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No.
107
ラーメン赤猫 3巻

3巻、分厚い!インディー連載 ⇒ 通常連載へ移行したタイミングで巻を分けると思っていたので、それをせずにたっぷりと読ませてくれて嬉しい~!今回は色んな子の過去話があるから、お話の厚みも凄くあるのよね……。

ハナちゃんの過去話をしっかり描いてくれて嬉しい。過去話が提示されてから初期の話を読み返すと、みんなそれぞれに軽い匂わせがキッチリとあるのがまた良い。訳アリな気配なしに過去話が始まったのはクリシュナちゃんくらい?……まぁ虎だからな…ワケあるの分かりきってるからな……。動物園うんぬん、世界観が一気に広がったお話で印象に残っています。
初めてハナちゃんの飼い主を見た時、「目がガン決まっててヤベェヤツだ……」と見てくれで判断していました。わ……私は……ハナちゃんが大キライなタイプの、大人に、なって、しまった……。すいませんでした……。あの演出をされたらヤベェヤツ判断もしたくなろうよ!ヨーコさんごめんよ。ちゃんと愛があったのね。
『可愛いのプロ』って言葉、ハナちゃんらしくて好きだな。プロだから感情のON/OFFが上手に出来るのに、社さんにああなってたの、今思うと本当に珍しい事なんだなって。平穏な世界に投げ込まれた異分子だからまぁそうもなるか。ツンデレのお手本みたいな感じでいいよねハナちゃん。社さんを懐に入れた途端にサッパリとしたデレが凄いのよ!さらっと珠ちゃんって呼んでるの好き。

佐々木プリンちゃん。「>そう呼んでいいのはひとりだけなの!」の一言に全部詰まってるので……。わたくしごときが何かを言う事では……ない……(目頭が熱くなっている)。猫と人権のところ、弁護士さんがエエ感じに挟まっているので、この世界では猫が権利を持っていても問題なく事が進むんだろうな~って安心して漫画が読めるのがいいです。前の巻の感想でも言ったけど、フィクションとリアリティの塩梅がとても良い。
巻末オマケの文蔵さんとオヤジさんのお話がとっても良かった!!読めて嬉しい!!!毎日落書きで小出しにされていたものを漫画に仕立て直すセンスとサービス……🙏✨ オヤジさんの事が大好きなんだなーって全身から伝わってくるのが愛いし、最後のね、文蔵さんの笑顔ね……可愛いね……。

今回もサブちゃんのお目目はまん丸で可愛かったです。それだけで価値があります。

20230509220417-motiri.jpgラーメン赤猫 3巻
(アンギャマン)

#ラーメン赤猫 #ジャンプ

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No.
106
僕のヒーローアカデミア 37巻

最終戦、あと1年で終わるんか……?ほんまか……?

熱い展開……!ではあるのだけど、味方のパワーアップ ⇒ 敵のパワーアップ ⇒ 味方のパワーアップ ⇒ 敵の(以下略)を一つの戦いの中で何度もやられると、終わりが見えない様に息切れしてしまう。荼毘のパワーアップは意外でした。まぁオトンと直接対決した方が綺麗は綺麗……。
バトル漫画を読むのが得意ではない、といった個人的な好悪で展開に振り落とされそうになるも、A組みんなに見せ場があるのは凄く嬉しいんだよなぁ!障子くんメンタルがイケメンすぎるよ。私、あの世界の異形個性に生れ落ちたらヴィランになる自信あるもん。そうじゃなくても毎回毎回AFOの言動に「それな~!!!」ってなってるからな。今巻のこの発言は特に赤べこになりました。

「僕は何より 人の感情を信頼している」

人の心がない訳ではなく、人の心を熟知した上での外道っていうのが良い。徹底的に叩きのめすに値する相手っていいよね……。それはそれとして、トガちゃん達みたいに環境の所為で悪に染まったタイプも好きだよ。

白雲くんが白雲ではなく黒霧をとったの、初見では意外に思ったけども、思い返してみると納得しかない気もする。相澤先生とプレゼント・マイクが必死に呼びかけても、反応したのはただの一度切りだった。それなのに、スピナーのただ一言が黒霧を呼び覚ました。その対比よ……。全部が全部、”正しい”とされる思いが勝つ訳ではない事を突きつけて来るの良いですね。敵側の描写が丁寧だった事がココになって効いてきている。

