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No.
136
マリエル・クララックの婚約 8巻

巻末の話からすな!!!って感じなのだけども、リュタンがわりと真っ直ぐにマリエルが好きな事にちょっとビックリしてしまった。火遊び的な気持ちじゃないのは分かってたんだけど、なんかこう、お気に入りのオモチャの延長線上にある感情だと思っていたので。ちゃんと恋焦がれてるんだ………失恋確定の恋路を見るのって切ない。前回の感想で「二人にちょっかい出すな!」と憤慨していましたが、ここまで真っ直ぐにマリエルを見つめている様を見るとその気持ちも萎みますね……。ナイジェル卿みたく背中バンバンして励ましてあげたい。

黄金の薔薇と書いてゴールデンローズな彼女の危機回避能力が高すぎて天晴れ~~~~!普通のご令嬢はやっぱこうよね!っていうのを見せつけてくる良い登場でした。オレリア様の堂々とした振る舞い好き!あとぷるんぷるんの唇セクシーで可愛いよね。常時眉が上がった勝気な表情も凄く良い~!主人公以外男ばかりになりがちな漫画に彩りを与える華よ……。

殿下とマリエル、兄妹感がどんどん増してきて可愛いんだなぁ……。側近の婚約者という関係性にしては構われすぎなんだけど「>ジュリエンヌ嬢との進展のため」という小さじ一杯の下心を冗談交じりで言うのがまた良きかな。対人関係において、ただの好感だけじゃない気持ちって好きよ。

んあーーーー!!!!!「あーん」シメオンさま、凄い!とんでもなくかわいい!1Pを\ドーン /と贅沢に使って下さってありがとうございます!マリエルグッジョブ~~~!!これには読者もニッコリですよ。ディナーのメニューが丁寧に描かれていて、会話パートの画面が埋まっていい手法だなーと感心していたら、最後のデザートを引き立てるための前座だったのねあの描写は!漫画の魅せ方がほんに上手い……!暇になりがちな会話画面も華やかになるし「あーん」の唐突感が無かったしすごくよかった!技術的にもシチュ的にも好きな場面です。

我慢してるシメオンさまの切実な感情が伝わってくる……!マリエルのピュアピュアな表情、これはあかんて。これはあかん。すっっっっごいね、あの場面のマリエル。普段は思考が回るのに、二人でイチャイチャしてると途端にふわふわになって無垢な表情向けてくるの、すごい、こう、………そそる。色っぽいとかそういうのじゃなくて、可愛すぎて全力で愛でたくなる可愛さだった。ずるいなコレはー!
この場面、性交渉前の生々しさというかピンクのオーラが全開でドキドキしたんだけど、ギャグオチにする事によってその空気感を霧散させてるのがメチャクチャ私好みでした。する・しないの駆け引き描写自体はハチャメチャに好きなんだけど、その詳細な内容を求めて読んでいる漫画ではないというのが正直なところで。だから、そういったムードをパッと切り替える内容と描き方になっていて ”いつも通り” の雰囲気に帰って来る事に安心しました。シメオン様の1カメ2カメ3カメ面白すぎんのよ。「>二日後には嫌というほどしてあげますよ!」セリフだけ見ると生々しすぎるわ!

公爵さまのような腹黒キャラって、塩梅と見せ方を間違えると一気に不快なキャラになると思っています。彼に関して今のところその不快感がないのが我ながら不思議です。自分の興味を満たすために他人を振り回すっていうのが最初からわかってるからかな。…………あーーーあれだ、デスゲーム主催する金持ちポジション……。それだわ!そういう人はそういう生き物だと思って見ちゃうから……。それと奥さんにベタ惚れしてるっぽいのがかわいいなって。なんだかんだマリエルに手を出す気はないと思うんだけどどうなんだろうなあ〜。前科はあるからな……。

20231116161403-motiri.jpgマリエル・クララックの婚約 8巻
(コミック:アラスカぱん / 原作:桃春花)

#マリエルクララックの婚約 #ZERO_SUM

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No.
135
薬屋のひとりごと 12巻

漫画の画面も話も相変わらず好きだなぁ!ホラー回ってお話の流れ的には『息抜き回』だと思うんだけど、そこで力を抜かずに沢山描き込んでいるのがプロの仕事だなぁと感心しました。……って思ってたらあとがきで「>ホラーと動物が好きなので」とあり、なーるほど個人的に好きだから滅茶苦茶気合入ってたのもあるのか!とクスッとしました。好きだと筆乗るよね、分かる。まあ猫くらげ先生の仕事はいつも素晴らしいんだけども。ホラー回は画面の明暗とノイズ効果が雰囲気を高めていて勉強になります。

「一酸化炭素中毒」「熱中症」を、現代の言葉を使わずにそれを表現する力がすごいなぁと。時代背景に合った言葉に置き換えてくれるので、没入感を損なわずに物語に集中する事が出来る。横文字も全然出てこないから本当に徹底しているなぁと感心しました。まさに『神は細部に宿る』んだなというのがこの作品を読んでいるとしみじみ思います。創作物全般にこういった正しさを求めているわけではないんだけどね。こうやってしっかりしていると加点をモリモリしてしまうなぁというかんじ!

