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No.
93
僕のヒーローアカデミア 36巻

感想を言いますわよ! 前巻の感想で「>着地の仕方によっては次巻ノ―言及かもしれません」と申し上げました。感想を言うという事はニッコリしているという事です。


15年早く爆豪勝己に会っていたら危なかった。(夢的な意味で)

なんじゃこいつ……多面体が過ぎるんよ……。いじめっ子勝己から始まって、ピーチ姫勝己やって、負け犬勝己もやって、文化祭とかでなんでも出来るスパダリ勝己もやって、更にここ最近は素直勝己でしょ……。いや凄い……。誰かにとっての良い人は、誰かにとっての悪い人だ。みたいに裏表を語るだけじゃなくて、見せる面があまりにも多すぎる。そりゃあ人気投票第一位にもなるわな……。
ずっと後ろに居たと”思いたがっていた”出久くんが自分の隣に居た事にちゃんと気づいて、更にそこから追い抜かれた事もしっかり認めて、その過程を一からずっと見ていただけに「>なァ出久 俺まだ おまえに追いつけるかな」の言葉がグッと心に沁みて、涙腺が緩みました。そこからの、「>サイン欲しかったんだよなァ」発言と年相応の緩い笑みでトドメを刺され……ほんっとこの子はさあ!!めちゃ器用なのに感情だけ不器用なん!そういうとこずるい。これで退場だと思えないのが、数々の娯楽に触れて来た大人のメタ読みで少し自分にゲンコツしたいのだけど、結果がどちらにせよ出久への大きな爆弾となるのでそこの描写を楽しみにしています。……サスケくん(NARUTO)がVSハク戦で死んだ時はガチ泣き出来たのにな……大人って汚れてるわね……。

轟くんVS荼毘編は思ったよりも早い決着でビックリしました。正直コミックス1巻分持っていくと思っていた。アニメ5期分までは先に映像で見ていたので実感が薄かったのですが、こういうサブキャラ同士のバトルカードを速やかに片づけてくれると読みやすくていいですね。感情の連続性を保てるというか。
轟くんが荼毘を越える火力で奴を倒していたら、この二人のカードに一切触れる事無く感想を書いていたと思います。なんかこう……それってなんか……いや…なのよ……!相手が1000の力をぶつけて来るなら、俺は2000の力で立ち向かうぜ!!っていうカタルシスをヒロアカには求めていない。皆が夢えがく、それぞれのヒーローになって欲しい。だから轟くんが炎の力ではなく氷の力を以って荼毘を制したことに、凄く満足感があります。荼毘の煽りをちゃんと受けた上で流してるのも格好良かったな……。荼毘が世の中や轟くんにぶつけてる感情って100%ただの八つ当たりで(ぶつけるべき相手は父親)、轟くんがそれに対して自責することなく「俺たちにぶつけろ」と ”家族の問題” として解決しようという態度を貫く所が良かったです。メンタルよわよわだったら俺の所為だってなっちゃうヤツだよこれは。強くなったね轟くん……。A組は誰も置いていかない。

その一方で、

轟炎司の”乗り越えてなさ”が最高過ぎる~~~~!!!

轟くんは兄の問題をしっかりと乗り越えている事を証明したわけですが、彼らの決着がついてもなお心の霧が晴れない轟炎司が美しすぎる……。「>俺を見ていてくれ」っていう言葉には ”今とは変わる” という意図が含まれていると思っています。そしてその上で出した結論は「>生まれ変わろうなんて考えるな」。変わる事だけが強さじゃないし、乗り越える事だけが全てではない。止まない雨だってある。自責の念に駆られながら一生いきていく事がこれでもかと語られていて、とても良かったです。いや~~~~~~エンデヴァーのエピソードめちゃくちゃ良かったなーーー!!着地点がほんとうに満足です。荼毘を乗り越えてたら多分そっぽ向いてたわ……。

あとは修学旅行に行きたかった3年生とか、耳郎ちゃんの勇気を振り絞る所とか、AFOの煽りとかが好きです。……ほら…基本ヴィラン側だから……清々しい悪役はそれでいて好きなので……。「>学生気分の延長で来てしまったんだね」っていう煽り好き。それな。そしてそれに対する耳郎ちゃんの啖呵な……好き……。
アレコレ語りましたが一番好きなページは弔くんの所です。

