【FGO】2部7章をスクショと共に振り返る

遅ればせながら、FGO2部7章『黄金樹海紀行 ナウイミクトラン』の感想を綴ります。タイトルの通り、スクショを中心とした構成にしているのでネタバレが満載です!!未プレイの方に「面白かった~」「つまんなかった~」のどっちも聞かせたくないので、読了済の方のみお通り下さい。

あとサムネにしている絵の元はコレです。色ラフまでやって力尽きた。

FGO2部7章「黄金樹海紀行 ナウイミクトラン」のネタバレしか話していません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前半が終わった段階で一切言及していなかったので、カンのいい方は察していたと思いますが、前半を読了した段階では気持ちがそこまで盛り上がっておらず……!ちゃうのよ~~~ちゃうんよ~~~~~、2部6章の『アヴァロン・ル・フェ』及びに、大して期待していなかった2部6.5章『トラオム』が面白すぎたのよー!特に”大して期待していなかった”トラオムね……。ハードルを下げた状態で素晴らしい物語がお出しされたので、その気持ちの昂りを2部7章へとぶつけてしまって。つまるところ、めちゃんこハードルが高かったのよ2部7章前半。普通に面白かったんだけど、私が勝手にハードルを高く設定し過ぎた。「まあまあだったな」という気持ちで感想を書いても楽しくはないので、何も言う事なく黙っていました。

あと”主人公が敵側の人間を絆して問題を解決していく様”にそこまで魅力を感じていないというか、ある種の逃げだと思っている部分があるので、Uオルガマリーとの珍道中は「都合が良すぎる」と思っていました。そういう解決手段取っちゃうの?って。でも、私にとってあまり思い入れがないオルガマリー所長は、ぐだやマシュにとっては”未熟だった自分が救えなかった存在”であり、冬木のリベンジをする機会が今回巡ってきたという事で。一定の理解をしつつも、『オルガマリーを救いたい』と強く願っている二人に、いささか共感出来ない点がある中で前半を終えました。ふつーーーに面白くはあったんだけど、夢中にはなっていなかった。なのに、

後半でこんなにも化けると思わないじゃん!!!!!

うわ~~~~~~~~!!後半ずっと面白いんですけどもーー!!なんだーーー!?ライターさん変わりまして!?!?
仕込みって大事なんだな……前半で気持ちが盛り上がってなかったの申し訳なかったな……と反省する程度には面白かったです。2部6章が大好きだったので、それを越える事は絶対にないな、とも思っていたんですが、結びはこちらの方が好きまであります。そもそもとして良さが違うので、比べる事が浅はかなのだけれども。それでも気持ちの最大瞬間風速的なものはあるよ。後半の終わりの方、べそべそになりながらプレイしていた。2部7章だいすきだ………。しみじみ良かった……。

そんな感じで、滾った箇所が沢山あるんですが、どう話したらいいのかちょっと分からないので、初見でスクショを撮った箇所にフォーカスを宛てて気持ちを吐露していこうと思います。……でも、クライマックスは物語に没頭しすぎて、スクショ撮るの忘れてたところが多いのよね……。デイビットと相対した所からずーーーーっと面白かったよホント!忘れなかっただけでもこんだけ撮ってるからね!あと奏章はまだ読んでいません。これを書き終わったら読みます!たのしみです。


 

まあココは撮りますよねぇ!!!みんなも撮ったでしょ?「マスターに、俺はなる!!」とか急に言い出して海賊王やポケモンマスター感が出ていたカマソッソくん。冥界に縁がある人なので、ニトちゃんと何かしら因縁が生まれるのは何となく分かってはいましたが、こんなにも性急なアプローチをしてくるとは。というかニトちゃんが使役している人たちの事を全部覚えてるの、どこかのエピソードでやりました……?私、それを知らなかったので、知ってからますますニトちゃんの事が好きになりました。ニトちゃんの事は自作スマホケースに描く程には好きなので。(2年使ったゆえのボロボロな現物)……いやまぁメジェドさまの造形が好きっていうのもある。ハンコ立てもメジェドさまです(メジェドさま 歯ブラシスタンド│YOU+MORE!│フェリシモ

