【2022】2月・3月に読んだ漫画感想

DMMブックスの50%ポイント還元セール、早く来ないかな~!!すっかり味をしめてしまいました。先日言った通り、ヒロアカは電子で一気に購入したんですがその時の還元が凄くて。

これが漫画35冊分買ったお値段。

そしてこれが返ってきたポイント。
さながら現代の錬金術じゃけぇ………。アプリで読んでるから急いで続刊を買う必要はないけど、いつでも読めるように手元に欲しいな~という作品をDMMブックスで買っています。少年ジャンプ+、コミックウォーカー、アルファポリスで読める作品がそう。毎日毎日新作が無料で読めるとか、昔じゃ全然考えられなかったな……。そんなこんなで先月・今月の感想文です。

僕のヒーローアカデミア33

アニメ派もいるだろうから感想は全部隠すね!!!

全てが最高過ぎて読むたびに涙腺が刺激されるのでヤバイ。堀越先生は絵も上手いし漫画も上手いしお話も旨いし言葉の韻を踏むのも上手い。パーーーーフェクト!!デクくんを連れ戻す回、友達からしか渡せないバトンをみんなが一生懸命に渡していたのが本当に良かった。1Aはモブなんていないんよ、全員最高なんよ。人気キャラだけでワーッ!っとしてないの本当に好き。一番好きな言葉、決められないもん。

「もうエリちゃんにリンゴアメ作る時食紅貸してやんねー!」
「とりあえず風呂入ろな!?」

の二つが日常ベースで緑谷出久くんに寄り添っている言葉で金・銀。

「あなたがコミックのヒーローのようになるなら」「A組わたしたち」「一人で架空そっちへは行かせない」
「だから俺はいつだって──君に挑戦するんだ!」

の二つがヒーローベースでデクくんと歩こうとする言葉で金・銀。

ほんと一言一言が本当に良くてな……あんまりにも良いと「良い…」「好き…」しか言えないのどうにかしたいんだけど、上手い言葉出そうするのは無粋ってもんかな…とも思う。今巻ページの使い方が上手いな~~と思った所は多々あるんですが、特に好きなのが ←左 向いてみんなから逃げようとするデクくん、それに対峙する形で 右→ 向いてデクくんを止めようとするA組の構図です。→ 向きの構図って向いてる方が過去なので、気持ちや状況が後ろ向きだったりする時に使う事が多いと思うんですが(最近で分かりやすいのは鬼滅のOP。夜明け ← に向かう炭次郎と、夜明けを迎えなかった → 煉獄さん)、今回逆なんすよね。デクくんの気持ちの表現というかなぁ。本人は前へ向かってるつもりなんだろうな、と。実際のとこ前のめりで倒れかけてるんだけど。その無茶を止めるぜ、って構図になってるのがやっぱ基礎テクニックという型を使ってるだけじゃダメだなと感じた部分でした。堀越先生、天才。

そしてお茶子。そう、お茶子。私の大好きなお茶子!(落ち着いて)
私は過去にこう言いました。(【アニメ】ヒロアカが面白かったよって話 | 箱庭ディペンド

「転んだら縁起悪いもんね!」と「頑張れ~!って感じ!」の発言でデクくんにとってお茶子ちゃんはヒーローっていう描写出来てるから

私の見立てが正しかった事にガッツポーズですよ……!!!!!そう、そうなの!!初めから!お茶子ちゃんはデクくんのヒーローなのよ!!それをな~~~お茶子ちゃん側のエピソード交えて丁寧に説いてくれるの……ほんとな……あの流れ全部好きだな……。タイトル回収もいいよね。


ヒロアカでの私の最推しはオールマイトです。もうね、ほんとなんで好きなのか全然理解出来なくてね!外見も性格もストライクゾーンから外れてるもいい所なのよ!私は皮肉屋で黒髪でスーツが似合う腰の細い男性が好きなの!密やかにドはまりするのはそういうラインなの!オールマイト、全然好みじゃないの!
でも今回でなんでこんなにもオールマイトが気になるのか分かってしまった………。

