【2023】2月・3月・4月に読んだ漫画感想

うちのサイトで一番需要が少ないコンテンツだと思っているので、私の気分で更新を後回しにしていましたが、書き出すとやっぱり楽しいなー!ってなりました。「時間かかるし書くの止めようかな」ってたまーに思ったりもするんですが、感情を吐き出すのってやっぱり楽しくて。
とはいえ時間がかかっているのは事実なので、気軽に書けるに形式を見直そうかなーと薄っすら考えています。書く気軽さもそうだけど、作品ごとにバーッと一気見出来るようにしたいのよね!HTMLとCSSを触る気になったらやろうと思っています。デザイン考えとこ。……やる気になるかなぁこれ!?

書影使いたかっただけですが、リンク先は楽天のアフィリエイトです。

ラーメン赤猫 3

3巻、分厚い!インディー連載 ⇒ 通常連載へ移行したタイミングで巻を分けると思っていたので、それをせずにたっぷりと読ませてくれて嬉しい~!今回は色んな子の過去話があるから、お話の厚みも凄くあるのよね……。

ハナちゃんの過去話をしっかり描いてくれて嬉しい。過去話が提示されてから初期の話を読み返すと、みんなそれぞれに軽い匂わせがキッチリとあるのがまた良い。訳アリな気配なしに過去話が始まったのはクリシュナちゃんくらい?……まぁ虎だからな…ワケあるの分かりきってるからな……。動物園うんぬん、世界観が一気に広がったお話で印象に残っています。
初めてハナちゃんの飼い主を見た時、「目がガン決まっててヤベェヤツだ……」と見てくれで判断していました。わ……私は……ハナちゃんが大キライなタイプの、大人に、なって、しまった……。すいませんでした……。あの演出をされたらヤベェヤツ判断もしたくなろうよ!ヨーコさんごめんよ。ちゃんと愛があったのね。
『可愛いのプロ』って言葉、ハナちゃんらしくて好きだな。プロだから感情のON/OFFが上手に出来るのに、社さんにああなってたの、今思うと本当に珍しい事なんだなって。平穏な世界に投げ込まれた異分子だからまぁそうもなるか。ツンデレのお手本みたいな感じでいいよねハナちゃん。社さんを懐に入れた途端にサッパリとしたデレが凄いのよ!さらっと珠ちゃんって呼んでるの好き。

佐々木プリンちゃん。「>そう呼んでいいのはひとりだけなの!」の一言に全部詰まってるので……。わたくしごときが何かを言う事では……ない……(目頭が熱くなっている)。猫と人権のところ、弁護士さんがエエ感じに挟まっているので、この世界では猫が権利を持っていても問題なく事が進むんだろうな~って安心して漫画が読めるのがいいです。前の巻の感想でも言ったけど、フィクションとリアリティの塩梅がとても良い。
巻末オマケの文蔵さんとオヤジさんのお話がとっても良かった!!読めて嬉しい!!!毎日落書きで小出しにされていたものを漫画に仕立て直すセンスとサービス……🙏✨ オヤジさんの事が大好きなんだなーって全身から伝わってくるのが愛いし、最後のね、文蔵さんの笑顔ね……可愛いね……。

今回もサブちゃんのお目目はまん丸で可愛かったです。それだけで価値があります。

 

僕のヒーローアカデミア 37

最終戦、あと1年で終わるんか……?ほんまか……?

熱い展開……!ではあるのだけど、味方のパワーアップ ⇒ 敵のパワーアップ ⇒ 味方のパワーアップ ⇒ 敵の(以下略)を一つの戦いの中で何度もやられると、終わりが見えない様に息切れしてしまう。荼毘のパワーアップは意外でした。まぁオトンと直接対決した方が綺麗は綺麗……。
バトル漫画を読むのが得意ではない、といった個人的な好悪で展開に振り落とされそうになるも、A組みんなに見せ場があるのは凄く嬉しいんだよなぁ!障子くんメンタルがイケメンすぎるよ。私、あの世界の異形個性に生れ落ちたらヴィランになる自信あるもん。そうじゃなくても毎回毎回AFOの言動に「それな~!!!」ってなってるからな。今巻のこの発言は特に赤べこになりました。

