【2.5次元】ヒロステは想像の3倍歌ってた

ヒロステ、もっちーの想像の1.5倍は歌うよ」

「ひとりで観るのすごく疲れたから  ”なんで隣にもっちーがいないの…”  って何回も思った」

というのは友達の言。どういう事なの……?『想像の1.5倍歌う』という発言に混乱しまくったのがヒロステのファーストインプレッションでした。そこまで強い興味も余りなかったので、友達が勧めてくれたから一緒に見た…という所もいささかあり。そんな感じで割と期待度低めで見始めたヒロステでしたが、想像の3倍歌っていた事と想像の2倍キャラが可愛い&格好良かった事で期待を裏切られました。いい意味で。いやびっくりしたわ!2.5次元はヨルハしか知らなかったので「とにかくめっちゃ歌う」文化に半ば口をポカーンとさせながら見ていた面も最初はあったんですが、歌って踊る事により展開の巻きとメリハリがついてめっちゃいいですね!!そもそもとして2.5次元って歌って踊るのが基本なん?……テニスはさあ……テニミュは……なんか……その…違うじゃん……?比較対象としてなんか違う感じしない?ミュージカルって言葉に入ってるし。まあそんな感じで「私の知ってる2.5次元じゃない!!!」という衝撃で他の舞台にも一層興味が湧きました。スタンダードはどっちなんだー!歌うの!?歌わないの!?

どうしてこんなに歌うのか

タイトルにも表記してる通り、想像の3倍歌うから最初は混乱しました。まさか初っ端から歌うとは思わないじゃん……。しかも曲がいい。「オールマイト」めっちゃええ~~耳に残る~~!!ここのプレゼントマイクがまーた歌が上手いんだよな……。あとお茶子の高音凄く通ってて綺麗。隙あらばこの二人褒めちゃうな…いかんいかん。ステイステイ。
「歌うよ」って言われた時、歌う目的が正直分かんなくて。観て十全理解しました。説明セリフをメロディに乗せる事によって退屈を無くしてるんだな!?なるほどな~!!この演出発明した人凄いわ~!!ただ、説明パートや端折りパートが音の洪水+舞台上が目まぐるしく動く、という事になるので「頭の箸休め」をする箇所がほぼ無く、観ていて消費カロリーが凄まじかったです。2時間の舞台なのに倍の時間観た感覚に襲われたよ……。ドッと疲れる。ただこれは演者さん達の熱演がこっちにも伝わってきている事でもあるので、良かった事に挙げるべきなのかな?

箸休めパート、あったんだけどねえ~~…青山くんが面白すぎたのよね……。

 

忙しい人の為の「僕のヒーローアカデミア」だった

不足している場所も、冗長に感じる場所もなく、脚本さんがとにもかくにもうまぁい……!演劇をそんなに見ているわけではないので、上手い下手を語る立場にはない身ではありますが ”原作を知らない人でもちゃんと楽しめるだろうな” という構成になっていた事に感動しました。何度も言いますがヨルハしか見た事がなくて……。ヨルハは原作を知っている事が(ほぼ)前提知識として展開され、原作を知っている身で観ていても舞台の内容に感情がリンクしない事がままあり、手放しで内容を褒められなくて。2号と9号の関係性とかですね。(良し悪しの悪い所も受け止めた上で私は大好きなんですけども!)
話を戻して。ヒロステはデクくんに常時焦点を宛てて進行していた事もあって、「今この場面で誰に注視したらいいのか」っていう混乱が全然なくて観やすかったです。デク&オールマイト、デク&かっちゃんの関係性しか描いてない。そのせいで体育祭のVS轟くん戦は なんやすごい豪華な演出やな くらいになってしまっている気もするんだけど……。そもそもとして轟くんがライバル宣言してくるの原作でも唐突だしなあ。これでええやな、って私は思う。

 