壬氏さまと玉葉妃が猫猫の所有権を主張し合ってる場面が可愛くて好き!扉の件で現皇帝も目をかけちゃったし "いち妃の毒見係" では済まないポジションにもうなっちゃってるよねぇ。『好奇心は猫を殺す』し、今の宙ぶらりん立ち位置が一番いいのかしら。そこを本人が自覚しているとはあんまり思ってなかったんだけど、ちゃんと分かってたのね。まあ "宦官ではないのに後宮をぶらぶら出来る美形の男" "皇帝と妙に親しげ" "なんか色々あるっぽい" 人の正体なんて知りたくないわな!

顔の描き分けが抜群で助かる~~~!李白と馬閃の顔付きが骨から別タイプなので混同せずに済む。なにせ同じ服装、同じ髪色、同じ帽子、とぱっと見じゃ判別し難い外見なので……。絵が上手いっていうのはこういう事だよなぁとひしひし感じます。李白の顔、タレ目で人懐っこいワンコのオーラがしてて好きです。一方で馬閃のキリっとした目元と眉から滲み出るなんか捻くれてそうな感じも好み!二人とも性格が顔に出てるのが凄いなぁ。


壬氏さまの7:3分けバージョンの色気が凄まじい……………………。

これは傾国の美男ですわ。いつもの真ん中分けだと幼さが際立つ感じ。後宮をウロウロするのは真ん中分けVerで大正解だなぁ。分け目一つでこうも印象が変わるのかという驚きがありました。

【第六十三話 狩り(後)】のパートがめちゃくちゃラブコメで、アクシデントの様子がまるで『ToLoveる』な事に少し笑ってしまった。ベッタベタなシチュエーション!シチュはラブコメ、でもヒロインの空気は冷えてる。猫猫がガチで嫌がっているので恋愛アクシデント感がゼロだったがなんか面白いです。生々しさがなくて良いとも言える。前巻はなんか、その、いろいろ、なまなましくて。
壬氏さまから漂うセンシティブなかほりがさ~~~~!これ猫猫相手じゃなかったらもっとピンク色の空気流れてたよね!!いや猫猫相手だから壬氏さまこんなになってるんだけども!水も滴るいい男をまさに表している中で「さわりがある」の表情をしている様はさながらティーンラブジャンルの画だったよ!
ドキドキというかハラハラというか、色んな感情がワッと迫って来るお話で楽しかったです。シリアスとギャグのシーソーが絶妙。巻末にこういう話を持ってくるのが天才なんよなほんま……。構成さんすごい、強い。

薬屋のひとりごと、感想を書く時についつい好きな場面とかの分析をしてしまいがちなのでもっと無邪気に・雑に物を言いたいな~!好きを言葉に残すのは良い事なんだけどね。シチュ萌えとかキャラ萌えを主に聞きたいと思うのよ未来の私は。(あと隙あらばの自語り)そこんとこよろしくお願いします、次巻の感想を書く私!


20231022120037-motiri.jpg薬屋のひとりごと 12巻
(コミック:猫くらげ / 原作:日向夏)

#薬屋のひとりごと #ビッグガンガン

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No.
134
多聞くん今どっち!? 6巻

前の巻で登場した飛鳥先生、ヘイトコントロール用のキャラではなくナツキくんの元カノだったでござるの巻。ビックリ!そして過去エピソードで見る彼女の人柄が大変非常に好ましく、うがった見方をしていた自分をビンタしたくなるなどしました。ニカッと笑う快活な仕草が可愛くて私好みです。

……もしかしてこの漫画って、悪人というかヘントタンク役が一切出ない感じですか???そういうキャラが居る事を前提として物語を見ている自分が居る事に気付いてしまった……。悪役令嬢系やパーティ追放モノを読み過ぎて思考が凝り固まってる気がする!!テンプレ展開がある漫画って読むのに必要なカロリーが少なくて楽なんだけど、そういうのばっかり読んでるとこうなっちゃうのね!?よく分かりました!色々読もう、漫画のジャンル。

閑話休題。飛鳥先生とナツキくんの過去エピソードは、二人の関係性の改善を心から応援したくなる良い差し込みだったなぁと思います。二人とも悪くなくて、心の余裕の無さが産んだすれ違いのお話。
っていうか飛鳥先生の情報リテラシー高すぎてワロタ。

「アイドルの元カノ情報ってこの世で最も世に出ちゃいけない情報でしょ?」

それはそう。
それにしても、オーディションの時から追ってる濃度高めのツイ垢があるなんてこれ以上に愛が伝わるものはないな……。ナツキくんの心情をおもんぱかるに、嬉しすぎて顔があげらんないのが理解できる。顔の一部だけ映して心情を雄弁に語るコマ演出すごく好きだ~!口元ゆるゆるなんだろうなぁ。表情から心情をはかれるのも好きだけど、心情が分かりきっている時に読者側が表情をはかる余地があるのって想像が膨らんで印象に残りますね。勉強になる。

多聞くんは神であると同時に一番近しい人。その間でぐるぐるしてるって表現がめちゃ好きだなーって。自分の中で答えを性急に出さないのってさ、その感情を大切に育んできた証拠でもあると思うのよ。まあジメ原くんみたいにその場の衝動で一気に事を動かそうとする若人も私は好きなんですが。どっちも味わいが違っていい。

