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No.
95
乙女ゲー転送、俺がヒロインで救世主!? 5巻

まさか5巻で終わるとは思わなくて、5巻が最終ってお話を聞いた時に凄い喪失感がありました……。いやなんかずっと続く感があった……。Amazonのレビュー数もそこそこあったし、まだまだ続くだろうな、と。ただ5巻の内容的には完全無欠の円満ENDなんですよ!!!!!!!打ち切りなのか円満終了なのか察する事は出来ないけれど、どちらにせよ完璧なエンディングでした。いや凄いわ……1巻1話のお試しを読んで面白さを感じた人は買って損がない作品だと声高々に言いたい。ずっと1話のテンションのまま面白いぞ、と。

さて本題ですが。前巻の終わりで登場した本作ヒロインことユウリちゃん。おもしれー女がすぎるんだよなあ!?いやでも大分納得感ある。逆ハーレムエンドがあるような女、面白くないわけがない。タロウが攻略されかけるのが微笑ましくて可愛いんですが、デューもさぁ!!デューが!!そう!デューも頬染めしてるの!!!ありがとうございますありがとうございます!!ユウリちゃんやるじゃん……あの会話から無自覚ボディタッチするの自然すぎてなんの不満も文句もねェよ……世界よこれがヒロインだ。そしてそこからの流れが最高of最高で「いつもの!」感に安心しつつ、作画さんの作画力が爆発しててフィルが妖怪のようで笑いました。作中一のヤバイ表情だったのでは??椅子をうまいこと使ったアングルが好きすぎる……。

ユウリちゃん、人畜無害ヒロインに見えつつもちゃんと欲があるというか「指輪を奪い取る」の選択肢で黒いオーラ出してるの私好みで大変に滾りました。こういう負の面があるキャラ大好きやねん……。同居している叔母との折り合いが悪い件も、ゲーム本編をやるとその影を少しチラつかせるのかなーと思ったり。そして女子キャラの登場は ”諸刃の刃” と妹のリコちゃん登場時にも申し上げましたが、本作ヒロインのユウリは「まあ本作ヒロインだからな…」という点でイケメンとのスキンシップに目くじらを立てずに済みました。男子の中に女子を放り込む事について再三苦言に似た事を申し上げておりますが、そこは私として譲れないポイントなんです。……だって嫌やん……男子校のはちゃめちゃ日常話が好きで眺めてたのに、特例の女子が転校してくるとか!普通に考えたらエッってなるじゃん!?サラダバーにいきなりサーモン出てきたらびっくりするじゃん!サーモン美味しいけどビックリするじゃん……?そんな感じで原作さんの ”女子キャラの調理の仕方” が私のような厄介客もちゃんと見据えた手の入れ方で非常に好感を持っています。出し方が上手いのよ~~!!シスカといいリコちゃんといいユウリちゃんといい、準レギュラー女子が全員かわいいもん。愛い。

ウルトラ大団円エンディングにただただ度肝を抜かれ「そう来る~~!?!?」と膝を叩きました。原作さんは天才が過ぎる。感想でずっと原作さんは漫画がウメェ漫画がウメェと繰り返し言っていましたが、ウメェ所のお話じゃないですね……。このセンスを持つ人は中々いないと思う、天才……。だってこの結末は本当に1mmも想像していなかったので……。予想外もいいとこ!!(いい意味で)
ドタバタ元気系のエンディングの中、シスカのエピソードを挟む事によってちょっぴりシリアスなハッピーエンドを匂わせてるのも凄く好きです。それとコミックスのオマケが豪華!!タロウの本名やらデューとフィルの因縁設定とか盛りだくさんで嬉しかったなあ。織田信長編も見たい……見た過ぎる……。「乙女ゲー転送、俺がヒロインで救世主!?おかわり!」とか続編いけると思うんですよ……見たい……。
ともあれ ”好きな漫画” が “凄く凄く好きな漫画” になる終わり方だったので、それなりに満足しています。続きを読みたいので大満足って言うのは無理!原作さん、作画さんの味が上手く噛み合っていて素敵な作品でした。またこのお二人の作品を拝見したいなー!

