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悪役令嬢の矜持 1巻

面白かった~!!いやはや、漫画の構成及び宣伝の仕方が最高に上手い!ぶっちゃけ先の展開は分かるんですよ、PRで流れて来た丸ごと読める1話の様子を見れば。主人公は断罪を望むが、そう上手く事が進まず何だかんだとエエ感じに収まる形になるんだろうなぁと。このように先は薄っすら見えているんだけど、ウェルミィが断罪劇を仕立てるに至った心情だけ隠されていて。

『どうなるか』よりも『どうして』が知りたい。

そう思わせる程の魅力を、断罪のはじまりを受け恍惚の表情を浮かべたウェルミィから感じました。ここの演出、見開きの使い方と絵がマジでうまーい!!そしてあの見開きからの後ろ姿!1話の掴み方がまるでお手本ようでうっとりしちゃうな……。

世代がモロバレする感想を落とすんですが、この形式ってアレですね。【古畑任三郎】。犯人、犯行内容の提示が一番最初で、そこから過去を手繰り寄せるようなかたちで現在軸のお話が展開していく。パッと見は『ざまぁ』系のジャンルに分類される作品なんだけど、読み進めてみると『ミステリー』ジャンルの味わいも感じて楽しかったです。それにざまぁって言ったって断罪が本意だからざまぁでもないしな……。複雑な構成をした漫画だ……。

ウェルミィの犯行が大衆の前でつまびらかになるわけですが、彼女が〝 義姉が大大大大大好き 〟っていう下地をこちらが持ったうえで聞いていると「(演技としての態度とセリフ回しが)へ、下手クソー!!!」となる場面も数多く見られて面白かったです。ウェルミィ、愛いヤツめ~!!!雨が降ってる日に離れにスープ持ってくのヘタクソすぎる。あんなんバレバレになるの決まってるやんけ。なんで「お義姉さま大好き♥」がバレてないと思ったんだよ!

先に言っていた『どうして』ですが。この言葉は正確には『どうしてそこまで』です。お姉ちゃんが大好きなのは分かったけど、だからってなんで家族を巻き込んで破滅の道を歩まなきゃならないんだ!?と思っていました。けど、そこまでしないとイオーラの命が失われる程の仕打ちが行われていたんですね……。なーるほどなあ!いわゆる『搾取子』どうこうの話ではなく、呪いの力に頼る程に両親から疎まれているとは思っていなかった。姉の命>>>>家族だったわけだ。姉の命の危機に気付けど、十かそこらの小娘が状況を変えるために差し出せるものは何もなく。ただ賭けられるのは自分の命だけ。いやー、いい愛だ……。

ビンタ!!!!からの本音暴露!!!良いスピード感だ。ここ一番のところで見開きをバーン!と使って感情表現してくるから痺れますな。「物語としての見せ場だよ!」ってところでも使ってるんだけど、1コマとしての見開きはウェルミィの感情が頂点に達した時しか使ってないのがさぁ……こう……『感情』を大事にした漫画なんだなっていうのが分かりやすくて好きです。

ウェルミィ本人も言っていましたが、結局この断罪劇がまさに茶番になったのが色んな意味で良かったです。事が上手く運ばないどころの話ではなく、両親以外の関係者全員に大体バレてるのが笑っちゃうんだよな。「知ってました」って手を挙げるみんながオモロ。中でもイオーラお姉ちゃんが照れ照れしながら手挙げるの凄い良いね……ラブリィ……。

1巻完結ものとして、『その後、ウェルミィとイオーラは仲良く暮らしました』というオチでも満足出来ました。むしろその方向になる事しか私の単純な頭は思い至らなかった。……いやーーーーやられたなーーーーー!
あのオチになるとは予想だにしなかったのよ!!!!あ、そっちと!?みたいな……。確かに最初から言ってなかったわ……。巻の構成が上手い……。うまい……。これはまんまと2巻を手に取ってしまうのよ……。ここは物語の核だと思うのでサラッとスクロールした時に目につかないようにぼかして書いておくね……。広告で1話を読んで気になってる人、買って間違いはないから!オススメ!!


20240621130407-motiri.jpg悪役令嬢の矜持 1巻
(コミック:星樹スズカ  / 原作:メアリー=ドゥ、久賀フーナ)

#悪役令嬢の矜持 #ガンガンコミックスUP

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