そして迎えた文化祭。いつもキノコが生えているジメ原くんにチューリップが咲いているの可愛いねえ!師走ゆき先生のこういうコミカルな表現が好きだ。
うたげちゃんの制服姿可愛いよね、分かるよ。おばちゃんも髪下ろしてるうたげちゃん好きだよ。桜利くんはツンデレ仕草がすごいけど真正面からキチンと褒めにいけるのは強いなぁ。伝わってないけども。「>悪くねえじゃん」外野から見てると一目瞭然の言葉なんだけどねコレ……。
うたげちゃんの友人目線で見るジメ原くんが「ないわ」で一刀両断されてたの笑った。うたげちゃん目線で見るから愛らしくみえるけど、そうじゃなかったらまあまあキモイ人だよな確かに……。飛鳥先生に会った時に「>ア……ア…… ウ……」ってなってたのも面白かったです。

謎の被りモノしてる2人+1人が並んで歩いてる絵がめっっっっっっっちゃくちゃ好きでねえ!!!!!
桜利くんが先頭きって堂々としている事に対し、ジメ原くんが最後尾を猫背で歩いてるのが性格が出てて良い!絵で性格を表現するってこういう事だよなぁ。この巻ではこのページに一番たぎったかも。わちゃわちゃ仲良し好きなので。

ステージで多聞くんが投げキッスした時の黄色い歓声が「あ゛あ゛あ゛」なの、オタクの姿をリアルに描いていて非常に良いですね。解像度が高い。「キャアアアア」じゃねえんだ。限界が極まったらそんな可愛い声出せねぇんだ。

制服着たジメ原くんの破壊力すごない?????

「同級生だったら」妄想の具現化。
とうとうついにうたげちゃんの気持ちがハッキリしたわけですが、『普段対面しているジメ原さん』が好きな事をこれでもかと表現してくれたのがよかったです。ジメ原くんは『木下さんはイケ原の自分が好き』という意識が身体の髄まで沁み込んでおり、それに寂しさを覚えて退場しようとした。それをね、思わずね、そうじゃないって言いたくなってしまったうたげちゃんの衝動ね……。シチュエーションにお膳立てされて気持ちが動くのってあるし大事だよ……。ジメ原さんの可愛い部分と頑張り屋の部分が特に好きなんだよね……分かるよ……いいじゃん……あまずっぺえ……。しみじみとし過ぎて三点リーダ多用しちゃった……。

そしてそこからの辞表。E/YESのみんな、意識が高すぎると思うんだよなあ!すげえよ!!でも今回で痛いほど分かったわ、性根が善性の人間しか出てこない漫画って!
ハウスキーパーという繋がりを破棄して物語がどうなるのかとても気になる。いやまあジメ原さんがそれに耐えきれる訳ないんだけど……。病みすぎるとちょっと引いちゃうので程々にしてもろて。次巻も楽しみだなー!

20231016150513-motiri.jpg多聞くん今どっち!? 6巻
(師走 ゆき)

#多聞くん今どっち!? #花とゆめ

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No.
132
限界煩悩活劇オサム 4巻

最終巻………!!!悲しいけれども、惜しむ形で見送れるのは幸せな事ですね。連載が始まった当初は「読み切りは確かに面白かったけど、何話も熱量を保ち続けられるのか……?」と思っていました。そんな心配はどこ吹く風で、1巻から4巻までずーーーーっと楽しかったよーーー!!時たまコッチまで殴られるからダメージを負う漫画でもあったけども。半年に1回くらいのペースで時事ネタを続けて欲しいんだけどダメか……?ダメだな……お金にならない……。

漫画の感想:自分のオタク観語り = 50 : 50 くらいでお送りします。隙あらば、自語り。

【第22回 学習回】で怨霊ちゃんと同じ土俵に立とうとするオサムむっちゃえらい、ちゃんと除霊師してる……。対話しようと思ったらある程度のチューニングをしなきゃいけない。それにしたって古典か~~~~~!入口が割と狭いし、原典の訳で大幅な解釈違いを出しそうで難しいジャンルな気がする。これは怨霊になるのもやむなしよ。
カイカちゃんが「>もっとゆっくり 一行ずつ」って諭すコマめっちゃ好き!あと怨霊ちゃんのデザインが今回も逸品で!いつも好きなんだけど、今話はとくにお気に入りです。着物風の装いになっていた蕾が、気持ちが満たされて花開いていくのがセンス良すぎる!それとバヒさんの被り物が毎回変わってるのも好き。かわいい。バヒさんは邪悪だけど。

オサムもカイカちゃんも、人の話を聞こうとするスタイルが共通していて良いなぁと思っています。カイカちゃんは『オタクに優しいギャル』という属性を付与されており、分かりやすいがゆえにその一言で片づけちゃいがちなんだけど、ただ単純に『人の話を聞こうとするいい子』なんだよなぁって。話をちゃんと聞いてくれる人だからこそオタク怨霊が懐くのホント分かるもん。そして一方のオサムは『人の話を聞いた上で我を通す』タイプだからこそ、己の熱量で怨霊を除霊出来るんだろうな、と。良い組み合わせの二人だ。
カイカちゃん、人の話は聞くけど染まらないっていうのが凄いなと思っていましたが、ここに来て激メンを学習しだすの可愛いですね!?友達と同じ言葉を喋りたいという気持ちは尊いもの……。

