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No.
165
僕のヒーローアカデミア 41巻

インターネットをやっている以上、最終話のネタバレを踏まないのは無理なのではないか。最近の悩みです。



(ヴィラン)のヒーローにならなきゃ」

弔くんのこの言葉がすごく良かった。誰かにとっての良い人は誰かにとっての悪い人。これよ!
私の気質がヴィランタイプであるが故に、主人公側よりも同盟の面々に感情が持っていかれることが多いと思っていましたが、最後の最後のバトルでまでそれが発生してしまうとは。
この巻の一番好きな場面、間違いなくここだもの。

デクくんって「誰それだって事情があるから救えるはず」みたいな思考回路をしていないんだな、ってここでようやく分かりました。彼に対して「理解出来ない」といった旨を何度も言ってきたから、最後に少しだけ心に触れられた気がした事にビックリしています。一生宇宙人扱いしちゃうと思っていたよ。

同じ『人間』だから分かり合えるはず。

その一心で動いているのがメチャクチャにかっこいい。
『ひとりはみんなの為に』という個性を持ち、世界最強のヒーローになったとしても、最後に通したのは『緑谷出久』の気持ちなんだなあって。そしてそのデクくんの根本にあるのはヒーローへの憧れの気持ち。人間として、ヒーローとして。その両輪を見事に回している様があっぱれよ!
デクくんがここでヒーローとしてヴィランを救っていたら、気持ちが少し冷めていたと思う。ああ、ジャンプの少年漫画だな、って。でもこういう形で弔くんと決着をつけて、なんかこう、ほんと、こみ上げるものがありました。

OFA脳内会議、6thの煙幕の方が凄い一般人みがあって好きなんじゃが!!!この人だけなんかこう……言ったら悪いんだけど『格が落ちてる』感が半端ない!そして本人もそれを自覚していらっしゃる!!好き!!その上でこの人の事までデクくんは救っていくんだからパーフェクトよ……。


「―AFOに勝って お迎えに行けてたら――…」

この巻で2番目に好きだったのココかもしれない。この『お迎えに』っていう単語のチョイス!迎えに、じゃないの。お迎えに、なの!菜奈さんと息子さんの時間が大昔に止まっている事が切々と伝わる。そのさ、死んだ存在に謝罪を伝えたところで究極の自己満足でそれこそ轟家の夏くんが主張するみたいな事になってくるんだけども。それでも。人間はひとりで産まれてひとりで死んでいくんだから、最後に自分が満足する形で人生を締めるのって大事だよね、って思いもしました。彼女の言葉を受け、弔くんの中の弧太朗さんがノーリアクション描写だった事も良かった。そうです、それはまぼろしです。

黒霧が最後に動いたのが意外でした。もう彼の話は終わったと思っていたし、ヴィラン側の気持ちが勝ったって思ってたから。でもさぁ、人間の気持ちって白と黒じゃなくてグラデーションなんだよね。イエス、ノーって言わなきゃいけないからそう言うだけで、そこに至るまでに色んな思考や感情がある。そういう事を彼がひとりで表現していて、大集合のための舞台装置になっていない様が良かったです。ヒロアカ、キャラ魅力及び画力がぶっ飛んでいる事もさながら、人生において大事な事を啓発をしているから好きなんだろうな私は……。


大集結ラッシュ!本当にラストバトルって感じだ!まさかまさかの子が身体を張っていて感動したんだけど、ネットで微細なネタバレを踏んでいたために「熱い!!!」よりも「(目にした話は)ここの事かあ」という気持ちが上回ってしまい……!悲しみ。でも、ジャンプを0時に買って読むという攻めのネタバレ回避方法をとっていないのは自分が選んだ事だからねぇ。恨むなら己なのよ。
電池切れになってウェイ顔で来る上鳴くんと、こういう場に絶対来たくないであろう峰田が頑張っていた事がとくに好きです。トリのセリフを峰田が言うだと……!?

「頑張れ!」のとこ良かった。もー他に言う事はないですよ。良かったの一言!

さらーっと軽く感想を書こうと思ったのに、様々な自我を出してしまったな……。エピローグも楽しみにしています。
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20240816154611-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 41巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

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No.
164
アルテ 19巻

アルテが……アルテが絵を描いている様子をろくに見なくなって3巻以上経過した…だと……!17,18巻ともに『仕込み』要素が強くて気持ちの盛り上がりがありませんでした。が、19巻になってから「お!いつもの!」となったので筆をとっています。

そう、いつものなんよ。アルテ以外の人物の掘り下げを丁寧にやる事で冗長になりながらも、最後にはちゃんと「面白かった」で花開く。繰り返して来たパターン!
レオさんの過去話、今までで一番長いですな。それにレオさんの過去バナっていうよりは師匠の回顧録みたいなものだからなぁ……。私のエンジンがかかるのに時間がかかっちゃった。

ルザンナの聡明さが好きです。
っていうかさ!!!中世ヨーロッパ価値観モロで変な人多いからさ!!ようやく普通(今風)の人が出て来たって思った!!レオさんにも、師匠も当然として、一般ピープルの工房の人たちにも、だ~~~~れにも感情移入が出来なくてな最初は……。時代背景を考えると私が「ヤ!」ってなってる価値観の方が当然なんだけども。

