タグ「ダンジョン飯」を含む投稿3件]

No.
78
ダンジョン飯 12巻

ライオスが(いい奴なのはさておき)ヤベェ奴っていう認識が登場人物と共有出来て嬉しい~~👏 11巻の彼、本当に怖かったから私……。何をしてくるか分からない人間というのは怖い。今回もパラサイトアタックが恐ろしすぎてヒョワ………ってなっちゃった。エルフさん達のギリギリの表情よ。

2巻前で達成している【ファリンを手中に収める】というメイン目的を半ば成就した時、このまま物語が尻すぼむかと心配しました。それはレッドドラゴンを倒した時にも感じていた事で。けれども新しい目標がどんどん更新されていって、とんでもないスケールでお話が広がっている現在にビックリしている。早い話が、ずーーーっとおもしろーーい!!ダンジョンが、地表を、飲み込む!?!?全く想像していなかった方向でピンチになってるな……。

マルシルが寿命にこだわる理由も、隙あらば自語りという形ではなく、必要に迫られて開示されたのが読みやすかったです。「好物が食べられなくなった父を見て狼狽える母」という食に絡めたエピソードがこれまた良い。種族による寿命の差とか、確実に置いて逝かれる恐怖とか、そういったファンタジーな事はうわべでしか感情をなぞる事が出来ないけれども、食に絡めたこのエピソードは十全理解出来るので。日に日に弱る親は見たくないな~~~!あとマルシルの郷土料理(?)の二郎風ラーメンめっちゃ美味しそうで食べたい。「>匂いがうるさくて話に集中できない!」ってチルチャックの言葉も好き。

魔物VSエルフ、なんだかタワーディフェンスのゲームを見ているようでワクワクした! いいよね軍勢VS少数精鋭の鬼つよパーティ。表紙イラストはSRPG風だし、この局面の絵面は全部魅力的で素敵。いいよねクライマックスの集団戦……。いいよね……。ごはんを食べる事にフォーカスが当たっている漫画で、戦闘面で気持ちの盛り上がりを感じるとは思っていなかったな。
マルシルが翼獅子に洗脳されてるの、なんかそこはかとなくエロティックでいいな~と思うなどしました。喜怒哀楽の表現が多彩な子が、トロンとした表情しているのなんだか凄くそそります。ギャップってやつね!あと感想を打っている今になって気付いたんですけども「翼獅子」の”翼”って”欲”とかけてます……?なるほど……?翼獅子くんの唆し方、優しい虐待とかそういう方向性だからホンット性質悪い~!でも、自分自身では自分が満たせないって素直に可哀そうだなって思います。

寿命を延ばす事が幸せか否か問答とマルシルの心の問題は、考え抜いた末に面白い所に着地してほんとうに良かったな、と。それと同時に、私が再三言っている「食べる事は生きる事」という事にもキチンと向き合っていて、セシンを始めとするみんなへの好感度がダダ上がりでした。そう、食事って基本的に何かの死体を食らっているので、本来はとてもグロテスクな行為なんですよね。よしながふみさんへのインタビューでもそこに触れていて、深く印象に残っていた中で今作を読んだので、やっぱり”食べる”も”生きる”も綺麗なだけではないな……って。(よしながふみさん「仕事でも、仕事じゃなくても 漫画とよしながふみ」インタビュー 私にとって漫画は切実なもの|好書好日
この漫画、魔物はもちろん人もザクザク死ぬ。それをまろやか~~にパイ生地で包んで見えなくしていたのに、ここに来て丁寧に丁寧に切り分けてお皿に乗せてきた事に、一層の味わい深さを感じました。ライオスが言った「>殺して食べた」という言葉も中々にストレートで突き刺さる。ライオスは変なヤツだけどちゃんと考えているいい奴だなーほんとに!

今回の好き好きMVPはマルシルです。ライオスにウインクしてるカブルーくんもチャーミングだったし各キャラの魅力が溢れてる巻だったな~!不安を表明するのが素直で大変よろしい。

20230510140415-motiri.jpgダンジョン飯 12巻
(九井 諒子)

#ダンジョン飯 #ハルタ

編集

No.
41
ダンジョン飯 11巻

いつもいつも本が分厚くて読み応えがある……。作画もブレず丁寧で本当にいい作品。

前回の感想で「ライオス終始格好良かったんだけど気の所為か?」ってしたためていたんですけど、11巻では前巻と打って変わって「なんかすっげえ気味が悪い」って印象が抜けなくて演出力半端ないな…と思った。というのも、ドラゴンズとの闘いはライオス目線よりもシスル目線の方が多く描かれているじゃないですか。なのでシスルの感情が読み手側の私に伝播しているから「ライオス気持ち悪い」という言葉が出てくるんだな、と。まーーじでライオス恐ろしいくらいモンスターの事熟知してるし行動が一か八かで読めんし怖かったよーーー!10巻はさ……ほんとずっとかっこいいな…ってキュンと来てたんですよね……。誰目線かでキャラがどう見えるのかがコロコロ変わるの面白い~~人間って多面的だもんな。誰かにとっての良い人はだれかにとっての悪い人かもしれない。

