2023年10月22日の投稿(時系列順)1件]

No.
135
薬屋のひとりごと 12巻

漫画の画面も話も相変わらず好きだなぁ!ホラー回ってお話の流れ的には『息抜き回』だと思うんだけど、そこで力を抜かずに沢山描き込んでいるのがプロの仕事だなぁと感心しました。……って思ってたらあとがきで「>ホラーと動物が好きなので」とあり、なーるほど個人的に好きだから滅茶苦茶気合入ってたのもあるのか!とクスッとしました。好きだと筆乗るよね、分かる。まあ猫くらげ先生の仕事はいつも素晴らしいんだけども。ホラー回は画面の明暗とノイズ効果が雰囲気を高めていて勉強になります。

「一酸化炭素中毒」「熱中症」を、現代の言葉を使わずにそれを表現する力がすごいなぁと。時代背景に合った言葉に置き換えてくれるので、没入感を損なわずに物語に集中する事が出来る。横文字も全然出てこないから本当に徹底しているなぁと感心しました。まさに『神は細部に宿る』んだなというのがこの作品を読んでいるとしみじみ思います。創作物全般にこういった正しさを求めているわけではないんだけどね。こうやってしっかりしていると加点をモリモリしてしまうなぁというかんじ!

壬氏さまと玉葉妃が猫猫の所有権を主張し合ってる場面が可愛くて好き!扉の件で現皇帝も目をかけちゃったし "いち妃の毒見係" では済まないポジションにもうなっちゃってるよねぇ。『好奇心は猫を殺す』し、今の宙ぶらりん立ち位置が一番いいのかしら。そこを本人が自覚しているとはあんまり思ってなかったんだけど、ちゃんと分かってたのね。まあ "宦官ではないのに後宮をぶらぶら出来る美形の男" "皇帝と妙に親しげ" "なんか色々あるっぽい" 人の正体なんて知りたくないわな!

顔の描き分けが抜群で助かる~~~!李白と馬閃の顔付きが骨から別タイプなので混同せずに済む。なにせ同じ服装、同じ髪色、同じ帽子、とぱっと見じゃ判別し難い外見なので……。絵が上手いっていうのはこういう事だよなぁとひしひし感じます。李白の顔、タレ目で人懐っこいワンコのオーラがしてて好きです。一方で馬閃のキリっとした目元と眉から滲み出るなんか捻くれてそうな感じも好み!二人とも性格が顔に出てるのが凄いなぁ。


壬氏さまの7:3分けバージョンの色気が凄まじい……………………。

これは傾国の美男ですわ。いつもの真ん中分けだと幼さが際立つ感じ。後宮をウロウロするのは真ん中分けVerで大正解だなぁ。分け目一つでこうも印象が変わるのかという驚きがありました。

【第六十三話 狩り(後)】のパートがめちゃくちゃラブコメで、アクシデントの様子がまるで『ToLoveる』な事に少し笑ってしまった。ベッタベタなシチュエーション!シチュはラブコメ、でもヒロインの空気は冷えてる。猫猫がガチで嫌がっているので恋愛アクシデント感がゼロだったがなんか面白いです。生々しさがなくて良いとも言える。前巻はなんか、その、いろいろ、なまなましくて。
壬氏さまから漂うセンシティブなかほりがさ~~~~!これ猫猫相手じゃなかったらもっとピンク色の空気流れてたよね!!いや猫猫相手だから壬氏さまこんなになってるんだけども!水も滴るいい男をまさに表している中で「さわりがある」の表情をしている様はさながらティーンラブジャンルの画だったよ!
ドキドキというかハラハラというか、色んな感情がワッと迫って来るお話で楽しかったです。シリアスとギャグのシーソーが絶妙。巻末にこういう話を持ってくるのが天才なんよなほんま……。構成さんすごい、強い。

薬屋のひとりごと、感想を書く時についつい好きな場面とかの分析をしてしまいがちなのでもっと無邪気に・雑に物を言いたいな~!好きを言葉に残すのは良い事なんだけどね。シチュ萌えとかキャラ萌えを主に聞きたいと思うのよ未来の私は。(あと隙あらばの自語り)そこんとこよろしくお願いします、次巻の感想を書く私!


20231022120037-motiri.jpg薬屋のひとりごと 12巻
(コミック:猫くらげ / 原作:日向夏)

#薬屋のひとりごと #ビッグガンガン

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