2023年は年柄年中バニーをしても良い🐰

バニー絵の備忘録

制作過程の備忘録、って表現はあまりよくなかったかも。『描いている最中の私の感情メモ』が正しいです!技術云々よりもモチベーションとかメンタルとかの保ち方の話をしている箇所が多いです。技術の事はチョットダケ。

それと、ここ最近色塗りがしにくいと薄っすら思っていたんですが、原因がなんとなく分かったような。

液タブの新調とクリスタ2への移行がほぼ同時で感覚が狂った。

これが正解な気がする……。とぅるっとした線でペン入れするとなんかのっぺり感が気になり過ぎるし、色塗りペンの色伸びもなんか具合がよくなくて。適当にざっざか塗り落書きだと誤魔化し誤魔化しでさほどストレスにならなかったんだけど、今回「ちゃんとやろう」とした事でハッキリ問題として認識出来てスッキリした。色々探して試してみないとな。

ラフと下書き

前ページのラフを再掲。この雰囲気がハチャメチャに好きで、ここから手を加えたらどんどんダメになる空気を察していた。ので、ゲーム友達にこのラフを見せて「完成したら褒めて」と決意表明をしておきました。住んでいるジャンルが全く違うから普段はお互いの創作活動に一切関与しないんだけど、たまには頼っていいでしょ!そして私からのおねだり行為が珍しかったのか、ラフの段階でたらふく褒めて貰えて嬉しかったです。何よりモチベが上がった💪 常時「褒めて」カードを切ると「またか」と雑に扱われる事もあるだろうけど、こうやってたまに切るようにすると存分に甘やかして貰えるので効果的だなぁと。クセになって頻繁に切る事がないように気を付けよう。

おかおのデフォ加減、これくらいが好き。……なんだけど常時このバランスにすると幼すぎるので『普段よりデフォルメが効いてる顔』が楽に描けて可愛く感じるんだろうな、と。記事1P目の2枚目の落書きとかそう。

今回は構図にも気を遣いました。二人の身体全体で △ を形取れるようにした。その関係で琥珀の脚がねーー……不自然なんだよなぁーーー!こうはならない……この曲げ方にはならない……。でも全体の見え方を大事にしたくて。細部よりもパッと見の印象を重視。

顔さえ!!!!可愛ければ!!!ヨシ!!!!!!

という精神を胸に、顔回りを中心にあーでもないこーでもないとコネコネ。サラッと描けたのは瑪瑙の方だけど、結果的に上手く描けた感触があるのは琥珀の方。顔ってなんでこんなにも難しいんですか……。気を抜くとお面になってるし。顔の中の立体感ぜんぜん分かんない。あと後頭部広くとりがちだし。最近、自分の癖自体は分かるようになってきたんだけど、分かっただけで直し方が分からないのが問題。どうにかならんですかね!

色ラフ未満の色ラフ。光源は手前だけどキャラの塗りは適当でいいなってこの段階で開き直っている。キャラを描きたいだけの絵なので、固有色の印象のままでいい。環境色を入れると印象が変わりすぎるもん、そこまで計算する気はない。
こうして振り返ってみると「固有色の印象のままでいい」って英断だったし、自分の力量に合った良い諦めだったなぁと。ただしいつも諦めるんじゃなくて、その絵で何をやりたいかを考えてそぎ落としていく事が大事というか。もちろん、イラストに物語性や空気感はあった方がいい、それはそうなのよ。だけどそれは今回の『バニーが描きたい』に係わって来ないプラスアルファの要素。自分にやれる事しかやらないと停滞するのは事実だけど、欲張りすぎても完成しない。『完成』を最善として何を諦めて何を足すか、それを考えておくのも大事だなぁ。色ラフってそういう仕様把握のための設計図なんだな、って改めて思いました。

 

ペン入れと調整

ペン入れをしながらメッチャ身体を直した。えらいぞ。合計で5回くらい下書きをしたと思う。正しいポージングに寄せるとやりたい構図に出来ない!!でもパッと見た時に不自然さが勝る身体になっていてもダメ!!!!琥珀も瑪瑙もどっちも難しかった……。とくに瑪瑙は上半身をもうちょっと倒して奥に持っていかないとこのお尻の見え方にはならないんだけど、どうしてもこのシルエットにしたくて一生懸命誤魔化しました。よく見ると「ん?」ってなるけど、パッと見で気が付かなかったらそれでもう成功です!!お尻もお胸も両方描きたかったんだよぉ……。

日を何回もまたぎながらチマチマやってたから、線の強弱がめちゃくちゃいい加減な事になっている。下半身の線が太すぎるのよ!ここから髪の毛の外線を太めに調整しています。
ここまではね……ここまではまだ楽しい作業なんだよ……。ここからだ……。

 

色塗り

まず背景から。なぜならば最後にやる気力が残らないからです。
この段階でバチバチに色調補正フィルター乗っけてます。私は綺麗な色が作れない。でも、その加工工程が今回の絵で一番「上手くやれた」感が出せた箇所でもあります。キャラに目が引かれるようにするには、天蓋部分を暗くするか明るくするかして色価を調整する必要があり。最初に出した方は光源も考慮して色価を下げたバージョン。

こっちは光の一切合切を無視して色価を上げた方。こっちの方が絵の雰囲気に合ってる感じしない!?色気のあるセクシーバニーさんだったら暗めの雰囲気もムーディーで良かったと思う。でも私が今回求めているニュアンスではないな、って。
正しさよりも雰囲気を重視して色の嘘をつきまくっている背景加工なんですが、キャラ絵としては正しい事をやれている手ごたえを感じています。手前と奥のタイルとかこんなに光飛びせーへんのよ。でもキャラの為には邪魔なのよ。

 

そんな感じで背景を倒したら後はゴリゴリ塗るだけ~!!!顔回りだけ気を配って、あとはビャッとパッと塗りました!いつもの。固有色の印象のままで良いって決めたしな。なので特筆すべき事はないです。ここをこだわる体力を鍛えようと思ったら、カラーでのスケッチが必要なんだろうなぁ。お絵描き、考える事が多すぎるアルよ。


2023年は作品を完成させる意欲が低すぎて一枚絵を全然描けていないのが気がかりだったんですが、『今年の一枚』的なイラストを仕上げられて良かったです。安心したとも言える。間違いなく今の私がやれる全力。こう思うと、三ヶ月上達方で上手くなるのは自明の理ですね……。これを1か月に1回やるんやろ?反省点を補うように続けていくんやろ?大変すぎる……。
もっと頑張るぞ!とは言わないし言えないけれど、頭の中にある描きたい画をちゃんと出せるように地道にやって行きたいなとは思いました。ジェスドロとかの習慣が無かったらこの絵は描けなかった。

ここまで見て下さった方が居たらお付き合い頂きありがとうございました~!!成長してるやんけ、って思って貰えたらすっごいうれしーです!