LoL(リーグ・オブ・レジェンド)をソロでやっていけるメンタルを持っている死柄木弔が解釈一致すぎて好きです。民度が世界一悪いゲームぞ。あのコマの弔くん、年相応……というより幼さが出てる表情でこれまた良いんだぁ……。堀越先生のこういう細かい部分を大事にする所がすごく好きだー!漫画における何もかもが上手すぎる。畳む


20230509220941-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 37巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

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No.
100
ラーメン赤猫 2巻

社さんにツンツンしているハナちゃん、遠い昔のように思ってしまうけど2巻の出来事なんだなって。徐々に心を開いていく様が、地味ーな呼称変更とかで描かれているのがとっても好き。「>自分のことハナって言ってたよ」のクリシュナちゃんのニヤニヤ顔と合わせてコチラも ニチャ…… ってしちゃいますよ!

読み返していて思ったのだけど、2巻はクセ強人間客とラーメン赤猫の皆の過去バナと、内容盛りだくさんで滅茶苦茶にバランスがいいなぁ!?読み応えがありすぎる。1巻の感想で少し触れたけれど ”お仕事漫画” のエッセンスが強めの「ラーメン赤猫」が好きなのであって、”ラーメン赤猫の平凡な日常”を見続けたい訳ではないので、クセ強客を上手にいなしていくお話や、社さん主題のお話の収録が多めで満足度が高かったです。……とはいえ、皆でスイカ食べてるだけの回も好き🥰サブちゃんがせっせと餃子詰めてる回も好き🥰🥰 要はバランスよバランス!お仕事と日常の比率が半々くらいだと私は助かる。
バランスと言えば、フィクションとリアリティの割合が程よくて良い塩梅だなあと思っています。猫が喋ってる時点で虚構全開なんだけど、お店にまつわる事とか、猫が食べちゃいけない物は食べないだとか、現実基準な事も多々あって、それが世界観に入り込む手助けをしている気がする。

クセ強筆頭の五所川原さん、良いキャラをしていて好きです。鼻息荒めを頑張って隠そうとしながらもニコーーーッとしてる表情とか、言いたい事をちゃんと本人に言える素直さとか、決して嫌いはなれないけど、この人とはパーソナルスペースは広めに取りたい……と感じる雰囲気の出し方がお上手!五所川原さんのやらかしをオマケで描いてるのもいいよね。すいません私も猫を吸いたい人なので猫に嫌われるタイプです。猫吸いは義務なので。
クセが強いお客さんは居ても悪人はいなかったので、申らぁめんの社長のお話は少しヒヤッとしました。明確に敵だし、この雰囲気が尾を引いたら嫌だなあって。そう思ってたらラスト1Pであの着地やろ???天才か……???この漫画に求められている事が何かを本当によく分かっていらっしゃる……。繰り返し言うけどバランス感覚が凄い。

2巻で一番好きなのは、車の後部座席でちゅーる食べてる佐々木さんです。2位は餃子詰めてるサブちゃん。3位は頭撫でて貰ってる店長。ほんまパラダイスやでこの漫画。

20230509223658-motiri.jpgラーメン赤猫 2巻
(アンギャマン)

#ラーメン赤猫 #ジャンプ

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No.
93
僕のヒーローアカデミア 36巻

感想を言いますわよ! 前巻の感想で「>着地の仕方によっては次巻ノ―言及かもしれません」と申し上げました。感想を言うという事はニッコリしているという事です。


15年早く爆豪勝己に会っていたら危なかった。(夢的な意味で)

