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文芸オタクの私が教える バズる文章教室

こういう本って、読んだ事を隠した方がスマートなんだと思う。努力は隠すべき、という訳ではなく “仕込み” がバレたかのような気持ちになるので。イラストや漫画に関しては「見た人が感じた事が正解!」といつも言っています。けれど文章に関しては “自分が伝えたい事” があって書いている。出来るだけ正しく、自分の感情を表現したい!だから、こういった文章系の技法書を読むのも好きでたまに読んでいましたが、感想等を話す事は一度もありませんでした。……だったんですが!めーーーっちゃ言いたい事があってねーーー!

こざかしいな………

っていう感情が読んでいる内に沸々と沸き上がり……。負の感情をつらつらと書き連ねる事をまず先にお詫びしておきます。でも自分の感情を偽れなくて!あざといなって思っちゃって!!
というのも、作者さんの文体って口語的で親しみ感じて読みやすいんです。ファミレスで友達と喋っているような気分にさせられる。けれど内容は軽くなく、題材にしている本の種類・量を見るに読書を沢山していている方だという事が分かります。だからこそ『相手がステージを下げて自分に合わせてくれている』感を覚えてしまい……!……卑屈!私が卑屈なだけなのよコレ!だって本の内容は勉強になるし、作者さんの姿勢や感情に共感出来ちゃうもん。そうやって “狙い通り” に自分を動かされてるのが悔しい!手の内を明かされなければこんな事思わなかった!……そこで冒頭の言葉に戻るわけです。仕込みが、バレたくない。

というか実用書の感想に「!」使いすぎなんよ。落ち着いて。作者さんの知性と魅力を感じる雰囲気に私が振り回されている事がありありと現れていますね。いっそのこと、作者さんの事をいけ好かないと嫌いになれたら良かったのに、そうじゃないのがまた……こう……!もう……!完敗!!解散!!………集合!

(前略)個性の失われた文章を発見するたびに、私はひとりで勝手に悲しんでいます。
みんなが同じような書き方をする世の中なんていやだ。
誰もがみんな、その人らしい言葉を自由に使えばいいじゃないか。


『バズ』を説きながら、『自分の言葉で話せ』なんて、とてつもなく難しい事を仰る。でも、作者さんが自分の言葉で話しているからこそ私はこの本が印象に残ったし、この感情を誰かに話したくなった。ロジックを語りつつ、エモーションで攻める。大変に私向けの本でありました。

……終始、自分の感情について喋っていて本の中身について何も言ってないですね……?
……と、こうやって「あなた」に話しかけるのも技のひとつだそうですよ!昔から無意識にやっていたので(私もこざかしい事をやっていたのか……)と少し落ち込むなどしました。無意識を意識に変えてあざとくなりすぎないように気を付けます!!

20230615134613-motiri.jpg文芸オタクの私が教える バズる文章教室
(三宅香帆)

#実用書

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