八木俊典、アラフォーの皮被った高校生だわ。

そのアンバランス差が好き!!!ってなってるんだと思う。納得した。オールマイトは八木俊典ではない、まずそこ。私の推しは八木俊典であってオールマイトではない。デクくんの滅私宇宙人っぷりと同じく、オールマイトの振る舞いが狂気に近い、っていうのは作中の人物に既に指摘されている事ではあるし、オールマイト本人も「自分が常に笑顔を絶やさないのは、ヒーローとしての重圧から己を騙すため」って言ってたりするので、多くの人がとうの昔に私と同じ感想に辿り着いてると思うのですが、私もそこに至れたので言わせて下さい。

オールマイトは「オールマイト」っていう生き物であって八木俊典はそこに居ない。

ワン・フォー・オールを継承し柱になる事を選んだ時点で、一個人としてではなくヒーローとしての人生が始まったんだと思っている。だもんでメンタルが高校生のまま止まってんスわ!!!!!高校生だからデクくんに無茶言うし、自分の贔屓全然隠そうともしないし、エンデヴァー(大人)に対して距離感掴めてない!!!「次は君だ」って言葉も私はずっと これ祝福や祈りじゃなくて呪いだよな?? と思っていたらデクくんやっぱり雁字搦めになっちゃってたし!
も~~ね~~~、八木くんの振る舞いで今まで「茶目っけあるなこの人」「自分が出来るからって他人に無茶を言うやつだな…」と思ってた部分が全部 そっか高校生だもんな… の一言で片づけられてしまうのが……なんか……こう…!!あと本人がオールマイトとしての生き方をまだ諦めてないので、そこにもだもだ凄い苦しんでるのがまた……可哀そう可愛くて……。ただ今回のステ様との対話で、現在の自分=オールマイト(希望)である事を手放せたというか、ちゃんと自分の中でピリオドが打てて消化出来たと思っているので、きっとデクくんとの対話姿勢も変わってくるだろうな、と。ステ様めっちゃ良い事言う。道はちゃんとつながってるんよ。今の自分にそんなに絶望しなくて良かったのよ、がんばれ八木俊典。

 

信長のシェフ 31

ほ…本能寺の年……!光秀の目が死んでいるのはもうエブリデイなので……と思いつつ言及してしまう……。あと皺もなんか……濃くなった……?本能寺やめよう!!!!!!!!!

信シェフの感想を言うたびに「今回は何作ったっけ」みたいな事を申し上げておりましたが、今回は外交としての食事、ではなく『食べる事は生きる事』という食の本質に寄り添った料理を出していたので大満足です。今さらに気付いたのだけど、料理が印象に残らない巻って『手段としての料理』なんだわ。誰に何を出すか、という点で相手をしっかりと見てはいるし、心を癒す料理を出しているのは分かっているんだけど、外交の場になるとどうしても食べた相手の心の機微よりも結果の方に注目してしまう。竜宝に出した料理、めちゃ良かった。信玄様の幻を見た事も含め、じわっと来たなぁ。また1巻から読み直そう。

武田滅亡の周り、史実を全然知らなかったので恐ろしいタイミングで浅間山が爆発した事初めて知りました……。勝頼かわいそすぎない。噴火した山見てる彼の表情めちゃくちゃ心の刺さるからつらい。それがなくたって武田は滅びてたと思うんだけど、あまりにも、あまりにも天が見放し過ぎている。逆に信長は天に愛されているのに第六天魔王を名乗っているんだよなあ。なんというか……なんかなあ。戦国がのちの世で色々煎じられてる理由、分かっちゃうもん。どの武将に焦点をあててもドラマがありすぎる。

