説』の両輪を求めている気がするな?だって【七十六杯目 またお昼に】の話も大好きだもの……。相席のお話いいよねー!!佐々木さん、ハナちゃんが「(この常連さん達なら相席になっても大丈夫だな…)」って判断した上でそれを提案するのが良い。クリシュナ推しのお姉さんのお友達さん滅茶苦茶好きなんだ私。こうなりたいよ。そしてつぶらな瞳のお姉さんがちょっとずつ勇気を出すのが良い……。良いの嵐……。また来てね……。

今回の「可愛い!」大賞はクリシュナちゃんにするかテトラちゃんにするか迷いますね。猫の気質としての可愛さはテトラちゃんが一等なんだけど、太一郎さんに大甘えするクリシュナちゃんがホント可愛くて可愛くて……。仲間に接する時とも、友達に接する時とも全部違って、『女の子』が全面に出ている仕草と言葉がほーんとめんこい!……読み返してたらなんか泣けてきちゃった……歳だな……。絆の話に弱いよあたしゃ。
それとクリシュナちゃんの法人格取得めでたーい!!良かったねえ!!ここの場面も見てると涙腺が緩んじゃうな……大喜びしてる社さんがとても良い。それと私は田所審議員さんのビジュアルが大変に好みです。イケオジ。アンギャマンさんの描く男性キャラ、時たまツボを突くから困るぜ……。

あれ、なんか今回は「可愛かった」に帰結していない感想の方が多いぞ!サンショウオ回とか🎃回も勿論好きです。ラーメンオタ回も好き。


20240314205435-motiri.jpgラーメン赤猫 7巻
(アンギャマン)

#ラーメン赤猫 #ジャンプ

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No.
148
悪役令嬢の中の人 1~4巻

サラッと感想を言おうキャンペーン。読んでいる漫画はそれなりにあるのに、散らかった言葉をまとめるのに労力がかかるのがゆえに好きをアピール出来ない事になんかモニョモニョしてて。長々と書いちゃうのがクセみたいになっているのがそもそもよくない!好きに書いて自由に終わればよい。そんな感じでゆる~く数本書いていきます。

実は1巻発売当初から大好きでね!!!タイトルがもう良いですよね。『中の人』って……意味は分かるけど何!?どゆこと!?って混乱した。成り代わりものにおける『もとの人格』の扱いってまぁまぁ適当な事も多いですが、本作はそれの真逆をいく内容で目新しく映りました。
悪悪令嬢に成り代わってしまった主人公が自分のために断罪回避ルートを取るのは定石ですが、今作はそういった側面よりも『彼女(悪役令嬢レミリア)が可哀そうだ』とし、努力をする姿が印象的でした。文字列だけ見るとただの偽善的な良い子チャンで好きなタイプのキャラではないんだけどね~~~~~、エミはな~~~、心からレミリアのためにやってるんだろうなっていうのが分かるのが素晴らしいよ……。自身が死んだ時の初手セリフが「死んじゃって(家族・友達を悲しませて)ゴメン」だもんな……。人に愛されているがゆえに人を愛する事を知っているタイプの人間。

そしてその愛情が悪役令嬢レミリアの冷え切った心を温め、物語が始まるわけですよ。『中の人』が交代した瞬間のページにメッチャクチャ興奮した!今まで読んだ事ない悪役令嬢モノだーって!身体の元の人格がキチっと残っているだけでもレアなのに、さらにそこでもう1回交代しちゃう!?ってなった。下地作りで1話使ったから、レミリアからエミへの愛情もしっかり見えてこの展開に納得もしたし。何年も大切に見守って来た存在が傷つけられたらこうもなるさ。

レミリアのエミエミュ、すごい好きだよ。「エミならこうする」を1巻~4巻までずっとやっているのが素晴らしい………。行動が一貫している。イケメンに好意を寄せられ、自身が言葉を返す時も「(今のはエミっぽく返せたわね)」だもんな。レミリアの人間性を全てエミに捧げているのが壊れてるけどピュアで最高。これは百合ではないです、愛です。
そして当のエミは『中の人』になってるのかなー……。現状の内政パートに大きく興味を惹かれているわけではないのですが、レミリアの中にエミがいるのか気になって仕方がないので最後まで見守りたいと思っています。今は「ざまぁ」のための下地作りだからな。極上のざまぁは念入りな準備から。

