【2021】読んだ漫画あれこれ【10・11月】

11月の新刊ラッシュっぷりが凄い。あと最近本屋で目当ての作品が探せない事が増えた。近所の本屋さん、検索システムがない上に漫画置いてある階にカウンターないので聞きづらくて……。なるべく本屋さんで買うようにはしているんだけど、見つからないと流石に通販で買ってしまう。毎回言ってるけどほんといっぱい漫画出るよね。

書影使いたかっただけですが、リンク先は楽天のアフィリエイトです。

鹿楓堂よついろ日和 15

表紙がぐれだったのでぐれ過去回がついに!?と思ったらそうじゃなかった。ぐれの加入回すっごく楽しみにしている……やさぐれてたの…?どうなの…?ソワッとする~~~~~。

今回は猫成分が多めで全体的に可愛かった~!ごはん漫画で猫成分多めってどういう事なの…って感じだけどつばきくんwithきなこも、柴野くんwithもこっちゃんも頭からしっぽまで可愛くてな……。あと猫が絡むとバグるスイめちゃんこ好き。イケオジ桜田さんと柴野くんの交流、あれからどうなったか気になっていたのだけど、ここまでガッツリ描かれるとは思ってなかった!いや~今回の巻、猫にご飯に男の友情に盛りだくさんでめちゃんこいいわ……。

キラキラ✨お疲れ女子のお話、女性の作画が今までより一層綺麗になっていてびっくりした。若干今風の感じなんだけど、今まで通りの作画で、でも今風!っていう絵の丁寧さが好き~!キラキラ✨女子になった事も憧れた事もないので彼女への共感は低めでスタートしたんだけど、「>まばゆいばかりのキラキラに目がくらんでは 「自分も何かしなきゃ」と焦りだけが残る」っていう焦燥と、作ったものをSNSに上げるか否かを考えた末の「>…これは そういうのじゃないな」で「超分かる~~~~~~」ってなった。何もしない事に焦るのめっちゃ分かるわ……。それに自分の好きを全部他人と共有する必要もないよな。大声で叫ぶことが優とされている所がこの数年のSNS社会で感じるのだけど、対象にちゃんと「好きです」と伝えていれば他人にそれをアピールする必要は全くないと思う。布教は自分がしたい時にするのだ。

今回のオマケ漫画も角崎さんでめっちゃ人気キャラやんけ……ってなるなどした。そうだよ私も大好きだよ。それにしても角崎さんから八京への感情が「俺の菓子を食べても笑わないなんて……おもしれー男」でスタートしてるの笑っちゃうんですけども!乙女ゲーのキャラとして登場しても遜色がない男・角崎。今が平成中期で、かつこの漫画めっちゃ流行ってたら乙女ゲー出たのにな……と最近思う。(学園ヘタリアとかあったじゃん……質はともかくとして…)角崎さん落としてからつばきくんに行きます。柴野くん、桜田さんは隠しでお願いします。

 

魔導具師ダリヤはうつむかない (4巻)

ダリヤって「またオレ何かやっちゃいました?」に片足突っ込んでるんだけど、それを感じさせない努力と鈍感さ(全方面)にあるから見守れるんだなあ、と今回感じるなどしました。この鈍感さが仕事の方面だけに発揮されていて、ヴォルフとの恋愛方面では発揮されずトントン拍子に進んでたらなんか鼻につく感じだったと思う。全方面に鈍いから天然っていうのが際立ってて可愛い。

今回ごめんだけど好きじゃない部分の話していい!?違うの、ちゃうねん、漫画と物語自体には不満がないねん!この世界の男女・貴族ピラミッドが生々しくてどうしても嫌だった部分があって……。イヴァーノさんはダリヤに雇われたいのになーんで先にヴォルフに話し通すの~~~?!!?そこが……ああ貴族社会……っていうのと……「男」っていう要素を前に前に出してくるのが……なんか胸がもやもやしちゃって……。ああこういう世界なんだな…って感じるのには不足ないエピソードだったと思うんだけどなんか好きになれない。