翼獅子くんの気味の悪さもフルスロットルで大変に良かった。74話のラスト3P、とてつもなく好き!!!九井さんの漫画は、人の感情の機微を丁寧に小さなコマでゆっくり紡ぐ独特のリズムをしてると思うんだけど、ここの部分は惜し気もなく大ゴマをドン!ドン!!ドン!!!!!で最高だった……。緩急の付け方~~!!あの顔の角度で出てくる翼獅子ちょう好き。
普通にライオスが迷宮の主になると思っていたから、急遽マルシルが迷宮の主になってしまってどうなるんだろう、どうするんだろうと先が見えないこの楽しみ。いやライオスが迷宮の主になっても展開は読めなかったんだけども。よりにもよってマルシルが、感は凄く強い。「みんなに生きて欲しい」願望はともかくとして、ついでで願ってる自身の本懐「寿命延ばして」は結構重い問題だと思うのよな……ちちんぷいぷいで叶えてはいけないような……。そこの所もどう料理するか楽しみ。

カブルーくんの本音、めちゃくちゃストレートで可愛かったーー!なんかもっと鬱屈した想いが沢山あるのかと思っていたら、すごくすごくシンプルでびっくりしてしまった。理解したい、友達になりたい。いい言葉。
本音と言えばファリンが「誰を犠牲にしてでも生き残って欲しい」って言葉残してるのも好きですね……。ファリンご本人は現時間軸で一切出ていないのに、どんどん好きになってしまうこのマジックよ。

20230510123708-motiri.jpgダンジョン飯 11巻
(九井 諒子)

#ダンジョン飯 #ハルタ

編集

No.
16
ダンジョン飯 10巻

なんか10巻のライオス終始格好良かったんだけど気の所為か?迷宮の主になるって覚悟決めたから顔がしまったのかな……なんか顔が凄くイケメンに見えたんだよなーー内面が分かってきたから単純に好きになってキラキラフィルターかかってるだけな気もするな?

ウサギ回、凄くヒリヒリするバトルだった……今まで何回もピンチあったけど絶望感というかやべーーー全滅しそうじゃん!って怖くなったの初めてかもしれない!!敵意むき出しとかクリーチャー丸出しのモンスターに襲われてるんじゃなくて、何の変哲もないかわいいウサギちゃんが無機質な目をして淡々と殺していくのが凄くいい味を出していた……淡々と首を刈っている……。そしてマルシルはいつも強くて可愛い。

マルシルの人生目標、ダンジョン外での人体蘇生か何かか?と思ってたんだけどなるほど寿命か~~~!!ってなって良いテーマだなあと思った。食べる事は生きる事。P88~P89の構図たまらん…89Pの獅子頭、すげー邪悪な笑いしてて良い……なんかこう力有る者の上から目線含み笑いって感じが邪悪…好き……。

ファリンの最期の晩餐、めちゃくちゃ丁寧に描写してて好きだな~って。なんちゅーか“ダンジョンで食べるご飯”のクライマックス感というかそんな集大成的な雰囲気を感じた。あとファリンは表情がいつも豊かで見ていて楽しい子だなあと思う。大抵目閉じてるのにあんなにも表情が豊かなの凄いし可愛すぎか。読者はファリンと一緒に旅してないから全然彼女の事知らないはずなのに、諸々の過去エピソードを見て生き返って欲しいなーって思える素敵な子よね。

感想書いてて思ったんだけど「転生要素なし」「主題が恋愛ではない」剣と魔法のファンタジー系世界の漫画はダンジョン飯しか現在買ってないのでは……?と……。昔はそれなりに冒険ファンタジー系読んでたはずなんだけどなあ、歳をとったな。

20230510105922-motiri.jpgダンジョン飯 10巻
(九井 諒子)

#ダンジョン飯 #ハルタ

編集

この場所について

読んだ本の感想を話すところ。
感情でものを言う傾向があります。

ネタバレ注意!


キャラの生死、思わぬキャラの登場等はぼかしたり隠したりしていますが、基本的には配慮していません。

デザインの着せ替えが出来ます。お好みの背景色でご利用下さい。

ダークモード
デフォルトモード

全文検索

複合検索窓に切り替える

複合検索

  • 投稿者名:
  • 投稿年月:
  • #タグ:
  • カテゴリ:
  • 出力順序:

カテゴリ

ハッシュタグ

最近の投稿