ルザンナのことに話を戻して。「父は自分の事に興味がない」って気付いているが故の対話の仕方に感動した!滅茶苦茶賢い!!!自分の感情で父を責めるわけでなく、どうすれば相手が動くかを考えた上で言葉を選んで態度を演技する。いやー……、凄い格好良かったですね……。これはレオさんもルザンナに頭が上がらないし大事に想うよ……。前の記憶がおぼろげだからまた読み返さないと。

師匠の事に興味が薄いっちゃ薄いのですが、大きな転機が来て面白くなって来たので次巻を読むのが楽しみです。せっかくじわじわ変わっていったのに……悪い方向に行ってしまうのだろうか……。ものすっごハラハラする。

【アルテ】、不思議な漫画だなって思います。というのも、私はこの漫画がアルテの成り上がり物語だと思っていました。でもなんか、そうじゃないのか……?って最近思えてきて。アルテの成長物語は、彼女がレオさんに弟子入りした時点でゴールしており、そんなアルテが『周りの価値観を変えていく事』が物語の主題だったりするのかな、と。そう思うと、周りの人物の掘り下げが丁寧に行われている事に納得出来るし。タイトルの【アルテ】は、これから彼女の話をしますよ、っていうタイトルじゃなくて、『アルテ』という人物が変えて行くものの話をしますよ、っていう意味合いの方が強いのかなぁ。

ともあれ。こんだけ過去編をやっておいてアルテとレオさんが出会えなかったら私は憤怒するからな。頼みますよ!!


20240816153956-motiri.jpgアルテ 19巻
(大久保圭)

#アルテ #ゼノン

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No.
163
ラーメン赤猫 8巻

もう8巻!毎回毎回本が分厚くて素晴らしい……。とはいえ今回も「可愛かった」と「クソ客がさあ!」に終始してしまいそうなので、感想の量は控えめです。

【八十六杯目 赤虎】これさあ!滅茶苦茶挑戦的なお話だよね!!だって話の核部分が人間の感情じゃん!!いや、『ラーメン赤猫』が起点になって、背中を押して、ここまで繋がったからちゃんと【ラーメン赤猫】の話なんだけども。佐倉さんと瀧くんが1巻から出ているからこそのこの出方って感じがする。別な漫画の感想でも言ってるけど、1巻の頃のお客さんがずっと出続けてるの好きなのでたまにはこういうのも良いなって。

上記に関連して【八十九杯目 いただきましょうか?】も好きな話のひとつです。オマケ漫画に描かれていた社さんの気持ちと完全シンクロで「プレゼント受け取る事あるんだ…」って初見では思っていたんですが、なるほどね~!クリシュナちゃんファンガール、閉店間際の誰もいない時間まで待って渡している……!スマート……!それに佐々木さんのいう通り『関係性』ってやつ大事よね。
常連さんはラーメン赤猫の面々に認知されていて、それなりに信頼関係を築いているんだけど、それはお互いがお互いに適切な距離をとろうとしているからこそ、っていうのが表現されていて好きなお話でした。
距離感といえばらぶぴぴちゃんのアレもね!彼らは良いファンボーイだ……。

クソ客回好きだけど、今回はクソ客っていうよりもクソ営業だったから好きじゃない!!でも最後までプンスコしないお話作りしてくれるから好き……。どっちだ。食べ物を粗末にしないって大事だ。
お酒に酔ったお姉さんのお話は、微クソ客成分もジュエルくんの成長成分もどっちとれて面白かったです。小学生の子たち、人が出来ている。

控えめにするって宣言したから軽く終わらせるぞ!次巻はアレですね、アレ!毎週楽しみにしています。


20240816153541-motiri.jpgラーメン赤猫 8巻
(アンギャマン)

#ラーメン赤猫 #ジャンプ

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2024年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
162
多聞くん今どっち!? 8巻

今回あっという間に読んじゃったんだけど!?ページ数少なかったりする?……いつもと一緒だわ…………。すごい……読みやすくて面白くてビックリする……。なんだろう、さながら倫太郎くんがするオタトークのような疾走感がある巻だった。

気になり過ぎる7巻のヒキから楽しみにしていた倫太郎くん巻!清く正しく真っ直ぐな青少年で好感しかない。うたげちゃんの多聞くん推しトークと違って初見に優しいセールストークを繰り出してくる事に知性を感じますな。いや、前巻のかんぴょう巻きちゃんへの熱愛トークは大分凄かったけども……。人と話す時はちゃんと他人が理解出来るように喋っているから、そこがうたげちゃんとの差だなぁと。

うたげちゃんとの差と言えば、推しに〝狂ってはいない〟感じがするのも、様々な愛の形を見られて面白いものですね。元気になるための光にはなっているけど、生きるための酸素にはなっていない、とでもいうか。推しに狂ってるうたげちゃんも大好きだけど、時たま心配になるよ。まぁ、布教用ブルーレイBOX何個も持ってる時点で狂ってるっちゃ狂ってるんですけどね倫太郎くんも!でも彼は言語化が上手いから騙されてしまうな……コイツには知性と理性がある、と……。