ダリヤとヴォルフが美味しいもの食べながら魔道具談義してるのを眺めてるのが好きだなぁ。ほんわか空間。お金の話とかないと魔道具師成り上がりストーリーではないので必要なんだけど、そこよりも魔道具でキャッキャしてるダリヤ達見てるのを面白く感じてるんだなって今回気付いた。

 

わたしの幸せな結婚(3)

幸次くん関係の過去への決別を丁寧にやってくれたのが良かった!なあなあだと凄い心配になるし、(幸次くん側が)いつまで引きずってるんだよ……ってなる気がしたので……。それはそれとして自分の奥さんに「お前の姉が一等大事」って言っちゃうのはちょっとどうかと私は思いますが、まあ……香耶ちゃんはやってる事が酷いので……これくらい言わないと分からんよな……。主人公カップルよりも幸次くんと香耶ちゃんの心配ばっかりしてるわ私。香耶ちゃん、分かりやすい悪役令嬢ムーブが清々しいんですよね…。人間性は好きじゃないけどキャラとしては好きってやつ。

監禁された美世ちゃんを旦那様が迎えに来る所のページ配分と構成、凄い好き。ゆっくり目かつ光が一気に刺すっていうの、美世ちゃんの心境をこれでもかと表している。二人の表情も逐一良い……。この漫画は話本筋よりも高坂りとさんが好きで読んでる部分が多いので、こういう所ばっかり目が言ってしまうなあ。後半になってから美世ちゃんのゆるゆるぷくぷく表情増えてきて「好き!!!」ってなった。いいよね高坂先生のデフォルメギャグ顔。

 

私のジャンルに「神」がいます2

わたしが求めているクソでか感情が薄い。

Amazonレビューとかで割と酷評されてたシーズン1の最後、私もアレ好きじゃないんですが、それはそれとして「あるある同人話」をして欲しいわけではないんだ……!ネタ切れとかじゃなくて、悪い評価を恐れた路線変更って感じがしてなんか うーん となりつつ斜陽ジャンルに舞い降りた神の話が好きで買いました。

むぎさんの言動がいちいち共感マックスになるからまずそこから辛い。好きな作品書く人の事、ストーカーしちゃうよね…分かる……。あと新規の悲鳴は気持ちがいい。
自分が望んで・自分が好きでやってるんだけどさー、「>こうやってはっきり数字で違いを見せつけられると… つらい───…」っていうのは誰しも一度は思うのでは。そこで相手を呪うか自分の力の足りなさを恨むかに分岐するんだけど、むぎさんは相手を呪ってしまった。でもその呪う前のアクションに「>いいなぁー」っていう素直な渇望があるの凄い好きだなあ。そして即反省するし。自分から離れるって事が出来るの、超大人だよな……。見習いたい。

「私の作品に意味はない」から「私には 私しか書けない話がある!」って帰結するのもまあ好きなんですが、〆日前に残業する事になって絶対絶命のピンチの時、サラっと前にした善行が返ってくるのがグッときました。日常の延長線上に創作活動があると思っている人間なので、土台の部分も扱ってくれるのはいいなあって。(と言いつつも「出戻り同人女の感情」は無難is無難で右から左に流れちゃったんですけど…

最後にみつばさん側の事情(コンプレックス)もサラっと触れてくれるの良かった~!悩みなんもなさそうに見える人でもちゃんと悩みはあるで!って感じで。そんでな、そのみつばさんが「素晴らしき過疎ジャンル」で「たとえ周りからの評価がなくても頑張って書いた本は自分の神本になる」ってむぎさんからバリバリ影響受けてる言葉言ってるのがしみじみしちゃうじゃん。いやむぎさんの話の方が後付けなんだけどさ!むぎさんのコンプレックスが生々しいのと、数年後仲良くしている二人を見てニコニコ出来ちゃうっていう波状攻撃で凄く好きなお話だー。