なんじゃこいつ……多面体が過ぎるんよ……。いじめっ子勝己から始まって、ピーチ姫勝己やって、負け犬勝己もやって、文化祭とかでなんでも出来るスパダリ勝己もやって、更にここ最近は素直勝己でしょ……。いや凄い……。誰かにとっての良い人は、誰かにとっての悪い人だ。みたいに裏表を語るだけじゃなくて、見せる面があまりにも多すぎる。そりゃあ人気投票第一位にもなるわな……。
ずっと後ろに居たと”思いたがっていた”出久くんが自分の隣に居た事にちゃんと気づいて、更にそこから追い抜かれた事もしっかり認めて、その過程を一からずっと見ていただけに「>なァ出久 俺まだ おまえに追いつけるかな」の言葉がグッと心に沁みて、涙腺が緩みました。そこからの、「>サイン欲しかったんだよなァ」発言と年相応の緩い笑みでトドメを刺され……ほんっとこの子はさあ!!めちゃ器用なのに感情だけ不器用なん!そういうとこずるい。これで退場だと思えないのが、数々の娯楽に触れて来た大人のメタ読みで少し自分にゲンコツしたいのだけど、結果がどちらにせよ出久への大きな爆弾となるのでそこの描写を楽しみにしています。……サスケくん(NARUTO)がVSハク戦で死んだ時はガチ泣き出来たのにな……大人って汚れてるわね……。

轟くんVS荼毘編は思ったよりも早い決着でビックリしました。正直コミックス1巻分持っていくと思っていた。アニメ5期分までは先に映像で見ていたので実感が薄かったのですが、こういうサブキャラ同士のバトルカードを速やかに片づけてくれると読みやすくていいですね。感情の連続性を保てるというか。
轟くんが荼毘を越える火力で奴を倒していたら、この二人のカードに一切触れる事無く感想を書いていたと思います。なんかこう……それってなんか……いや…なのよ……!相手が1000の力をぶつけて来るなら、俺は2000の力で立ち向かうぜ!!っていうカタルシスをヒロアカには求めていない。皆が夢えがく、それぞれのヒーローになって欲しい。だから轟くんが炎の力ではなく氷の力を以って荼毘を制したことに、凄く満足感があります。荼毘の煽りをちゃんと受けた上で流してるのも格好良かったな……。荼毘が世の中や轟くんにぶつけてる感情って100%ただの八つ当たりで(ぶつけるべき相手は父親)、轟くんがそれに対して自責することなく「俺たちにぶつけろ」と ”家族の問題” として解決しようという態度を貫く所が良かったです。メンタルよわよわだったら俺の所為だってなっちゃうヤツだよこれは。強くなったね轟くん……。A組は誰も置いていかない。

その一方で、

轟炎司の”乗り越えてなさ”が最高過ぎる~~~~!!!

轟くんは兄の問題をしっかりと乗り越えている事を証明したわけですが、彼らの決着がついてもなお心の霧が晴れない轟炎司が美しすぎる……。「>俺を見ていてくれ」っていう言葉には ”今とは変わる” という意図が含まれていると思っています。そしてその上で出した結論は「>生まれ変わろうなんて考えるな」。変わる事だけが強さじゃないし、乗り越える事だけが全てではない。止まない雨だってある。自責の念に駆られながら一生いきていく事がこれでもかと語られていて、とても良かったです。いや~~~~~~エンデヴァーのエピソードめちゃくちゃ良かったなーーー!!着地点がほんとうに満足です。荼毘を乗り越えてたら多分そっぽ向いてたわ……。

あとは修学旅行に行きたかった3年生とか、耳郎ちゃんの勇気を振り絞る所とか、AFOの煽りとかが好きです。……ほら…基本ヴィラン側だから……清々しい悪役はそれでいて好きなので……。「>学生気分の延長で来てしまったんだね」っていう煽り好き。それな。そしてそれに対する耳郎ちゃんの啖呵な……好き……。
アレコレ語りましたが一番好きなページは弔くんの所です。

「僕ちゃんと友だちいるもん!!」

あ~~~~~~~!!モンちゃんもそうだねえ~~~~~~~~~~~~~!!😭😭😭
転弧くんがまだおるんや……ってビックリしてしまった……。出久くんの弔くんまで救いたい精神、作中ですら賛否ありますがこれなら希望の芽が見えたのでは……?とはいえまずはトガちゃんからか!!次巻も楽しみです。
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20230510152107-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 36巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

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No.
92
ラーメン赤猫 1巻

インディーズ連載枠から通常連載枠への昇格おめでとうございます!それほどまでに人気だとは……思っていたけれど!😊

ラーメン赤猫の面々、それぞれにフォルムも顔立ちも違って絵だけで個性を出しているのが凄いなあと改めて感じました。デフォルメが強い絵柄だと画力の高さがなりを潜めがちなんですが、アンギャマン先生もその類でめっちゃくちゃに画力が高い方だと思っています。動物をここまで描き分けられて、たまにリアルに”猫”してる表情が出てるのが凄い。

