No.
35
薬屋のひとりごと 8巻
安定していつも面白いのずるい。これが構成・作画と分業されているパワー……。
『鳳仙花と片喰』、猫猫のお母さんとお父さんのお話があんな方向に行くとは全く思っておらず心が乱された……。猫猫がお父さん毛嫌いしてるし、お母さん今あんなだし絶対お父さんがアカン事したのみだと思っていたんだよ!全然違うやん~~~めっちゃお母さんからの好意矢印出まくってる両想いやんけ~~!!最後の夜の ”どちらともなく手が触れた” とかあの辺の描写すっごい好き……両片思い状態の恋の駆け引きめっちゃ好き……艶やかでいて、切ない。
身請けする妓女を決める所、私は梅梅姐ちゃんの顔が見えるようになるのかな~と思ってたのね。「選ぶならちゃんと選んで下さいね」の後のコマで顔が髪の毛で隠れてるのめちゃ意味深やん……。ページめくって顔が見えるようになってるとかドラマティックじゃん……?そしたら歌が聞こえてきて大事な人の存在に気付くとかさー!!
お話と!!構成と!!絵が!!全て!!上手い!!最高!!!
好きすぎて初見ちょっと泣きました。過去に起こった事はもう変える事が出来ないので、現状だけを考慮するとこれは最高のハッピーエンドなのでは……?凄い綺麗な形で猫猫のお父さん・お母さんのお話を〆てくれて気持ちがいい読後感だった。羅漢がこの先一切出てこなくても「お母さんとハッピー新婚生活してるのね」って感じで納得出来るし。
梅梅姐ちゃんの描写もさ……たった2話くらいの細々とした所でしか描かれてないんだけど、気持ちが凄い伝わってきてぐっと来る……。先述した”髪の毛で表情を隠す”とかそういう演出力が半端ないからこそ成せる技だなーと思うので構成さん天才だと思う。こういう細かい所がキチンとフォローされてるから猫猫からの「梅梅姐ちゃんに幸せになって欲しかった」って気持ちが全力で同意出来るんだな~。いや~~~お父さんとお母さんの一連のお話、本当に良かった……。最高に好き。
壬氏さま、いつも喜怒哀楽が激しくて面白い表情してるけど今回も色んなお顔が拝見出来て楽しかったです。ねこクラゲさんの絵、ほっぺたがぷにぷにしててめんこいの愛い~~。猫のお話もヒメと動物のぷにぷに感堪能出来て凄い可愛かったしとても満足度が高い一冊だったな……。
薬屋のひとりごと 8巻
(コミック:猫くらげ / 原作:日向夏)
#薬屋のひとりごと #ビッグガンガン