キャストさんの事

パッケージを見た時に「合うな~!」「ばっちりだな~!」という感情を青山くん以外からは湧かなかったの本当に申し訳ない。(轟くんは”顔がいい…”で思考停止した)公式!もうちょっと!写真を!盛って!!くれ!!!!そんな感じでキャラ単体で見た時も期待度がちょっと低くて……。そもそもとしてさ、アニメがあるわけじゃんね。出で立ちよりも声をどうするのかな…って凄く不安視してたんです。演者さんの声で演じるワケで、でもこっちはアニメで慣れ親しんだ声がある。そこの齟齬を上手く埋める事が出来るのか……ガッカリしてしまわないか心配でした。

いや~~~~~プロはちげえや~~!!!(手のひら大回転)

演者さんの声である事は勿論そうなんです。でもイントネーション、雰囲気、高低をアニメ側に寄せていて違和感が全然ない!!全員「それ~!!」って言っちゃいたくなる声で滅茶苦茶びっくりした!声含め、演技面で特にビックリした面々は以下の人たち。

お茶子私はお茶子が大好きなので、求めるハードルがめちゃんこ高い上での「マジでお茶子だ……」というウルトラ合格💯です。凄く良かった。所作の全てがお茶子そのもので、元気はつらつな動きが大変に可愛らしい。公式の写真だと「別に…」ってなってた筆頭でもあるんですが(ごめんね…)動いている所、喋っている所が全部可愛くてまごうことなきヒロインだな、と。しかも可愛いだけじゃない。見せ場の体育祭の所、全身全霊でかっちゃんに挑んでいる姿がとても格好良かった。動作の一つ一つに力がこもっていて、「ありがとう 油断しないでくれて」の所は演技をアニメに勝るとも劣らない感情の猛りがありました。疲弊、勝ちが見えた一手への興奮、色んなものが入り混じった一言。見ているこちらが疲れる熱演、凄く良かったです。好き。
プレゼント・マイクどういう声帯してたらアニメと同じような声出せるんスか……!本気でアニメと一緒でした!びっくりした!いや一緒じゃないんだけどね!?別のハズなんだけどね!?喋る度に違和感/Zeroで……。ぐうの音も出ないってやつです。特に見所のシーンとかはないんですが、幕間的な感じでイレイザー先生とわちゃわちゃしているのが可愛かったです🥰癒し効果。
青山くん好きすぎるので別口で語るっていうかヒロステの感想書いた理由の7割が青山くん。