【第24回 古回】は解像度が高すぎてグサグサ抉られるなどしましたが大丈夫です、生きています。今も歴史更新してまっせ私!!黒いかどうかは未来で決めるよ。
>サイト残す流れだったじゃん!!!」からの容赦のない削除好き。それとこれとは別!!!
本人が見たらガラクタの山でも、よその人がみたら宝の山なんていう事は往々にしてある。でもこの思考は『他人の評価を軸にする』事と背中合わせなので、深く考えるとドツボにハマって難しいなぁ~。趣味の活動なら「需要は我!供給も我!それが無くなったらオサラバ!」くらいの思い切りの良さが精神衛生を上手く保つコツのひとつになるのかもしれない。

創作の深みは考えると面倒くさい事この上ないのでノーコメントです!!!8年前のものに萌える事もあれば、3ヶ月前の作品が直視出来ない事もある。そんな感じ。
このお話はカイカちゃんの「>お茶して待とうねぇ」ってしているコマが凄く可愛くて愛おしいんだ……LOVE……。

【第27話 絶望回】で『限界感情の闇鍋』になっている時「落ち着こ!!!」ってなってる怨霊ちゃんにすごいシンパシーを覚える。いや君も落ち着けてないから怨霊化してんだ。気持ちが二つある〜ーーーー。分かる~~~~~。バヒさんみたいに荒ぶれたら分かりやすくていいんだけどな……。冷静と情熱のあいだで。あと1話の敵(バヒさん)が再び敵になるのがジャンプ的な感じで熱いですね……!バヒさん相手ならオサムも遠慮なく殴れるし。

最終回への向き合い方で「追ってる間ずっと楽しかった」という言葉が一番に出てくるのが好きだァ……。それ…………生きる楽しみ。それに対する良い感じの解決策なんてないよな。一緒においおい泣いて除霊するのよかったです。

長々と続けるタイプの作品ではなかったと思うので、この形での着地に満足はしています。いや、もっと見たかった気持ちも当然あるのだけれど!お話が好きなのもそうなんだけど、ゲタバ子先生のキャラデザ力の高さにいつも感心していました。それに劇中作にも力が入っていて本編でのオタクトークを補強しているのが凄い。バンとヒスイくん、カップリング論争が激しくなるの分かってしまうもん。まぁ私はヒスマリ派なんだけど。
ところで『味ショー』のオマケ、ちくわとさつまあげはやっぱりそうですよね!?!?推奨してますよねそのコンビを!!!そうよね!!!!解釈一致!!!!ありがとうございました……。怨霊化せずにスッキリ逝けるってもんだよ。

『田舎と妖怪』『キャラ萌えオタク』と来て次はどんな作品を描くのか。ゲタバ子先生の次回作も楽しみにしています!

20231011131451-motiri.jpg限界煩悩活劇オサム 4巻
(ゲタバ子)

#限界煩悩活劇オサム #ジャンプ

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No.
131
ラーメン赤猫 5巻

もう5巻!早いねぇ。月曜日の楽しみとして私の人生に組み込まれてからもう1年経つのか……。毎週の元気の糧です。ありがとうありがとう。

【四十九杯目 また来ます】がこの巻で一番好きな話です。だってさあ!初期の初期から居たモブみたいな常連さんにスポットがあたるとかテンション上がっちゃうじゃん!『ラーメン赤猫』という作品が1話から大好きだった身としては、初期から居るお客さんに親近感を感じてしまうのよ勝手に……。あなたも…ずっと好きなんですね…?(ニコッ)みたいな。厄介古参にならないように気を付けます。
実際にインディーズから通常連載に移った時、作品のリズムがちょっと違うから編集さんのアレコレ入るようになったのかなって変に勘ぐってしまった。変化があったとすれば、”味”ではなく”出店場所”だったのかな、と今では思います。いつも出店出来るとは限らないさすらいのキッチンカー状態だったのが、店舗を構える事が出来るようになって雰囲気がどっしり落ち着いたというか。作品外の情報を漫画の調味料として振りかけないようにして見るのって私には難しいな~。

話を戻して四十九杯目のお話。常連さんが自分からは何も言わないのも、彼の変化気付いてついたずねてしまう佐々木さんも両方大好き~~!!!私の漫画感想をいくつか読んで下さっている方には耳タコだと思うんだけど、店員さんとお客さんの距離感って……近すぎてもアレやない?だから『常連さんからは何も言わない』が良いなぁと感じました。だからこそみんなが「写真撮ろうよ!」って言ってくれたと思うのよね。赤猫のみんなが望んでいる距離感を適切に保っている糸目常連さん、これからも画面の端に映ってくれると私が安心します。幸あれ。

こう感想を書いていて気付いたんだけど、今巻は ”距離感” をキーワードとする話がちょいちょいありますね。【五十七話 心配御無用】【五十九杯目 推してるから】がそう。二話とも「また個性が強そうな厄介客来たな……」と思った。でもその行動が分からんでもないし最後は反省するしで、クソ客がクソ客のまま終わらないのがこの作品の優しい所で好き!気を付けよう、先入観の押し付けと好意の押し売り。
そしてそして!五十九話ではこれまた一癖ありそうな人間さんニューフェイスが登場!前回が猫のニューフェイスで、今回が人間のニューフェイス!!花ちゃんガチ勢のお二人、『推しに認知されたくない』派の私としては感情移入バリバリで眺めていられます。表情は スンッ…… ってなってるけど脳内はカーニバルなんだよな。分かる、分かるよ。
ハナちゃんの接客がいつもよりまろやかっていうか、『可愛いのプロ』としてのハナちゃん100%ではなく素のハナちゃんがちょっと入ってるような笑顔をしているのが可愛くて好き。「私の推し、やるじゃん」みたいな表情をしているコマがまたプリティーでなぁ!あ、プリティーと言えばドン引きサブちゃんは勿論めちゃかわでした。若干フレーメン反応が入ってるあの顔すき。