20230510152352-motiri.jpg乙女ゲー転送、俺がヒロインで救世主!? 5巻
(コミック:辻本ユウ / 原作:武凪知)

#乙女ゲー転送、俺がヒロインで救世主!? #ガンガン

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No.
94
ボールルームへようこそ 12巻

終盤の展開「う、うわぁ……」って声もれちゃった……。鎌倉の雰囲気と蔵内くん達のいい空気感をたっぷり時間をかけて描いた後に見せられる悪意のねっとり感がたまらん……。私はたたらくん目線で物語を追っていたから、兵藤花岡ペアが周囲から向けられている感情にとんと気付かず。今こうやってハッキリと開示された事で、序盤を読み返したくなっています。親の七光り問題、兵藤くんだけじゃなくて蔵内くんも背負ってるからこの先運命が交差するんだろうか……。それにしてもガジュ達は大分特異な子たちだったのでは?兵藤くんにこういう感情向けてなかったでしょ確か。

初期は競技としてのダンスの魅力を情熱的に描いていたけれど、ここ最近の展開では”人生の一部がダンス”という人たちが沢山登場して、好きとか嫌いとかそういう感情ではくくれない部分も語られている。そのじっとり感、たたらとダンスの距離感がどんどん詰まっていく風に感じられて凄くいいなぁって。そんな中だからこそ、真っ直ぐなちーちゃんが清涼剤になって安らぎを感じる。感情に含む所が何もなくてストレートなちーちゃん、好き。

20230510152246-motiri.jpgボールルームへようこそ 12巻
(竹内 友)

#ボールルームへようこそ #マガジン

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No.
93
僕のヒーローアカデミア 36巻

感想を言いますわよ! 前巻の感想で「>着地の仕方によっては次巻ノ―言及かもしれません」と申し上げました。感想を言うという事はニッコリしているという事です。


15年早く爆豪勝己に会っていたら危なかった。(夢的な意味で)

なんじゃこいつ……多面体が過ぎるんよ……。いじめっ子勝己から始まって、ピーチ姫勝己やって、負け犬勝己もやって、文化祭とかでなんでも出来るスパダリ勝己もやって、更にここ最近は素直勝己でしょ……。いや凄い……。誰かにとっての良い人は、誰かにとっての悪い人だ。みたいに裏表を語るだけじゃなくて、見せる面があまりにも多すぎる。そりゃあ人気投票第一位にもなるわな……。
ずっと後ろに居たと”思いたがっていた”出久くんが自分の隣に居た事にちゃんと気づいて、更にそこから追い抜かれた事もしっかり認めて、その過程を一からずっと見ていただけに「>なァ出久 俺まだ おまえに追いつけるかな」の言葉がグッと心に沁みて、涙腺が緩みました。そこからの、「>サイン欲しかったんだよなァ」発言と年相応の緩い笑みでトドメを刺され……ほんっとこの子はさあ!!めちゃ器用なのに感情だけ不器用なん!そういうとこずるい。これで退場だと思えないのが、数々の娯楽に触れて来た大人のメタ読みで少し自分にゲンコツしたいのだけど、結果がどちらにせよ出久への大きな爆弾となるのでそこの描写を楽しみにしています。……サスケくん(NARUTO)がVSハク戦で死んだ時はガチ泣き出来たのにな……大人って汚れてるわね……。