動物×食べ物の組み合わせってほっこり系日常漫画に舵を切る事が多い印象なんですが、今作はほっこりというよりはキッチリと「仕事漫画」している面が強くてそこが気に入っています。新しい職場で心機一転頑張ろう!となっている社さん目線だからそう感じるのかな?猫の事に感想がいきがちですが、社さんの仕事にかける一生懸命さも青さと爽やかさがあって好ましく思っている点のひとつです。お話が彼女視点で進んでなければここまで好きな漫画にはならなかっただろうな、とも。通常連載枠になってから社さん目線でお話が進行しない回が続いたのですが、そのお話はいつもより心に響かなくて。どの視点でお話を見るかがこれほど重要だとは思わなかったので、自分自身にびっくりしました。

赤猫メンツの推しはサブちゃんです。佐々木さんと迷うけど!黒猫のおめめがクリッとマルッとなってる感じが凄く好き~~!あとヘソ天ブラッシングね……\ おああ~~ /

20230510151828-motiri.jpgラーメン赤猫 1巻
(アンギャマン)

#ラーメン赤猫 #ジャンプ

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No.
74
僕のヒーローアカデミア 35巻

ヘイ!いつもの!(隠します)

皆がヒーローになるまでの物語。そう来るか~~!!これは少年ジャンプ的な王道展開でグッと来ますね……。私、”皆”って1-Aのみんなの事だと思っていました。なので、心操くん、物間くんにスポットが当たるの全くの予想外でビックリしちゃった……。心操くんが自分の個性に関して抱えてる複雑な心境は知っていたけど、物間くんも似た気持ちを抱えているとはつゆ知らず。そんな物間くんが滅茶苦茶に頑張って張り切って全力なの、なんかこっちが嬉しくなっちゃう。あと相澤先生のいい先生・最高の大人っぷりは前から発揮されているのでもう言わなくていいな?この人、記者会見の時から株がずっとストップ高なんだが!?相澤先生が指導者として完璧すぎる。……ゆえにオールマイトの稚拙さが目立つんだよなワハハ!

デクくんとお茶子ちゃんの会話パート、ずっと同じ方向を見ていて良かった。身体の向きがずっと左で、お互いが向き合っての対話が実質なかった。これはお互いを見ていないっていう事の示唆じゃなくて”ヒーローとして同じ未来を見つめている”事の示唆だと思う。ああ、この二人の関係性が好きだな、ってこの数ページを読んでしみじみ感じました。お茶子&梅雨VSトガちゃん、どうなるのか凄い楽しみ……。

轟家の事情は次巻で完結するんだろうか。勝った、負けたの勝負で言えば弟が勝つのは目に見えているんだけど、心の部分でどう決着をつけるのか注目しています。この家族、きれいごとだけじゃ片付けられない事が多すぎて、答え合わせを見るのが少し怖い。着地の仕方によっては次巻ノ―言及かもしれません。私は全面的にヴィラン側に心境肩入れしているので……ヒロアカの個性社会は超クソ!!!!!派なので!!!
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20230510135719-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 35巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

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No.
70
僕のヒーローアカデミア 34巻

恒例・アニメ派の人も居ると思うので隠しておくね!アニメ6期、楽しみ~!

スター、名前に劣らず輝くだけ輝いて退場していった………。バトルシーン格好良かったな。「>お前たちの遺体は必ず家族の元に返してやる!」ってセリフが最初にあって、犠牲をいとわない覚悟ガン決まり系だと思ったら結局そうではなく。こう言った自身の身体は粉々になって海に散ってしまったから、家族の元へと返る事もない。切ないけれど、お兄ちゃん達と自分の個性を守って逝ったカッコいい最期だった。……34巻にして突如登場したキャラの死でグスッってなる事ある~~~???漫画力が強い……!あとヒロアカには関係ないんですけど、アメリカの固有スキルが「秩序」ってなってるゲームが多いのでスターの個性「新秩序」もなんか心がときめいてしまった。自由の国アメリカのスキルが「秩序」。良い。