好きな巻だけどケンが東奔西走なんのそのーーー!!ってしてただけの巻ではあるので、次巻で事が大きく動く事を願います。まあ……心配せんでも動くだろうけど……。やだなー。浅井の時もヤだったけど、こっちは救いちゃんとあったもんな……。武田、どうなる。

 

【推しの子】 7

泣き演技の王道手法「もしお母さんが死んだらどうする?」を「もしお母さんが生きてたらどうする?」に変換して演技に乗せるの、アクアの心の椅子にはアイが座っているっていうのありありと見せつけられて良かった……。かなちゃん、あかねちゃん、ルビーはまだそこに辿り着けていない。メインクエストではなくサブクエストが進行していると、うっかりアイの事を忘れる……とまではいかないんだけど、アクアの様子に共感が乗らない事があるので、7巻で感情を爆発させたアクアを見る事でちゃんと”原点”を見せつけられた感じがして良かったです。推しの子は「芸能界のお仕事事情」が楽しくて見てる面が強いのだけど、主人公であるアクアの本題は復讐なんだよね。それを思い出したって感じ。

序盤のかなちゃんVSあかねちゃんがちょっと消化不良な感じです。有馬かなの天性の煌めきは凄いぞ、って感じなのは分かるんだけど、あかねちゃんの演技力凄いぞのターンよりなんか……実感が湧かなかった。なんじゃろなあ~~「つるぎ」として凄い有馬かなを見たかったんだけど、「有馬かな」は凄いぞって感じだったからかな。なので今のところ役者として凄いって感じてるのはあかねちゃんの方です自分は。かなちゃんの方はタレント性というかそっちの方向。でも星が瞳に宿った事ないんだよな彼女……。そこ、あかねちゃん&ルビーとの明確な差なので凄い気になる。太陽だからか?

姫川くん関係、父親が一緒っていう事に割とビックリしたと共に、アクアがその先の真実に気付けなかった事に「もうゴールしたい」という気持ちの滲みを見た気がした。ファン使ってアイを殺しに来るようなやつが自殺して死ぬわけないやろ!!!!!アクア、ずっとゴロー(前世)と同じレールの上を歩いている人生というか ”星野愛久愛海” という個がどこにもいない錯覚を受ける。本人がその事に気付いていて、もう(復讐の事は考えなくて)いいかってなってるの正直 もういいよ って言ってあげたい。…んだけど、アイがな~~~~アイがなくなった自分をアクアは望んでないよなあ。………アイってネーミングめちゃいいな。i で 愛。そういうこと?

巻の終わりの方のお話のルビーがとても可愛かった。嘘偽りのない好き、効くよね。ルビーは真っすぐに育っている……頼むこれから先も曇らないでくれ……!でもアクアを支えてやって欲しくも……いやその役割はあかねちゃんのものかぁ……。どうなるんだろうなあこの先。

 

多聞くん今どっち!? 1

花とゆめコミックス、めちゃ久しぶりに買ったわ……。家政婦の仕事で向かった派遣先が推し(アイドル)の家っていう、夢小説テンプレど真ん中を行く都合のいい設定の漫画。いや~~~長年少女漫画の現場で連載していたプロが料理するとあり触れたテーマでもこんなにも魅せるんですね……。DMMブックスの試し読みの部分が楽しくて、先が気になっちゃって、そのままポチっと買いました。1話で主人公とヒーロー、両方の魅力をちゃんと出してて凄い!

