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僕のヒーローアカデミア 41巻
インターネットをやっている以上、最終話のネタバレを踏まないのは無理なのではないか。最近の悩みです。「敵のヒーローにならなきゃ」
弔くんのこの言葉がすごく良かった。誰かにとっての良い人は誰かにとっての悪い人。これよ!
私の気質がヴィランタイプであるが故に、主人公側よりも同盟の面々に感情が持っていかれることが多いと思っていましたが、最後の最後のバトルでまでそれが発生してしまうとは。
この巻の一番好きな場面、間違いなくここだもの。
デクくんって「誰それだって事情があるから救えるはず」みたいな思考回路をしていないんだな、ってここでようやく分かりました。彼に対して「理解出来ない」といった旨を何度も言ってきたから、最後に少しだけ心に触れられた気がした事にビックリしています。一生宇宙人扱いしちゃうと思っていたよ。
同じ『人間』だから分かり合えるはず。
その一心で動いているのがメチャクチャにかっこいい。
『ひとりはみんなの為に』という個性を持ち、世界最強のヒーローになったとしても、最後に通したのは『緑谷出久』の気持ちなんだなあって。そしてそのデクくんの根本にあるのはヒーローへの憧れの気持ち。人間として、ヒーローとして。その両輪を見事に回している様があっぱれよ!
デクくんがここでヒーローとしてヴィランを救っていたら、気持ちが少し冷めていたと思う。ああ、ジャンプの少年漫画だな、って。でもこういう形で弔くんと決着をつけて、なんかこう、ほんと、こみ上げるものがありました。
OFA脳内会議、6thの煙幕の方が凄い一般人みがあって好きなんじゃが!!!この人だけなんかこう……言ったら悪いんだけど『格が落ちてる』感が半端ない!そして本人もそれを自覚していらっしゃる!!好き!!その上でこの人の事までデクくんは救っていくんだからパーフェクトよ……。「―AFOに勝って お迎えに行けてたら――…」
この巻で2番目に好きだったのココかもしれない。この『お迎えに』っていう単語のチョイス!迎えに、じゃないの。お迎えに、なの!菜奈さんと息子さんの時間が大昔に止まっている事が切々と伝わる。そのさ、死んだ存在に謝罪を伝えたところで究極の自己満足でそれこそ轟家の夏くんが主張するみたいな事になってくるんだけども。それでも。人間はひとりで産まれてひとりで死んでいくんだから、最後に自分が満足する形で人生を締めるのって大事だよね、って思いもしました。彼女の言葉を受け、弔くんの中の弧太朗さんがノーリアクション描写だった事も良かった。そうです、それはまぼろしです。
黒霧が最後に動いたのが意外でした。もう彼の話は終わったと思っていたし、ヴィラン側の気持ちが勝ったって思ってたから。でもさぁ、人間の気持ちって白と黒じゃなくてグラデーションなんだよね。イエス、ノーって言わなきゃいけないからそう言うだけで、そこに至るまでに色んな思考や感情がある。そういう事を彼がひとりで表現していて、大集合のための舞台装置になっていない様が良かったです。ヒロアカ、キャラ魅力及び画力がぶっ飛んでいる事もさながら、人生において大事な事を啓発をしているから好きなんだろうな私は……。
大集結ラッシュ!本当にラストバトルって感じだ!まさかまさかの子が身体を張っていて感動したんだけど、ネットで微細なネタバレを踏んでいたために「熱い!!!」よりも「(目にした話は)ここの事かあ」という気持ちが上回ってしまい……!悲しみ。でも、ジャンプを0時に買って読むという攻めのネタバレ回避方法をとっていないのは自分が選んだ事だからねぇ。恨むなら己なのよ。
電池切れになってウェイ顔で来る上鳴くんと、こういう場に絶対来たくないであろう峰田が頑張っていた事がとくに好きです。トリのセリフを峰田が言うだと……!?
「頑張れ!」のとこ良かった。もー他に言う事はないですよ。良かったの一言!
さらーっと軽く感想を書こうと思ったのに、様々な自我を出してしまったな……。エピローグも楽しみにしています。
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僕のヒーローアカデミア 41巻
(堀越耕平)
#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