僕は何より 人の感情を信頼している

人の心がない訳ではなく、人の心を熟知した上での外道っていうのが良い。徹底的に叩きのめすに値する相手っていいよね……。それはそれとして、トガちゃん達みたいに環境の所為で悪に染まったタイプも好きだよ。

白雲くんが白雲ではなく黒霧をとったの、初見では意外に思ったけども、思い返してみると納得しかない気もする。相澤先生とプレゼント・マイクが必死に呼びかけても、反応したのはただの一度切りだった。それなのに、スピナーのただ一言が黒霧を呼び覚ました。その対比よ……。全部が全部、”正しい”とされる思いが勝つ訳ではない事を突きつけて来るの良いですね。敵側の描写が丁寧だった事がココになって効いてきている。

LoL(リーグ・オブ・レジェンド)をソロでやっていけるメンタルを持っている死柄木弔が解釈一致すぎて好きです。民度が世界一悪いゲームぞ。あのコマの弔くん、年相応……というより幼さが出てる表情でこれまた良いんだぁ……。堀越先生のこういう細かい部分を大事にする所がすごく好きだー!漫画における何もかもが上手すぎる。

 

多聞くん今どっち!? 4

うたげちゃんの多聞教ムーブが徹底されていて良い…………🙏✨神からほっぺちゅーされたら普通浮かれポンチにならん??……いやなんないか……。私でも「解釈違いでごわす!!!!」ってなるな、信仰先からの軽率な行動は……。前巻でのジメ原さんがイケ原くんを多用したアプローチに「安売りをするな」って説教が出来るうたげちゃんが滅茶苦茶に好きだ。それはそれとして一瞬だけ頭お花畑になってもいい!うたげちゃんは自分にとって都合のいい妄想をしなさすぎる!

ジメ原くんが目を覚ました切欠が、多聞くんを応援しているうたげちゃんの笑顔っていうのも良かったなぁ!いや、”恋は盲目”をこれでもかと体現しているジメ原くんの奇行も理解出来るのだけど、すぐにイケ原スイッチを入れるジメ原くんは何か……嫌なのよね……。ジメ原としてうたげちゃんと向き合え。イケ原が愛しているのはファンだろう。

そして桜利くんの猛攻がヤバイ。

私がヤバイのであって、うたげちゃんは全然ヤバくない。うたげちゃんのブレなさに桜利くんは惹かれているわけで、その想いがあまりにも沼すぎておばちゃんは震えています。

桜利くんが見ているのはまだ多聞くんでうたげちゃんじゃないんだ……いい……青春……。

箱庭ディペンド /『多聞くん今どっち!?2』感想より

いや~~~~~このままね、多聞くんを見たままにうたげちゃんにアプローチしていっても良かったんだけど、本人がジワジワと気付いちゃってるのがたまんないですね!うたげちゃんに想われたいのか、うたげちゃんのように一途に推してくれている子に想われたいのか、そこは曖昧っぽいけども。まだ後者よりな感じはする。多聞くんありきのうたげちゃんを見ているから。でもさー、いわゆる”好きなもの”って自分の一部じゃん。だから「多聞くんありき」って言葉は間違っているんだろうなって自分で言っていて思うワケです。そこの所のジレンマを桜利くんがどう扱うのか注目しています。
一方でうたげちゃんの方もじわじわとジメ原くんへの想いを育てているので、こちらもニコニコにやにやしてしまうな……。前巻で脱落しそうだったのがウソのように見所がいっぱいある。敬人くんの距離感も安心して見られるやつだし(逆ハーレムは望んでいないので)、他のF/ACEメンバーも俄然楽しみになって来たぞ!

 

田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 (10)

リュリュ……ちゃん!!リュリュくんじゃなかったのぉ!?リュリュちゃんなの!?ビックリしたけど、メイちゃんとのケンカップルみたいな女子コンビ可愛いのでオールオッケー👌今巻で一番心が動いたのがそこなので、この漫画の楽しみ方を間違えている気がする。まぁええか。ファンタジー世界の本筋より人間関係に注目しているから自分の創作がああなっているわけだし……。

黒マサルを倒すのがマサル自身ではなく、ランスロットっていうのが意外で凄く良かったー!何回も言ってるけど、初期に登場したゲストキャラっぽい人がそこで終わってしまわないのが好きで。戦闘シーンも格好良かった……。外見的に好みのタイプではないのに、ちょっとだけキュンとしてしまった……悔しい……。見せ場でフルスロットルにイケメンなのはズルいよなぁ!