物語を追うだけなら原作を読めばいいんでしょうが、作画さんがなー、またなー、すごっぶるお上手で!!!レディコミの波動を感じる。何が凄いって登場人物の顔の崩し方よ。すっごい汚い。ものすっっっごい汚い!!少女漫画でする顔じゃないのよ、対抗(本作)ヒロインのピナの顔が!!!!性格の悪さが表情から染み出て来る作画力の高さが見ごたえがあり、感心とイラつきを覚えています。ほんまイラつくでピナの顔。いやぁ~破滅する時の表情が楽しみですね~~~!汚そうだな~!!

短く書くって言ったのにミドルサイズになっていると思うので失敗ですわコレは。(1敗)


20240314204905-motiri.jpg悪役令嬢の中の人 1~4巻
(コミック:白梅ナズナ / 原作:まきぶろ)

#悪役令嬢の中の人 #LAKE

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No.
147
猫と紳士のティールーム 3巻

3巻になっても衰え知らずの面白さと発見の多さに驚きと感謝……🙏✨ 特に今回から人間関係にも深みが出てきましたね!?レギュラーお客様の新しい一面を見られるのも楽しく、更にはお店に関わっている人たちが登場する事で瀧さん個人への解像度が上がった事も良かったです。『紅茶の知識を得るための漫画』から『瀧さん達を眺める漫画』という楽しみ方の割合が若干上がった感じ。

マサラチャイとカレーの組み合わせ、やっぱ最高なんだ!?私はこれを体験済ですわよ!お気に入りのネパールカレー屋さんのチャイが、いじょ~~~~~~に美味しくて!ほんと美味しい。滅茶苦茶美味しい。初めて口にした時「えっ」って声出した気がする。しかもこれがね~……ドリンクバー形式で飲み放題なんすわ……羨ましかろ……。
自分が経験済のお品が出て来るとなんだか「ドヤァ…」と出来ちゃいますね。片出さんがカレーとチャイを楽しんでいる姿を見てニコニコほくほくしちゃったんですが、瀧さんもいっつもこんな感じなんだろうなぁ。自分の好きを共有出来るのってホント嬉しいよね。

あー!やっぱりケーキは他所から降ろしてたんだ!冷凍もしてる!謎が解けてスッキリ~~~~~!!いやほんとこれ、1巻の頃からずっと気になってて……。お客様に合わせて色んなケーキを出してるけど、ケーキって消費期限が精々2日じゃない。どうなってるんだ……?って疑問に思ってて。冷凍しているなら納得も納得ですよ!まあそれにしたって『本日の紅茶』のお値段は気が狂ってるので、今巻はそこに何度も指摘が入るのも面白かったです。家賃の味だろうなと思っていたけどガチで家賃の味だった。

パティシエの佐藤さんの陽キャっぷりと「たっきー」呼びに笑みがこぼれるなど。女子高生みたいなテンションの大きなおじさんって可愛い。あと殺し屋みたいな瀧さんの姿は「たしかに」と思いました。すっごいどよどよに暗いオーラ出てるぅ……。ヒゲ……ヒゲが……。ご実家のお仕事をやめたばっかで疲れてたとかそんな感じかな?紅茶にハマるまでのエピソードもその内に語られそうで楽しみです。
話を戻して。ダージリンとモンブラン、確かに合う気がする。私はアールグレイ派なのでダージリンを好んでチョイスする事はないんですが、たまに飲むダージリンって「紅茶飲んでる~~~」って感じが一等強いんですよね。重くて渋くてパンチがある。そこに栗のほっくり甘々クリーム……あ……ちょっと口の中に唾液が……おほほ……。