ジャン神、自分語りを誘発させる凄いパワーを持ってるので慎重に喋らないといけない…と自省心マックスで感想言ったつもりなんだけど自省出来てない感が凄い。あと、もしも3巻が出るとしたら酷評を恐れず同人女のクソデカ感情を書いて欲しいなあと思う。二次創作の同人活動って飢えと渇きが根本にあるから(原作にないものを表現する)それを作りだしてる人たちの感情が尖るのは当然の事だと思うし。

 

乙女ゲー転送、俺がヒロインで救世主!?(4)

デューのカバー裏スチル絵下さい!!!
(1年振り2回目の発言)ザンもね……ザンの絵も凄い良かった……っていうか本編で言及されてたけど、ザン押し倒されスチル多すぎない?ずっる!あと王様は壁ドン超似合うね。

妹ちゃんの登場、割と諸刃感あったので若干心配だったけど、
「抜け駆けするのは全国のアル様ファンに申し訳ないで候!!」
でリコちゃんめっちゃいい子~~~~~😊😊😊ってなったので良かったです。タロウ(ヒロイン)の代わりにヒロインポジに収まるとは思ってはいなかったので元々そこは安心していたけども。それはそれとして本能の赴くまま指の間からフィルとデューの半裸見てるのも可愛い~~~😊😊😊

そしてありがとうサイコロ…。P126。この漫画はわちゃわちゃ感とデューの可愛さを堪能するためだけに読んでるんだけど、今回も相変わらず引きが上手くて次巻も超絶楽しみになってしまった。穏やかな気持ちで読んでる漫画はさ、発売月に買わないでも気分が乗った時でええかな~って思っちゃうんだけど、乙女ゲー転送はマジで引きが毎回上手いんだよ……発売日に買うじゃん…!ヒロインちゃんどういう行動に出るのか楽しみー!

 

女王陛下と呼ばないで 3

恋愛バトルの行く末を知りたかったからコミカライズ続刊嬉しい~!!あと絵と漫画の画面が相変わらずどちゃくそ好み。
スチュアートくん本線でいくのは分かりきってたけど、シアンくんとアーヴィン殿がちゃんと要所要所で顔出してくるの凄い助かる。特に吹っ切れてからのシアンくん、女王陛下の忠実なるしもべ+陰湿メガネっていう属性のマリアージュが最高。忠誠心マックスだけどワンコ化してないのがいいなあ。そしてアーヴィン殿はスチュアートへのからかい目的での絡みじゃなくなってるのがなんかずるい。巻頭カラーの絵、顔がいい。

フラン、俯瞰でものを考えるのは得意なのに目の前の出来事に関してはトラブルが起きてからしか対応出来ないっていうのが、チェスからの応用がまだ効かない+小娘っぽくて良い。ひきこもり姫がいきなり女王にクラスチェンジしてたらびびるけ、これくらいのおどおど感が丁度いいと思う。けどもなんか……なんか見ててイラッとするのも事実なので、そこの指摘するのにアスコットを添えるのは読者へのストレスコントロールが上手だなーと。一般女性はフランへのエールより「シアン様はいつも踊ってなんてくださらないのに!」ちゃんへの共感の気持ちの方が強いですよね多分……。いや閉じ込めるのはダメだけどさ。親に守られてぬくぬくしてた娘がいきなりイケメン3人侍らせてきたらと思うと、お小言のひとつやふたつ言いたくなるよなぁ、と性格の悪い私は思う。そういうねちっこい貴族社会をちゃんと描いて尺を取っていくの、丁寧で好きだな。

「なにもかもから逃げてきた」という自己分析はきちんと出来てるので、それを踏まえてフランが心の檻からちゃんと羽ばたく時どんな感じなのか気になる~。──きみフランの事嫌いなの??って感じの事をつらつら書いてるけど、笑ってる顔とか凄い好きだし応援しているんだよ……!候補者3人みんな言ってるけど(徐々に)ドンと構えて、頑張って!

 

【推しの子】 6

2.5次元編マジでずっと楽しいのずるくないか!?