話が逸れました。カマソッソくんとニトちゃんの邂逅は、キャラ萌えという面で2部7章に「おっ!?」となった大事なターニングポイントだったなぁと。はじめからキャラが立っている2部6章に対して、2部7章はソコがとにかく弱いなと前半で感じていました。アヴァロンはある意味で“始まりの始まり”ともいえるブリテンが舞台で、stay/nightのヒロインであるアルトリアが登場し、更には満を持してモルガンのヴェールが解かれるというつよつよ布陣なので、ポッと出のキャラがファーストインプレッションで勝てるわけもないのですが。アステカ神話の事よく分からないし、そんなだからポカちゃんについて何も考察出来る事ないし、イスカリくん凄い小物臭するし、トラロックちゃんも真意があんまり見えないし……。うーーん、アステカ神話が身近だったら持つ感情が違ったのかな。今はみんなの事好きですが、この段階では特に深い興味もないのでまたのちほど。


 

エレちゃんが可愛かったから撮っただけのスクショです🥰

制作陣はエレちゃんの事好きすぎではーーー!?というカットイン登場が良かったですね。ドゥムジは「……あぁ…」ってなったので撮りませんでした。あんなん最初から誰か分かるやろがい!
平素は黒ギャルに惹かれる事ってないのですが、この小麦肌のエレちゃんはめちゃんこ良いなーーー!ってときめいています。……外見じゃなくて内面とストーリーについて話すべきでは??と思いつつ、可愛くて撮っただけなので、可愛い可愛い連呼するのが正解だな多分。ぽんこつが若干抑えられてるけど、平常運転のエレちゃんオルタ、愛い。


 

ネームド現地人は絶対なんかしてくる、傷跡残してくる!って私は知っています。そして”知っている”事をされると、受け取り方が平坦になるのが人間というもの。それなのに、それなのに……!いや、この話はまた後で。

ワクチャンがさーーー、必死になってるところ凄いカッコいいよね……。ディノスの皆さまって、超越し過ぎているが故にコンピューター味があるというか、感情がある生物だとは思えない面が多々ある。そんな中、ワクチャンは私達人類に近い感性を持っていてるのが感情移入しやすく、すぐに好きになりました。Uオルガマリーっていう一等星を見つめてるワクチャンが、まぶしくて、きれいで、彼を見ているだけで心が洗われるようだった。純粋な好意のカタマリを浴びて浄化される感じというか………。どろどろに煮詰まった感情の煮凝りも好きなんだけど、こういうピュアな気持ちも好きだ。暖簾に腕押しの一歩通行じゃなくて、ちゃんとUオルガマリーにじわじわと気持ちが届いてるのもいいよね……。夜景デートのシーンもしんみり来ちゃうもの。


 

ポカちゃんにあんまり興味なかったけど、ここでちょっと好きになったのでズルい。

「>オレでも引くぞ。」

このセリフを吐いた相手、ククルカンは私から見ても情緒不安定というか、同行していて怖い相手でした。本質がケツ姐と一緒だという事を知らなかったら「絶対裏切るやつだよこれ!!悪いヤツだよ!!」って叫び続けていたと思う。ククルカンの事は信用していないけど、ケツ姐の事は信頼しているので信じられた的なやつです。魂の形。それはそれとして、焼きモロコシに夢中になってるククルカンは純粋に可愛かったな……。あとパスを仮でつなぐ所でテンションが上がってるところ。
チャーミングな面が沢山ありつつも、ディノスの皆さま方と同様に所々で ””””虚無”””” みたいな言動があったので、そのギャップで宇宙人感を覚えていました。お上手よね、結局のところそれで正解なんだから。ククルカンは、パッと見フリーダムで吹き抜ける風みたいなカラッとしたお姉さんに見えるんですが、実のところは誰よりもマィヤに縛られているのがギャップがあって良いなぁと。と言っても、雁字搦めになって苦しんでるとかそういうワケでもなく。”そういう物”だと自分で決めつけている。様々な関わりを経て、その殻を破る様が気持ち良かったです。変化における大きな切欠は、カルデアと行動を共にした事ではあったけれど、最後の最後で背中を押す存在だったのではディノスの皆で、”異聞帯ディノス達の神”として役割を全うしたのが大好き。