サモワールなにあれ!!なにあの素敵装置!!最高じゃん!!!というかお勉強会の何もかもが素敵すぎる……。壁紙が赤いアンティーク調のお部屋に通され、飲み放題式の温かいお紅茶が常備され、クッキーが食べ放題……!ずるい!私も瀧さんちの2階でお勉強会したい!
山田シスターズの面々はキームンくん大好きな山田ちゃんの表情が好きです。猫口してるのカワイイ。そして眼鏡の山田ちゃんは茶葉の違いに気付いて凄いね……。高校生の私はリプトンのレモンティーで満足していたよ。紙パックのアレね、青春の味だよね。
『好きなものが共有出来た』のその先に行かれると涙腺緩んじゃうのも大変非常によくわかるので、こと今回に限っては「キームンくん、瀧せんせいを止めんであげてくれ!」と思いました。にっこにこ。布教目的にで開いてるお店で、若い子に布教が成功するってもうメッチャクチャに嬉しいだろうなぁ!眼鏡の山田ちゃんの『美味しい』『好き』っていう気持ちから知識欲の温度が上がる描写も良かったです。ぶわーって花開く感じ。「>いいなあ……」のセリフまでのコマ運びが凄く好きだ。

家賃の味判明のデカフェ回、ほんのりとしたロマンスの香りもあり非常に良かったです。とうの昔に置いて来た恋心が一瞬だけ香るっていう表現ね、いいね…奥ゆかしい……。ヌワラエリヤの回もそうだったけど、味と香りで思い出が呼び起こされるっていうのは素敵だなぁと思います。私にもあると良いのだけど。
『超臨界二酸化炭素抽出法』。呪文かな?コーヒーが好きだけどカフェインが苦手なので、この製法が発明された事に心から感謝しています。でもやっぱり苦みや渋みが抑えれちゃうとの事で、酸味ばかりが強いデカフェが多い事に納得しました。この漫画は本当に勉強になるなぁ。

今回の絶対試すぞマリアージュはモンブランとダージリンです!おきにのパティスリーはモンブランやってたっけかな……。いや、栗きんとんの老舗が少し足を伸ばしたところにあるからそれでもよくない?よし、秋の楽しみが出来たな!!!!


20240301191824-motiri.jpg猫と紳士のティールーム 3巻
(モリコロス)

#ゼノン #猫と紳士のティールーム

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2024年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
146
ニセモノの錬金術師 2巻

この漫画のキュート枠ってもしかして父さんですか???

「父さんまぐわうのか」
「娘の身体でそんなことできない」


プルプルしてて可愛いね😊 あとパラくん相手にしどろもどろになっているのも良い。一回まぐわえばいいと思うよ。 この作品、女子の皆さんが覚悟ガン決まってて『かわいげ』の部分が後ろに隠されているから、こうやって感情が分かりやすく表に出て右往左往する人物がとても愛らしく見えますな。マスコット枠として庭の邪神さまも好きです。

「錬金術で成り上がっていくぞ!」という漫画だと思ったら、心理戦やら転移者バトルロイヤルが発生したりでまー忙しい事!本題はココさん再生だと思っていたんだけど、そうじゃなくなる感じなのかな。物作り要素が薄まっていくのは悲しいので、適度に戦って適度に作って頂きたいところ……!

新キャラ・ノルン嬢のクセが中々につよぉい!ここまで自分本位丸出し、かつ己もそれを自覚しているキャラって中々になくない!?嫌いじゃないぜ……それどころか好きだぜ………。「法律は守られるべき」と豪語したその次の瞬間に私的制裁をかますんだからビックリするわ!

「私は正しいことをしているわけではありません
 やりたいことをやっているのです」


ここまでハッキリ言われると痺れますね。

他の漫画を引き合いに出すのはお行儀がよろしくないし比喩力の欠如を丸出しにするので悔しいのですが、ニセ錬における卓上バトルと肉体バトルから『HUNTER×HUNTER』のオーラを感じてワクワクしています。肉体バトルの方は『グリードアイランド編』を彷彿とさせる……!能力解説のタイミングとかリズムとかからそう思うのかなぁ。説明くさくなりすぎずに展開が進むので構成がお上手。

ノルン嬢があまりにも狂暴すぎるので、パラくんを手懐けたいだけのノラさんがめちゃくちゃ優しくてキュートに見えるんだよなぁ……。まぁ1巻の頃からノラさんは格好良くて可愛かったんだけどね。そして一番カワイイのは父さんだけどね。ノラさん、パラくんに従順なように見えて父さんの事を秘密にしてたりと、そのしたたかさが魅力的だと思います。
主人公(パラくん)×ヒロイン(ノラさん)かと思ってたらW主人公だなってなったのが1巻で、2巻では更にバディものの雰囲気もそこはかとなく感じ……。これに限らず、さまざまな「思ってたのと違うな?」っていう振り回しが私には気持ちいいのですが、そうじゃない人も身近にいて。1巻を大絶賛で読んでいた家族が「2巻は何処に盛り上がったらいいか分からなくなった」とあからさまにテンションを下げていたのが印象的でした。これが杉浦先生がTwitterで言っていた事なのかなぁって。

