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異世界の沙汰は社畜次第 5巻

表紙のコンドゥさんが絶妙な表情をしてて良い!!巻を重ねるごとに表情が無から有になっている感じ。表紙がコンドゥさんとアレシュ様のツーショットで統一されているから、関係性の進展をここからも感じられて素晴らしいですね。4巻が驚きで5巻が困惑。6巻では泣いてたりしない?あと数年は来ないであろうコミカライズの最終巻では全力笑顔でお願いします。

聖女ちゃんこと白石さん、思った以上に出番があって大変によろしい〜〜〜〜!頑張っててえらいし、囲われの鳥じゃなくなって自由に羽ばたいてる感が全力で出ているのが好印象。自然と応援したくなる。顔のいい男に弱いのも親近感が湧く要素で収まっているのが絶妙な匙加減。いいよな、顔のいい男は。
変化がありつつも、『感情で物を言う』事をやめていないのがらしくていいなぁと。この世界の仕組みを分かった上で、それでも子供たちに幸福であって欲しいという我がまま。感情で動く聖女の白石さんと、理論で考える使徒の近藤さん。この二人が共同で何かをやるってハチャメチャに強い……!意識改革という異世界転移モノの花を二人がタッグを組んでやると思わなかったので、まさかの展開に胸が踊りました。

宰相様が恋のライバルに名乗りを上げなくて良かったなぁ……。怖いよあの人!アレシュ様を猛犬、コンドゥさんを鎖って喩えているのが分かりやすくていいですね。首輪ではない。その一方、「囲う」という発言で「自分だったらお前に首輪を着ける」という意思表示をハッキリとするのが宰相様の魅力ポイントでもあるなぁなんて。腹の底が見えないタイプじゃなくて、自ら己の腹をチラ見せしていくスタイル。それゆえにちょっとだけクリーンに見えるというか。あらためて、原作1巻パート前半での宰相様の『敵か味方か分からない』感は本当に絶妙だったよ……。物語の起伏の細かい部分を担っていたキャラだと思う。

アレシュ様とコンドゥさんの関係性って、ただ気持ちだけの問題じゃなくて『政治』が関わってくる事がいいスパイスになってるなあと。王城の人間は概ねそれ込みで見の姿勢をとっているけど、お屋敷の面々は純粋にアレシュ様の恋路を見守っているのが癒されます。シリアスとほのぼのぼのでいい対比だ……。

『聖女への対応を誤った王子』って汚名を注ぐ機会がないまま作品から退場するイメージがあります。が、ユーリウス殿下はちゃんと挽回していこうとする描写が差し込まれていて魅力を感じました。白石さん関係のポカは若干継続中ではあるんだけど、『兄属性』が生えてくる事の威力がさぁ!!小さい時に別れた腹違いの弟の好物を……大人になっても……覚えている……。このエピソードは強い!

恋愛模様が主題になりすぎず、職場改革が着々と進んでいくところが本当に好き!5巻になってもタイトル通り社畜してる。うっかりと国の暗部みたいなものを暴いちゃったわけで、そっちの進展も楽しみにしてます。人間蓄電器。

主人公二人がそれぞれお仕事を進めながらも、本筋の恋愛進展もしっかり&ガッツリあってビックリした!コンドゥさん、ちゃんと恋してるやないの……。遠征の延期を聞いて不安な顔してたの、バリアの有無(自分の体調)の事を気にしてるのかと思ったらそうじゃなかった。以前のコンドゥさんだったら自分の命の危機が先に来てたと思う。相手のことを案じてのあの不安顔、大変によろしい。アレシュ様も情熱的に攻めまくってて可愛いですね。「待て」もちゃんと出来てえらい!褒められたい系クールわんこ。

20231217110645-motiri.jpg異世界の沙汰は社畜次第 5巻
(コミック:采 和輝 / 原作:八月 八)

#異世界の沙汰は社畜次第 #Bs_LOG

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