〆で言及する隙間がないので、サーヴァント人生エンジョイ勢のポカちゃんの事も今話してしまいます。彼の事、好きになれるかな……って凄く不安に思っていました。別に登場人物全てを好きにならなくてもいいのだけど、どうせなら好きな所を見つけたいな、と思っているので。好きな方が楽しい。結果、随所随所で面白お兄さんだったり、筋が通ってカラッとしている面を見せられ、ちゃんと好きになれました。自由奔放で残忍に見えるポカちゃんだけど、自分が決めた”ルール”に従って動いているんだなーって。ルール厳守でめっっっっちゃくちゃ真面目なんだよな改めて見ると……。一見、不誠実で気まぐれに見える言動も、彼のルールの中では筋が通っている。そういった”自分”がキチンとあるキャラで、その中身がなんであれ魅力的に映りました。あと、彼が担っている『楽園』の概念がすごーーーく好き!!!戦士たちへの労いというかな、静かな愛を感じるのよ。個への愛じゃなくて、もっと大きな概念での愛。
デイビットのサーヴァントの役割を降りた彼が、今後カルデアでどういう色を出すのか非常に楽しみにしています。おもしろ枠なのは決まってるからな!!


 

光のコヤンスカヤの三臨がメインストーリーで見れるだと~~~~~!?!?ってテンションが上がって撮ったヤツです🥰それだけ……です……えへへ。狐の恩返し。


 

 

ニトちゃんとカマソッソくんの関係性、分かりやすくてシンプルで良い対比であり、キャッチーだなぁと。ポカちゃん然り、トラロック然り、イスカリくん然り、ディノスの皆さま然り、7章の面々ってスルメが過ぎるのよ!!!!薄味だな…?と思いながらモッチャモッチャ噛んでたら最後の方で凄い旨味出してくるの!!美味しくなったと思ったらもう口の中に残ってないじゃん……。……ないんだよ……。だから、この二人は見た目からして美味しそうな食材であり、一口目から期待通りの味をしていたという枠です。スチルと差分バンバンあるのもズルいよね、味変だよ。

先行ガチャでニトクリスオルタを引いた時、ニトちゃんというよりはアヌビス神だなーという感想を抱きました。他のオルタの面々と比べて”別側面感”が薄いというか。物語を読んでみて、そう感じた事に深く納得がいったわけですが。なるほど、ニトちゃんの全てをささげないとオルタ化には至らないのか、と。彼女の在り方、生き方そのものを捧げなければならない。生前の出来事に後悔しなかった事はなく、人理に刻まれたサーヴァントとして召喚された今も”未熟なファラオ”としての自覚を胸に、精一杯頑張っている。生き様と今、何もかもを差し出す事でしか、あの姿にはなれなかった。ゆえにその決断は自分の為ではなく。自分を全て捧げきってまでして、他人を救おうと思える彼女の事がとても好きです。ニトちゃん最高にかっこよかったよ!!!!!!!!オジマンやクレオパトラが見たらきっと褒めてくれるよ!!!!

勇者王カマソッソくんは、ここまで深い事情があるとは思っていなかったので、後半の情報ラッシュに心を乱されました………。国民全てを犠牲にしてORT倒したのか……覚えているのが辛過ぎて忘れちゃったのか……。『人類愛=人類悪』を異聞帯でも見せつけられるとは思っていなかった。愛。私は広義での愛の話にトコトン弱い。
そして、彼が最期に見つけた答えがとても好きです。

「過ぎ去った時間が目の前にある。
失ったものが何度でも何度でも、美しく蘇る」

「――過ぎた後も生き続けるとは、こういう事か。」

私も同じような事を思っているので、これを聞いた時にぐっとこみ上げてくるものがありました。詳細な言葉は違えど、”死”を題材にした作品の多くで言われている事なのですが、忘却と共に600万年を生きた彼が言うとまた言葉の重みも意味も違って。私は自身の死を憂い、慰めるためにこういった考えを持っていますが、カマソッソくんは”彼の中で生きていた皆”を想ってこの言葉を零している。いいなぁ、こういう風に終われたら幸せだろうな。


 

なんだろう。達観している価値観で寄り添えるものではないハズなのだけど、ワクチャンの説明に少しだけ「なるほど」と思う事が出来ました。ぐだやマシュは「自分達が世界を滅ぼしてきた」と思っているし、わたし自身もそう思っています。けれども、それってとんでもない驕りだったのでは、と。“みんな”がそれを後押しをして、その結果として世界が滅びた。「それが、せかいのせんたくなのよ」ってやつか。テペウが言う通り、ワクチャンの言には善性が盛られすぎているけれど。たった13人と1匹で世界を滅ぼして来たなんて、思わなくてもいいのかなぁ。……っていうか改めて数えてみて気が付いたんだけど、13人なんだ……。13かあ……そうか……凝ってますね……。奈須きのこ氏は何処までが計算で、どこからが偶然なんですか。


