Dolls*

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「自律型機械人形」の技術だけが著しく成長を遂げた、2000年より××年後の日本。

ごく一般的な女子高生、宇佐美更は帰宅中に不思議なドール、ロジカルと出会う。

ガール・ミーツ・ガール。
モノをモノと扱いきれない少女と、限りなく人間に近い機械人形。
出会ったのは運命か、必然か。二人の出会いにより、何が変わっていくのだろうか。

――只、観測者は願う。この出会いが、人の也を変えるものと成る事を。

漫画(更新お休み中)

Act1. ガール・ミーツ・ガール

Act.1 ガール・ミーツ・ガール

――誰でもよかったのかもしれない、けれど彼女は、彼女を、選んだ。

制作期間:2009.05~2009.10


Act2. ディア・マイ・ファミリー

Act.2 ディア・マイ・ファミリー

ただいま。 おかえり。 ―ただこれだけで、何だかあったかくなれたんだ。

制作期間:2010.07~2011.02


Act.3 ボーダー・オブ・ライフ

Act.3 ボーダー・オブ・ライフ(前) / ボーダー・オブ・ライフ(後)

彼女の手を握る意味を、その重みを。少女は知らなかった、知ろうとしなかった。そして─ 手を、

制作期間:2011.04~2013.07


Act.4 マイ・ネーム・???

Act.4 マイ・ネーム・???

その問いに答えた時、誰かが死ぬ。それはわたし? ―――それとも、

制作期間:2014.01~

人物紹介 最終加筆:2021.07.07

宇佐美 更

宇佐美 更  / Sara Usami

何事に対してもオールB、特筆すべき特技がある訳でもない、普通の高校2年生。幼少期のとある件がきっかけで、ドールに対し周りとは違う価値観を持っている。
ロジカルと時を過ごす事で、自身の胸に押し込めていた様々な気持ち・考えが誤魔化し切れなくなり……

「ただの機械、って私は割り切れないよ」  

ロジカル  / 2006EX-Rojical

更が道端で保護した少し風変わりなドール。本来機械人形が人を襲う事はありえないが、ロジカルは出会い頭に首を絞めてきた。
その後水面下で色々あり、更が所有者として登録され宇佐美家で過ごす事となった。外見年齢に対し知識量、言動ともに非常に幼い。

「好き、も嫌いになって…ここがモヤモヤする」  

沢渡 真昼

沢渡 真昼 / Mahiru Sawatari

首を絞められ、体調不良で倒れていた更を家まで送っていってくれた少年。同じ高校のようだ。謎のドールの事(2006EX-Rojical)をやけに気にしていた。
後日更と再会し、自身の好奇心を満たす為かあれこれと世話を焼いてくる。ソナタのマスター。

「知ろうする努力を怠るのはどうかと思うね」  

ソナタ

ソナタ  / 016H>M-sonata

更を心配したりと高度なAIが取り付けられているドール。「熱血タイプ」の性格付けをされており、人間にグイグイと干渉してくる。
ソナタからロジカルの扱いは「機械人形」に対してのそれだったり「人間」に対してだったりとチグハグである。

「あー! 黙ってるの暇だった!」  

花熟里 百花

花熟里 百花 / Momoka kezyukuri

アンブレラのサブマスターで、何故か真昼とソナタに執着している少女。
機械は機械以上の何者でもない、という“今時の”割り切った考えをする為、初めは更と対立気味だったが…?

「道具に愛着を持つ事自体は否定しないわよ」  

アンブレラ

アンブレラ  / 032M>H-umbrella

百花の祖母が所有するドール。左の姿はバーチャル空間を利用したゲームでのアンブレラの格好である(現実では大きなみつあみを二つ垂らした割烹着姿)
ゲーム内では比較的喜怒哀楽を表現するが、現実では基本百花にしか絡まず表情変化に乏しく淡白。

「百花様、言葉が汚いですよ」  

宇佐美 雪子

宇佐美 雪子 / Yukiko Usami

更の母親。非常に大らかな性格、更とロジカルの事をやさしく見守っている。
「テスター代」として届いた巨額の小切手に驚きロジカルに関して不安に思う事はあるものの、過剰な干渉をしないように気をつけているようだ。

「久しぶりのあの子の我侭、聞いてあげたいの」  

宇佐美 閃

宇佐美 閃  / Sen Usami

更の父親。中規模の飲食店のエリアマネージャーをしており、真夜中に帰ってくる日々をおくっている為、更との交流は少ない。
機械人形に対して思う所があり、ロジカルを過剰に冷たく扱うが……

「不要なルーチンも、人間には時に必要だ」  

用語集 最終加筆:2021.07.07

各話のネタバレ要素も記載しています。

Act.1 ガール・ミーツ・ガール

自律型機械人形(ドール)
更が産まれるより少し前に起こった爆発的な人口減少を機に、政府のプロジェクトにより急速に開発が進んだ鉄で作られた人型の機械。 人間が日々のルーチンワークに疲れ、生きる意志を失くさない様にする事が目的。
所有者(マスター)
機械人形を使用するには、所有者の登録を専門の機関で行わなければならない。バグ、オーバーヒート等で機械人形が起こした過失は 全て所有者の責任となる。
ちなみにEx2006-Rojicalが起こした過失は更の責任とならない(冊子版Act1.p32に表示されていた文章を信用する限り)

Act.2 ディア・マイ・ファミリー

ドール110番
火事が起きたら消防署、交通事故は警察・病院、機械人形のトラブルは機械人形管理センターへ。
マリオネット症候群
2×0×年から問題視され始めた精神病の一つ。「機械人形」にしか性的興味が湧かない、もしくは機械人形とのコミュニケーションに重きを置き、現実社会から逃避する様な行動を取る病的状態。
少子化の観点から政府により深刻な病気と認定され、専門の医療機関・リハビリ用の隔離病棟が存在する。