轟くんVS荼毘編は思ったよりも早い決着でビックリしました。正直コミックス1巻分持っていくと思っていた。アニメ5期分までは先に映像で見ていたので実感が薄かったのですが、こういうサブキャラ同士のバトルカードを速やかに片づけてくれると読みやすくていいですね。感情の連続性を保てるというか。
轟くんが荼毘を越える火力で奴を倒していたら、この二人のカードに一切触れる事無く感想を書いていたと思います。なんかこう……それってなんか……いや…なのよ……!相手が1000の力をぶつけて来るなら、俺は2000の力で立ち向かうぜ!!っていうカタルシスをヒロアカには求めていない。皆が夢えがく、それぞれのヒーローになって欲しい。だから轟くんが炎の力ではなく氷の力を以って荼毘を制したことに、凄く満足感があります。荼毘の煽りをちゃんと受けた上で流してるのも格好良かったな……。荼毘が世の中や轟くんにぶつけてる感情って100%ただの八つ当たりで(ぶつけるべき相手は父親)、轟くんがそれに対して自責することなく「俺たちにぶつけろ」と ”家族の問題” として解決しようという態度を貫く所が良かったです。メンタルよわよわだったら俺の所為だってなっちゃうヤツだよこれは。強くなったね轟くん……。A組は誰も置いていかない。

その一方で、

轟炎司の”乗り越えてなさ”が最高過ぎる~~~~!!!

轟くんは兄の問題をしっかりと乗り越えている事を証明したわけですが、彼らの決着がついてもなお心の霧が晴れない轟炎司が美しすぎる……。「>俺を見ていてくれ」っていう言葉には ”今とは変わる” という意図が含まれていると思っています。そしてその上で出した結論は「>生まれ変わろうなんて考えるな」。変わる事だけが強さじゃないし、乗り越える事だけが全てではない。止まない雨だってある。自責の念に駆られながら一生いきていく事がこれでもかと語られていて、とても良かったです。いや~~~~~~エンデヴァーのエピソードめちゃくちゃ良かったなーーー!!着地点がほんとうに満足です。荼毘を乗り越えてたら多分そっぽ向いてたわ……。

あとは修学旅行に行きたかった3年生とか、耳郎ちゃんの勇気を振り絞る所とか、AFOの煽りとかが好きです。……ほら…基本ヴィラン側だから……清々しい悪役はそれでいて好きなので……。「>学生気分の延長で来てしまったんだね」っていう煽り好き。それな。そしてそれに対する耳郎ちゃんの啖呵な……好き……。
アレコレ語りましたが一番好きなページは弔くんの所です。

「僕ちゃんと友だちいるもん!!」

あ~~~~~~~!!モンちゃんもそうだねえ~~~~~~~~~~~~~!!😭😭😭
転弧くんがまだおるんや……ってビックリしてしまった……。出久くんの弔くんまで救いたい精神、作中ですら賛否ありますがこれなら希望の芽が見えたのでは……?とはいえまずはトガちゃんからか!!次巻も楽しみです。
畳む


20230510152107-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 36巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

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No.
92
ラーメン赤猫 1巻

インディーズ連載枠から通常連載枠への昇格おめでとうございます!それほどまでに人気だとは……思っていたけれど!😊

ラーメン赤猫の面々、それぞれにフォルムも顔立ちも違って絵だけで個性を出しているのが凄いなあと改めて感じました。デフォルメが強い絵柄だと画力の高さがなりを潜めがちなんですが、アンギャマン先生もその類でめっちゃくちゃに画力が高い方だと思っています。動物をここまで描き分けられて、たまにリアルに”猫”してる表情が出てるのが凄い。

動物×食べ物の組み合わせってほっこり系日常漫画に舵を切る事が多い印象なんですが、今作はほっこりというよりはキッチリと「仕事漫画」している面が強くてそこが気に入っています。新しい職場で心機一転頑張ろう!となっている社さん目線だからそう感じるのかな?猫の事に感想がいきがちですが、社さんの仕事にかける一生懸命さも青さと爽やかさがあって好ましく思っている点のひとつです。お話が彼女視点で進んでなければここまで好きな漫画にはならなかっただろうな、とも。通常連載枠になってから社さん目線でお話が進行しない回が続いたのですが、そのお話はいつもより心に響かなくて。どの視点でお話を見るかがこれほど重要だとは思わなかったので、自分自身にびっくりしました。