 

知ってた~~~!!!!!(考察動画を見て)

匂わせではなく、明確な解が彼の口から飛び出してくるとは思っていなかったのだけども!!2部になってから、宇宙人(フォーリーナー)事案が増えてたのってある意味での伏線だったんだなぁ。『カルデアス=別の世界』はなんとなく思えても『カルデアス=星そのもの』だとは自力では気付けなかった。でもそうよね、マリスビリーは天体科の長ですもんね……。は~~~…答え合わせの量が凄い。

カルデアという組織そのものが”世界の敵”になるのは、皆心のどこかで思っていたでしょう。でも、ここに来て始まりの地(南極)に帰る事になるとは全然想像していなかった……!そーだ、そーよ!カルデアスはまだそこにあるんだ……。始まりの地が最終決戦の地、めちゃんこに滾りますわね!?…2部の仕込みが、1部の始まりで既にあったとか……ほんま…すごい……。種を蒔いておくことの重要性よ。

デイヴィットに関して。わたくし、彼の事がほーんとぜーんぜんなーんにも分からなかったので、ずっと”ペペさんの彼氏”と称して呼んでいました。彼の情報って意図的に隠匿されてきたし、印象値が薄いのはある意味語り手たちが仕組んだ事で、「なんも分からん」って素直で真っすぐな感想だと自分では思っているんですが。まさかそれが、その感想を抱く事が自体が彼の本質を捕らえたものだとは……。虚無の遺物が作った、最小の一日を生きる者。デイ・ヴィット。
心の中心にあるのが「>人間とは、ただ、善い事をする生き物だ」という他人の言葉であるならば、彼自身は何処にいるんだろう。同じ場所に居て、通じる言語で話しているはずなのに、まるでそこにはいないような印象を常時感じました。違う次元でモノを見て、感じて、話しているならばそうなるでしょうね。ふわふわ浮いているわけではなく、その場にはいないような。
ただ、全くの ”無” ではなくて、他の生き物から人間性みたいなものを学習しているかのような言動も印象的でした。全部が全部、虚無で無感情ではないと思うのよ。そうじゃないと「お友達感覚」でインドに来ないし、キリ様と無言承諾で通じ合ってたみたいな事は言わないはず。24時間をたった5分に圧縮して、1/288の速度で、少しずつ、少しずつ、人間になっている最中だったんじゃないかなぁ。そう思うと、もっと沢山の時間をAチームの皆と過ごした彼も見てみたかったな、と思います。ポカちゃんと楽園エンジョイしてて。

っていう事を書いた数日後に概念礼装『カルデアの男』が来て、そのビジュアルとフレーバーテキストに胸がきゅっとなるなどしました。少年はやっぱり少年のままなんだよ……情報の蓄積と経験は違うんだよぉ……。


 

 

知ってた~~~!!!!!!!(997文字振り2回目)

分かっとった!!こうなる事は分かっとった!!Uオルガマリーに傷痕をつける担当がワクチャンなの分かってたよ!!!マリーンがああなったところから、もう既に汎人類全員分かってたと思う!!分かってたのに……3回読んで…3回ともベソをかいた……。自分の瞳に映る姿が色鮮やかで、きらきら光っている。本能レベルの「愛」をぶつけられたら、切欠とか理由とかそういうの全部どうでもいいやって思っちゃう。己の人生にピリオドが打たれた瞬間、その時に放った言葉が「会えてよかった」なの、最高にピュアでハッピーだよ。
ア~~~~~も~~~笑顔でさよならを言われるの、本当に弱い!!!!!!ダメ!!!アヴァロン・ル・フェでもそうだった!!ダメ!!!!最初から最後までずっと好きだったよワクチャン!!

話は変わりまして、検体Eってオルガマリーだったんですね……。私はぐだだと思ってた派です。毒耐性とか、随所随所で見られるモロモロでなんとなく。モリリンが言ってた事も何となく気になっている。
ロストルームのアニメーションは、魔術回路の改造による身体の蹂躙ではなく、マジもんの解剖だったんだなぁ……。ぐげ。その情報、知らなきゃいけないけど知りとうなかった。


 