ニセモノの錬金術師2巻が出ました。1巻で気に入って頂いて、2巻でなんか思ってたのと違ったなと思った人は申し訳ありません。僕はこのあたりから、今まで感じたことないくらいお話を描くのが楽しくなりました。もっと、もっとと何かを求めて描いていいった第一部によろしければお付き合いください。

ある意味すごいな。杉浦先生は私の家族が抱いたよくわからないふわふわとした感情がなんとなく先読めるわけでしょ?面白い、面白くないではなく「なんか思ってたのと違ったな」。私はこの漫画が紙で欲しくて本棚の整理をする程度には熱があるので、これから先も良い意味で振り回されたいなと思っています。

あ!なんか良い感じの〆になったけど1個だけ言及しとかなきゃな事ある!!
パラくんの泣きべそ顔、めちゃくちゃ良いですね😁


20240229185913-motiri.jpgニセモノの錬金術師 2巻
(コミック:うめ丸 / 原作:杉浦 次郎)

#ニセモノの錬金術師 #MFC

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No.
145
凪のお暇 11巻

この漫画を読んでいると酸素が薄く感じるんだが!?!?

今回も三者三様に色んな地獄を見せてくれましたね……。地獄からの脱出に精を出す者、自分から深みに嵌りに行く者、抜け出したと思っていたら他人から手を引かれている者……。ていうかさ、この漫画さ、前も「恋愛が主題ではないよね」っていう感想を落としたんだけど、今回で確信に変わったかもしれない。

『親から受けた影響をいかに吹っ切って”自分”を確立させるか』がメインテーマなのでは……?

凪によるお暇の始まりって慎二からのモラハラが切欠だったけど、いざ蓋を開けてみたら母親の夕さんから受けた価値観の押し付けによるダメージが根深かったわけで。そしてその夕さん自身も母親からの呪いを受けている。更には凪に「>お前は絶対変われない」の言葉を吐いた慎二も、温かい家族関係を両親に提供して貰えなかった事に対してのコンプレックスでまみれている。そんでもってその慎二にジャブを打ち込みまくっている市川ちゃんも、”はわわなカリスマオカン”から色々を勝手に受信して自分を雁字搦めに……と、物語の中心にいる人達が親からの影響を受けた行動を取りすぎているんですよね……。
極めつけは「自分に何か落ち度があったからいじめられている」と思っていたマーくんの件。少し投げやりな態度になる事はあれど、瞳から光が失われる事はなかった。けれどいじめの原因が『親にまつわる事』だと知り、まっくろくろすけな瞳になってしまったわけで……。これって初期凪や夕さんがよくしているヤツと同等のアレだよなぁ。自分の人生が上手くいかない様を『ぜんぶ 他人の所為』にしている時の目。実際そうであるかどうかは関係なくて。だってマーくんに限っては本人が悪くないもん。真っ黒でどろどろでわやな本心を加味しても99.99999%マーくんは悪くないよ。でもそうやって『ぜんぶ 他人の所為』にしてきた集大成が夕さんなんだよなぁ。

ちょっとこの辺の問題、漫画の感想の皮を被った持論語りがニョキニョキ顔を出しそうなので色々とセーブしなければならない。外野からは綺麗な言葉をいくらでも吐けるからな。

「いつも勝手に語り出して
 一人できもちよくなってる感じも きもいし」
# 六十四円め 凪、刺される


気を付けます!!!!!!!!!!!