赤猫メンツの推しはサブちゃんです。佐々木さんと迷うけど!黒猫のおめめがクリッとマルッとなってる感じが凄く好き~~!あとヘソ天ブラッシングね……\ おああ~~ /

20230510151828-motiri.jpgラーメン赤猫 1巻
(アンギャマン)

#ラーメン赤猫 #ジャンプ

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No.
84
魔導具師ダリヤはうつむかない 5巻

水虫回好き。それに魔剣作ってる時の二人やっぱり可愛いわね……猫まっしぐら!

ヴォルフさ~~~ヴォルフ~~!!顔が完全に恋してる乙女のソレなんだけどさあ~!!いつまで押し込めるの!?なんか……こう……2巻からずっと同じ所をぐるぐる回っているからフラストレーションがちょっと溜まって来た……!ううーーー恋愛のフレーバーの出し方がちょっともどかしすぎる。ネガティブ寄りの感想文を投げてしまいそうなので次巻から言及がないかもしれない……。漫画がお上手+世界観構築が完璧(貴族社会のねちっこさよ…)というコンボも合わさって感情移入が凄いのよね。ゆえに感情的になったホットな感想を言ってしまいそうになる。
んあ~~~~なんだろうな~~二人の関係性に関してモニョるのはー!「はよくっつけ!」っていう方向のモニョじゃなくて……。まず、ダリヤの気持ちが全然分からないから不気味なのはある。” 恋とはき違えてはいけない” って再三釘を刺しているけど、そもそもとして恋愛対象に見てないよね?って。……じ、自分の感情を言語化出来ない……悔しいぞ!

20230510141343-motiri.jpg魔導具師ダリヤはうつむかない 5巻
(コミック:住川 惠 / 原作:甘岸久弥)

#魔導具師ダリヤはうつむかない #BLADE

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No.
83
女王陛下と呼ばないで 4巻

女王陛下ちょーかっこいいやん………。

女王になるという覚悟が決まってからのフラン、気持ちの揺れ方も共感出来る感じで終始穏やかな気持ちで見守る事が出来た。前巻の感想でちょっと文句っぽい事言ってましたからね私……。いきなり覚悟ガン決まってたら共感出来なかったので、必要な仕込みだと最初から分かってはいたんだけど、それはそれ、これはこれ!理解と感情が追い付くかどうかは別!

最終話、ほんとうに好き~~~~……。戴冠式のパートのフランめちゃくちゃに格好良い……。表情がね…全部いい……。そしてスチューが……!スチューがちゃんと言った!!!後ろから抱きしめてからのキスとか、シチュエーションが最高すぎる……!
誰とくっつくかどうかにはしっかりとアンサーを答えを出しつつも、そこから展開を長引かせず「女王陛下と呼ばないで」というタイトルに沿った内容で終わったのが気持ちがいい。無駄が一切ない上に、彼らとの関係はどうなったのかのモヤモヤがない。告白の先は本編には全く関係のない、フランとスチューふたりのお話。物語のボリュームが丁度よくて、頭から尻尾まで同じ温度感で楽しめる素晴らしい作品でした。シアンくんという超好みの皮肉屋メガネ忠犬を産みだして下さった事にも感謝を……(台無しな〆)

20230510141244-motiri.jpg女王陛下と呼ばないで 4巻
(コミック:轟斗 ソラ / 原作: 柏てん)

#女王陛下と呼ばないで #フロース

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No.
82
田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 9巻

42話の建国承認式、展開もさることながらコマ割りがめっちゃくちゃに好みで頭から尻尾まで好き!!見開きの使い方がほんと~に上手い……!キャラの視線の向け方で”どこに” ”なにに”視線と気持ちを持っていくかとても丁寧に描写されている。マサルとビクティニアスさまの夜会話で改めて感じてしみじみしてしまったよね……パーフェクトすぎる……。
率直に申して、この漫画をここまで好きになれるとは思わなかった。物作りチート系漫画の分類でゆるゆる読んでいたら、恋愛具合がとてつもなく好みでお見合いおばさんになってしまっている現状です。42話はアデリナに啖呵を切るザーグくんの顔アップコマもほんま…ほんま良かった……男の子の照れは至高。末永くお幸せに~~~!!