というか5巻分厚くない!?12話も入ってるの!?ありがとう!
ミキちゃんと娘さんの話も好きだし、鈍くさい佐々木さんの話も好きだし、”お店”と”日常”のバランスがいい感じでとっても楽しめました。あと社さんを起点として過去の赤猫の様子を知っていけるのも嬉しいな。
それとジュエルくんの目を通して皆の事を見ると、新しい発見がぽろぽろと零れてきてこれまた楽しいですね!皆が優秀なのは分かりきってた事だけれども、改めて凄いなあと感じる。そしてジュエルくんの存在は「>”ラーメン赤猫の平凡な日常”を見続けたい訳ではない」と言っていた自分の気持ちが変化したターニングポイントでもあったとも思う。劇的な何かがなくても、日常を描き続けても空気が通り続ける安心感を覚えたというか。6巻も楽しみだなぁ。

20231003110455-motiri.jpgラーメン赤猫 5巻
(アンギャマン)

#ラーメン赤猫 #ジャンプ

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No.
130
猫と紳士のティールーム 2巻

今巻もキームンくんと瀧さんがめんこい~~~!タイトルに『猫』って入ってるからキームンくんがいっぱい出て来るのは大事なんだよ。紅茶の香りを嗅いでフガフガしているキームンくん可愛いね……。
瀧さんが紅茶を入れる場面、何度も目にしているしお話の中で結構な尺を割いて描写されている”繰り返しの画”なんだけど、何故か飽きを感じないのが不思議です。魔法少女の変身バンク的な感じ。紅茶を入れる所作自体は同じでも、対面するお客様のリアクションとかが毎回新しいから退屈に思わないのかな。

ルフナとスコーンの組み合わせは絶対合うやつだ~~!話と絵を見ただけで確信しましたわよ!わたくし、ストレートで紅茶を飲むのが好きなので、ミルクティーがオススメって言われている茶葉は普段チョイスしません。でも、ルフナの「>甘い蜜や薔薇のような香りが鼻を抜け」の表現に凄く興味がそそられる……!友人との茶会でスコーンを出す事が多いしルフナの茶葉買っちゃおうかなー!低脂肪牛乳も用意しちゃってさ!
定例のお茶会でやりたい事が当分尽きそうにない。生活を豊かにする良い漫画だ……。

『(瀧さんとキームンくんが)かわいい』×『(紅茶とお菓子の知識が増えて)役に立つ』

の掛け算が最強。あと1話完結型だから、疲れている時にさっと眺められる構成になっているのが嬉しいです。するすると喉に入るというか。疲れてる時って重厚な物語の漫画を飲み込めない事も多くて……。色んな意味で癒される作品だホント。

お兄さん回はセット価格についてツッコミを入れてくれて何だか安心しました。お客様も口々に「お得!」とは言っていらしたけど、瀧さん自身にその自覚があるのか怪しいと思っていたので……。これはあれだな、俗に言う『家賃の味』ってやつだ!『趣味の店』ではあるんだけど、それよりも『自分の好きを布教する為の場所』って表現の方が正しい気がする。紅茶ラブになってくれたお客さんへの反応がとっても愛らしくてほこほこしちゃう。そして次元を越えての布教も成功してますよ、瀧さん!!

全部の回が好きだけど、一番好きなのはレモンティー回です。まず、アイティーの爽やかさを表現する作画がめっっっっっっっちゃ素敵で!!飲み物と氷って透過云々考えるのがめんどくさいし、グラス越しに見える液体もグラデ適当貼りじゃ表現が薄くなっちゃって、そこにホワイトとベタ入れる塩梅がすごく難しくて。この『面倒くさい』+『難しい』のコンビに、更に光の表現が入ってるのよ。線の跡と濃淡が美しい……。一枚絵とかでやるクオリティを漫画でやっている……!輪切りレモンの表現なに~~!?きれいなのに可愛い!あと湯気の表現で髪の毛用のペンを使ってるのもアイデアが凄いなぁって。髪の毛で使う事しか考えていなかったよあたしゃ……。

そして二つ目の好きな所は、お客様の褒め表現の素晴らしさです。小説家の語彙力パねぇ(語彙力のない褒めがこれです)。昂った感情を一度飲み込み、咀嚼した後に言葉を紡いでいるのが絵からも読み取れる『静』の雰囲気が素敵。今までにない褒めで瀧さんも照れ照れしちゃっててそこも可愛いのだ……。でも占い回みたいに、脳直でバーッって飛び出す『動』のパッション褒めも良いよね!二つの話が連続しているから、レモンティー回での風が吹くような爽やかな褒めが印象に残りました。

三つ目は『猫に柑橘系は禁忌』の件です。私は柑橘を切っている時に猫の所在に注意を払ったりしなかったので、同じ空間に居るかどうかぐらいは気を付けたいなぁと思いました。瀧さんはその辺をしっかりしていて、キームンくんへの愛情が深いなぁと。メタ的にも内容に賛否を起こさせない構成で素敵だと思います。フィクションでも細かい事が気になる時、ある。

1巻の時も紅茶とお菓子の表現と解説が素敵だなーと思っていましたが、今回から監修の先生が付いたとのことで。これからも素敵なマリアージュを教えて頂けると思うとワクワクします。もういっそ巻末にオススメ茶葉が買えるサイトとか掲載して欲しい。我はアールグレイ・ジプシーをしているので……。これぞ!というアールグレイを買うまでザッハトルテのペアリングを試さないと決めている。(お気に入りの茶葉が通販をやっていない)(悲しい)(この間の英国展、気付かずにスルーしてしまった)
美味しい漫画、今回も堪能しました。買うぞルフナ!焼くぞスコーン!


