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167
マリエル・クララックの婚約 9巻

よくぞ10巻以内で完結してくれた!完璧!!最高!!!!

好きな作品の早期完結を願うなんて、よろしくないのでしょうが。でも己が傾向として、10巻以上続く少女漫画を完走出来た例があまりにも少なくて……。両想い期間が長らく続き、主人公たちの問題よりも周りの問題に翻弄されるようになると「まぁもういいかな……」となってしまうのだ。
ゆえに、出会いから結婚までをこの巻数で納めてくれたコミカライズに感謝と尊敬の念しかない。気持ちが冷めるってちょっと悲しいので。好きなまま終わってくれた事で、良い思い出としてずっと噛んでいられる……ありがとう、ありがとう……。

さて本題。触れたい事がそれなりにあるので、ひとつひとつの話題は短めにするぞ。

『意地悪』が『その人の萌え』って変換、マリエルらしくてなんかいいなぁって。善性が出ているとでもいうか。自分の萌えは他人の萎え・他人の萎えは自分の萌えを地で行っている様が良い。
公爵さまの萌えがたらふく詰まったマリエル当てゲーム、まあ普通に雰囲気で分かるでしょとは思っていましたが。まさかまさかの骨格バレにしこたま笑った。シメオンさまちょっと面白すぎるのよ。それに対してマリエルが静かにキレてるのも可愛かったです。
それと彼女ってちゃんと淑女ですのね!?鏡の迷宮でスカートの中身ばっさばさした時に騒いでたの、意外なものを見た…という気持ちになっちゃって。羞恥心あったんだ。目的のためにはなりふり構わない印象がありました。
ナイジェル卿は風貌がストライクゾーンから外れているのであまり注視していなかったんですが、マリエルとペア組んでる時の彼ってめっぽう良いですね……?お互いにあけすけだし仲良く見えるけど、当人同士にそこまで強い興味はないよーって空気感が好き。……魅力に気付くのが遅かったな!小説だと今後も彼が登場しますの……?しますよね?……そう……(決意したなにか)。

格闘での物理対決であの展開に持ってくの凄くない!?骨格が天井だと思っていたのに、筋肉にも山ほど笑ってしまった。シリアスな事やってたはずなのにギャグになってるのが毎度上手すぎるんだよ……!マリエルの合いの手好き。それとアーサーくんが強いのいいよね。カッコいい。
この辺りで公爵さまの言動に「おや…?」と引っかかりを覚え始め。まだ輪郭はハッキリしていないんだけど、これは意地悪じゃなくて意味がある事なんだな、って。前巻で言いましたが、私は公爵さまの事をデスゲームの主催者だと思っていたので……。戯れも過度に続くと興醒めしてしまうものですが、そうじゃないぞと知らせてくれる役割になっていて深く興味をそそられました。

>弱みを教えてくださらない?」のとこにウワー!!ってなった!!!!公爵さまの奥さまが一枚岩なわけないのよ!!
そしてこのシーンでマリエルって男女のあーだこーだとかを収集しまくってる事を思い出したわけだけども。いやこれ、マリエル=小説作家の方程式を知っていたとしても、相当に趣味が悪い行為だよね『噂話の収集』って。そこを読者に再確認させてくれる良いシーンだと思った。そしてその手札をちゃんと引っ込めたマリエルがえらい!胸に秘めてネタにしている内は、「お行儀が悪いね♥」で済ませられるもの。

私はねえ、シメオンさまがマリエルの事を滅茶苦茶に好きで、だからこそ大事に大事にしている様が大好きなんだよ。だから「>こんな子供に手を出したら犯罪だと何度も己に」のセリフがまーーーーーーほんとーーーに心に染みましたね……。好感度が天元突破してしまう……。前回はよく耐えた、よく頑張ったよ。

>殿下とマリエル、兄妹感がどんどん増してきて可愛いんだなぁ……。側近の婚約者という関係性にしては構われすぎなんだけど―
以前わたしが申し上げた第三者目線の感情を、作中の人物が同じような事を思っているとはねえ!!してやられた。行動としては突飛だけど、今回の事を催すのは納得も納得です。殿下、割とまあまあお歳を召してきているので婚約者問題は憂うところではあると思うし。私たち読者はジュリエンヌの事を知っているけど、公爵さまたちは知らない事だもんね。先に記した通り、公爵さまがシメオンさまを見てるなっていうのは筋肉のところで提示されていて。そこからこの流れになるのがホント~~~~にお見事!!デスゲームの主催者じゃなかった。


この作品、ダブルミーニングが随所に散りばめられているのがすごいなあと思っています。今回は奥様の

「無理に進めても王妃様や殿下の」「人の心には添えないわ」「諦めるしかありません」

ここがマリエル達だけじゃなくてリュタンにめっちゃかかって来るのがグッと来ました。演出が分かりやすいのも良い……。フキダシ配置での文章の切り方も良い……。「王妃様や殿下の心には添えない」って言えばいいのに「人の心には添えない」ってなってるのが演出的セリフではあるけど効く。

さて。リュタンに対してすごい複雑な心境を持っている私ですが。応援は出来ないけどその恋心を否定もしたくないっていう!!でもでも諦めてくれよと思うし、「またね!」ってするマリエルはほんっっっっっっとにまーーーー!!鈍感系ヒロインじゃないだけにマリエルの言葉に「お前ー!!」ってちょっとなるんだけど、男と女の関係性を恋愛だけで括っていないからこそ出てるからね……。そこが良くも悪くも『お花』で『水草』にぶっ刺さっているんでしょう。
>僕が見つめているうちに…」のコマ運びが天才すぎて震える。一時でも、ほんの一瞬でも、何かが違っていたら―、っていう暗喩がお見事……!マリエルの「>私をちゃんと みていてくださいね…」の一言にも胸が苦しくなってしまう。分かってんのよマリエルは!自分の足元が確かでない事が分かってんの!それでもシメオンさまの全部が大好きっていうのがなぁ!!主人公カップルの愛の深さを補強するいい当て馬だよリュタンは……。マリエル以外と報われてくれんか?ダメか?ダメかぁー……。


そしてフィナーレとなる結婚式!まさかまさかの眼鏡交換!!それは思いつかなかった!!作者さま、本当に分かっていらっしゃる……! 眼鏡カップルである事の稀有性、そしてその重要性。指輪がある状態でコレをやられてもギャグでしかないんだけど、指輪がない状態だからこそクスッと笑えて微笑ましくなる。すごいなあ。二次元媒体での結婚式シーンでいっとう印象深いものになったもの!私はただの読者だけど、マリエルとシメオンさまの結婚式の事は一生忘れないと思う。それくらいに良かった。

ストーリーもキャラクターも作画も演出も、全部が全部大好きな漫画でした。その温度感のまま、全9巻で完結してくれて更に好きになってしまったよ。漫画を何回でも読み直そう。そして原作も読むぞ!!殿下とジュリエンヌの恋の行方が気になるし、結婚式会場でオレリア様に視線飛ばしてたお兄ちゃんの事も気になるのよあたしゃ……。……ああーーーでもリュタンのちょっかいのかけ方によってはイラついて脱落してしまうかも~!ほどほどにしてたもれ~!マリエルとシメオンさまに幸あれー!


20240924134606-motiri.jpgマリエル・クララックの婚約 9巻
(コミック:アラスカぱん / 原作:桃春花)

#マリエルクララックの婚約 #ZERO_SUM

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