「僕ちゃんと友だちいるもん!!」

あ~~~~~~~!!モンちゃんもそうだねえ~~~~~~~~~~~~~!!😭😭😭
転弧くんがまだおるんや……ってビックリしてしまった……。出久くんの弔くんまで救いたい精神、作中ですら賛否ありますがこれなら希望の芽が見えたのでは……?とはいえまずはトガちゃんからか!!次巻も楽しみです。
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20230510152107-motiri.jpg僕のヒーローアカデミア 36巻
(堀越耕平)

#僕のヒーローアカデミア #ジャンプ

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No.
92
ラーメン赤猫 1巻

インディーズ連載枠から通常連載枠への昇格おめでとうございます!それほどまでに人気だとは……思っていたけれど!😊

ラーメン赤猫の面々、それぞれにフォルムも顔立ちも違って絵だけで個性を出しているのが凄いなあと改めて感じました。デフォルメが強い絵柄だと画力の高さがなりを潜めがちなんですが、アンギャマン先生もその類でめっちゃくちゃに画力が高い方だと思っています。動物をここまで描き分けられて、たまにリアルに”猫”してる表情が出てるのが凄い。

動物×食べ物の組み合わせってほっこり系日常漫画に舵を切る事が多い印象なんですが、今作はほっこりというよりはキッチリと「仕事漫画」している面が強くてそこが気に入っています。新しい職場で心機一転頑張ろう!となっている社さん目線だからそう感じるのかな?猫の事に感想がいきがちですが、社さんの仕事にかける一生懸命さも青さと爽やかさがあって好ましく思っている点のひとつです。お話が彼女視点で進んでなければここまで好きな漫画にはならなかっただろうな、とも。通常連載枠になってから社さん目線でお話が進行しない回が続いたのですが、そのお話はいつもより心に響かなくて。どの視点でお話を見るかがこれほど重要だとは思わなかったので、自分自身にびっくりしました。

赤猫メンツの推しはサブちゃんです。佐々木さんと迷うけど!黒猫のおめめがクリッとマルッとなってる感じが凄く好き~~!あとヘソ天ブラッシングね……\ おああ~~ /

20230510151828-motiri.jpgラーメン赤猫 1巻
(アンギャマン)

#ラーメン赤猫 #ジャンプ

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2022年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
91
「疲れない」が毎日続く! 休み方マネジメント

漫画をやりながら漫画をやりたくて………どうしてもそれを諦めきれなくて……ッ!参考になるかな、と思って読みました。大当たりでした。メンタル管理というか、気持ちの持ちようを説くタイプの本かと思っていたんですが、脳科学の本ですねコレ。



一番参考になった情報が【4-6-11睡眠の法則】です。(本当にぐっすり眠りたい人へ 睡眠の質を驚くほど改善する「4-6-11の法則」(デイリー新潮) – Yahoo!ニュース )パフォーマンスが落ちると示されている時間の前後、ごくごく微細な予期不安が起こっている事が多くてですね……。バッチリ……当てはまっている……って……。いや、疲労感+食後で血糖値が上がっているから、身体の状態から逆算して不安が発生しているだけだっていうのは常々分かっていたのだけども!それでも嫌な感覚は嫌で!変な日本語を直さない程度には嫌な感覚が嫌!しかし、生体リズム的に誰しもが疲れている時間だと分かれば、しょうがない力が高まるというもの。その時間帯は素直に休んで、夕方に期待すればいい。この情報だけで買った価値大アリの本でした。すぐ忘れちゃうから定期的に読み返そう。

20230510145139-motiri.jpg「疲れない」が毎日続く! 休み方マネジメント
(菅原 洋平)

#健康

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No.
90
「アジャイル式」健康カイゼンガイド

「うっすらと体調が悪い」という人へ向けた、健康を維持する為の考え方や実践方法をまとめた本。一口で言ってしまうと、健康方面に特化した『独学大全』です。

健康改善は“やる・やらない”の二択じゃなくていい。無理なく続けるための「アジャイル式」健康カイゼンとは?

