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悪役令嬢の矜持 2巻
ウェルミィを愛でる会が開催されててちょっと笑っちゃった。自分が悪態をついていた相手に、あれだけ称賛の言葉をかけられるとはそりゃあ気恥ずかしかろうな……。
エイデスとウェルミィが一目見ただけでお互いに惹かれていたという点、初見では「都合のいい展開だなぁ…」と感じました。が、再度読み直した時には一転、腑に落ちた感じがあって。「優秀な遺伝子を持つ人間を伴侶としたい」という原始的な欲を二人から読み取れたというか。……なんだろうな……『生き物としての本能』とでもいうか……。子孫を残そうと思ったら強い相手と結婚した方が生存の可能性が高まるじゃん。アレ。なのでお似合いな二人だなぁと今では思っています。ウェルミィが可愛くて仕方がないっていうエイデスの態度もね、彼女を見てると分かるもの……!理想的なツンツンツンデレだなぁミィは。
今からネガティブ寄りな感想というか分析に入ります!ある意味で心を奪われてしまったのだ……。
なーーーんかレオ(皇太子殿下)の事が格好いいとは思えなくて!とてつもなく好みの顔面をしているのに、持っている感情は『負』の面が大きくて。…負……?いや、負じゃなくて『無』。でも顔は凄く好きで。大事な事なので2回言いました!自分の感情があまりにも謎なので、その引っかかりを紐解かせて下さい。
そもそもとして1巻はウェルミィ目線でレオの事を見ていて、彼女は彼の事を『臆病者』と評していた。だからその感情につられるは、まぁ当然と言えば当然。ミィのフィルターを通しての彼しか知らなかった。しかし2巻になってレオ目線の話が語られた時、モヤッとした気持ちが増幅されてしまったのよね。
でもでも、元来の私は「自分の全てをもってして好きな人を守る」っていう生き方とシチュエーションが大好きであり。生まれと環境によるものすらも手持ちのカードとして利用するしたたかな人間は好きなはずなんです。レオもそれをやっているはずなんだけどなぁ、『いいね!』ポイントが溜まっていかなかった。
あ!でも護衛や父王とモメつつもイオーラにご飯を食べさせる環境を作ったのは「頑張ったね…!」ってなった!一個人への贔屓が最悪すぎて最高なんだよな。分かりますかね?この最悪で最高っていう感情。分かってくれると嬉しい。
………あ~~~~~。ファーストインプレッション(ウェルミィ目線)からセカンドインプレッション(レオ目線語り)におけるまで、彼の印象が悪い大きな要素分かったかもしれん……。
「自身の身分を偽った上で、常時周りを品定めしてる」からだ!いや、仕方がないのだけれども!身分差によるアレコレを体験するのは滅茶苦茶に大切な経験になると思う。先々の宝になるのであろうこの慣習自体を否定したくはないんだけど、外野から見ていて気分は良くないのよ。多分ね、私は『気が付かない側』の人間だと思うから。試し行動のような事をされると、信頼度が一気に下がってしまう。イオーラを救う主役の座は譲ろう
あーーーーーーッ!あーーーーー!この発言もアレだ……アレ……。自分が彼女にとってのヒーローだと信じてやまない、上から目線に聞こえる!ああーーーなるほど……なるほどな……これもだ……。滅茶苦茶好みの顔面をしているレオを愛でられない理由の全てがこのセリフに詰まっている気がする。
でもこれ、自分にブーメラン投げてる要素でもあって。漫画の感想で自創作の話をするのはお恥ずかしい限りなんですが、己が主人公がこのマインド持ってるんですよね初期段階……。ああ……あー……なんかそういう……ブーメランが痛いからレオの事あんま見てられないのか……?そうかも……。ごめん……。一周回って君の事すごい好きかも……。
しっくりこないものの分析をしていたら背中から刺された気分です。言語化っていうのは怖いな、さまざまなものをつまびらかにする。それに、レオの事がまるっと好きな人がこの文章を読んだたらそれこそモニョっとすると思うから、その点に関しても後ろめたさのようなものがあります。いやしかし、イオーラがこれ読んだら「そういう不器用に見えるところも全部可愛いんですよ」って言ってくれそうな気がする。感情の棚卸をした今では私もそれに少しだけ共感出来るけど、作中の人たちが言っている「レオは周りに対して公平」っていう言葉だけはどうしても理解出来ないんだよなぁ。数々の品定めをした上で、好きな子への贔屓を行っているので……。そこのところ、イオーラ目線から見るレオで新しい景色が見えるのかな。そう思うと次巻も楽しみだ。
私がこの漫画に求めているのって、ウェルミィとイオーラの触れあいなんだなぁというのが良く分かった2巻でした。イオーラお姉ちゃんめっちゃ可愛い儚くて強くて好き。加えて、話の筋自体はそこそこ好きって温度感で、キャラクターの感情の描き方に一番惹かれているんだなぁとも。好きな感じの絵で好きな演出をしてくれる漫画、ありがたいねぇ。
悪役令嬢の矜持 2巻
(コミック:星樹スズカ / 原作:メアリー=ドゥ、久賀フーナ)
#悪役令嬢の矜持 #ガンガンコミックスUP