街の発展が急速過ぎる件は王様がちゃんとツッコミ入れてくれるから助かる~~!なんかこう、第三者目線で主人公にモノ言えるキャラって良い。周りが全員太鼓持ちみたいなイエスマンだと冷めちゃうのよね……。
今回は板ガラスの精製が普通に勉強になって「ほえ~~」ってなりました。マサル……というかこの作品の好きな点の一つは、チート能力無しで普通の人にもソレが出来るようになんとかしようとするところです。チート使った技術の横流し無双も割り切ってて好きは好きなんですが、人の生活(街づくり)をメインの題材に据えるなら主人公を抜きにした時の人々の様子が想像出来る方が世界を感じられるので。チートチートチート!の場合は箱庭感が出るというかなあ。(サイト名に”箱庭”が入ってるくらい箱庭概念が好きなので優劣をつける意味で比べてないよ!)……ってこれ系の感想前の巻でも言ったな!?【宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する】も早い段階から現地の力で現代の技術を再現する方向に頑張ってて好き。【異世界のんびり農家】は逆に箱庭極まってて好き。何を作品の味とするか、ちゃんと方向性が定まってるとそれぞれに面白いよね。

この先はメイちゃんとリュリュくんの様子にも注目したいですね……。にこにこ見守る先が増えた。10巻も楽しみだ~!

20230510141140-motiri.jpg田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 9巻
(コミック:うさぴょん / 原作:古来 歩)

#田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 #角川・コミックエース

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No.
81
マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~ 6巻

『サウナ大使の任務』回、声出して笑った。ほんとそれなんよ。
サウナ大使の任務 その中で最も重要度の高い御勤めとは…
サウナで倒れない事である
サウナ大使がサウナで倒れたら やっぱりサウナって危険なんだと思われてしまう

サウナ大使の任務


>  死んではならない  <

20230510141037-motiri.jpgマンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜 6巻
(タナカカツキ)

#サ道 #モーニング

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No.
80
異世界おじさん 8巻

今まで言及していなかったんですが、8巻のスタバ回が猛烈に可愛かったのでそれだけ言いたくて……。ニコニコ見守ってるたかふみと、無邪気に「ウマ~い!」って言うおじさんが好き。

20230510140809-motiri.jpg異世界おじさん 8巻
(殆ど死んでいる)

#異世界おじさん #MFC

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No.
79
凪のお暇 10巻

地獄の温度、もう少し下げて頂いてもよろしくて~~~!?!?

まさに「加減しろ!」案件。あっちもこっちも燃えているが!?

特にゴン!!!!お前!!!

貴様!!何故!!お前!!お前~~~~!!……………落ち着いて一つ一つ解いていきましょうね………。あ、私は慎二派だったんですけど、前巻ゴンさん頑張れ派に鞍替えした結果、もうどうしたらいいのか分からなくなっている者です……。誰を応援したらいいんだよ……いや皆それぞれそれなりに幸せになって欲しい……幸せの形は人それぞれ……。

今巻は、人の心の奥底にある丸くて柔らかい大事な部分を棒でツンツン突いてくる話が多かった気がします。安易に触られると「ワーーーーッ!!」って頭の中で叫び出したくなるヤツ。それを他者に見られて、弄られるってちょっと……いや、大分きついけど、バブルの皆のわだかまらなさが本当に良かった。