今巻は何処を読んでも苦しい気持ちでいっぱいだったよ!特に夕さんパートね……。いわゆる『人生の黒歴史』を巡る旅をしてるわけじゃん。楽しいわけないじゃん。夕さんの苦しさがこっちにも伝わって来てホントにもう……息苦しい……。みすずさんが隣にいてくれて良かった……。みすずさん、前巻からナイスアシストを連発していて本当に素晴らしいよ……。彼女はもう既に親との関係を断ち切って自立しているから、凪・夕へ寄り添った態度を取れるんだろうなぁ。バブルの面々と一緒でこの漫画の清涼剤よね。人との関わり合いで大きく消耗するけど、癒すのもまた人なのだ。

誰かにとっての良い人は、誰かにとっての悪い人である。慎二は凪にとってモラハラクソ野郎なのだけど、マーくんにとっては『耳障りの良い言葉だけを吐かない正直な人間』に映ったのがなんとも感慨深かったです。あやつ、人の空気感を読んで態度を変えるのが上手いんだよな……。こう考えると空気を読み過ぎてて息が吸えなくなった凪って慎二と同じような気質を持っているのでは?あーーーー、二人とも相手に合わせて自分を調整してくからあの形になってたのか……。そして凪が空気を読まなくなって歯車がガタついたけど、慎二もそうする事によってまた噛み合っちゃったと。おぉん……。どうしよな……また慎二派に鞍替えしていいですかねこれ……。

市川ちゃんの掘り下げが進む事により、我聞慎二その人ではなく『凪を見ていた慎二』が好きである事が判明してしまったわけですが!どうするのコレ!!本人ちゃんと自覚してるか!?してない感じあるな!?慎二と市川ちゃんの組み合わせ、お互いにとって『都合のいい妄想』を押し付けてる相手で先が見えないんだよなぁ……。ゴンさんはさ……ゴンはその……、お前……その……、前回の行いが私の中で大失点で……今ちょっとイイトコ探し出来ない……。北海道に「来ちゃった」した時はあれだけ可愛く見えていたのに……!!!!

帯コメ曰く『もはや乱世の四角関係待ったナシ』との事で、あっちこっち入り乱れての戦を非常に楽しみにしています。今までは個人戦だったからな。……で、自分、慎二派に寝返っていいっすか???するね!!!

20240227150155-motiri.jpg凪のお暇 11巻
(コナリミサト)

#凪のお暇 #A_L_C_DX

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No.
144
ニセモノの錬金術師 1巻

カドコミで毎週楽しみにしている作品。初っ端からダーク……というか、だるまさん要素があったので読み進めるか迷ったんだけど(欠損表現がとても苦手)お話が面白いので多少の不得意には目をつぶれました。ココさん周りは苦手が満載なんだけど、どのエピソードも気になる事が山盛りで!治療ひとつとってもいきなり胃に物を入れるとビックリするから皮膚から栄養を染みこませるとか、現実ベースにファンタジーを加えていて良い……。ポーションも万能ではないのだ……。
原作が既に完結している作品ゆえにネタバレを目にしちゃったんだけど、ココさんが呪いをかけられているのは「さもありなん」らしいのでそこが興味深いです。どゆこと~!? ココさんは悪いエルフなの……? あの呪いが悪意ではなく『愛』なのも謎すぎる。物語の大目標としてメッチャいいですね、ココさんの再生と正体の謎。

この漫画のヒロイン、と思わせておいてヒーローみたいな雰囲気があるノラさん。可愛くてかっこいい~~!ヒーロー役はこっちでは?と錯覚するほどに格好いい。したたかで賢い女の子っていうのはいいものだなぁとしみじみ思います。でもノラさんってブサイク設定なのね?めっちゃ可愛く感じるから我ら読者はパラくんフィルターを通してノラさんを見ているんだな。
おおよその物語って主人公の掘り下げを少ししてからヒロインに出会う印象なんですが、この作品は主人公のパラくんを全然描写しないままヒロインのノラさんに会っているのが印象的でした。なんか急に話が進んだ感。でもこれ、思い返すと凄い上手だなぁと。パラくんに思い入れのある状態でノラさんに出会っていたら、彼女の手のひらでコロコロ転がされている感がしてちょっと不快になってたかもしれない。だってパラくんちょろいんだもん!思い入れなくても心配になるレベルでちょろい!利益出し過ぎやろ!しかし、パラくんの掘り下げがなくノラさんが登場した事で、両方が主役の漫画なんだなと思える事が出来ました。二人とも良い感じに利益を享受して欲しいな……。パラくんってアホみたいに優しいけど、優しいだけでアホじゃないのも好感が持てるポイントだなぁ。パラくんとノラさんは色々な意味で相性が良いらしいですが、ここまでの内容で十分に分かります。ノラさんカッコいい可愛い、パラくん可愛いカッコいい。いい凸凹。