ワクチャンが『色彩』をやって来たと思ったら、彼は『躍動』してるじゃん。坂本真綾フルセットをくりだしてきていないか、2部7章。
オセロトルの皆さんは恒例の「分かんない」枠ではなくて、「分かる」枠だったりします。生きようとする渇望を感じられたので。いや十全の理解ではないけど……。自分より強くて大きい生き物(ディノス)って怖いじゃん……怖いモノに対して身を守りたくなるじゃん……。ただ単純にそれだけの「分かる」。とはいえ、個性が立っている訳ではないので、オセロトルという種族に対して強い思い入れはありませんでした。
それがな~~~~~そう思ってたらさ~~~~~急に個性だしてくるし………。何で皆最後に本気出してくるの……。……そうか……世界が滅ぶんだもんな……。そうだよな……本質……見えて来るよな……。

 

 

イスカリくんがモンちゃん(モクテスマ2世)だった事にはビックリとナルホドの両方があったんだけど、モブだと思っていたオセロトルくんに明確な役割と名前があるとは思わんのよ!驚きすぎてスクショ撮っちゃった。
ぐだやマシュから強い影響を受けて、己の壁を壊したり限界を突破する人は今までのFGOで散々見て来ました。そりゃね、『主人公』ですから。そこになんの不満もないんですが、今回は主人公以外から強い影響を受けて変わっていく人が多く見られたのが、いつもとは違う味わい深さがありました。カルデアの存在が決定打になったけれども、それ以前からずっと風は吹いていたんだよ、みたいな。想いのバトンが、あの世界に住まう人々の中でリレーをされていった結果があの総力戦。世界を守りたい、なんて大仰な想いではなく、住んでいる場所を守りたい、っていう生き物として当然の願い。オセロトルのみんな、最後まで「分かる」んだよなぁ……!


 

トラロックちゃん、ことテノチティトラン。この字面、仇として何度も見て来たので空で打てるんですよエッヘン!(by.Civilization)彼女に真名が隠されているとは思ってもみなかったので、ニトちゃんが看破した時は「都市の擬人化!?」と驚いたものです。
カルデアへ簡単にチェックメイトが打てる状況なのに、そのことごとくを”ご都合”な感じで撤退したり、第三勢力が助力したりで、彼女の存在が何だか宙ぶらりんに感じていました。違和感があるというか、シナリオの都合で動かされてるというか……?なので前半では特に注目していなくて。「>まだ、その胸に”未練ねつ”があるのでしょう?」と言って生かされた時も、率直に言って「またぁ!?」ってなりました。でも、その何度も何度も何度も繰り返す撤退があったからこそ、この最期が美しくみえるのかなぁ、とも。

止めればよかった、と怒りにも似た後悔が押し寄せる

ココの独白で顕著に表れていますが、彼女って諦め癖ありますよね。なのに、あの限界の状況で、自分都市を愛する民たちの為にめちゃくちゃに踏ん張った。その全身全霊の姿と、彼女を支えるオセロトルたちの姿がすごく愛おしく感じました。


 

どんなに疲れていても習慣は大切に。大事な事なのでパシャリとしました。そうよね……そう……(休暇に浮かれてストレッチを雑にこなした結果、肩こりでの頭痛が発生し鎮痛剤を飲んだナウ)
紅閻魔ちゃん、プロテア、エレちゃんの3人は、サラッと出て来てシュバッとスマートに活躍して退去していくのが格好良かったです。いつも通りの安心感というかな~!


 

ぐだの顔変化、こまかぁい……と思って逐一撮っていました。そりゃあこの顔を見ればプロテアもああなる……。
ORTとの総力戦は、怠かった気持ちは強くあれど、周回で全然出番が来ない子たちが目一杯活躍してくれたのでそこは楽しかったです!うちのカルデアは居る子みんな最終再臨までいってますからねフフフ。やり直しをしたくなかったので慎重に事を運んだ結果、一軍の面々を殆ど出さずに事を終えちゃいましたけど……。気が付いたら最終戦だった。それにしても、” Date Lost ” の表示ちょっとシンドイですね。勝てば帰ってくるとは分かっていても。


 

命は同じではない。全てが平等で、優しく美しい世界に憧れるマシュにハッキリと告げたこの言葉が強く印象に残りました。このテーマは古今東西の創作でやられてますし、私も似たような事をやったので(Pixivの交流企画)「やっぱそっスよね」と思ったりもして。