自分で稼いだお金 好きなキャラに使うのが喜びなので 慈善事業だと思ってぜひもらって下さい

わ゛か゛る゛。私も推しのキャラグッズ、友人に押し付けた。(友人の温度感は〝好き〟程度でありグッズを自ら買う程ではない)分かる。分かってしまう……。いやまぁこれは作中のかんぴょう巻きちゃんのように、滅多にグッズが出ないから出来る事なんだけども。って、私の話は横に置いといて。倫太郎くんの推し活ラインって「分かる」からなんか好感を抱いてしまうんだな……。


>自分にとっての好きキャラみたいに ファンにとってのそういう存在になれてたら嬉しいんですけどね」の倫太郎くんの笑顔、ピュアピュアで大変に良いですね!!!育ちの良さ、知性、性格の良さ、全てを持っている倫太郎氏……。………F/ACEのクセに裏面の難が全然ないぞ……。無口の反転でベラベラよく喋るってのだけか!?ここまで光属性の人物だとは思っておらず、鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔をしてしまうな……。パターンから抜けた例外が一人いると、それだけで展開が新鮮に思えるから不思議なものです。この作品に飽きない理由って、そういうトコをきっちりやってるからだと思う。ワンパターンからの抜けが急にある。多聞くんが病みすぎちゃうとか。あ!でも前巻の感想で言ったけど、暖簾に腕押し桜利くんはお約束感出て来たのでそろそろ変化球が欲しいところ~!

今回のたもうた(多聞×うたげ)は程々の甘さで可愛かったです。しまっちゃう多聞くん。メイドのうたげちゃん、めんこいよね……分かる……。多聞くんはうたげちゃんのハウスキーパー姿をいちばん見ているわけで、あの色気がない効率重視の装いから急にキュートを見せつけられると気持ちがフリーフォールになっちゃうよね……分かるよ……。多聞くんの気持ち、とってもよく分かる……。今回「分かる」ばっかり言ってるな……。何回言ってる?6回です。
……ああーーーーそうかーーー!今回は共感が多いから面白く読めたのかーー!なるほどね~~~!……いやでもホント、今回「分かる」感情でしか感想をピックアップしていなくて、それはそれで自我が強すぎて何だかナァ感もある。難しいわね、感想と感情。

前巻でやっとこさLINEアドレスを交換したF/ACEが、その場かぎりやり取りでその後なにも話していない事が判明。芸が細かいしオモロですわ。多聞くん『ゴミ』。桜利くん『俺』。


「嫌い」が理由で何かをする時って…… 「好き」な何かを忘れてしまったときですよね

多聞くんめっちゃいい事言うな!!!これには桜利くんもビックリ。うたげちゃんに「好き」パワーを注入されて感化されているジメ原くんが素晴らしい。相互に影響し合ってる関係性スキ。

飛鳥先生の時に「この漫画、善人しか出てこないんだな!?」って話をしていたんだけど、マジでそうですね!?
倫太郎くんのお母様と妹が風通しがよく好感が持てる人物なのはまあ、サブキャラの身内だから理解出来る。だけど、合コンのボーイズまでキッチリ不快感のない人物に仕上がるとは思わなかったのよ……!F/ACEの歌声にメロメロになってるじゃんよ!

あと今作はその場にいるキャラの細かいわちゃわちゃをちゃんと描いてくれるから素敵だなーって。画面の外で何かしてるのが分かるし、画面に映った時にちゃんとその人らしい事をしている。カラオケ乱入の時、倫太郎くんと凛香ちゃんの和解をメイン描写に据えつつ、キャラの細かい動きで、桜利 ⇒ うたげ ⇔ 多聞 の気持ちの方向を描いている事にすごいグッと来ました。1Pに満たない画面面積でコレをキッチリ入れて来る……!良い~!「面白い!」と「見習いたい!」がいいバランスで来る作品で好きだなぁと改めて思いました。
次巻は大き目の新展開がありそう……?楽しみ~!


20240624204605-motiri.jpg多聞くん今どっち!? 8巻
(師走 ゆき)

#多聞くん今どっち!? #花とゆめ

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No.
161
悪役令嬢の矜持 1巻

面白かった~!!いやはや、漫画の構成及び宣伝の仕方が最高に上手い!ぶっちゃけ先の展開は分かるんですよ、PRで流れて来た丸ごと読める1話の様子を見れば。主人公は断罪を望むが、そう上手く事が進まず何だかんだとエエ感じに収まる形になるんだろうなぁと。このように先は薄っすら見えているんだけど、ウェルミィが断罪劇を仕立てるに至った心情だけ隠されていて。

『どうなるか』よりも『どうして』が知りたい。

そう思わせる程の魅力を、断罪のはじまりを受け恍惚の表情を浮かべたウェルミィから感じました。ここの演出、見開きの使い方と絵がマジでうまーい!!そしてあの見開きからの後ろ姿!1話の掴み方がまるでお手本ようでうっとりしちゃうな……。

世代がモロバレする感想を落とすんですが、この形式ってアレですね。【古畑任三郎】。犯人、犯行内容の提示が一番最初で、そこから過去を手繰り寄せるようなかたちで現在軸のお話が展開していく。パッと見は『ざまぁ』系のジャンルに分類される作品なんだけど、読み進めてみると『ミステリー』ジャンルの味わいも感じて楽しかったです。それにざまぁって言ったって断罪が本意だからざまぁでもないしな……。複雑な構成をした漫画だ……。

ウェルミィの犯行が大衆の前でつまびらかになるわけですが、彼女が〝 義姉が大大大大大好き 〟っていう下地をこちらが持ったうえで聞いていると「(演技としての態度とセリフ回しが)へ、下手クソー!!!」となる場面も数多く見られて面白かったです。ウェルミィ、愛いヤツめ~!!!雨が降ってる日に離れにスープ持ってくのヘタクソすぎる。あんなんバレバレになるの決まってるやんけ。なんで「お義姉さま大好き♥」がバレてないと思ったんだよ!