少しでも匙加減を間違えれば大ヒンシュクもんのポジションにいる主人公のうたげちゃん。かといって目の前の推しに対して欲を見せなければ、解脱してんのかお前???みたいな感じで共感も出来ない。そんな綱渡りのような状況で、ちゃんと真ん中を通って不快ではないバランスの主人公になっている……!これがまず奇跡。一番最初に欲を出したのが「多門くん」ではなく「ジメ原くん」だったのが高評価はなまるポイントです。多門くんを推すのは大前提条件として、目の前のジメ原くんにちゃんと向き合ってるの良い……。

あとジメ原くんのじめじめ具合がファッションメンヘラじゃなくて心の底からジメってて、徐々にうたげちゃんに洗脳されてきてるのがかーわいい!!イケ原くんモード、私も本当にドキッとするのでギャップっていう武器はホントズルい……と思いました。うたげちゃんがジメ原くん相手にはちゃんと正気を保とうと努力してて、イケ原くん相手には遠慮なく正気を失うの存分に分かるし好きだよ。あと多門くんも多門くんでうたげちゃんの気を引くためにイケ原くんモードを利用するのがねぇ……ずるいね……うたげちゃんの事大好きなんだね……って感じで……キュンが止まらん……。

10巻以上続く少女漫画、読めない。という業を背負っているので今作もいつまで読んでられるか不安ではあるのですが、楽しめるうちは存分に楽しもうと思います!1巻終わりの時点で実質両想いだもんな~~この先どうなるんだろ!

 

田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 (8)

ビクティニアスさま、喜怒哀楽の出し方がストレートでめちゃんこ可愛い神様だな……。外見年齢相応の女の子っぷりが満載の巻で可愛かった。むふーってなってる表情凄い好き。あとアイラちゃんの性格良さそうな顔の造りも可愛いくて好き。姉妹の性格差による表情の描き分け出来てるの凄いなぁ。

建国!ついに!主人公が王様に成るなろう系が多い中、途中参戦の女子キャラが王様になるのが意外性と「アデリナならいけるな……」って納得感があって物語に引き込まれた。これがズラしってやつか。あとアデリナはマサルに ポッ…… しないから安心して眺めていられる。ハーレムバトルはこの漫画に求めていないんだ……マサルとビクティニアスさまの仲が街の発展と同様にゆるっと進展していく事を求めているんだ私は……ッ!

こういうチート系建国って「主人公居なくなった時どうなんの」問題にも徐々に切り込んでいくけど、今作もそこにちゃんと触れられていて良かった。兎人族のモブの皆さん、頑張っておられる。あと道の作り方とか全然知らなかったので素直に勉強になりました。DIYの言葉を持ってくるタイミングも最高だった。Do It Yourself。自分に出来る事は自分でやってみよう。ホームセンターってそれを手助けする場だし、タイトル忘れてない感が好き。

マサル、アクシオン王の前では急にイキリ野郎になるのでその側面はあまり好ましくおもっていないのだけど(嫌いっていうより見てて恥ずかしい)「舐められてはいけない」という格付けチェックの事を思えば、まあ、仕方ないのかーと。営業マンよろしくでギルドカード出す所面白かったな。いつもイキってた相手に劣勢を強いられたのが展開として良かった。チートで現地人の頭ぎゅっぎゅ抑える交渉ばっかりじゃつまらないもん。9巻も楽しみだなー!

 

1日外出録ハンチョウ(13)

時事ネタが増えていささか火力が落ちている感!一番好きな話は、1日かけてやるつもりだった用事が午前中に済んで、フィーバータイムに入っている日の話です。オチまで完璧。そうね、色んな演出見れると楽しいよね。

 

アルテ(16)

「私は絵を描いているアルテが好きです」と言ったら、ほぼほぼその様子が描かれていない巻が来てわろっとる。そうか……そうなんだよな……この漫画のタイトルは ”アルテ” であって “宮廷画家 アルテ” ではないんだ……そうだわ。とはいえカスティリャ時代をすっ飛ばされるとは思ってもみなかった。

ヴェネチアに帰るための最後の旅。波乱万丈していますが、その道のりには正直な所あまり興味がない。…いやちゃうな。アルテに焦点があたっていない、ゲストキャラの仕込み巻だから気持ちの盛り上がりがないだけだ。ただそれが後々に効いて来る、という事をこの漫画で再三経験したので、17巻の感想で手のひらを反す自分を見るのが楽しみです。