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追憶の烏(再読)
すごい。八咫烏シリーズにおける私、忘れっぽさ並びに自分にとって都合のいい事しか脳に残さないのを盛大に発揮してる。すごい、いっそ関心する。本の感想を書き残すようにしていて良かった……おもしろいぞ過去の自分の感想。
そんな感じで少々辟易しつつ再読の感想です。いちばん最初の感想はこっち 。
お前さん、【追憶の烏】で澄生が紫苑の宮だって認識してたのに【望月の烏】ですっぱり忘れてるのなんなの~!?
ワロタ……ワロタ……間に違う話が挟まって2年経つと忘れる……トリ頭……。
いやもうピュアで可愛いですね自分。お恥ずかしい。そもそもとしてあせびの再登場に全部持ってかれているのがありありと分かる。
それと雪哉と奈月彦の話しかしていないのがちょっと意外だった。今回の再読でいちばん私の心を揺さぶったのって滝本さんパートだったので。──藤波にとって、美しく、優しい、唯一の『男』が奈月彦なのだ。
それに思い至った瞬間、滝本は、全身から血の気が引く思いがした。
(中略)
遠ざかる藤波を見つめていた大紫の御前は、その後ろ姿がすっかり見えなくなった頃、小さな声で呟いた。
「あの子を頼む」
出来るだけ優しくしてやっておくれ、と。
ここで滝本さんの気持ちと完全シンクロしちゃいました。お前も八咫烏だったのか、と。
これ、読んでいた当時は【烏百花 白百合の章】の小話を知らなかったので大紫の御前の心境なんてとんと分からなかったのですが。弟の融に懸想している事は設定上のこととして知っていたけど、実感が伴わないままだったから特に何も思わなかった。でも、彼女の心の深いところに触れたあとでは読み心地が少し違ってきて。仲間を見つけて本当に嬉しかったんだろうなあ。
そして裏切られたと知った時の絶望たるや。
すごく悲しいひとだ。ただ純粋に、恋する女の子でありたかったよなあ。
私ねー、滝本さんが藤波に向けている感情がほんとうに好きで!憎らしくてしょうがない部分も全部ひっくるめて、己の子のように愛していたんだよね。だが、降りしきる雨の中、身分に見合わぬ粗末な衣を着たまま倒れているその姿が、あまりに可哀そうで、愛しくて、どうしてもそのままにはしておけなかった。
ここからの流れ全部大好き。動作と感情にありったけの愛がこもってる。私は愛の話が好きです。
言及している人物といえば、浜木綿さんに対して何もしゃべっていないな?友達には語ってたんだけど。
実は前シリーズではそこまで注目していなかったんですよね彼女に。嫌いというわけではなくて、真緒の薄が女性陣の中で飛びぬけて好きだったので目端にしか映していなかった。
そんな浜木綿さんのことなんですが、【追憶の烏】を読んでハチャメチャに好きになりました。「あの醜態を見て!?」って思われるかもしれないんだけど、あそこに奈月彦への深い愛情を見いだしちゃったんですよね私は……。
愚かだよ、愚かではあるんだけどさ、剥き出しの感情にホンモノを見たというかな……。かつては何もかも諦めて澄ました顔でいた浜木綿さんが、夫の死であんなにも崩れるんだ、っていう事に八咫烏みを感じてしまった。
なので私は紫苑の宮が好きっていうよりは、浜木綿さんのとった愚かな行動を否定したくがないがゆえに彼女の肩を持っているところがあります。
いやしかし【きんかんをにる】で言及されていたことだけど、紫苑の宮は政治の才覚が幼少期からあるなホント!?東家の花祭りでのムーブが凄まじい、民衆の好感度を上げに上げていっておる……。9歳でこれとは末恐ろしい……実際おそろしくなった。
あと毎回言ってるけど「>全て皇后の思う通りに」の一言がマジで分からん。ずーっと分からん。初見では「腑に落ちた」って言ってるけど今の自分には分かりません。……いやどうかな……分かってるのかな自分……。雪哉と同じように、彼が私情を選択したと思いたくないだけかもしれない。奈月彦~~~バカ~~~~!!!
はー……雪哉と紫苑の宮、どちらの肩を持つか決めるために始めた再読なんだけども、答えが……答えが……出ない……。雪哉目線の話を読んだがゆえに雪哉に寄っているのはある。当たり前体操。これアレだなあ、第三者目線の【楽園の烏】に帰らないと駄目か?正直なところ前半パートが眠いんだよな……。頑張って帰るか……楽園に……。
保留!どっちの味方をするか保留!!私の気質はまだ東家!!
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追憶の烏 /八咫烏シリーズ
(阿部智里)
#阿部智里 #八咫烏シリーズ