先に言っていた『どうして』ですが。この言葉は正確には『どうしてそこまで』です。お姉ちゃんが大好きなのは分かったけど、だからってなんで家族を巻き込んで破滅の道を歩まなきゃならないんだ!?と思っていました。けど、そこまでしないとイオーラの命が失われる程の仕打ちが行われていたんですね……。なーるほどなあ!いわゆる『搾取子』どうこうの話ではなく、呪いの力に頼る程に両親から疎まれているとは思っていなかった。姉の命>>>>家族だったわけだ。姉の命の危機に気付けど、十かそこらの小娘が状況を変えるために差し出せるものは何もなく。ただ賭けられるのは自分の命だけ。いやー、いい愛だ……。

ビンタ!!!!からの本音暴露!!!良いスピード感だ。ここ一番のところで見開きをバーン!と使って感情表現してくるから痺れますな。「物語としての見せ場だよ!」ってところでも使ってるんだけど、1コマとしての見開きはウェルミィの感情が頂点に達した時しか使ってないのがさぁ……こう……『感情』を大事にした漫画なんだなっていうのが分かりやすくて好きです。

ウェルミィ本人も言っていましたが、結局この断罪劇がまさに茶番になったのが色んな意味で良かったです。事が上手く運ばないどころの話ではなく、両親以外の関係者全員に大体バレてるのが笑っちゃうんだよな。「知ってました」って手を挙げるみんながオモロ。中でもイオーラお姉ちゃんが照れ照れしながら手挙げるの凄い良いね……ラブリィ……。

1巻完結ものとして、『その後、ウェルミィとイオーラは仲良く暮らしました』というオチでも満足出来ました。むしろその方向になる事しか私の単純な頭は思い至らなかった。……いやーーーーやられたなーーーーー!
あのオチになるとは予想だにしなかったのよ!!!!あ、そっちと!?みたいな……。確かに最初から言ってなかったわ……。巻の構成が上手い……。うまい……。これはまんまと2巻を手に取ってしまうのよ……。ここは物語の核だと思うのでサラッとスクロールした時に目につかないようにぼかして書いておくね……。広告で1話を読んで気になってる人、買って間違いはないから!オススメ!!


20240621130407-motiri.jpg悪役令嬢の矜持 1巻
(コミック:星樹スズカ  / 原作:メアリー=ドゥ、久賀フーナ)

#悪役令嬢の矜持 #ガンガンコミックスUP

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No.
160
信長のシェフ 37巻

堂々完結!人生の中で一番長く楽しんだ作品になりました。いかんせん私は飽き性で、20巻前後で完結の気配がないと「もういいかな……」と物語から降りてしまう事が多く。そんな自分が37巻まで付き合えた事がもはや奇跡。そして誇張表現ではなく、『生きるための光』となった作品でした。
己の持病が絶不調だった時、こんな事ならもう目を覚ましたくないと絶望的な気持ちになる事がありました。そんな中ふいに「……でもそうしたら、信シェフの最終回読めないんだよな…」とふわっと思って。生きる希望を見いだすために掲げた理由じゃなくて、なんか自然と降りて来たんですよね。そう、降りて来たって表現が一番適切。こう思ってからおおよそ7年。新刊が出るたびに嬉しくて楽しくて、生きていて良かったです。
いやーしかしなんでこの作品だったんだろうな降って来たの!他にも好きな作品あったと思うのに!不思議なもんだな。閃きとかお告げってそういう感じなんだろう。

自分語り終わり!内容を話すぞ!
ちょいちょい「反復(の演出)(言葉)が好き」という事を語っていますが、怒涛の勢いでそれをやられるとは思ってもいなかったのよ!!1巻で出した料理をさあ~~~~!違う意味をもってして再び出すとか!!!好き!!!たまらん!!!

「鮭は川に帰ったあとはどうなる」「死にます」

作中では10年も前の出来事ぞ。なんならリアルタイムは10年以上前……?2011年8月9日が1巻発売。なるほど13年前。私たち読者の勝ちですね(?)。楓さんと井上さんが繋いだバトンがこの鮭で、それがちゃんと信長に届いたのであれば意図が通じるのも明白。無茶苦茶でもご都合でもない、いい料理だったと思います。何よりリバイバル演出が最高すぎる。

弥助の使い方にも納得~!背丈がケンと一緒って何度も言われてたもんね!そりゃあ見間違えるってもんよ。37巻、今まで蒔いて来た芽が出た結果っていうのが細かく示されてるのが好きです。悪い意味だと信忠の油断もケンの種まきで花が開いた結果だし。幼いころから恋焦がれていた姫にようやく会えるってなったら気も緩む……。そりゃそうなる……。家康が言う通り、大きな挫折を経て漢になっていく様が描写されていて良かったです。史実では出会う事のなかった二人が無事に会えた事にも目頭が熱くなりました。松姫に子が産まれている描写がある事で、武田の血が繋がったのも何だか感慨深いです。浅井三姉妹も元気そうだし、ちゃんと随所にいなくなった人たちの跡が残っているのが嬉しいね。