かなちゃんとあかねちゃんがアクアを挟んでバトルしてる訳じゃなくて、演技でバトルしてる面が大きいのいいよね。しかもね、お互いのリスペクトがいささかにじみ出てるのよ。根本では認めているのに態度で嫌いって出してる感じがあって良いライバル感。

これは前回の感想。お互いへのリスペクトがいささかにじみ出てる所か、あかねちゃんからかなちゃんへの感情があんまりにも大きすぎる……。同性間でのクソデカ感情は私の大好物って事ある事に言ってるだろうがぁ!好き!しかしなんかもうクソデカ感情っていう言葉で表現しちゃいけないやつ……。何かもっといい表現ないかな……嫌なんだよオタク語録で全てを済ませるのは!!でもこの感情を適切に表現する言葉を私は持たない!悔しい!
モノローグであかねちゃんの感情全部語られてるから特に言う事はないんだよな……。っていうかイカロスにならなかったあかねちゃん超メンタル強い。太陽に近づきすぎて死んじゃうやつじゃなくて、火力が落ちてる太陽に「お前はもっと輝いてるだろ!!」って発破かけるのやばい。でもあかねちゃんは何を目指してるんだろうな。「負けたくない」と口で言っていても行動は有馬かなを覚醒させる事を目的としてる。太陽の隣で輝く月になりたいのか?それでいいのか?かなちゃんへの限界オタクになってるあかねちゃんの未来がとても気になる。

メルトくん関連の決着の付け方、大変非常に良かった。鏑木さんの推しの子。人の数だけ推しの子がいる、ええやないの。彼のすっごい好きだな~ポイントは「明日から頑張る」じゃなくて「今日から頑張る」をずっと続けてる所です。ランニングとかしてるの……めっちゃエライやん……。あと「サビだけ鍛えて他は捨てる」っていう魅せ方、サブキャラとしていい落としどころだったと思う…というか素直に関心した。星野ルビーは天才だから自前の魅力やミラクルで突如スーパープレイしても違和感ないんだけど、メルトくんはそうではないからな。反省してスーパーパワーアップしてたら世の中もっと簡単なんだよ。そうじゃないから色んな感情が渦巻く世なんだ。
メルトくんの「今の一生懸命」を見て、最初はすっごい冷めてた吉祥寺先生がこらえ切れず泣いちゃうのも感極まってしまった。2.5次元編、サブキャラの掘り下げを凄い丁寧にしてくれてるから感情移入先があっちこっちいって大変なんだよなー!!みんな幸せになってくれよほんと!

アクアがPTSDをきつめに患ってるの、今出してくれて助かる。いやだって前半でそれやられるとなんか物語の雰囲気が更に辛気臭くなってたと思うんだよ!!恋愛リアリティショーとかじわじわ胃が痛くなる感じだったし!アクア、物語の舞台に上がっているようでずっと感情は外側にあって、今ようやくそれに向き合ってるから苦しいんだよな。今までずっとお助けキャラだった分、己のピンチにどう立ち向かっていくのかまだ先が見えなくてドキドキする。感情に向き合うの、難しい。

 

薬屋のひとりごと(9)

今回新刊出るの早くない!?分厚くない!?嬉しい!!!
小話がちょいちょいあるよ~、次巻への土台作りだよ~、という巻で私の心が大きく動く事はなかったのだけれど、相変わらずお話も絵も上質でずっと読んでたくなる。そもそもとして前回が私の情緒乱され過ぎてるんだよ……あんなストライクな話、演出で攻撃される事は中々にない。

猫猫の表情、いつも豊かだったけれども今回は更に「目は口程に物を言う」を雄弁に語っていて可愛かった。P129のだいじだいじしてる顔、小動物感が強くて大変に愛らしい…。可愛いだけじゃなくて、女子があんまり表で見せちゃいけないような顔するよなあ猫猫。壬氏さまもまあクセになりますわな…っていう表情する……。

好奇心旺盛なのだけど首を突っ込み過ぎないっていう塩梅がいい。「~真実は闇の中に~」ていう曖昧でもにょもにょする終わり方じゃなくて、まあ真実は大体こんな感じだろうけど後は任せるわ、っていう距離感。あと壬氏さまが全面的に信用しているわけではない?感じがするのも良かったです。