良い行動を習慣化させたいけど、実際には出来ない!と地団駄を踏んでいる人の背中を押す内容になっていると思います。そもそもとして”良い”と思っている事が難なく出来るなら世の中ハッピーなんよ。”良い”と思っているだけじゃ身体が動かない。じゃあどうすればいいか?まずもって”何故健康になりたいのか”。その”何故”を深堀りして、自分の願望に向き合ったら後は実際に行動するだけ。……でもそれすらも出来なかったら? ⇒ 小さく細かく刻めばいい!という具合に、気持ちの在り方から実際どう行動すればいいかまで、分かりやすくロードマップが引かれている内容で読みやすかったです。『アジャイル式』という概念以外で目新しい情報は特になく、私にとっては既知の情報ばかりだったのですが、それでも楽しく読めました。
『独学大全』+『最高の体調』+『小林弘幸』の良いトコ取りって感じなので、健康系の本を一冊推せって言われたらコレになるかな~……。納得しないと行動出来ない人に特にお勧めです。……そうです私です。心がついていかないと行動しない。デモデモダッテが得意です!!!!!

20230510144842-motiri.jpg「アジャイル式」健康カイゼンガイド
(懸田 剛 / 福島 梓)

#健康

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No.
89
脳を鍛えるには運動しかない

運動に対するモチベーションをあげたかったので、それに関連する本を読みました。ずっと興味があったけど、お値段がまあまあするので後回しにしていたのよね……。翻訳本ってちょっと読みづらいし。

運動というか、心拍数を上げると良い脳内物質が分泌されるので脳の機能が改善される、という内容です。運動が身体に良い事は全人類分かってるけど、じゃあ実際どう良いのさ?という事を書いている本で、まさにタイトルが全て。いいタイトルだ。内容はほぼほぼデータなので、斜め読みや飛ばす所が多かったです。納得力を高める為の書籍って感じですね。

この本を読み、ふと閃きました。心拍数を高める=脳の機能を改善するんだったら、サウナでその行為を行えているのでは……?と。運動の代替え行為になってるから、サウナでスッキリしてる働き人が多いんじゃないかなー!私はサウナが好きなので、漠然と「サウナは身体に悪い」と言われると「エビテンスありますか?それならフィンランドの平均寿命は低いはずでは??」みたいな顔真っ赤な脊髄反射反論をしたくなります。好きな物を貶されると冷静さ失う。ただ「身体に悪い」ではなく「心臓に負担をかけている」と言われたら、それはそう、としか言えないので……。温かい所から急に冷水に入る行為が身体に負担をかけないわけがないんだよなぁ!ヒートショック!けれど、心拍数を高める事が脳に良いなら、身体にかける負担を差し引いてでもプラスの働きがサウナにはあるんじゃないかなぁ……なんて事を思ったりした次第です。

以前言及したこの本 でも、身体に対する働きより脳に対する効果を前面に出していたし。コロナ禍になってからスーパー銭湯に行く習慣がすっかり抜けてしまったので、2023年は週1ペースで通うようにしたいなあ。パニック障害を克服する練習として始めた事だったから、割と寛解している今は通う動機が薄かったりしたのよね。ドキドキさせて発作を起こさせる事で、心拍数が上がってるから不安になってるだけで身体の正常な反応なんだよ~~って学習させるためにやっていたんです。……文字で起こすと暴露療法ってめちゃくちゃスパルタだな?でもこうやって慣らすしかないからなあ。そして割と寛解した、と言うものの未だ夜中に動悸で起きる事はあるので、大きな発作につなげない為にも継続してサウナに通うぞ。決意を新たに。脳みそを鍛えてこ!……とはいえ、ととのう事自体は好きじゃないのよね~~~~~~!!!!頭の中に宇宙出来て怖いんだわ!!!!あれにハマるひとすごい。

心拍数を効率よく上げるHIITもね……ちゃんとやっていきたいんだけど、辛過ぎてやりたくない……。HIITを5分やるか、有酸素運動(ズンバかフィットボクシング)を30分やるか、って天秤にかけて後者をとってしまう現在です。25分余計に動いたとしてもやりたないレベルでシンドイ。健康を維持するのって難易度高いね!

