【2021】読んだ漫画あれこれ【8・9月】

既に一度書いた感想を思い出してもう一回書くの、いとめんどうくさし~って感じなんだけども未来の自分の為に感想を残しておきたいので頑張って書くぞ……。これも毎回言っている事だけど、最近出る漫画が多すぎて追ってる漫画の新刊が出ている事に気が付かない時がある。贅沢な時代だあ。

小説は小説だけで感想書きたいのでまたその内。「追憶の烏」すっっっっっっっごい良かった……。八咫烏シリーズって1巻がパンチゆるいっていうか「んー……(面白いか面白くないかと問われたら…普通……)」ってなって2巻で「はーーー!!!(おもしろ!!)」ってなる構成してると思う。勿体ない。

書影使いたかっただけですが、リンク先は楽天のアフィリエイトです。

ダンジョン飯 11

いつもいつも本が分厚くて読み応えがある……。作画もブレず丁寧で本当にいい作品。

前回の感想で「ライオス終始格好良かったんだけど気の所為か?」ってしたためていたんですけど、11巻では前巻と打って変わって「なんかすっげえ気味が悪い」って印象が抜けなくて演出力半端ないな…と思った。というのも、ドラゴンズとの闘いはライオス目線よりもシスル目線の方が多く描かれているじゃないですか。なのでシスルの感情が読み手側の私に伝播しているから「ライオス気持ち悪い」という言葉が出てくるんだな、と。まーーじでライオス恐ろしいくらいモンスターの事熟知してるし行動が一か八かで読めんし怖かったよーーー!10巻はさ……ほんとずっとかっこいいな…ってキュンと来てたんですよね……。誰目線かでキャラがどう見えるのかがコロコロ変わるの面白い~~人間って多面的だもんな。誰かにとっての良い人はだれかにとっての悪い人かもしれない。

翼獅子くんの気味の悪さもフルスロットルで大変に良かった。74話のラスト3P、とてつもなく好き!!!九井さんの漫画は、人の感情の機微を丁寧に小さなコマでゆっくり紡ぐ独特のリズムをしてると思うんだけど、ここの部分は惜し気もなく大ゴマをドン!ドン!!ドン!!!!!で最高だった……。緩急の付け方~~!!あの顔の角度で出てくる翼獅子ちょう好き。
普通にライオスが迷宮の主になると思っていたから、急遽マルシルが迷宮の主になってしまってどうなるんだろう、どうするんだろうと先が見えないこの楽しみ。いやライオスが迷宮の主になっても展開は読めなかったんだけども。よりにもよってマルシルが、感は凄く強い。「みんなに生きて欲しい」願望はともかくとして、ついでで願ってる自身の本懐「寿命延ばして」は結構重い問題だと思うのよな……ちちんぷいぷいで叶えてはいけないような……。そこの所もどう料理するか楽しみ。

カブルーくんの本音、めちゃくちゃストレートで可愛かったーー!なんかもっと鬱屈した想いが沢山あるのかと思っていたら、すごくすごくシンプルでびっくりしてしまった。理解したい、友達になりたい。いい言葉。
本音と言えばファリンが「誰を犠牲にしてでも生き残って欲しい」って言葉残してるのも好きですね……。ファリンご本人は現時間軸で一切出ていないのに、どんどん好きになってしまうこのマジックよ。

 

信長のシェフ 30

男性間での巨大感情………まさかこの漫画で…。

ほんっっっっっっと予想外だった!!光秀が!!こんなにも!!こんなにも拗らせた想いを信長に抱いているとは!!!忠誠心が半端じゃなく高いのは知ってた、再三語られてたから知ってた。だからこそどうやって本能寺に持ってくのか気になってた!そのアンサーが「上様の悪名が後世に轟くぐらいならいっそ(殺して)自分が被る」ってなるのがーーー!!はーー!!好きーーー!!まさか私の大好物が大好きな漫画でぶち込んで来られるとは思ってなくて滅茶苦茶たぎってる。
「明智光秀 家中軍法」読んだ時に目頭めちゃ熱くなったのでずるい。史実の言葉ずる過ぎる。
”我が一族家臣は 子孫に至るまで信長様へのご奉公を忘れてはならない”
これ、織田家じゃないんですよね……。信長様なんですよね……しみじみ噛みしめちゃうわ……。そして本作に限らず明智光秀の色んな解釈見た過ぎるので「麒麟がくる」を見るべきではないだろうか私は。

