No.
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私のジャンルに「神」がいます 2巻

わたしが求めているクソでか感情が薄い。

Amazonレビューとかで割と酷評されてたシーズン1の最後、私もアレ好きじゃないんですが、それはそれとして「あるある同人話」をして欲しいわけではないんだ……!ネタ切れとかじゃなくて、悪い評価を恐れた路線変更って感じがしてなんか うーん となりつつ「斜陽ジャンルに舞い降りた神」の話が好きで買いました。

むぎさんの言動がいちいち共感マックスになるからまずそこから辛い。好きな作品書く人の事、ストーカーしちゃうよね…分かる……。あと新規の悲鳴は気持ちがいい。
自分が望んで・自分が好きでやってるんだけどさー、「>こうやってはっきり数字で違いを見せつけられると… つらい――…」っていうのは誰しも一度は思うのでは。そこで相手を呪うか自分の力の足りなさを恨むかに分岐するんだけど、むぎさんは相手を呪ってしまった。でもその呪う前のアクションに「>いいなぁー」っていう素直な渇望があるの凄い好きだなあ。そして即反省するし。自分から離れるって事が出来るの、超大人だよな……。見習いたい。

「私の作品に意味はない」から「私には 私しか書けない話がある!」って帰結するのもまあ好きなんですが、〆日前に残業する事になって絶対絶命のピンチの時、サラっと前にした善行が返ってくるのがグッときました。日常の延長線上に創作活動があると思っている人間なので、土台の部分も扱ってくれるのはいいなあって。(と言いつつも「出戻り同人女の感情」は無難is無難で右から左に流れちゃったんですけど…)

最後にみつばさん側の事情(コンプレックス)もサラっと触れてくれるの良かった~!悩みなんもなさそうに見える人でもちゃんと悩みはあるで!って感じで。そんでな、そのみつばさんが「素晴らしき過疎ジャンル」で「たとえ周りからの評価がなくても頑張って書いた本は自分の神本になる」ってむぎさんからバリバリ影響受けてる言葉言ってるのがしみじみしちゃうじゃん。いやむぎさんの話の方が後付けなんだけどさ!むぎさんのコンプレックスが生々しいのと、数年後仲良くしている二人を見てニコニコ出来ちゃうっていう波状攻撃で凄く好きなお話だー。

ジャン神、自分語りを誘発させる凄いパワーを持ってるので慎重に喋らないといけない…と自省心マックスで感想言ったつもりなんだけど自省出来てない感が凄い。あと、もしも3巻が出るとしたら酷評を恐れず同人女のクソデカ感情を書いて欲しいなあと思う。二次創作の同人活動って飢えと渇きが根本にあるから(原作にないものを表現する)それを作りだしてる人たちの感情が尖るのは当然の事だと思うし。

20230510125516-motiri.jpg私のジャンルに神がいます 2巻
(真田 つづる)

#私のジャンルに神がいます

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