青山くん!!!!!!!!!!実はね、ヒロアカのコミックス買い出したの、青山くんの裏切りと葉隠ちゃんの顔バレがあったからです!!!ネットの海うろついてたら内通者ネタバレを食らい……詳細が気になり過ぎて……コミックス、追いかけるか!と。怪我の功名ってヤツですよガハハ!!
青山くんの内面には特別注視していなかったので、上手い事は全く言えないんですが「(デクが無個性だと知って)絶望した」っていう彼の心からの本音はズキッと来るものがありました。青山くんにとってデクくんは【なれるかもしれなかった自分】。いい歳した大人の私ですらそういう存在からは目を背けたくなります。羨望、と一言で言ってしまうのはたやすいけれど、色んな気持ちが入り混じっている。そんな人・人達と一緒に過ごして居た日々はとても苦しかっただろうな、と。彼のキラキラオーラというか、芝居がかった口調は持って生まれた気質だと思っていたんだけど、無理やり気丈に振舞ってたって吐露してて一層辛い。「皆がヒーローになるまでの物語」というタイトル、信じたいです。それはそれとして贖罪もしよう。

あと物語が進む程「これ、オールマイトが死んでOFAが完成するやつでは…?」と思っているのでいつ死ぬのか戦々恐々している。でも美しい形で散ってくれたらそれでいいって思ってるとこある……ごめん……。不自然な生存より自然な死。アッ、でも生徒は全員死なないで欲しい。……うーん、矛盾!!!!!!!畳む


20230510134436-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 34巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

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No.
68
タコピーの原罪

買いましたことよ!!心が弱いのでまだ読み直しは出来ていないんだけど……。一読した上での感想なので、中身軽めになっちゃうけど好きだった所とかビャーっと言っています。タコピー、ダメな人は本当にダメなジャンルなので目に入らないように隠しておくね。前回の感想文はこっち

一流の悲劇より三流の喜劇……ッ!!!

ブラボー!!わたくし、この結末に大肯定派です。日ごろから常々「他人を変える事は出来ないけど、自分を変える事は出来る」と思っている自分にこのエンディングはグサッと刺さりました。しずかちゃんとまりなちゃんの家庭環境は何も変わらないし、子供の身ではどうする事も出来なかったけど、彼女たち自身が変わった事によって世界が大きく変わった。未来を知らない本人たちからしたらとてもささやかな事で、少しの救いにしかなっていないんだけども。タコピーという魔法と奇跡がいない世界なら、それくらいが丁度いいんじゃないでしょうか。

最終3話、も~~~~~演出が~~~~~うめぇのな~~~~~!!ずっと言ってるけどタイザン5先生、漫画がうめぇ~~!!!!「>ばいば~い!」でキラキラ離脱して「>久世しずかを殺さなきゃ」で落とすの緩急の付け方が凄い……そもそもばいばいじゃねえよ本当に……。このタコ、人の話ぜんぜん聞かねえ……最後まで人の話を聞け!!と思いながら見ていたら最後の最後まで人の話を聞きやしねえ!!まりなちゃんの話を聞け!!しずかちゃんの話も聞け!!…でもな、東くんが言う通りタコピーはバカだけど優しいんだよな……。「どうすれば良かったんだよ!」って吼えるしずかちゃんに「わかんないっピ」って正直に言えるの、凄く大事で優しいと思う。わたしもタコピーの立場になったら全然上手い事言えん。分かんないけど一緒に考えよ、としか言えない。そしてそこからのしずかちゃんタコピーの彷徨い期間描写、めちゃくちゃに可愛いんだな……。しずかちゃんに顔近づけないでって嫌々してるタコピーかわゆ。ここのささやかな描写から「長い間うろうろして、お風呂も入ってないからくさいんだろうな…」っていうのも分かるし……。髪の毛切ってるのもね、分かりやすいよね。