大目標が『ココさん』なわけですが、小目標の『お金を稼ぐ』パートも無茶苦茶ワクワクするな~!世界観の作り方がすごく丁寧で、ゲームの攻略本を見ているかのように心が躍ります。分子とかマナとかその辺の説明も丁寧で凄い。文字だけで情報を開示せず、絵でキチンと示してくれるから頭に入って来やすいです。そう、これは『漫画』だからな……。青春時代にこの作品に触れていたら、世界観作りで影響を受けていただろうなぁと思う程度には様々な描写が魅力的で。ふんわり不思議パワーに説得力を持たせるのが上手すぎるのよ。『幸運魚』の作り方とかそれっぽくて素晴らしい……。基礎ポーション作りが料理っぽくなるのも良いよね。ぐつぐつ。

パラくんのチートにも欠点があるのも良い要素だなぁと。完璧であるがゆえの欠点。なるほどしかいえない。完璧な状態ってそりゃあもう「すごい!100点!」って感じじゃん?って思うんだけども(語彙力ゼロ)、その状態こそが不自然でダメっていう風に思考を持っていけるのが凄い。考えた事あんまりなかった。
それに『出る杭は打たれる』事への話が早々にあるっていうのも珍しく感じました。主人公たちやサブキャラクターだけでなく、全ての登場人物に感情がある風というかな。世界の色と温度を感じる。

ノラさんが可愛い&カッコいい!世界観凄い!ココさん何!?だけ言おうと思ったら結構アレコレ書いてしまった。毎週の楽しみが増えてとても嬉しい。当面は原作を我慢してコミカライズだけ味わっておきます。

20240203172038-motiri.jpgニセモノの錬金術師 1巻
(コミック:うめ丸 / 原作:杉浦 次郎)

#ニセモノの錬金術師 #MFC

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2024年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
143
多聞くん今どっち!? 7巻

うたげ、ハウスキーパーをやめる。

という劇的な終わり方を前回していたので、続きが気になって仕方がなかった!!ジメ原くんがジメジメしてるんだろうなぁ、と思ったらそれどころか大泣きしてて可愛い😊 そしてそれにほっこりする暇もなく、桜利くんの汚い笑顔が飛び出してきてメッチャ笑った。色々ズルいよあの顔はー!!こんなんギャグオチで終わると思うじゃん。いやー…………予想に反してのストレートで真っ直ぐな好意のアピール、大変良かったです……。私、眉上がり照れ顔が好きなんで桜利くんの顔面が好きなんですよね基本。ゆえにあの表情での半告白に顔が綻びまくっちゃいましてねウフフ。……でも『推し変』って言葉じゃ伝わらないんじゃないかな……。

多聞くんさあ、ストーカーすんのは本当に良くないってオバちゃん思うワケ。いい感じにキモいとこ出してくるじゃん。※ちょっと貶してちょっと褒めてます。
そしてうたげちゃんにとってのアイデンティティが『多聞くん』になってた状態って、現代の推し活の薄暗いとこがちょっと見えた感じがします。駆り立てられるほど『他人』に夢中になっていないと自己が保てない状態って、けっして正常ではないと思うので。推しとの適度な距離感大事~。ハウスキーパーを辞めた事がキッカケで『多聞くん以外の好きなもの』を見つめ直せたよ、という話の流れになるとはちょっと意外でした。うたげちゃんの掘り下げ回になってて良かったな~。あと無邪気で辛辣な双子が好きです。多聞くん(feat.ジメ原)に対する客観的意見、そうなるよね。

そしてやっぱり桜利くんの言葉は伝わってなかったですねぇ!!!当て馬ポジション……哀れ……愛おしい……。
うたげちゃんが「好き」の気持ちを隠して傍に居る事を決めたわけですが、ここからどうお話が転んでいくのか楽しみだなー!ジメ原さんを撫でたくて我慢しているうたげちゃんの心象風景が最高。たもうた、私の大好物シチュなんよな……。ただ、無限に続くとマンネリしちゃうのも事実なので、いい塩梅で何かしらアクシデントを起こしつつ、良きところでまとまって欲しい…!10巻以上続く少女漫画が読み進められない…!

