No.
180
亡霊の烏
逐次想いを吐き出さずに最後まで読んだ上でこの感想を書いています。
いまだかつてないほどに「!」多めです。自分でもビックリするくらいずっと叫んでいる……。
やめてくれ~~~
なんでこんなことに~~~
ほんとに~~~~~!!
ナンデ……ナンデ………。
帯のうたい文句である「いつか報いを受けるぞ博陸候」の報いの形が雪哉にとってのピンポイントになり過ぎている。いっそ怒り散らして乱心してしまえば良かったのに、そうじゃないのが「あぁ、雪哉だ……」って……。お前は全部をうちに秘め過ぎてるんだよ~~~もーーーさーーー……。
ラストが衝撃的過ぎたので途中の話があんまり出てこないまであります。それに実は、【楽園の烏】と一緒で半分通過するまでエンジンかからなくて……!トビくんが知らない子だったからあんまり……というのと、雪斎と紫苑の宮どちらも肩入れ出来なくて感情移入しない状態で読んでいたからだと思います。
その上で私がいちばん「がんばれー!」ってなっていたのは凪彦です。綺麗事しか今は言えなくても、お飾りの金烏代から脱して自分の手で何かを掴んで欲しかった。
…………欲しかったんだよォ……!!!
蛍とのいちゃいちゃシーン本当に可愛かった……。凪彦目線も蛍目線も相手への想いが溢れてて甘かった……!だからこそ、だからこそお互いが弱点になるのだ……。ああなってしまってはもう凪彦はダメだよねぇ……。
それにしたってさー、味方になったあせびの使えなさヤバない?
あっ、ごめんなさいね言葉が一回りキツくて。敵だとあんなにも根回し上手で思い切ったことをするのに、内に入った途端に弱体化するのなんなの???やっぱりアレか、大紫の前が彼女のゴールか。まあそれはそうだよね……。八咫烏一族における女性の最高権力者、これ以上は望まない女だろう。最後の最後に脚を引っ張ってくるのはやめてくれと願うばかりよ……。
味方と言えば、【烏の緑羽】を経てから見る長束さまは頼もしさが違いますなあ!いやまあ実際は何も出来なかったんだけど、それでも。雪斎との舌戦に遅れをとっていない様が素敵でした。お互いに色々分かってるもんなあこの2人は……。なぜ分かり合えぬ……。見ている方向は一緒なれど、道が交わる事は決してない。
【望月の烏】感想より
過去にこう感想を落としたんだけど、これ全然違いますよねよく考えると。
マクロな視点を持って事にあたっているのは雪斎。これは真の金烏である奈月彦の意思を継いでいるものだと思う。山内の滅びを回避するのが雪斎の目的。
一方でミクロな視点及び「八咫烏」という個を優先して「今」を変えようとしているのが紫苑の宮陣営。今が暗けりゃ未来も暗くうつるのはそれはそう。
なんかもう、どっちもどっち感が若干あって、ほんとに、もう……!やー……でも割と雪哉に肩入れしてるところはあるけど、私。でも長束さまの気持ちも紫苑の宮の気持ちも分かるから………。
一番分からないのが「全て皇后の思う通りに」の奈月彦だよ!!!!!!!なんなのこの遺言!!!!ぜんぶここからはじまった。愛は烏を盲目にさせるのか……?
梓さんが雪哉の事をしっかりと理解してくれているのが救いでした。悪い事はしているけれど、未来のためであると。でもそんな彼女はいなくなってしまって、雪哉に深く根付いているアレがココになってまた花開くという……最悪もサイアクすぎる。「産ませるべきではなかった」
「俺もそう思います」
雪斎じゃなくて雪哉を見たいとは言うた!言うたけどさー!こういう形で雪哉少年を思い出したくはなかったよ…………。
澄生がついぞ紫苑の宮として表舞台に出たわけですが、これってもう戦争じゃないですか。見とうない。「楽しくなってきたぜ……!」って全然これっぽっちも思えない!
雪斎が血で血を洗うならばこちらも、という覚悟を完了してしまったのが辛いです。話し合いの席は前回で決裂したもんね……。
ああーーーー今まで自分が言ってきた願いが到底叶うものではないと突きつけられている……!「栄えなくてもいい、穏やかな未来がありますように。」
【烏の緑羽】感想より
無理だよー!!!!!
それに私はこうも言ってる!!!「山内、滅びた方がよくない???」
【烏百花 白百合の章】感想より
神が不在の荘園なんてそもそも無理なんだよたぶん!【玉依姫】で全部終わってたんだよ!!
…………だからこその奈月彦のあの言葉なの……?滅ぶまでの束の間で夢を見る。全てが見える金烏だからこその諦め……?おあー。
どうなる八咫烏……どうなる山内………。次を……はよう次!
あと再読するする詐欺をしていたんですが、いいに加減に読み直して自分のスタンスをハッキリさせます。とりあえず追憶を読むぞ。どっちつかずのコウモリ野郎をしてこの先に進むのは気持ち良くない、私は東家ではない(自身の気質が明らかに東家であることをひどく気にしています)。
読んだ結果、どういう立場でものを言っているのか後日追記しますね。
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亡霊の烏 /八咫烏シリーズ
(阿部智里)
#阿部智里 #八咫烏シリーズ