今までの感想でも「なんでこの漫画ここまで好きなのか分かんないんだよな」って零してたと思うんですけど、30巻でようやく答えを得た。料理だけじゃなくて感情の描き方がすっごい丁寧で人が生きてるんだわ。さすがに登場人物全員じっくり掘り下げてるか?と言われたらそうではないけれど(竹中半兵衛あっさり死んだし)信長とケンの周りは本当に丁寧に描いてると思う。
今回はヤスケのヴァリニャーノ師との決別辺りがページ数少ないながらも心に響く描写だった。明確な言葉を告げない別れの描写、黒人と白人という人種の違いも相まってなんか妙にぐっと来ちゃって。凄く好きなんだけど上手く言えないな~、今回の大サビが光秀だとしたらサビ2ってくらい好きなエピソードなんだけども!…………あっ!ケンもようやく結婚出来て良かった!!おめでとう!!(ついで感)ついに夏さんが人妻になったのに、蘭丸が1コマしか出てこなかった点に関しては大きな不満を感じています。べそべそに泣いてる蘭丸見たかった。

は~~~~~~30巻超好き………本題の料理の話全然してない……。今回はちゃんと料理も沢山してたけど、光秀が破壊力強すぎて……。…何作ったっけ…ワインもどきとポトフか。ワインもどきといえば上杉と武田周辺の話もめちゃ好きだから読み返そ。………ん…?戦国時代って男性間のクソデカ感情宝庫なのでは……?……やめようこの沼は危ない。

 

アルテ 15

中だるみで失速するかと思ったら全然そんな事なかった……。
アルテは凄いな…恋愛・仕事・家族・政治と色んな要素を章ごとに描いてる。前も言った通り、話の主題がゲストになると一瞬気持ちがしぼむんだけど後々効いてくるのがほんとうにな~!うまいな~!お母さんとの不和解消もこんだけ尺割いて描く必要あるか??と巻の読み始めは思ったんだけど、カスティリャに渡るにあたって「誰かを傷つけることなく 真っ当に生きててくれればそれでいい」「成功を祈っている」という言葉を母親から貰うのはとても大事な事だな、と思った。
そしてアルテとお母さん編、コマの間の使い方が凄い絶妙で(手カットとか表情の遷移とか)心の距離感をセリフ以外で染み入るように感じた。漫画が……漫画がうめぇ……!!!絵のうまさ、話しの構成だけではなくて演出力ってとても大事だなーと。傾向としてハルタの作家さんってコマ割りが小さ目に刻んでて画面が丁寧なんだよね……自分じゃやれない。

宮廷編に入ったら画家としての地位はゆるぎない物になってるから、話の盛り上がり所とかとくになくないか?と感じていた前巻。どっこい良い仕事をするとかしないとかそういう話ではなく、命そのものと自身の存在をかけたお話に発展する気がしてドキドキする〆方だった。そも宮廷が平和な訳はなく、お忍びで他所に行っていたお姫様の下が盤石な事はなく。「絵を描くアルテが好き」と言ったものの、宮廷ドロドロ物語もそれなりに好きなので程よい塩梅でテーマをあっちこっちさせて欲しい~~!次も楽しみ!