前の感想で”タコピーはデウスエクスマキナを使える(ご都合主義の解決)”って言ってたけど、それをタコピー自身の命で使用してくるとは思わなかった。どうオチをつけて来るのか最後の最後まで本当に分からなくてジェットコースターみたいな作品だったから、急に「説明されてなかった設定」をお出しされたのは若干の困惑はあったけれども。他の仕込みが丁寧だから、一部が雑になられると目について気になるといった程度。気になる、と言えば「対話をする事」に重きを置いたのに、最後の最後・しずかちゃんとまりなちゃんの対話が深く無かった事も賛否別れるよなー分かるっちゃ分かるーと思いました。ただ、漫画の演出としては『結局何を話してJKでの仲良しまでつながったんだよ……!?』と余白を想像で埋める事に頭が持っていかれて、ただただ綺麗に完結するよりも印象が残るので良かったんじゃないかな…と。鬼滅の時も思ったんだけど、余白って大事だなって思います。メインストーリー/テーマが終わった上での想像の余地。

「奇跡も、魔法も、あるんだよ」って状態じゃなかったらこの題材の漫画は読めなかったと思うので、描きたい事のエッセンスとしてタコピーを入れてくれた事に本当に感謝している。好きな作者さんの漫画でも辛くて読めない……無理っピ……。いやまあダークなドラえもんやろうとしてた時点でエッセンスではなくメインなんだけども。私はタコピーの存在はテーマ(親から引き継がれる呪いとままならない子供の世界と対話)を補強する要素として見ているので。……そういえばのび太もジャイアン達に仲間外れにされたりいじめられたりしてますね……。劇場版で綺麗な剛田武やられるから失念しがちだ。

意味深な設定を散りばめておけば読者は勝手に考察してくれる、も久々にリアルタイムで見る事が出来てそれも要素として楽しめました。ハッピー星人が持ってるナスの正体は番の異星人なんだろォ~~~~!?結局なんなんだよ~~~教えてくれよ~~~!!めーっちゃ気になるけど、しずかちゃんとまりなちゃんの物語には不要なコトですからね……そういうとこね……ずるい……。あと読者の深読みは大概にしなくちゃいけないと思っているんですが、チャッピーの話でこれ見た時に「ヒョワー!!」って興奮物質いっぱい出たので共有したい。

既出だったらすみません。今ふと思ったんですけど、タコピーのラストシーン

チャッピーが死なないエンド

チャッピーから死を取る

CHAPPYからCを取る

HAPPY

ってすごくない!?


仕込みだったら「すげえな!」ってなるし偶然だったら「コワー!」ってなるやつ!畳む


20230510133733-motiri.jpgタコピーの原罪
(タイザン5)

#タコピーの原罪 #ジャンプ

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No.
60
僕のヒーローアカデミア 33巻

アニメ派もいるだろうから感想は全部隠すね!!!

全てが最高過ぎて読むたびに涙腺が刺激されるのでヤバイ。堀越先生は絵も上手いし漫画も上手いしお話も旨いし言葉の韻を踏むのも上手い。パーーーーフェクト!!デクくんを連れ戻す回、友達からしか渡せないバトンをみんなが一生懸命に渡していたのが本当に良かった。1Aはモブなんていないんよ、全員最高なんよ。人気キャラだけでワーッ!っとしてないの本当に好き。一番好きな言葉、決められないもん。

「もうエリちゃんにリンゴアメ作る時食紅貸してやんねー!」
「とりあえず風呂入ろな!?」


の二つが日常ベースで緑谷出久くんに寄り添っている言葉で金・銀。

「あなたがコミックのヒーローのようになるなら」「A組」「一人で架空へは行かせない」
「だから俺はいつだって──君に挑戦するんだ!」


の二つがヒーローベースでデクくんと歩こうとする言葉で金・銀。

ほんと一言一言が本当に良くてな……あんまりにも良いと「良い…」「好き…」しか言えないのどうにかしたいんだけど、上手い言葉出そうするのは無粋ってもんかな…とも思う。今巻ページの使い方が上手いな~~と思った所は多々あるんですが、特に好きなのが ←左 向いてみんなから逃げようとするデクくん、それに対峙する形で 右→ 向いてデクくんを止めようとするA組の構図です。→ 向きの構図って向いてる方が過去なので、気持ちや状況が後ろ向きだったりする時に使う事が多いと思うんですが(最近で分かりやすいのは鬼滅のOP。夜明け ← に向かう炭次郎と、夜明けを迎えなかった → 煉獄さん)、今回逆なんすよね。デクくんの気持ちの表現というかなぁ。本人は前へ向かってるつもりなんだろうな、と。実際のとこ前のめりで倒れかけてるんだけど。その無茶を止めるぜ、って構図になってるのがやっぱ基礎テクニックという型を使ってるだけじゃダメだなと感じた部分でした。堀越先生、天才。

