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【推しの子】 7巻
泣き演技の王道手法「もしお母さんが死んだらどうする?」を「もしお母さんが生きてたらどうする?」に変換して演技に乗せるの、アクアの心の椅子にはアイが座っているっていうのありありと見せつけられて良かった……。かなちゃん、あかねちゃん、ルビーはまだそこに辿り着けていない。メインクエストではなくサブクエストが進行していると、うっかりアイの事を忘れる……とまではいかないんだけど、アクアの様子に共感が乗らない事があるので、7巻で感情を爆発させたアクアを見る事でちゃんと”原点”を見せつけられた感じがして良かったです。推しの子は「芸能界のお仕事事情」が楽しくて見てる面が強いのだけど、主人公であるアクアの本題は復讐なんだよね。それを思い出したって感じ。
序盤のかなちゃんVSあかねちゃんがちょっと消化不良な感じです。有馬かなの天性の煌めきは凄いぞ、って感じなのは分かるんだけど、あかねちゃんの演技力凄いぞのターンよりなんか……実感が湧かなかった。なんじゃろなあ~~「つるぎ」として凄い有馬かなを見たかったんだけど、「有馬かな」は凄いぞって感じだったからかな。なので今のところ役者として凄いって感じてるのはあかねちゃんの方です自分は。かなちゃんの方はタレント性というかそっちの方向。でも星が瞳に宿った事ないんだよな彼女……。そこ、あかねちゃん&ルビーとの明確な差なので凄い気になる。太陽だからか?
姫川くん関係、父親が一緒っていう事に割とビックリしたと共に、アクアがその先の真実に気付けなかった事に「もうゴールしたい」という気持ちの滲みを見た気がした。ファン使ってアイを殺しに来るようなやつが自殺して死ぬわけないやろ!!!!!アクア、ずっとゴロー(前世)と同じレールの上を歩いている人生というか ”星野愛久愛海” という個がどこにもいない錯覚を受ける。本人がその事に気付いていて、もう(復讐の事は考えなくて)いいかってなってるの正直 もういいよ って言ってあげたい。…んだけど、アイがな~~~~アイがなくなった自分をアクアは望んでないよなあ。………アイってネーミングめちゃいいな。i で 愛。そういうこと?
巻の終わりの方のお話のルビーがとても可愛かった。嘘偽りのない好き、効くよね。ルビーは真っすぐに育っている……頼むこれから先も曇らないでくれ……!でもアクアを支えてやって欲しくも……いやその役割はあかねちゃんのものかぁ……。どうなるんだろうなあこの先。
【推しの子】 7巻
(コミック:横槍メンゴ / 原作:赤坂アカ)
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