 

推しの子 5

2.5次元編めちゃんこ楽しい~~~🎉🎉🎉
いやほんま今回「ダメージコントロールが上手い!!!!」って唸ってしまった……。アビ子先生のやりたい放題を書くタイミングと、その後の事情提示と解決までの流れがきれ~~~~で……。ヘイトが向いたキャラへのケアが上手いっていうのかなー……いや今回はケアっていうよりもコミュニケーションエラーを解消する話だからちょっと違うか。そう…一方的に悪い人はそうそうおらず、世の中のもめ事は大抵が意思疎通がうまくいかなかっただけの事が多い……。言葉が足りないとかそういう感じ。私はそう信じている。

件の「うちの子はこんな事言わない」問題は一次創作やPixiv企画やってるとまあ直面する話だと思うんですが、吉祥寺先生の「愛を持ってキャラに触れて欲しい」の一言がもう「それな~!!!!!!!」って感じでこれ以上語ることがない。ただそういう人ばかりではないので、やっぱりこれも他人とのコミュニケーションが大事だな、って思います。面白ければなんでもいい派は絶対にいる。創作活動と他者とのコミュニケーションって、別なようでいて絶対に切り離せない問題でなんとも罪深いなあと今作を読んで感じるなどしました。しかもどっちに比重置きすぎても崩壊するんですよね。棒渡りか?

く、黒川あかねちゃんにも幸せになって欲しい……!!いやアクアとくっつくか否かで幸せをはかるのはどうかと思うんだけど!!どうかとは思うんだけども!!想いの成就は幸せの一つじゃん!!私は圧倒的に有馬かな派ではあるんだけど、頑張り屋さんでひたむきな黒川あかねちゃんも好きで……。アクアがプラナリアみたいに分裂してくんねーかなーーーー!無理?
かなちゃんとあかねちゃんがアクアを挟んでバトルしてる訳じゃなくて、演技でバトルしてる面が大きいのいいよね。しかもね、お互いのリスペクトがいささかにじみ出てるのよ。根本では認めているのに態度で嫌いって出してる感じがあって良いライバル感。

アクアが直面した役者としての壁、アクアのトラウマ問題、かなちゃんとあかねちゃんの演技バトルの結果、メルトくんが覚醒出来るか否か、メルトくんを見た吉祥寺先生の心境やいかに、気になる所が多すぎて早く次の話が読みたい……!

 

田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 7

ゲ…ゲートオブバビロン……。

もう7巻か~!!今回バトルと恋愛と街づくりのバランスが非常に良かったように感じる。駄女神さま可愛い。ピクティニアスさまは女の子としての面も大分押されてるけど、神様としての面もちゃんと描写されてるからバランスがいいというかなんというか。どっちかの面だけ押され過ぎてたら「いやきみ仮にも神様でしょ…」とかなってたと思うんだよね。女神ではあるけどちゃんと神様してるのよねピクティニアスさま。
初期キャラを退場させずに程よい間隔で登場させるの、非常に好ましい。町が大きくなる & 主人公の戦力がインフレすると初期の人たちが途端に顔を見せなくなったりするのままあると思うんですが、メイちゃんとアデリナは今後も顔を出して欲しい。特にメイちゃんは始まりだからな。

 

マリエル・クララックの婚約 5

リュタンが(いったん)いなくなったのでとても悲しい。弟たちと女神様が癒し。
今回、いつも以上にマリエルの色んな表情見れて良かった……どんな顔してても可愛い。

 

一日外出録 ハンチョウ 12

パフェの話が好き。

 

マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~ 5

ようもまあ話が続くな……と思いながら読んでる。好き。
一番最後の話、凄く良かったな……。サウナによって人生が変わる…とかそういう半ば宗教染みた事は横に置いといて、生活がルーティーンに入ると何かを失って何かを得る…って表現してるのが良かった。同じサイクルでくるくる生活を回してるとほんと楽だな、とは思うんだけど「変り映えしない毎日」である事は事実であり。ただ体調とメンタルは安定するんだよ……。生きるって奥深いですね。

※本の在庫がないから楽天へのリンク切れてます。