そしてお茶子。そう、お茶子。私の大好きなお茶子!(落ち着いて)
私は過去にこう言いました。(【アニメ】ヒロアカが面白かったよって話 | 箱庭ディペンド

「転んだら縁起悪いもんね!」と「頑張れ~!って感じ!」の発言でデクくんにとってお茶子ちゃんはヒーローっていう描写出来てるから

私の見立てが正しかった事にガッツポーズですよ……!!!!!そう、そうなの!!初めから!お茶子ちゃんはデクくんのヒーローなのよ!!それをな~~~お茶子ちゃん側のエピソード交えて丁寧に説いてくれるの……ほんとな……あの流れ全部好きだな……。タイトル回収もいいよね。


ヒロアカでの私の最推しはオールマイトです。もうね、ほんとなんで好きなのか全然理解出来なくてね!外見も性格もストライクゾーンから外れてるもいい所なのよ!私は皮肉屋で黒髪でスーツが似合う腰の細い男性が好きなの!密やかにドはまりするのはそういうラインなの!オールマイト、全然好みじゃないの!
でも今回でなんでこんなにもオールマイトが気になるのか分かってしまった………。

八木俊典、アラフォーの皮被った高校生だわ。

そのアンバランス差が好き!!!ってなってるんだと思う。納得した。オールマイトは八木俊典ではない、まずそこ。私の推しは八木俊典であってオールマイトではない。デクくんの滅私宇宙人っぷりと同じく、オールマイトの振る舞いが狂気に近い、っていうのは作中の人物に既に指摘されている事ではあるし、オールマイト本人も「自分が常に笑顔を絶やさないのは、ヒーローとしての重圧から己を騙すため」って言ってたりするので、多くの人がとうの昔に私と同じ感想に辿り着いてると思うのですが、私もそこに至れたので言わせて下さい。

オールマイトは「オールマイト」っていう生き物であって八木俊典はそこに居ない。

ワン・フォー・オールを継承し柱になる事を選んだ時点で、一個人としてではなくヒーローとしての人生が始まったんだと思っている。だもんでメンタルが高校生のまま止まってんスわ!!!!!高校生だからデクくんに無茶言うし、自分の贔屓全然隠そうともしないし、エンデヴァー(大人)に対して距離感掴めてない!!!「次は君だ」って言葉も私はずっと これ祝福や祈りじゃなくて呪いだよな?? と思っていたらデクくんやっぱり雁字搦めになっちゃってたし!
も~~ね~~~、八木くんの振る舞いで今まで「茶目っけあるなこの人」「自分が出来るからって他人に無茶を言うやつだな…」と思ってた部分が全部 そっか高校生だもんな… の一言で片づけられてしまうのが……なんか……こう…!!あと本人がオールマイトとしての生き方をまだ諦めてないので、そこにもだもだ凄い苦しんでるのがまた……可哀そう可愛くて……。ただ今回のステ様との対話で、現在の自分=オールマイト(希望)である事を手放せたというか、ちゃんと自分の中でピリオドが打てて消化出来たと思っているので、きっとデクくんとの対話姿勢も変わってくるだろうな、と。ステ様めっちゃ良い事言う。道はちゃんとつながってるんよ。今の自分にそんなに絶望しなくて良かったのよ、がんばれ八木俊典。
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20230510132207-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 33巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

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No.
7
怪獣8号 1巻

「そうそうこういうので良いんだよ」っていうのを全力の構成力と画力で叩きつけてくる漫画。変化球一切ないけど楽しめちゃうの凄いと思う…少年漫画っぽい少年漫画でビビっと来たの凄く久しぶりだ。

カフカ、ヒーローなのにヒロインしてるの凄くずるいんだよな。アラサーおじさんなのに可愛いしピンチの時にはかっこいいし。ヒロイン(?)の市川もキコルもミナも全員可愛いの良いよね…いい…。あと怪獣が適度に気持ち悪く、あんまりリアルが過ぎるとぐぐってなっちゃうから適度な塩梅なのとても助かる。

20230510100340-motiri.jpg怪獣8号 1巻
(松本直也)

#怪獣8号 #ジャンプ

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