No.
190
春期限定いちごタルト事件
再読祭り第一弾です。
巻末の版数を見るに、私が初めてこの作品に触れたのは2006年の事だそうです。
…………おおよそ20年前?すごいね……?当時は個人ブログや読書メーターとかで面白そうな作品を見繕っていました。他にも、少女小説やライトノベルを毎日1冊読んでいる友達がいたので、いっぱい参考にして素敵な作品にいくつも出会わせて貰ったりとか。今はちょっと灯台が多すぎてどの光を追えばいいのか分かんなくなっちゃってるとこある。ああ、昔は良かったトークをしてしまったぜ、いかんいかん。
話を感想に戻して。……と言ったものの再読だし概ね覚えているし感情の話はとくにないかも!感想を重くしすぎて再読祭りの腰が重くなってもアレなのでアッサリといきます。
おそらく以前も言及したんだけど、【おいしいココアの作り方】ってやっぱすごいね!?ココアの作り方で謎を一個作って短編にしちゃうんだもの!ぶっちゃけどうでもよくない!?シンクを全く汚さない状態でホットココアを作ることに関して思考を巡らせるとか、ある!?そこがねー、感心しきりですね……。あと答え自体もシンプルでとても良い。
しかしながら春の時点では小鳩くんも小佐内さんも成りをひそめる気がなくて笑っておる。秋冬はちゃんと小市民の星を目指していたんだな……。
それと直近で読んだ冬に比べてスイーツ描写が多くて嬉しかったです。小佐内さんがあの小さな身体と唇でちまちまとスイーツをつついて食べてる画、頭の中で想像するとかわいくて。小鳩くん目線だから描写がくどすぎず、さりとて簡素すぎず、過不足なく甘味の魅力を伝えているのがとても良い。
昔から常々健吾は良いヤツだなと思っていたんですが、やっぱりハチャメチャにいい男ですね。一本の筋が通っている。そんな彼に対してごまかしが聞かず、自身の心境を吐露する小鳩くんパートも〝今だから〟こその感慨があってグッと来ました。もう知ってるから……彼がノックアウトを食らった事件を……。
再読祭り楽しいです。
夏季限定は私が大好きな「シャルロット」。続けて読んでいきます。
春期限定いちごタルト事件
(米澤穂信)
#小市民シリーズ#米澤穂信