20230510144251-motiri.jpg脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
( John J. Ratey )

#健康

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2022年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

No.
88
烏の緑羽

「分かるけど分からねェ……!」が解消されるかと思ったら、フォーカスされた先が長束さまだったので色んな事が分からないままっていう~~~~!【楽園の烏】の感想でも言及したのですが、今回も読書エンジンがかかるのが遅くて前半は休み休み読んでいました。しかし中盤になってからは何もかもが気になってきて、就寝時間を1時間半もオーバーした形で一気に読了してしまい。八咫烏シリーズ、最初のパンチが本当に弱いんだけど、前半の出来事が遅効性の毒みたいに一気に巡り始めるから凄いなあと思います。いやだってこのタイミングで路近の話聞きたい人とかいる!?!?おらんやろ!!けれど、長束さまと路近周辺を掘り下げる事によって、山内の裏の部分とかの世界観がこれでもかと感じる事が出来たので、必要な内容だったなぁと考え直しました。というか、雪哉一人に肩入れせずに済む。

【烏の緑羽】は長束さまのオムツがいかにしてとれたか、というのをメインテーマにしているようで全然そうじゃなくて、山内のいびつさを改めて叩きつけたかった+サブの登場人物について掘り下げる事で、雪哉と対立している面々への共感力を上げたかったのかなって。そもそもとしてタイトルが……だし!【追憶の烏】で雪哉の心境だけ知っている状態で、いかにして【楽園の烏】に至ったかが描かれたら、大多数の読者が雪哉の選択が正しいと思ってしまっていたと思います。前作主人公だしね。長束さまと緑寛が掘り下げられた事によって、ああいう環境で育ってきて、その上での信条があるから雪哉と対立したんだな、という納得力が上がったというか。ネット上の争いごとでもそうですが、片方の事情だけしか知らないとかフェアではありませんからね……。両者の下地をしっかりと読み込めた事で、これから先に何が起きたとしても片方に過剰に肩入れせずに済むのは助かります。とくにわたし、めちゃくちゃ感情で物を言うので!分からないものは怖いの精神なので!


「お前――このためか」
 その顔を見た瞬間、これまでどうしても分からなかったことが、ようやく分かった。
「このために、私に仕えてきたのだな」

 ―第六章 翠寛


ここからの流れ、パズルのピースがカチッとはまって脳汁がぶわーーーっっと出る感じが堪らなくて大好きです。しびれた。
緑羽視点で路近の過去を追ったものの、追えば追うほど意味が分からない存在で霧は濃くなっていくばかりで。早い話がサイコパスですよね彼……。精神疾患をバシッと決め打ちしていうの、物語上の登場人物とはいえちょっと憚られるな~~!路近自身が望んでそうなったのではなくて、生まれ持った気質だからなおのこと。
それはさておき。理由が理解出来たからといって、それを心で咀嚼出来るかどうかは別だな、と路近を見て感じました。先のように”納得力”という言葉を私はよく使いますが、彼の事は分かったけれどその心の在り方に納得は出来ないというか。霧は晴れども、そこには沼が広がっていてこれ以上は追えなかった。そんな感じです。これを側における長束さまは凄い人だよ……すごいよ……。奈月彦を全肯定するだけの人だと思っていたら、今巻で一気に深みが増したなあ。なんせ私、

雪哉の主どこ行った!?!?奈月彦だけじゃなくて浜木綿もいないし私の大好きなますほさんもいないし更には澄尾すらいないんだが……?いないんだが…?どういう事なの…なんなの…全く分かんない…作者さんがこの混乱を狙っている事だけは分かるんだけど。ますほさんとか澄尾いるとなんかちょっと安心するから長束の方出すのがまたいい塩梅だわ…。その長束様もよう分かんないとこにいるしさあ。

って【楽園の烏】の感想で言うてるから!!長束さま出てきても全然安心感ないって半ばディスってるから!!ごめんね!!しかし公式でバブちゃん判定が出た事により、この時感じた私の長束さま評は間違ってなかったんだな、って。