 
ここが凄く良かったよ、って事を軽く言いたい面々のお話も。
 

飯田くん動きがカクカクしてるの滅茶苦茶にいい!!そう……君は堅物委員長……。動作の一個一個にキレがあって、あ、飯田くんだなーと思いました。次作で演者さん変わってしまったの残念。
轟くん顔が良すぎて演技が頭入ってこないのでこの人はまごうことなき轟焦凍なんだと思います。まずもってあの髪型が似合うの奇跡だが!?オフショットの写真でもイケメンすぎてびっくりした……。顔がいい人類は顔がいい。
ヤオモモ出で立ちが美しい~~~~!!なんじゃこのプロポーションはーーー!!脚がなげえ~!出番凄く少なかったけど、完全にヤオモモだった。
ツユちゃん声の雰囲気を再現するの一番難しいだろうな…と思ってた子なんですが、✨完璧✨にツユちゃん🐸でした。出番の少なさが惜しまれますね……。待機ポーズもめちゃんこツユちゃんだった。私は喋っていない時の動作をめちゃんこ気にする人です。中心から外れてる時に素に戻ってはいけない。
峯田くん画面に映るだけで笑えるから反則。
ダブルオールマイト舞台上に二人のオールマイトいるとなんだかにこにこしちゃう~🥰ヘロヘロオールマイトの方、舞台に合わせて減量されたんだろうな……という頬の痩せこけ方と枯れ木のような腕で正直めっちゃ萌えました。わたし細い腕好き。ありがとう原作に合わせてくれて……妥協しないでくれて……もう今にも喀血しそうだもんな……。それはそれとして体育祭の時にデクくんに「君がいるって事を世に知らしめてくれ」っていう無茶振りするオールマイトは指導者としてマジでどうかと思うな、って改めて思いました。重責を…重責を背負わせるのが早い……!
デクくん若干”良かったよ”方面ではないので言及するかは迷ったんですが。好きな演者さんの話になった時、デクくんを演じている方の良さがあまり分からなかった、という話になりました。具体的に言うと「叫びの演技が全部一緒」。お茶子、かっちゃん、轟くんがそれぞれ感情の乗った叫びを披露するので、引き出しの少ないデクくんの絶叫が「いつもの」って感じだったんです。でもそれってしょうがないのかな、と。デクくんっていっつも限界ギリギリで前のめりで倒れるしかない”背水の陣”状態で。その精神状態で「悔しい」「辛い」という感情は乗せられない。彼の心にあるのは「さらに向こうへ」だけ。なので、デクくんの演技はこれで正解なんだと思います。………って解釈を友達に話したら「それだ~!!」って褒められたのでやったぜ😁
かっちゃんこれも若干”良かったよ”方面ではないんだけども!かっちゃんの演者さんのバランス感覚が凄いなと思った。というのも、カーテンコールでデクくんとかっちゃんの二人が出てきて、黄色い声援の中ちょいフリートークみたいな事をするんだけど、そこでの立ち回りが絶妙でね……。「お前ら……大好きだァッ!!!!」って言うの。爆豪勝己はファンサとかせん……!!のだけども、このカーテンコールの最中、演者さんfeatかっちゃん、みたいな感じで間の子状態で言ってるのよ……。だからありなんよ……。ずるくない!?ずるいわ!キャラを私物化しない、そのラインをちゃんと見極めてる。

 

青山くんマジで青山くん

輝きのオーラ、パない………。画面の端でちょろちょろされると、必ず青山くんに目がいってしまうし、ボディランゲージが本当に青山くんだったんだよ……。初っ端登場シーンの \とうっ/ っておへそビームポーズをしながら飛び出してくる所、あまりにも面白すぎて「アハッ」って高音で笑ってしまった。この笑い方しようと思っても意識して出せないから相当にツボだったんだと思う。
そんな感じで私の心を鷲づかみにするヒロステ青山くん、今作品のMVPは彼だな!!!となった箇所があって。

観客を巻き込んでくるとは恐れ入る……。
このムーブ、青山くん以外の誰がやってもなんか「こっちに媚びてる」感が出てしまうと思う。青山くんがやったからこそというのかな~、彼こういう事しそうだよね……って感じで凄く自然だった。カドマァゼルいきなり巻き込まれて可哀そう。3コマ目の「……ウィ★」の間の使い方が絶妙で、そこからの「目を背けないで!」……いや背けるやろがい!!!逸らさないで、だったかな?若干記憶が曖昧なんだけど、とにかくこの一言がめちゃんこ面白かったです。台湾公演でも同じ事やってたんだけど、ちゃんと向こうの言葉で言っててえら~い!!大ウケしてよかったね!

いやしかし幕間で作品のMVP決めるのどうかと思うわ私……。次点はプレゼント・マイクね。
2.5次元って演者さんの良し悪しが「原作っぽいか」否かで判定しちゃう所あるので、私の見方はあんまりよくないんだろうな~~とも思う。だけど次元の壁を感じさせない”自分が抱いている雰囲気の一致”を感じるとより深く印象に残ってしまうのよね。ここがこうだから〇〇!っていうのじゃなくてオーラなんよ……。理屈じゃない感情は難しく、そして強い。


そんなこんなで触れた新しい世界、楽しく堪能させて頂きました!あっちに沼があるからちょっと片足を……ってノリでジプシーしているといつか腰まで入り込んでそうで怖い。2次元と2.5次元では違う栄養素がありますからね…気を付けて摂取していこう。