前巻の感想で呟いてた「>本能寺の台所に誰かいたっぽくて気になる」が『誰か』レベルじゃなくて大勢いたのウケるな。なるほどね……。この件に合わせ、弥助が何をするかとか、井上さんが何をしたのかとか、前巻で私が気になっていた事に全部解答をしてくれるので喉に魚の骨が刺さらなくて助かる。バタフライエフェクトの件も一応の回答は出したわけだし。しかもそれを望月さんに言わせるもんだからさぁ、そういう感じでいいのかなって思っちゃうよね。意味なんてなくていいし未来との統合性もとらなくてもいいのよ。………………いやマジで望月さんが言うから染みる言葉になってる気がするなコレ……。歴史を知らないぽややん(まろやか悪口)から化けたな望月さん……。

光秀のさぁ~~~~~表情がさ~~~~~ほんに………。ほんと……。謀反が失敗して、信長が生きてるのを知って、そうなってからようやく昔の表情に戻るのがマジで……やめてほしくて……私が泣いちゃうから……。
光秀の心境を知っているからこそ「生きてて欲しい」って少し思ってしまうんだけど、それは許されない事であるっていうのを分かっているケンの態度が絶妙で。完全に私とシンクロしていた。ここで「逃げて」を言ってしまったらダメなんだよ。
そしてこのタイミングで出す鍋料理な……。物語上最後の料理が『人に寄り添った料理』であった事が本当に嬉しかった。良かった。31巻の感想でもふんわりと語ったんだけど、手段としての料理ってある意味で暴力なのよ。力の誇示というか。それを結とするのではなく、ケン自身が料理でやりたい事を物語最後の品とする事に感無量だった。

「これからも 頼むぞ」

リバイバル演出多すぎるんですよね今回……。あかん。また泣いとる。読み返す度に泣く気か?心のデトックス用の本として丁度いいじゃんね……。

光秀は間違いなく死んだんですが、それでも直接的に描写しなかった事に「解釈一致!!!!!!」と漫画オタクの私が叫び出しそうになりました。演出として最高じゃない!?まず第一に、埋まってないピースを読者側が想像で埋めなきゃいけなくなるから『余韻』がメッチャ残る。そして第二に、光秀=天海説の余白を残している。信憑性のないトンデモ論ではあるのだけど、ロマンあるじゃないですかこの説。漫画内における演出としても、漫画外における情報の余白作りとしても、その両方を取れる良い演出だと私は思いました。「良い」を越えて解釈一致ってなったんだよな見た瞬間。その次にはメソッとしてるんですけど。冷静と情熱の間で。


最後までケンに翻弄されてる秀吉かわいいね……。エピローグでアルファベット覚えようとしててエライね。この世界線の秀吉はヤバイ事にならなさそうなので、このまま幸せになって欲しいです。史実における晩年の秀吉はヤバヤバのヤバなので……。私は信長のシェフの秀吉が好きだよ。信長のシェフの家康も好きだよ。天下の餅には触れられなくても、みんな笑ってて欲しい。
草むらから現れる夏さんが可愛すぎてほっこりしちゃった。そう、ケンへの特効になるのは夏さんしかいない。そして無事に産まれた二人の子、名づけがもう最高なんだわ~!!!!!!!ケンはさ、『ケン』として生きる事を決めて『健一郎』は置き去りにする事を決めたわけじゃん。でも、子供の名前は『信一郎』。………………解説不要……………………。父親の愛情と、戦国で愛した全ての人達が乗った最強の名前だよ……。たまらん……。あとお爺ちゃんムーブしてる井上さんが可愛すぎてのでそれも最高。「>じじじゃよ~♥」じじではないが~!?欲を言えば蘭丸のエピローグも見たかったなあ!!いいお兄ちゃんムーブをしている事だろう。

ツンデレ暴力系ヒロイン信長さま。この漫画を読んでいると、今の世で女信長が溢れる理由も少し分かってしまうというか!「豪快なところがあるのに繊細なところもある」というケンの評にクスっと来てしまった。それに「兄上は寂しがりや」ですからね……。不思議な魅力が溢れる、よきヒロインだったと思います。……ヒロイン、ヒロインだよ!!!


この感想を書き終えたら、この漫画から手が離れてしまう気がしてなんだか寂しいな。何度でも読み直せばいいだけども。大好きでたまらない作品に出会えた事、結末を見る事が出来た事に感謝を。【信長のシェフ】の全てを愛してるぞ!!


20240611105223-motiri.jpg信長のシェフ 37巻
(梶川卓郎)

#信長のシェフ #芳文社

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2024年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
159
トリリオンゲーム 9巻

私はこの漫画に対して、「たのしー!!」って感情だけを乗せていたいの!何がどう良かったとか言語化したくないの!ただ純粋に、無邪気に、怠惰に、面白さを享受してたいの!!

