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197
楽園の烏(再読)
こんにちは。東家の風見鶏、ささら餅です。
もういい加減に打ちたいですよね、終止符をさ……。雪哉と紫苑の宮、どっちに肩入れするのかの答えを出すぞ!!
いやさ~、出さなくてもいいんだけどさ~、ふわふわとした状態で天上から物事を見るよりも、誰かの目線で読んだ方が感情移入出来て楽しいから。1回目の感想はこっちです。
本当に何も覚えていなくて笑っている。4年前に読んだ本の内容ってこんなにもすっぱ抜けるんだな……。
・はじめくんがボンクラじゃなかったこと
・頼人はふわふわとした貴族のボンボンと見せかけて雪哉タイプ
・雪斎が必要悪いっぱいしてること
これだけは覚えていました。イコール、トビくんの事は本当に覚えてなくてですね……。「こんなピュアピュアだったっけ!?」ってなっちゃったよ。ですよね、フリですよね、ビックリした。
それと猿出現の描写や状況も真に迫っていて、もしかして残党って本当にいたのかと誤認してしまうほどでした。神視点ではそうでない事を知っているはずのことなのに、視点主である頼人の目だけから見ると猿の仕業であるとしか思えないもの。なにより猿撃退の合図として弥栄の芸をやるのがすげえよ……。アレじゃん、サイレンが鳴ったらパトカーか救急車っていう脊髄反射の反応を植え付けてるのと一緒。雪斎の『教育』、こわいですね。
初めてこの話を読んだ私は既知の登場人物が全然出てこない事に混乱を覚えていたわけですが、ほぼ全てを知った状態で今作を読むとまた味わいが違って面白かったです。長束さまのあの感じとかね、好き。オムツ取れてるもんね。
時系列って【烏の緑羽】⇒【追憶の烏】⇒【楽園の烏】⇒【望月の烏】⇒【亡霊の烏】であってますか!?正直あんまり自信ないのだけど!すぐ忘れるから私!澄生が紫苑の宮っていうのをすっぽり忘れるほどに素直だから私!……そう、視点主の見てるものと気持ちを素直に……飲み込んじゃって……。あせびのことを可愛いな~って思いながら【烏に単は似合わない】読んでたから……。
あと手のひらくるくるするのも得意なのでまた過去の自分の発言に疑念を呈するんですが、マクロな視点を持って事にあたっているのは雪斎。
これは真の金烏である奈月彦の意思を継いでいるものだと思う。山内の滅びを回避するのが雪斎の目的。
【亡霊の烏】感想より
別に奈月彦の意志は継いでないような気がして来た。いや、継いでるんだよ〝金烏の意志〟は。そこに奈月彦の気持ちはあったのか?っていうのを私はずっとずっと言ってきていて。だって【追憶の烏】で浜木綿さんが「お前(雪哉)は奈月彦を見ていなかった」って評してて。〝金烏〟へと忠誠を誓う雪哉を見て、奈月彦が寂しがっていた過去もある。ともあれば、雪斎の行いは雪斎の望みであって奈月彦はいないんじゃないかな……と今は思っています。家族が大事だから山内が大事、芯があって良い。
一方で民草の事を考えていると思っていた紫苑の宮ですが。いやこれ、復讐心がメインになってませんかね……。自身の生まれ故郷、美しい桃源郷を守りたいって心の底から思ってる?父の気持ちをないがしろにして自分達を追いやった人たちへの復讐心が原動力で、ただそれっぽい事言ってるだけだったり、しない?今作を読み返しててなんかそう思っちゃったな……。【望月の烏】読み返したらまた手首が高速回転する気もするんだが~!読み落としてる気がするなー!わからーん!……分かった気になるよりはいいかー!!
とまぁそんな感じで私のファイナルアンサーですが。
雪哉の肩を持とうと思います。
「感情でものを言います」の私が、感情を原動力として動いていると思われる紫苑の宮の肩入れをしないだと!?って自分がびっくりしているよ。復讐結構、青い理想結構。でもそれよりも私は、自分の心に素直に、だがしかし感情を分別して必要悪をなす雪哉をカッコいいと思えたので。
ただなあ~~~~~~梓さんを喪った事でなあ~~~~~次の時間軸の雪哉がどうなってるか分かんないんだよな~~~~!!!こわいよー!大事な核を失ってしまっては、雪哉は雪哉を保てないと思うから、本格的に『ただの黄烏』になってしまうのだろうか……。ううー。最終巻出る日程まだ決まってないから再読をしながらのんびり待つぞ……。
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楽園の烏 /八咫烏シリーズ
(阿部智里)
#阿部智里 #八咫烏シリーズ