渋々連絡先交換するF/ACEのみんなのコマ、味がありすぎる。アイドルとしての意識が高いみんなに花丸です🌸

倫太郎くん、マジでめちゃくちゃ喋るじゃん……。「はーん、一人くらい裏の顔がない子もいるんですね?」と騙されていたよ。めちゃくちゃ喋るじゃん……。F/ACEの面々と感想が被ることになるとはな……。いやいい漫画だよホンマ……こうやって思いがシンクロすると登場人物に愛着湧いちゃうもの。次巻の倫太郎くん回たのしみ~!

作品にかかわらない余談です。

今回は一話読む事に感想をしたためていく形式にしたんですが、なんか違和感があるというか感情がぶつ切りになる気がして悩んでいます。瞬間最大風速で吐き出しちゃうから書きやすいのはそう!でもなんか『〇巻』の感想になってるのは前回までの形式なような気がする。……あー、短文の連続になってるのか今回!なるほどね。それはそう。感情のメモ書きだけ残して、文章自体は1巻まるごと読んだあとにしたためた方がいいなぁ。単話形式の作品なら短文の連続で良い気がする。ラクに楽しく書ける方法を試行錯誤していくぞ。畳む

20240124094450-motiri.jpg多聞くん今どっち!? 7巻
(師走 ゆき)

#多聞くん今どっち!? #花とゆめ

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No.
142
ハクメイとミコチ 12巻

【第91話 キュウリのサンドイッチ】小説を読んで頭に浮かんだ味を食べたいって何~~~~!?ハクメイ、めっちゃおもろいこと言うな……。キュウリさあ、小人さんサイズで食べると種の食感が目立って面白そうでイイね。薄切り+クリームチーズのサンドイッチ美味しそう!それに「ハクメイの作るもの大体好き」って言ってるミコチのキュートな事よ……。オチも素晴らしかった。絵も食レポも上手いからお腹が空くなぁ。

【第92話 宿と地のもの】初っ端2話から食べ物要素が多くて歓喜の舞。ふらっと旅に出て地元の物を味わうって素敵だ。私はそういうギャンブルが不得意なのでミコチが羨ましいです。これだけ食に貪欲ならそりゃ料理上手にもなるなぁ、とも。

【第93話 お菓子と刃物】基本的にフレンドリーな人ばっかり出て来るから、包丁研ぎのハルシナさんは珍しいキャラをしてて「おっ!?」となりました。「>包丁を研ぐところ 見せてくれないか?」の嫌な顔メッチャ良いしコマ割り最高ですねココ!表情で返答が先読みできる。そしてハルシナさんのデレがはや~~い!かわい~!!

【第94話 お祝いの手料理】コンジュとセンの組み合わせ好きだからガッツリ二人で絡んでるの嬉しいな。魚のパイ包みパート、料理というよりは工作で笑っちゃった。
コンジュのいいとこをセンが見事に言語化していてニッコリしちゃう。前回も似たような事を書いたけど、ダメなところを補う能力が高いよね彼女。今回の話で一番可愛かったのは、センが人にグイグイこられて困っているところに『つるり』と現れて助け舟を出すところです。表情とオノマトペがすっごい良いんだ。おてての添え方もイイ。

【第95話 恥じらいと装い】自分の『可愛い』選んで浮かれてるハクメイが可愛いので、この話の感想はもうそれでいいんじゃないかな、と私は思うわけですよ。基本的に私はキャラの照れ顔が好物なので、この話にニヤニヤが止まりませんでしたわよ……。ニチャ……って感じじゃなくて正しくニヤニヤしてた……ふふ……へへ……。お着替えをイツメンに見られたハクメイの動揺が最高ですわ~!