でも今回すごい突き刺さった言葉があってね…………。これは書き記しておかねばならない………。

仲良くしようとするっていうのは、傷つくリスク負うってことだ。
人と人だ。 いいんだよ怖くて。


超絶コミュ強のハルからこの言葉が出てくるとは思わなかった。いや、ハルは『数撃ちゃ当たる』方式なのは知っているんだけど、ダメージを受けずに「はい次!」って行ってるバケモンだと思っていたので。そうか、傷つきながらも素知らぬ素振りで突き進んでるだけなのか。……………ほんとか?ほんとに傷ついてるか???ハルの内面って全然見えてこないから、ロボットみたいな人だなって思ってるとこ、あります。

その一方で、この言葉を聞いたガクが小さな勇気すらも出せない有様に身につまされるんだなぁ……!別に誰かに何かされた訳でも、悪意に晒されたわけでもないけれど、「存在を無視される」っていうのは静かに重く心にのしかかるよね。漫画のシチュとは違うけど、インターネットの場だとより顕著じゃん。だから私は10円の投資(挨拶)すらも本当に怖いよ。
でもその恐怖を越えて、何かした人にしか何か返って来ないのは当たり前で。引用した言葉は、その当たり前を再認識させるのに過不足ない言葉でした。怖くていい。「怖いけど先に進め」って言ってるわけじゃない。怖くていい、ただそれだけの言葉だったから、私には効きました。

インターネットを徘徊している時に見た感想を自分の言葉に変えて横流しするんですが、この漫画って1冊の中に3巻分くらいのボリュームがギュッ!と詰まってるのが凄まじいなと思います。展開の早さと面白さが、さながらフルコースのようにコミックス1巻に収まってるのよ!おおよその漫画作品って、大体2、3巻分でフルコースが完成する作りになっているように思います。『起』として前菜、スープを出し、巻末の話にメインディッシュのチラ見せが入って、次巻からが大筋の本番的な。巻全体としてみた時に『起』だけであったとしても、1話の中に『起承転結』が入っているから、面白さ的にはあまり問題はないのだけれども。それでも「大して事が進まなかったな」っていう感想をもってしまう巻が入る事ってあるじゃないですか。
それを踏まえて考えた時、【トリリオンゲーム】の話の作りって1巻で『起承転結』が全部入ってて、事が進まなかった巻が全くのゼロなのが凄まじいなと。○○編、○○の章、が1巻でバチッと収まってるっていうと分かりやすいかも。フルコースでたとえたのが失敗だったなワハハ!

コミックスの始まり方の演出が統一されてるのがホント最高~!!未来軸の場面に飛ぶなんてこと、考えた事なかった……。だってこれはマネーゲームじゃん。成功するか失敗するか、それをハラハラと見守るのが楽しいんじゃん。それなのに『成功する未来』を先にお出ししちゃうんだ…、って!でもそのおかげで、超絶ピンチの状況でも強いストレスを感じずに漫画を読む事が出来て上手い仕組みだなぁと思いました。私のように心が弱い人でも安心して物語を追える。でも全部が上手くいっているわけじゃなくて、大事なピースが欠けてるんですよね……。ストレスコントロールが絶妙すぎるますよこれは!知ってる未来と知らない未来の、道筋の答えと結果の答えが知りたい。

桐姫が好きです。
有能でしたたか、ほしがりさん。キラキラ華やかで、無邪気に笑って、相手の防御を崩したりご機嫌を取ったりする。でも後述した『女』を利用したムーヴは彼女にとって「大事ではない事」にしか使わず、『その他大勢』に目眩しをする程度のエッセンスでしかない。ソレが大局を左右している場面が一切ないというのが、漫画の本筋を楽しむ上でノイズにならないのがすごいよなあって思います。女狐や女豹って感じがしないのよ。ただの狐や豹。
でも彼女が男性だったらここまで魅力的なライバルキャラになっていたか…?と疑問に思うところもあり。無知なお姫様のような無邪気さと、ビジネスの場で見せる冷淡さのギャップが良いんだよなあ!!ギャグ漫画日和のうさみちゃんと同じ目してる時の桐姫大好き。


ただただ娯楽として面白がりたいので、次巻から感想を言うかどうかは謎ですが、この作品を全力で楽しんでいる事を表明出来てスッキリしました。「なんか面白い漫画ない?」って言われた時に、ノータイムで作品名を挙げる程度には好きです。面白い漫画っていうのは最高だ!

20240509164413-motiri.jpgトリリオンゲーム 9巻
(コミック:池上遼一  / 原作:稲垣理一郎)

#トリリオンゲーム #ビッグコミックス

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2024年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
158
薬屋のひとりごと 13巻

猫猫と仲良し女子がわちゃわちゃしてる巻って感じだ!かわいい~!
11巻の感想で描いた事と同じ事をまた言うのだけど、この漫画って線とベタで画面のメリハリをつけてるから画面がスッキリしてて読みやすいなぁと改めて思いました。白黒でメリハリ効いてるとノイズトーンとか逆光グラデトーンがここぞと映えるのよね……素晴らしい。

壬氏さまとのアレコレは一旦保留との事でヤキモキさせて来ますな~!かといって難聴系主人公……という訳ではなく、「マジで知りたくないから遠ざけてる」のが肝な気がする。そりゃ情報取得が後ろに倒れますわ感。猫猫から『やれやれ系主人公』+『俺、また何かしちゃいましたか主人公』のハイブリッド味をそこはかとなく感じつつも、嫌味をあまり感じさせないのが凄いなぁと思います。

そんな猫猫だからこそ、アイスクリーム回での行動に驚きました。小蘭を庇うのは想定の範囲内だったんだけど、そこで『自分の伝手』を頼ろうとするとは予想外だったな~!自分の価値をそれなりに分かっていて、それをちゃんと利用するんだと感心しました。「おやじならもっと上手く出来る」「姐ちゃん達ならこうする」みたいなマインドで、「これくらい出来て当然」と己の事を小さく見積もっている気がしていたので。ちゃんと自分という存在に価値がある事が分かってるんだ、とそこに大きく驚いたエピソードでした。それにしたってアイスクリーム作れちゃうのはちょっとやり過ぎ感あるけど!