街がどんどん発展していっている様子が、セリフや説明ではなく画面から伝わって来る所が丁寧で凄く好きです。アシスタントさんにコストかけ過ぎではー!?お賃金どれだけ支払ってるの!?って心配になるくらい画面が凝ってる!!異世界建国系の漫画は多々あれど、ここまでしっかりと世界を描く漫画って少ないと思います。
私は背景よりも人が見たい人なので、そっちに振り切っている漫画も好んで読むんですが、あまりにもチープだとやっぱり没入出来なくて。そして今作の主人公は『勇者』ではなく『発展としての起爆剤』。そこを踏まえ、もし町やアイテムの描写が適当だったら、何を魅せたい漫画なのか分からなくなってしまう。力を入れるべき所にキチンとコストを割いている漫画だからこそ、テンプレ設定でも楽しいんだろうな。

今回でビクティニアスさまが「なんにでも使える便利カード」にならなかった事に安心した!神様の後ろ盾で全部解決して欲しくない~~~!ほら、チートで現地民の頭ぎゅっぎゅしまくるマサルは好きではないので……。程よく使って程よく揉まれてくれ。

 

薬屋のひとりごと(11)

扉の件から血の話に繋がるのか~~!!と感心しっぱなしでした。皇帝さま茶目っけたっぷりで好き。その一方で、前皇帝の性癖に関して架空の物語でも積極的に触れたいものではないので、今回の感想は具体的な話はせずに控えめです。漫画として凄く面白かったのは勿論なんだけども、深堀りする気がない。

ガンガン版『薬屋のひとりごと』って、絵柄と物語の凸凹が目立つから心を惹かれるのかなぁと、今巻のエグい話を読んで思いました。ガンガンらしいポップでキュートで分かりやすい絵柄なのに、くりだされる物語は人間関係のドロドロが根本にある謎解きがメイン。絵柄のおかげで読みやすく、そして物語は重く、なんとなくで消費する事にはならず印象に残る。けれども、主人公の猫猫は事件の当事者ではないので、尾を引きずる事なく次の話に移る事が出来る。隅から隅まで凄い作品だな、と巻を重ねる度に感じています。毎回毎回「漫画が上手い…!」って感想を書いているもんな私。ゆるしたもれ、好きだし上手いしでつい言いたくなるんだ……。

基本がポップでキュートゆえ、ドス黒い表情が出た時にまた映えるのがな~~!絵と話の差だけじゃなくて、絵の中でも緩急の付け方がお上手過ぎる。今回は紅娘のあそこね、あそこ!!壁ドンって本来はこういうもの。怖い。

 

異世界の沙汰は社畜次第 4

「好き」の2文字をハッキリ言わずに相手への好意をダダ洩れにした上でグイグイ来るアレシュ様が強すぎる……。(オタク特有の早口)しかもクール系キャラなんですよこの人……。恋愛は人を狂わせるな……。わたくし、若かりし頃の恋愛感情は”独占欲と性欲が著しく突出した感情”みたいに思っているので、「恋心」を純粋でピュアなモノだとは思っておらず。それを踏まえ、アレシュ様は独占欲を丸出しにして来るのが恋に狂ってる人間として解釈一致で大変に好きです。

「俺はそこにつけ込むぞ」「それが一番「効率的」だからな」

いかにして獲物を手に入れるかを想像し、ワクワクしている少年の表情がすっっっっっごく良い…!!なぁにこの顔!!あなたそんな顔出来るの!?楽しそうに恋愛をしている人も好きなので、アレシュ様の恋愛スタンスがマジで私好みで困ってしまう。クール系スパダリなのにワンコ系になるし、属性山盛りすぎるぞ。

聖女ちゃんが平均的な高校生で、見ていて好感度MAXです。いや、”平均的ふつう”という言葉で括るのはあまり好まれたものではないと思いますが、家族や友達と上手くいっていたならば「元の世界に帰りたい」と願うのは当たり前の感情だと思うので。その気持ちがドカッっと爆発しちゃうのが良かった。最初の方はちゃんと頭ふわふわパンケーキなのも逆にいいのよ……。聖女様!って崇め奉られたらそうなっちゃうもの普通。その状態から「>そろそろちゃんと考えましょう」っていうコンドゥさんの一言でちゃんと目が醒めているのが好きだ。
このままフェードアウトすると悲しいな~、と思っていたんですが、チラホラ挟まれる感じで登場しそう……?それだととても嬉しい!聖女ちゃんこと白石さんの今後も、わたし、気になります!