【第97話 憧れの喫茶店】まずい、今回「可愛い」を連発させてしまう。代わりの言葉が見つからない。お茶会バトルを勝手に一人で繰り広げているウルムちゃん愛いですね……。高校デビューを頑張る的なさ……そんな健気さ………。でもここにミコチ選手はいけませんねえ!!強すぎるわよ。そもそもとして見栄を張る場所ではないんだけども。憧れの場所にとって相応の自分でいたいって気持ちは悪いものじゃないと思うので。
『目は口ほどにものを言う』と言いますが、ウルマちゃんに関しては口元が色んな感情を表現していて良かったです。卑屈な感じが現れている。『初めてのクッキー』を店長さんと二人で食べれて良かったねえ……。持ち寄りカフェ、また出てくるといいな。

【第98話 内緒の仕事】睨んでるナライ会長好き。私、ナライ会長のビジュアルこの漫画イチ好き。ハクミコ世界のプロフェッショナルの皆さん、生きるために技を会得したんじゃなくて、好きで好きで仕方がないからそれで生きてるっていう人たちばかりだよね。だからお仕事してる姿がキラキラ楽しそうで、それを見てるだけで心がポカポカする。楽しいのお裾分けをされてる気分だ。

今回はゆっくり読んでそのたびに感想をしたためていたのだけど、こんなにもいちいち話す事になるとは思わなかった!お料理回が多かった影響は大いにある。ハクミコのお料理描写ホント好き~!あとお風呂。

20240123112449-motiri.jpgハクメイとミコチ 12巻
(樫木 祐人)

#ハクメイとミコチ #ハルタ

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No.
141
信長のシェフ 36巻

本能寺燃えとる!!!!!!

ウワーーー!!恐れていた本番です!本能寺の変です!!マジのガチでクライマックス!!

「銃の扱い一つ 覚えておれば良かったものを……」

このシーンでの光秀の表情が本当にたまらん……。良き理解者で良き仲間だった人を今から殺すっていう、色んな思いがぐちゃぐちゃになった顔。目、死んでない。生きた表情だった。

望月さんの楽観的なところがなんか、ちょっと。という話を以前して、一周回ってそれに救われてきたという事を前回書きました。今回も彼のそんな姿に安心感を覚えたと共に、限界状態のケンの隣にいるのが望月さんで良かったなぁと改めて思いました。ケンと同じく、平成の時代を生き戦国の時代で家族を築いた人。言葉も理解もふわっふわでぽややんとしているのに、行動ひとつひとつは命がけっていう本当に不思議な人だ。破傷風のくだりとかね、油断してるとホント死ぬからね……!大事だよ!

そして本能寺での上様無双格好良かったなぁ!!!!いや別に無双して戦況を翻してるわけじゃないんだけども。「弦が切れたって弓本体でなんとかできらぁ!!」っていう動きがすごくて。キレッキレッ。第六天魔王の名は伊達じゃないぜ……。
今までどれだけ謀反にあおうが己を省みる事なんてなかった信長だけど、今回初めて「足りないところがあったのは自分の方だったのか」という感情を吐露してビックリした。それほどまでに光秀が大事で、光秀に甘えていたっていうね。「言葉が足りない」って奥さんにさんざん言われていたでしょうに……!

蘭丸も槍で応戦してたの格好良かった~!蘭丸は本当に格好良くなったよ……あんなにちっこかったのに……。森家は代々ケンと夏さんを見守るって役目があるからな、生まれて来る赤子を抱くんだぞ蘭丸。初恋のおわりをキッチリ見せてくれよな……!

楓さんから井上さんに渡ったバトンの行方がすごく気になる。"凡人"の井上さんだからこそ色んなものをスルーして何かが出来る可能性が大きいっていう。あと本能寺の台所に誰かいたっぽくて気になる。
そしてこの世界線では特に重用されている様子を見せていない黒人の弥助も再登場してビックリ!何かしら大きな行動を起こしそうな感じ……!?弥助はピュアピュアで濁りのない瞳をしているのが大変に良いね……。あとカタコト言葉の真っ直ぐさがこの場面でなんか妙に効く。取り繕う事もなく偽る事もなく、ただ真っ直ぐに聞こえるからだろうか。

秀吉の到着の仕方がよぉ~~~カッコいいんだよなぁ~~~!!コミックスラストにこの流れはズルいよ~~~~~早く次のお話読みたいのよ!どうするの、どうなるの。全てを救うのは無理。でも登場人物みんながそれぞれ納得して終わって欲しい。


20240113173106-motiri.jpg信長のシェフ 36巻
(梶川卓郎)

#信長のシェフ #芳文社

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