過去の私はなんでディノスの皆が特攻したところを撮っていないんですか。答えはべそべそに泣いててそれどころじゃなかったからだよ。はい。……はい…。
共感は出来ないし、いつかそこに辿り着くヴィジョンが想像が出来ない 新人類として見ていました。そんなに悟れないのよ。でも、私はみんなに痛い思いをして欲しくなかったし、死にたくないって思いながら生を終えて欲しくなかった。進化した人類なんだから、我ら旧人類みたいにムダな事しなくていいの!!理解しなくていいの!!あのまま皆で談笑して終わって欲しかった。でも、心の奥底の小さな叫びに耳を傾けて、特攻していった。あの光景を、何とも言えない感情になりながら読み終えて、鼻水を啜りながら次の画面にいったら、ORTのゲージがまるっと1本削れてんじゃん。そんなんズルいやん。メソメソしないわけないやん。無理。ほんっと無理。FGOくん、ガレスちゃんの無限ガッツとか、たまにゲーム演出が巧みになるよね……。2部7章でいちばん心を揺さぶられたところがココです。
後から調べて知った事ですが、テペウの直死の魔眼でORTを1回分殺してる事を効果音で確定させてるんですね……。細かい事を……仕込んできよる……!直死の魔眼って聞いた時、志貴とオソロやーんくらいにしか思っていなかったんだけど、ココで……使う……!テペウが殺したかった相手はアーキタイプ・アースだし、これもう異聞帯の月姫じゃん。(参考動画

ナウイミクトランにかかわらず、FGOの2部って”終わり”=”死”が切り離せないテーマになっていて、深く考えるのがシンドイ時があります。そもそもとして、自分たちが生き残る為に世界を滅ぼしに行く話だからな。繰り返しになりますが、この世界の新人類は滅びを享受している姿が異常で、それゆえに全く共感が出来ませんでした。ところがどっこい、絶対的な外敵を前に『今』を全力で生きる事に必死になっている姿を皆が見せてくれた。『この世界は終わりました』というフェードアウトではなく、全身全霊で挑んだ最期。これが心に、魂に、響かないわけがないのよ。このお話が本当に好きだし、出会えてよかったと心から思います。


 

シナリオを読んで一か月が経った今でも、気持ちの整理が全然出来てない!!Uにどうして欲しかったのか、自分でも全然分かんない!!でも、トモダチとの約束を守ったUはめちゃんこ格好良かった!ちゃんと”地球大統領”してた!!

冒頭でも述べた通り、倒すべき相手がこちらに絆されて味方になるというシチュを安易にとられると、ちょっとテンションが下がるというか……そういう気持ちが正直あって。特に今回は記憶を失っているというご都合MAX。歓迎できるシチュエーションではありませんでした。でも思い返してみると、この状況ってカルデアわたしたちの都合に合わせた展開じゃなかったんだなって。冬木での事、最期の最期まで『誰にも認めて貰えていない』と言っていたオルガマリーの為の救済だったんだ、って。所長だった時とは違って、ちゃんと褒めて欲しい人に褒めてもらう為に行動する事が出来た。Uはオルガマリー所長そのものではないのだけど、それでも。

彼女の行為と好意を歓迎すべきなのは分かっているんだけど、相手の”勝ち逃げ”みたいな形でお別れになった事は大変に不服です。だから「どうして欲しかったのか、自分でも全然分かんない」って感じです!もっとさ、もっと色んな事話せたと思うんだよ~~~!なんだろこの気持ちー!分かんないのよ……Uが心に刺さって抜けないのよ……。奏章を読んだら抜けますかねこのトゲ。


 

夢中になって読んでいたので「コヤンスカヤのこの顔可愛いなぁ」という、猛烈にIQの下がった感想が表層に浮かんだ時にようやくスクショを撮りました。これが最後の一枚だし、残念すぎるでしょ自分。いかなる時でも自分の萌えには素直なんだな。好きなものがハッキリしてて、それはそれで大変よろしい。

陽が沈みきるその時まで、彼らはサッカをしてるんだろうな……と思うと、寂しさや悲しさはあまりなくて。この世界には、ただ懸命に真っ直ぐ生きる姿が、たくさん、たくさん詰まっていました。面白かった、感動した、好き。色んな言葉で表す事が出来るけれど『こうありたい』が一番的確な気持ちです。


……また10,000字書いてるゥ……よく喋ったな……。ここまでお付き合い下さった方、ありがとうございます!!ビッグラブ。未来を取り戻す物語も残りわずか。最後まで楽しんで参りましょう!

 

追記:奏章を読んだよ

 

 

 

 

 

残りわずかじゃないじゃん!!