次巻はようやく浜木綿さん視点が来るのでしょうか。正義の反対は悪ではなく別の正義、というのを痛い程描いている第二部。登場人物の行く末というミクロ視点も気になりますが、八咫烏の未来というマクロ視点でも続きが気になっています。栄えなくてもいい、穏やかな未来がありますように。

20230510143754-motiri.jpg烏の緑羽 /八咫烏シリーズ
(阿部智里)

#阿部智里 #八咫烏シリーズ

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No.
87
追憶の烏

前作までの間に何があったのか分かるけど分からねェ……!そんな感じです。加えて衝撃のラストに全部気持ちを持っていかれたので、間の出来事への印象が割とすっぱ抜けている。あのラストに驚かない人はいないでしょう……露ほども思い浮かばない再登場だったよ……!

若宮の心変わりというか、件の遺言に雪哉の思いと同じく一瞬だけ「なんで!?」と思ったのだけど、すぐ腑に落ちた、のち感傷的な気持ちになった。家族を得た事で、『金烏』から『ただの奈月彦』になったんだなあと。……いやもしかしたら山内を考えての事かもしれないけれど!今のところ私はこう考えています。だから、金烏に仕えていた雪哉が浜木綿さんと袂を分かつのは至極真っ当な事で。ただ、理解は出来るが感情が追い付かない……!分かるけど分からねェ!紫苑の宮は何を思っているんだい!憎悪の英才教育を受けたのか!?

改革には痛みを伴うもの。現実の歴史でも存分に語られていますが、その痛みは先の合戦で既に終わっていると思っていました。猿や神といった”外敵”と一致団結して戦う事によって、分裂の危機を乗り越えたと勝手に感じていた。しかしまーーーーーそんなはずはないのよねえ!!敵がいなくなったら新しく敵を作るだけ……というサイクル、日常生活でも心当たりがありすぎてしまう。奈月彦、いかんせん有能な身内に甘くて一度でも敵/無能と認定した者にめちゃんこキツイな、と思っていましたが、きっと同じ事を色んな所で色んな人が思っていたんでしょうね。だって私【烏に単は似合わない】の奈月彦めちゃくちゃ嫌いだもん。なんやねんコイツ!って感じでした。彼の少し深い所に入らないと、彼の気持ちは全然全くサッパリ分からない。そして分からない存在は、こわい。大人たちと女の憎悪が上手い事噛み合って奈月彦の暗殺が成功してしまったわけですが、その背景には割と納得の気持ちでいます。繰り返すけど最初奈月彦嫌いやってん!!その感情を思い出すだけで、四家の方々の気持ちと彼女の気持ちがちょっと分かるのよ……。しかし納得はしているけれど、だからといって死んでもいい訳ではない。奈月彦に限らず誰でもそう。そこの辺り、胸がモヤモヤします。これも『追憶の烏』における「分かるけど分からねェ……!」の要素だなあ……。

【楽園の烏】に至る雪哉の行動は全部納得しかなかったのだけど、奈月彦の気持ちだけは推察するしか出来なくて本当の所が凄く気になる。語られる日が来るのだろうか。語られたら、私の心は誰に傾くのだろうか。
それにしても雪哉、ずーーーーーーっと行動がブレない。家族が大事だから山内が大事。その山内を大事に想っている金烏である奈月彦が大事。いや、奈月彦個人の事もきっと大切に思っていたと思う。ただそれ以上に、金烏としての彼に焦がれていただけで。心の中に柱がキチッとあるキャラは、一見意外とも思える行動をしてもちゃんと理由が分かるから良いですね。

っていうかあせび~~~~~~!!

あせび!!お前!!!退場したはずでは!!すごいなあこの女!!!自分が成り上がるために何もかもを道具にする系の女!!すごい!!
あせびの凄い所は、機が熟すまでの種まきをせっせとして怠らない所です。【烏に単は似合わない】でも仕込みを存分に行っている事は描写されていました。その下地がある故に、最高のタイミングで最悪の花を咲かせられるように潜伏していたんだな……と急な再登場に納得するしかない。すごい女だよ……お前人狼ゲーム得意だろ……感情で吊り逃れ出来るタイプの狼だよ……いっそ見習いたいぜ……。
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20230510143446-motiri.jpg 追憶の烏 /八咫烏シリーズ
(阿部智里)