「日曜の夕方アニメの家族みたいなのに憧れとるん?」
「多様化って言うならさあ そんなんにうっかり憧れちゃう奴のことも 許してくれよ」

#五十四円め 凪、露知らず⑨


ここのやり取りがとても好きです。古い価値観、新しい価値観とは一口に言うけれど、多様化っていうのは皆がそれぞれに少しずつ我慢して成り立つものだと私は思っているので 、古い価値観の方を悪/劣と一蹴される事に違和感を持っていました。なので慎二の一言にはそーだそーだ!って思いしかないし、それに対するママの「めんご」というシンプルな謝罪も凄く良かった。無理に理解したり歩み寄ったりしなくていい、相手に対する思いやりがあればそれでええんよ。

冒頭の話からこれなのに、お次は『男だから』『女だから』問題でしょーーー!?人間面倒クセェな!!凪のシンプルな「ヒト科はつらいよ」の結論もええ……。臨界点を一度突破した凪だからこそ「>生きとし生ける者は皆つらい?」「>たぶんそう」の言葉も付け焼刃じゃないんだなって思う。そして10巻頭から積み上げた”まるで主人公みたいだな”っていうムーブの嵐が市川ちゃんを襲うとは思わないじゃん~~~!?!?!さ、サイコー!!凪のお暇っていうタイトルではあるけど、凪は大分答えを得てるから主人公交代してる巻があるんだよな。今の主人公は凪ママと慎二。

凪ママこと夕さん、前巻からお暇の方法間違えてないか?って心配してたけどここまで泥沼にハマるとは思ってもみなくて、IKEA回マジで息が ヒュッ ってなった。大丈夫これ。夕さんと境遇近い読者の人直視出来る?私は年齢が凪と夕さんの間だからどっちも半歩下がった共感で済むんだけど……。シンプルで爽やかな絵柄で煮込みに煮込んだ地獄描く作者さんだよほんと……。怖い……手に入らない何かを表現する力が強すぎる……IKEAモデルルーム、確かに幸せの縮図みたいになってる。
このまま巻跨ぎしたら頭モヤモヤしたままだったんだけど、うららママことみすずさんのボディーブローがストレート過ぎてスッキリしたので本当に助かる~~!!ありがとう!!今回のMVPはみすずさんです!!嫌味とかそういうのじゃなくて真っ直ぐ「お前は私の大嫌いな人間にそっくり」っていうの凄くない……?すごすぎて呆気にとられちゃうもん。ゴリラの萌芽っていう表現もウケる。夕さんもおめめ醒めて良かったね……安心して見守れるけどゴンに呪い残してるからちょっとモニャっとはしています。……ゴンに言及するのは次の巻でするだろうから今回はスルーね!!なんとも言えない!

前巻の感想で市川ちゃんに対して「私の半径15mに存在して欲しくない女」という表現をしたんですが(同じ会社に勤めていたくない的な感じ)決して嫌いにはなりきれないんだよなあと今回改めて思いました。好きじゃないけど嫌いじゃないよ、の表現が一番しっくりくる。というのも、市川ちゃんってサークルクラッシャーだし自走式地雷だしでとんでもなく迷惑な存在だけど、本人に悪意がある訳ではなく”人に嫌な思いをさせたくない” ”仕事で成果を残したい”という善の心で動いているんですよね。まあ前者は自己保身も入ってるんだけど、そんな子を嫌いにはなれぬ……頑張り屋さんは好きなんだ……。彼女の大きな問題のひとつは、”女”という性で発生した恩恵を自覚せず「女じゃなければよかった」と管巻いている所だと私は思っています。市川ちゃん、慎二の心のさざ波を荒波に変えた女。私はキャラクターとして彼女が好きだし、今後に注目しています。……人間としては前述ね!は~~~次巻も楽しみ~!!

20230510140625-motiri.jpg凪のお暇 10巻
(コナリミサト)

#凪のお暇 #A_L_C_DX

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キャラの生死、思わぬキャラの登場等はぼかしたり隠したりしていますが、基本的には配慮していません。

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