宰相様のたしなめがあるおかげで、「やりすぎだお前!」というヘイトがアレシュ様に溜まらないので読んでいて安心出来ます。贔屓ってやりすぎると何かモニョモニョしませんか?私だけか?”溺愛”ジャンルがあまりドツボにハマらない原因はそこかもしれない。バランサーがいるだけで読みやすさが変わるんだな、という驚きがありました。

前巻はお仕事系漫画の香りが強かったですが、今巻は同棲が始まってからの恋愛駆け引きも多めで、いつもとは違うニュアンスでも楽しめました。前も言ったけど、コンドゥさんの出世街道も楽しく見ているので、仕事と恋愛をバランスよく描いていって下さるのがありがたいなー!次巻も楽しみだー!

 

信長のシェフ 34

58P、狂おしい程好き。

何!?白背景に人物ぼっ立ちの絵がこんなにも涙腺抉る事ある?!!?!?『信長のシェフ』における秀吉のキャラクターがめちゃんこに好きなので、アホ面でこっちに手を振ってる絵がな……ほんとな……なんか…しみじみきちゃって……。32巻の感想でも近しい事を書いたけど、様々な思考が過ぎったそのあとの一瞬を切り取る演出の仕方が本当に逸品の漫画で、今回もその妙技にやられた。58Pさ、この漫画に思い入れがない人がみたら本当にただの絵なのよ。白背景の立ち絵。でも、ここまで物語を辿って来た私にはそうじゃない。これだから漫画っていう表現方法が大好きなんだ。

わたくし、「本能寺を起こしたのがミッチーだって分かってるなら、ずっと見てればええやん?」と思っていて、なんで望月さん探してるの??って密やかに思っていたんですが。ああそうか。『誰』が『いつ』、『何をするか』が分かった上で更に『どうして』まで紐解かないと、信長や軍を動かす事は出来ないんだ……。そりゃそうだ、理路整然と話さないとただの頭のおかしくなった人だ。そんな当たり前の事が分からない頭ハッピーセットでごめんな。

今回は料理の話をしている場合ではないのに、ちゃんと料理要素も含んでいて凄い。でもゴメンなんだけど、料理パート全然頭に入ってこんわ!!!!望月さんのデリバリーが間に合うのかとか、光秀が何を思っているかとかそっちの方に気を取られちゃって……。
やるって決めてからの光秀、目が生き生きしてるのにシワがどんどん濃くなっていって見ているのが辛い。ひとりごちている時に零した笑顔とか、もう誰にも見せる事はないんだろうなと思うとそれが苦しい。誰よりも、いや、ケンと同じくらい信長の事を思っているのに、それが周りには伝わってない事が悲しい。

ねぇ、本能寺やめよう!!?!?!?

おはなし……お話しようッピ……。

 

マリエル・クララックの婚約 7巻

「やめろーーーッ!!(マリエルに)触るなーーーッ!!」ってなってしまっている己がいる。この人、前章でリュタンが出なくなってあからさまにテンションを下げていたんですよ……信じられます?この手のひら返し。いやね、リュタンが出てきてくれるのは嬉しいのだけど~!……ど~!!なんか、こう!マリエルとシメオン様に触らんで欲しい……。二人に笑顔でいておって欲しい……。

それはそれとして、マリエルが悪酔いしてる様が 最ッ…高…ッッッ!!!

リュタンに全く惹かれていないって事はたぶんなくて、足の爪先くらいには興味を持っていると思うのよ。自分を着飾らずに振舞える相手が自分に好意を寄せてくれていたらそりゃあね、嫌いにはなれないし。でもその好意って、シメオン様の前では極小のマメ粒みたいなもので、同じ土俵に上がらない程度のもの。それなのに、シチュエーションのお膳立てで気持ちが刹那揺れたマリエルの表情よ……!!!!!!!微動だにしない文鎮じゃなくて、一瞬だけ動くさまが ”ロマンチックへのあこがれと好奇心” を強く持ったマリエルらしくて良いなーって。不動だったら不動でそれもまた良しですが。この一瞬の隙を見せたマリエルの事が私はすごくすごく好きだぁ……。