前回が男まみれだった分、今回はおなご成分が多くて大変癒されます。里樹妃の外見可愛くてスキ。子翠の自由奔放さと表情の作り方スキ。
次巻がいつでるか不透明ではありますが、しかるべきペナルティを受けたのちに筆をとって欲しいなと願っています。この漫画が本当に好きなので……。なにとぞなにとぞ。

20240418190745-motiri.jpg薬屋のひとりごと 13巻
(コミック:猫くらげ / 原作:日向夏)

#薬屋のひとりごと #ビッグガンガン

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No.
157
望月の烏

『名前を言ってはいけないあの人』が存在するので、アニメ勢に配慮して本文を隠します。



あせびこわ。

「皆さん、わたくしの息子のためにこうしてお集まり下さり、本当にどうもありがとう。どういう結果になろうとも、わたくしは皆さんのことを我が娘のように想っております」

背中がゾワゾワする~~!砕けた敬語を使って親しみを覚えさせるやつだよコレ~~~~!!ただひたすらに、あせびの事が怖い。『信用出来ない語り手』って、こちら側(読み手)に深い傷を残しますね……。あせびの何もかもが信用出来ないので、彼女が口を開くたびに「こ、この女……!」という感情が湧き上がっていました。今作中に馬脚を現す事が無かったのは残念なような、今後が楽しみなような!『大紫の前』が彼女のゴールなんだろうか……。今後も登場するたびに「あせび~~~!!」って叫びそうです。いやぁ良いキャラクターだな彼女。好きだわ。

【望月の烏】は、【烏に単は似合わない】と【烏は主を選ばない】を良い感じに合体させた作品になっていて、どこか懐かしさを覚えながら読み進めました。2日で読んじゃったよね楽しすぎて……。連日夜更かしをしてしまった。
とはいえ妃選びは形だけのもので結果が決まった出来レース。誰を選ぶのか、というワクワク感や女同士の熾烈なバトルはない。前回とはまるで違う様子が、逆に興味を惹かれました。貴族の結婚なんて今も昔も『政治』である事には変わりなく、それでも自由度が多少あったのが前回。対して今回はあまりにも酷い。姫たちもそれを知っているがゆえ、生気が感じられないのが可哀想でした。……ただ一人を除いては。

鶴が音の頭でっかち委員長っぽさがすごーい!!!

その、異性に相手にされてはしゃいでるのが『年相応』でことさらに浮きますね……。ほんとなんかゴメンなんだけど、他人との血でこういう事言うのアレなんだけど、雪哉が大事にしてる北家からこういう子が来るのがなんか、なんかーーー!「自我が強い」という言葉が似合う子だ。
七夕の節句で、山吹が鶴が音を非難したシーンはスカっとしました。暴走特急を諌めるには羞恥心を与えるしかないからな……。いわゆる『スカッとジャパン』みたいなシナリオにカタルシスを覚えると癖になるので嫌なんですが、やっぱり「思うところがある」相手がこうやって成敗(?)されるのは気持ちが良くなっちゃいますね。今回の登殿の儀、共通の敵をひとり作って残りが団結する図式になってるのがねちっこくて眉間にシワが寄ってしまうんですが、そうすると表立ってのトラブルは抑えられるから悲しいものです。女の集団を上手く運用するのに理に適っている。


そして私、明留が死んだ事を記憶の彼方にぶっ飛ばしてました。ああーーーそうだったーーー……そうだよ……。明留がいたら雪哉は今のあの感じじゃないよ……。シゲさん………明留……。
雪斎は雪斎であって、もう雪哉ではないんだろうなぁ。終章に居ただけだもんね、雪哉。けれども、

「私があの子を見間違うはずがない」

の言葉に、もう、ほんとに、……ああ!あーーー!スッと言葉が出てこないよ。しんどいなぁ。はじめて澄生を見た時にどう思ったんだろうか。ここからまた【追憶の烏】を読むとまた違う味わいが楽しめそうです。
他作品の話を引き合いに出すのですが、雪斎の必要悪ムーブがどことなく『ゼロ レイクイエム』を思い出させるので、それに似た形で物語が幕引きされる事がないように祈っています。「死んで欲しくない」というよりは「私の予想を上回る物語を出して欲しい」という欲です。


カバー裏の概要を読んだ際、金烏代が美女にうつつを抜かして儀式が荒れる……といった話になるのかと思っていました。だから凪彦の第一印象は良くなかったんですが、それはもういい子で!!超ビックリよ!!両親がアレでソレなのによくもまぁ……ここまで純朴な子に……。やはり血よりも環境なのか。