20230823205344-motiri.jpg猫と紳士のティールーム 2巻
(モリコロス)

#ゼノン #猫と紳士のティールーム

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No.
129
ドリフターズ 7巻

7巻の感想を書ける日が来るなんて!!6.5巻の感想が3年前か……。前半部分の感想はそっちに書いてあるので、今回の感想は後半部分にサラっと触れるだけで。しっかしお豊と空神様が一緒にいるページはホントうるさいなぁ!賑やかで大変よろしい。

義経さまの事、正直よくわからなくて(歴史に疎い / 他作品の解釈はノーカン)漂流者側に寝返るビジョンが全く浮かばないまま読んでいました。丸く収まるのは良かったけど、廃棄物側が全員寝返っちゃったらつまらなくない?っていうのもずばり思っていた。
だがしかし自軍への引き入れではなく『ゼロから始める救世主の作り方』が始まるとはな!!!全然予想してなかった!ハンニバルお爺ちゃんと義経さまのペアになるって想像出来てた人いないでしょ……。性格がすごく悪い人×性格がすごく悪い人の組み合わせは倫理観がぶっ飛んでいて共感出来る事が少ないんだけど、この二人は見ていてワクワクしてしまうな。アフリカ象に立ち向かうべく蟻がジタバタもがいているからだろうか。

「そしてアホには心を許す  人はアホが大好きだ
 何故なら 人間は一人残らず大なり小なりアホだからだ」


頭が良い人はなぁ、ここまで計算してるから怖いんだよ!そうだよ私だってアホが好きだよ!木いちごお爺ちゃん、老人ボケが入ってるのは事実だと思っていたんだけど、実際のところそのムーブは100%計算なのか……?底が知れなくて怖い。賢くてお茶目でいざって時はかっこいいしずるいお爺ちゃんだ……。そして義経さまは世界を滅ぼす側の笑顔を維持したまま突き進んで欲しいです。光属性にならんといて。闇の中で輝いて。

ローマ人と提督がガッツリと登場する事により、登場人物のクラスバランス良くなりましたね!バーサーカーとキャスターの比率が5:5になった。古城の面々がみんなバーサーカーだったから、別動隊の落ち着きっぷりが新鮮に感じる。いやまぁ狂ってないと戦争なんて出来ないけども。
軍師の面々が狂戦士の手綱をガッツリ握るわけでなく、お互いがやりたい事・やれる事を持ちつ持たれつしている関係性が好きです。お豊は大将に策を任せて突撃してるのが一番似合ってるよ!!!でも悲しい事に、殿やってる時はもっっっっっっと輝いてたんだなこれが!!!!結果死に損なって目が死んでるの、最高。(私のヘキ)作中でもノブが言及しているけども、打ち上げ花火みたいな人だからこそみんな目が離せなくなってしまうんだろうな。

この巻が出るのにものすごく時間がかかってるけども、中身は一切手を抜いて無くて安心しました。ベタの使い方が独特のセンスがあって画面がちょーかっこいいのよ。大好き。持ち味そのままで7巻を見られる事が出来て良かった。のんびりと次巻も楽しみにしています。黒王が立川の聖人かどうか知るまで私は死ねない。

20230815204234-motiri.jpgドリフターズ 7巻
(平野耕太)

#ドリフターズ #ヤングキング

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No.
122
信長のシェフ 35巻

「何も起こらなかったら起こらなかったでええ!!」

秀吉~~~~~~!!!!😭😭😭
のぶシェフの面々が好きすぎて他の信長系が読めなくなってしまう……。長い間、それこそ10巻近く『望月さんに会う』が目標だった中、『明智光秀を止める』という本チャンの目標にシフトしてから毎話毎話面白くて目が離せない。前巻に引き続き今回も面白かったー!
秀吉がケンの事を信じるまでに何かしらあると思っていました。それこそ「料理で証明して見せろ!」みたいな。……なかった………ビックリした……。『自分は未来人である』『明智光秀の謀反』。こんなとんでもない話を信じられる秀吉が最高に頼もしい。それでいて「嘘だったら覚えてろよ?」なんて事も言わず上のセリフでしょ?かっこよー!!!さすが日本一出世した人たらし。

毛利を止めろって言われて「はい!」の一言で返せるケンはやっぱりおかしいですね。織田の台所衆が作り話になってるの笑った。そうよね。「ケン」「分かりました!」の2人がおかしい。大好き。

「交渉型戦争ボードゲームはシミュレーションゲームではない」という話を先日しましたが、それが今作でも言われるとは思いませんでした。戦争っていうのは人間の感情が入ってくる。ケンって自分と自分に関する感情に関しては鈍いのに、こと"人間"という生き物に関しては手玉にとるのが上手いから恐ろしいなぁ。『飯の匂いで正気に返る』戦法も懐かしい。
関係ない赤の他人の気持ちは分かるのに、なんで楓さんの事はさっぱり分からないの……。楓さんに関して、キッチリと気持ちの決別を描くとは思わなかったので意外でした。そもそもとして楓さんからの好意矢印ってあまり重要な要素ではなかったしね。でもメタ的な事を言うと死亡フラグが立った感があって怖い!!ネームドキャラが誰も死なないのは無理だけど、出来る限り死んで欲しくない。