#阿部智里 #八咫烏シリーズ

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No.
86
逆ソクラテス

最後の話ぼろくそに泣いてしまってダメ~~~~~~~。

小学生たちが理不尽を強いてくる大人や価値観に立ち向かう連作。主人公が子供なので、いささか感情移入がし辛いのと他力本願の「スカッとJA〇AN」系な展開がいくつかあり、not for me 寄りの作品になるかと思いながら読み進めていました。でも最初から所々でキチンと胸を刺してくるんですよね……大人になってからのほろ苦さとか、矯正のし難さとか。

「そうだよ、永遠。
 バスケの最後の一分が永遠なんだから、俺たちの人生の残りは、あんたのだって、余裕で、永遠だよ」

―アンスポーツマンライク


最初の丁寧な仕込みがのちに爆発するタイプの話だったな……って『アンスポーツマンライク』を読んで感じ、そこからの『逆ワシントン』のラストで涙腺ガバガバのハイドロポンプよ。幼いころの失敗は大人になっても引きずる、っていうのをちゃんと描写した上でのチャレンジしようぜ、リトライしようぜ、というメッセージにとても励まされる。あと、他人に優しくするのは自分のため、って価値観も好きです。優しさの連鎖が返ってきて欲しいわけじゃなくて、何をしてくるか分からない他人が怖い、って事から発した言葉なので猶更実感がこもっているというか。
頑張りが必ずしも報われるなんて、都合がいいお話ではあるのだけれど。紙の上でくらい、全員がハッピーでもいいんじゃないでしょうか。

20230510143211-motiri.jpg逆ソクラテス
(伊坂幸太郎 )

#伊坂幸太郎

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No.
85
アイネクライネナハトムジーク

恋愛が主題の連作。現代が舞台の恋愛って嗜まない事が多いのですが、今作は甘酸っぱい気持ちをあちこちから色んなシチュエーションで摂取出来て楽しめました。食わず嫌いはダメね。

支流が海に繋がる伊坂幸太郎節全開の最終話はお見事ではあるのですが、時系列があっちゃこっちゃいくのが少しだけ読みづらかったです。お話はすっごく綺麗に繋がっているんだけども、何年前を連発されると頭こんがらがってしまう~。
誰かの頑張りが別の誰かに時を越えて繋がる。ささやかな一手が大きな一手だったりもして。人との繋がりを信じ、大事にしたくなるお話でした。

20230510143024-motiri.jpgアイネクライネナハトムジーク
(伊坂幸太郎 )

#伊坂幸太郎

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No.
84
魔導具師ダリヤはうつむかない 5巻

水虫回好き。それに魔剣作ってる時の二人やっぱり可愛いわね……猫まっしぐら!

ヴォルフさ~~~ヴォルフ~~!!顔が完全に恋してる乙女のソレなんだけどさあ~!!いつまで押し込めるの!?なんか……こう……2巻からずっと同じ所をぐるぐる回っているからフラストレーションがちょっと溜まって来た……!ううーーー恋愛のフレーバーの出し方がちょっともどかしすぎる。ネガティブ寄りの感想文を投げてしまいそうなので次巻から言及がないかもしれない……。漫画がお上手+世界観構築が完璧(貴族社会のねちっこさよ…)というコンボも合わさって感情移入が凄いのよね。ゆえに感情的になったホットな感想を言ってしまいそうになる。
んあ~~~~なんだろうな~~二人の関係性に関してモニョるのはー!「はよくっつけ!」っていう方向のモニョじゃなくて……。まず、ダリヤの気持ちが全然分からないから不気味なのはある。” 恋とはき違えてはいけない” って再三釘を刺しているけど、そもそもとして恋愛対象に見てないよね?って。……じ、自分の感情を言語化出来ない……悔しいぞ!

20230510141343-motiri.jpg魔導具師ダリヤはうつむかない 5巻
(コミック:住川 惠 / 原作:甘岸久弥)

#魔導具師ダリヤはうつむかない #BLADE

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読んだ本の感想を話すところ。
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キャラの生死、思わぬキャラの登場等はぼかしたり隠したりしていますが、基本的には配慮していません。

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