「ああ、すまない。そなたの忠心は宗家ではなく、兄上へのものであったか」

これをサラッと言えるの本当に凄いと思う。おもわず一瞬呆けてしまった。凪彦の事が一気に好きになったし、この子が語る言葉を信じようって思えました。なんというか、分かりやすく『主人公』ですよね、彼。澄生こと紫苑の宮を主人公にすると「強い」がゆえに読んでいて疲れる事になりそうです。凪彦は「弱い」がゆえに応援したくなるし、今後伸びしろしかない。次も彼目線の話が読みたいなぁと思いました。
もろもろの事件が形的に終息"させられた"時に雪斎の部屋に殴り込みに行くのが格好良かった!漢を見せたね……!そして操り人形の木偶に話しかける雪斎の、なんて冷たいことか。いやこれが雪哉だって分かってるんですけど……。雪哉こういうヤツですけど……。

そして「ここからもう打つ手はないのか」と打ちひしがれていた時に蛍からのアプローチですよ!!!
いやーホント気持ち良かった!びっくりした!!まさかそこに伏兵が潜んでいようとは!だって今回で登殿した姫たちに強い自我を感じていなかったもの。あ、鶴が音さんはちょっと強すぎるんで抑えてもろて良い?……いやこれ、鶴が音の強さがいい隠れ蓑になってるんだな……やるじゃん……君は雪斎派閥だけども。
話を戻して。まさか姫を起点に新たな希望のバトンが繋がるとは思っていませんでした。この作品の女子たちって御家の事で手一杯で、マクロな視点がとれていない子が多いように思います。仕方ないよね、戦国時代の姫みたいなもんだもん。女は添え物、政治の道具。だから四姫の中から謀反に似た事をする女子が出るのにビックリ仰天で!やるじゃん!!「やれる事をやろう」という小さくとも大きな決意。その芽が育つ事を祈っています。


さて。台風の目、こと澄生ですが。

紫苑の宮って気付いてませんでした!!!!!!

私は素直なので!!ますほさんちの長女ならまあこれくらい……なるかな……?と思っていました!!外界の知識が濃すぎるのはちょっと引っかかったけども。そもそもとして最初から答えが出てたのよね。「奈月彦にそっくり」って。いやますほさんの長女なら……ね…………イトコだし…ね!
短編・烏百花の【きんかんをにる】で奈月彦が感じていた「政治は自分よりも得意」であるという予想。あれはこの展開のための匂わせだったのか、と……。立ち回りという広義の『政治』ね。人心掌握を心得ている。
話は少しそれますが、短編の回収として腑に落ちた事があります。今作を読んで【あきのあやぎぬ】に対してモニャモニャ~っとしていた気持ちに納得がいきました。『山内』に対して博陸候 雪斎がやっている事を『家』という単位に縮小して書いたのがあの小話だったんだなあ。
寵愛対象であるうちは幸せである──。まさに、と。いやぁ、短編を読んで感想を残し、そのままの熱量で【望月の烏】に挑んで良かった。超良かった。とても楽しい。

話を紫苑の宮に戻して。彼女が言っている事ってまさに『理想論』なのだけども、耳を傾けたくなるカリスマ性があるなぁと感じます。前しか見ていないからかな。それにいいじゃない、青くて。若者が謳ってこそよ。それと行動の節々で雪哉に対する甘えを感じさせるのが好きです。

雪さんなら分かっているはずだし、やれるはずなのに何故そうしないのか。

そういった感情を二人の討論から感じました。可愛いじゃないの。
見ている方向は一緒なれど、道が交わる事は決してない。ここでもう、明確に別れてしまった。けれど、『雪哉』と『紫苑の宮』として二人が言葉を交わす日を夢見てしまいます。

次回は凪彦メインで長束さま登場でしょうか。
【烏の緑羽】の印象はまだ残っているんですが【楽園の烏】【追憶の烏】の記憶が薄れてきたので、ここで一度復習をしておきたいところですな。……買うか、文庫サイズも!!
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20240416191404-motiri.jpg望月の烏 /八咫烏シリーズ
(阿部智里)

#阿部智里 #八咫烏シリーズ

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No.
156
聖☆おにいさん 21巻

ツイッ……Xネタを出せるなんて無敵か??? 黙示録の予言よりも怖いXのアップデート告知な……。分かる、分かるよ。アップデート入るとおすすめがしっちゃかめっちゃかになって腹が立つんだよ……。ほんとうにアンデレがXを守護してくれたらいいのに……。

愛子ちゃんの見守り話、イエス側宗教のアレな部分が出ていて面白かったです。好きか嫌いかで問われたら全く好きじゃないよ、あの宗教の贔屓が強いところ!まあそもそもとして「信じる者は救われる」ですからね。一方のブッタ宗教サイドは「己が肉体でなんとかせい」という結論になるのが宗教観を出していて面白いなと。ふわっふわの愛子ちゃん可愛い。

氷川きよし氏が休止の発表をした際、いの一番に心配したのがこの漫画の聖母マリアの事だったんですが、お元気そうで安心しました。それにしたってタワマンの35階まで階段を使うのはやりすぎである。

20240415204021-motiri.jpg聖☆おにいさん 21巻
(中村光)

#聖☆お兄さん #モーニング

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