わたくし、戦国の知識に疎いもので、毛利といったらBASARAのオクラしか思い浮かばないんですけども、あれは元就で今回出て来た人は輝元なのね?なるほど。毛利イコール日輪と三本の矢しか印象になくて……。
今回の船上での交渉劇はスッゴイゆるゆるで力が抜けている感じが読みやすかったです。多分これ、輝元のパワーよね……。気安いというか、これまた人たらしのオーラというか……。あと官兵衛もツッコミ気質でこの雰囲気に一役買って良い味出してる。そして「>結構 性格悪いね お前」のコマめちゃくちゃ好きぃ……。もっと官兵衛も見たいけどもう終わりだぁ……。
ケンのお料理外交戦法って相手に知識や経験があるのを信頼した上でとるからそういった意味で性質が悪いな、と。意図に気付かないバカであればそれはそれでよし。次回から交渉のテーブルに付く余地がないだけ。けれど意図に気付いてしまったら、もうケンの手のひらの上。性格悪い。でもやっぱり人に寄り添う料理を作ってるのよね。ソックルは食した事ないけど、ハンバーグの下のスパゲティ好きです。

がんばれ望月さん。がんばれ……!最初は望月さんのぼんや~りのんび~りした感じに不安を覚えてはいたのだけど、このどっしりと構えた感じが今では安心して見ていられる。お金ないよー死んじゃうよーってなっても悲壮感があんまりないもの。そもそもとして望月さんがケンに何を渡そうとしているのかが全然分かってないし……。今までの傾向のメタ読み的に大した事ないブツだと思うんだけど実際なんなんだろうなー!あとケンパパの素性も気になる。戦国トリップで辻褄を合わせるのなんて期待していないんだけど、何かしらある予感がしている。

食べ物関係の献上品を止める光秀かしこぉい……。もう事が始まってしまった……本能寺の変まであと三日……。嫌じゃ……嫌じゃ……。目が死んでるとか死んでないとかそういうのではない……。史実とどう折り合いをつけるんだろうか。信長が生きていようとも、秀吉が光秀を討つのは変わらん気がするのよーーー!嫌じゃー!嫌ー!

20230708163131-motiri.jpg信長のシェフ 35巻
(梶川卓郎)

#信長のシェフ #芳文社

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No.
121
鹿楓堂よついろ日和 18巻

晃くんが良い子……!「>生意気なこと聞いたりしてごめんなさい」この一言で私の好感度がぐいんぐいん伸びています。血縁関係なれど、雇用主相手にそのあり方を問うてるわけだからね……。ここでビジネスモードに戻りきらず、「ごめんなさい」という言葉のチョイスをしたのがとても好き。
あと私は犬みたいな人が急にスンッ……ってなるのが大好物なので、真顔の晃くんにも心を掴まれていたりする。八京のまわり、猫(角崎さん)と犬(晃くん)で中々に賑やかだな。この3人がどういう風に拗れていくんだろうか……。一気に燃え上がるのではなく、じわじわとしたとろ火で問題が過熱していきそうな気がしているのでドキドキしています。スイと八京の関係性も融解しただけでなくなってはいないし、八京の心にあるわだかまりをハッキリと彼の口から聞ける機会が来るのが楽しみだなー!

中身を読む前に裏表紙を見た時、ヴィヒタを持ってるお爺ちゃんが居たからサウナ回があるのは分かっていました。「ぐれでしょ」「ワンチャンときたかもあるかもしれん」という話を家族としていたんですが、全員だとは……思わず……。みんな裸だからサービス回なのかこれは。そうかもしれない。筋トレにハマったスイがメッチャいい腹筋してるの笑う。上半身裸のぐれはもう見慣れた。

番外編のきなこ
、すっごいもちもちぷにぷにしてる作画で癒される~!まるい猫はいいもの。つばきくんの口から『ふみふみ』っていうワードがでてくるの愛いね~!ニコニコしちゃう良い癒し回だった……。

今回の人生迷子回もふわっと優しく着地して良かったです。答えをバシッと決め打ちしないのがこの漫画の好きなところ。あと前に出て来た人が常連になってて顔を出すところも!贄田先生またカウンター席で甘い物食べてる~!このカウンター席、ちゃんと機能してて漫画の装置としても名発明だなぁ。会話したいお客さんがココに座るから、店側からガンガンコミュニケーションを取っても不自然に感じないもの。
『猫と紳士のティールーム 』の感想で「>『来店したお客様を癒す』系の漫画って、過度な踏み込みに引っかかりを覚える事があります」と書きました。スイやぐれのスタイルって、この”過度な踏み込み”に該当する行為になってる事もあるのに、不快感を覚えないのはどうしてなんだろうなーって自分でも不思議で。今回のお話を読んでちょっとだけその謎が解けたんですが、この漫画の登場人物って基本的に『答え』を出す事を求めていないからそこが良いのかなぁって。「自分はこう思います、こうしたいです」と口を出したり行動したりするけど、それに関して相手が好意で返してくれる事を一切求めていない。投げっぱなしのコミュニケーションと言ったらあれだけど、ボールを返すかどうかをまるっきり相手に委ねている状態かつ、突き放しもしない。それが美海ちゃんが言ってた「>それぞれが心地いい距離感で やわらかく繋がっている」お店の雰囲気の正体かもしれないなぁ、なんて。

勇くん凄い久々の登場じゃん!?!?たこパ回の男子わちゃわちゃ好きだったよ。凝り性というか、決めたら一直線なのお姉ちゃんにそっくりで可愛い。ポテチ揚げるだけの漫画かつボリューム少な目16Pなのに、ちゃんと1話読んだ感があるの凄いな……。コンパクトにまとめる力!

