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94
ボールルームへようこそ 12巻
終盤の展開「う、うわぁ……」って声もれちゃった……。鎌倉の雰囲気と蔵内くん達のいい空気感をたっぷり時間をかけて描いた後に見せられる悪意のねっとり感がたまらん……。私はたたらくん目線で物語を追っていたから、兵藤花岡ペアが周囲から向けられている感情にとんと気付かず。今こうやってハッキリと開示された事で、序盤を読み返したくなっています。親の七光り問題、兵藤くんだけじゃなくて蔵内くんも背負ってるからこの先運命が交差するんだろうか……。それにしてもガジュ達は大分特異な子たちだったのでは?兵藤くんにこういう感情向けてなかったでしょ確か。
初期は競技としてのダンスの魅力を情熱的に描いていたけれど、ここ最近の展開では”人生の一部がダンス”という人たちが沢山登場して、好きとか嫌いとかそういう感情ではくくれない部分も語られている。そのじっとり感、たたらとダンスの距離感がどんどん詰まっていく風に感じられて凄くいいなぁって。そんな中だからこそ、真っ直ぐなちーちゃんが清涼剤になって安らぎを感じる。感情に含む所が何もなくてストレートなちーちゃん、好き。
ボールルームへようこそ 12巻
(竹内 友)
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