No.
73
マリエル・クララックの婚約 6巻

リュタンがいなくなってあからさまにテンションを下げているのが5巻だったんですが、超個人的な事情がなくても仕込み巻だったから仕方がないよね!?ないよね!?いや~~そこから一転、6巻……面白かったです……。

初っ端の殿下のお説教+マリエル号泣のパートがはちゃめちゃに良かった。マリエルの猪突猛進を諫める係はシメオン様の役目で、更にはソレがエブリデイ効果がないという現状。彼の立場になってみると、うんざりしてくるのが十二分に分かってしまうので、冒頭パートにてマリエルに対して口数少な目だったのが「失望」だと受け取ってしまう気持ち、すごーーーくよく分かる。更にそこから出てくる”秘密”の数々。そりゃもう決壊しちゃうよな、って。泣きついた相手が意外だし面白かったしで、感情の流れから〆までカンペキで花丸💮
マリエルも悪い所がいっぱいあって、それに対して殿下は最初怒るんだけど、ちゃんと彼女の気持ちも汲んでフォロー入れてくれるの凄く凄く思いやりがあって良い……。仮にこのフォローがなかったら、読者の私も「んまーー!!マリエルはシメオン様が心配で心配でたまらなかったから動いただけでしてねッ!」って憤慨の気持ちのまま進み、マリエルの決壊に「泣くなーーーーッ!」ってテンションになってたと思うので、マリエル側の気持ちに寄り添った言動をして頂けて助かった。殿下めちゃいい男じゃん。

奇しくもコチラのお話も「自分にはないものに憧れて、妬んで、陥れる話」なんだけども、救済の仕方がやはりそれぞれなので面白いなあとも思いました。この題材はなんぼあっても良いですからね。”自分にないものに憧れて妬む”は今回のマリエルにも係っていて、それが作者さんのやりたかった事なんだろうな、と。憧れて妬んだその先をどうするのか。……まさかそれを”萌”に昇華するとは思わなんだよ……。実際ローズさん最高だもんな……「ちょっと手は出したけど」って正直に言う所最高に好きだが???仮にさ~「私、あなたが素敵すぎて嫉妬してます」ってローズさんに告白したら、こちらの良い所を滅茶苦茶言った上で悪い所も言ってくれそうじゃない?……あれ…コレ……わたしローズさんの夢女になってる???

あと今作で思うのが、アラスカぱん先生のコマ割りってハルタ系列と同じ雰囲気(細かめ)でありながら、角度や枠の描写が大胆なので、少女漫画の王道!って雰囲気に一周回って帰って来るのが凄いと思う。丁寧と大胆の合わせ技がカチッと噛み合っている。率直に申し上げて参考にしたいし勉強になります。

リュタン居なくて寂しいな~~って正直思っていましたけども、このままマリエルとシメオン様を振り回さずに居て欲しい気持ちも本当なので、この先の展開が少しだけ怖い。何もなく結婚式上げてたら物語終わってんのよ!続いてるのはそういう事なの!んあ~~不快にならない程度・冗長にならない程度のアクシデントでなにとぞー!

20230510135626-motiri.jpgマリエル・クララックの婚約 6巻
(コミック:アラスカぱん / 原作:桃春花)

#マリエルクララックの婚約 #ZERO_SUM

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