そして!ついに!!ぐれの!!!出会いのカードが切られる!!!!!
マジか~!!切ってしまうのかその強カードを!!うれしい…うれしい……。すっっっっごい楽しみだなー!おりこうさんにして次を待っていますね。頑張って生きようって気になる。好きな漫画、人生にあればあるほど嬉しい。ありがとう世界。

20230708162905-motiri.jpg鹿楓堂よついろ日和 18巻
(清水ユウ)

#鹿楓堂よついろ日和 #バンチ

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No.
120
多聞くん今どっち!? 5巻

桜利くんが自覚してしまったわけですが!!わけですけども!!いやぁ最高だった……。「>多聞くんありきのうたげちゃんを見ているから」という以前から私が言っていた事 を彼自身がハッキリと気付いて、いやそうじゃないぞ、って自分の気持ちに真正面からぶつかっていったのが本当に良かった。安心してその恋心を応援出来るもの。第三者の視点を通して見たまぼろしやあこがれに恋をしているんじゃなくて、目の前にいるうたげちゃんに惹かれているのがハッキリと描かれていたからね。な~~~~んにも言う事はないです!
あと桜利くんの恋路に関して、三角関係路線をメインに据える感じではなくてゆっくり仕込んでいく事が明示されたのも安心材料のひとつでした。恋のお悩み回答、誠実な答えでふつうに参考になったし。「>2人の道がすぐに交わらなかったとしても 長い人生の中でぶつかる可能性はあると思うんだ」。 恋愛に関わらず大事な視点だなぁと。台本無しでこの回答が出て来るナツキくんは中々に深い人生を歩んでいるのでは?次巻で人となりを知るのが楽しみです。

人となりといえば、桜利父・母のキャラが想像の斜め上で意外でした。桜利くんに関して「頑張り屋さん」という情報はあれど実感をともなうエピソードがこれといってなく、王子様&俺様気質の彼しか見ていなかったので、ご両親は子供に甘い系なのかと思っていました。その真逆だったんだ……。『力こそパワー』。プロ意識が高い両親メッチャカッコいい。

ファンネーム決める回も面白かった~!作者さんが考えたわけじゃなくて、全国の読者が考えたとかホンマに……?みんなセンスが良すぎる。私は『Mirror』が好きです。『F/ACE』は『顔』で、顔を見るには鏡は必須、それに『F/ACE』が笑顔になるとファンも笑顔になるからミラー。お洒落ー!

今回のお話で『アイドル:多聞』『家政婦:うたげ』ではなくて「「高校生なんだな……」」ってお互いになってたのって、ものすごーーーーーい変化と前進では!?!?なんか妙にテンションが上がってしまった。最初に出会った役割を外して相手を見るのって、なんかこう、案外難しい事だと思うので……。ママ友として知り合った相手と「〇〇ちゃんのお母さん」という役割を外して接するのって、切欠無しでは中々起こりえないし。多聞くんとうたげちゃんを高校生として繋いでくれた夏休みの宿題に乾杯🥂
イケ原くんに対しては『E/YES』として振る舞うけど、ジメ原くんに対しては『東京の母』として接していたうたげちゃんですが、その『母』ポジションを越えた欲を出している事にニコニコしました。アガペー全開で接していたら「嫌われるのが苦しい」とはならんのよ。次巻予告的に来るのか!?コッチも!気付いてしまうのか!?それもまた「良い、イエス!」

あと今巻を読んでいて気付いたんですが、毎巻毎巻絶対にひとつは大きめの恋愛イベントを挟んでいて展開がお上手だなぁと感心しました。長期連載していた作家さんのパワーを感じる。1巻はそもそもとして始まり、2巻は浴衣デート、3巻は病み原くん、4巻は閉じ込め事件、5巻は浴室壁ドン事件。特に今回の壁ドン事件はヤバイ。最ッ高ッに少女漫画してる。溜めて溜めて溜めてからのあの表情はいかんて。グッと来すぎる。壁ドン自体はイケ原でやったけど、ちゃんとジメ原くんに戻ったの偉いね。

新登場のナツキくんは目が死んでるVerが好きです。……なんですが、彼本人以上に同じく新登場したナツキくん推しの先生が一波乱起こすのでは……?と注目しています。遠くない未来に来ると思うんだよなぁ……いちファンが推しに踏み込み過ぎ問題。それを普段仲良くしている友達とは起こして欲しくはないので、新登場のキャラが相手だったらヘイトコントロール的にも最適かなぁなんて。いかんいかん、メタ的にものを言い過ぎては。
次巻はうたげちゃんの心境の変化が大きくありそうでメッッチャ楽しみです!わくわく。

20230708163905-motiri.jpg多聞くん今どっち!? 5巻
(師走 ゆき)

#多聞くん今どっち!? #花とゆめ

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